2024年に各SNS媒体社から発表されたニュース・機能アップデートをまとめました。
この記事では、X(Twitter)・Instagram・TikTok・LINE・YouTube・Threads・Bluesky・BeReal・mixi2に関して、どんなニュースがあったのか、重要なリリースや機能アップデートをSNSごとに時系列でピックアップしています。
2024年の総復習として確認し、2025年のSNS運用のヒントが見つかりますように。
X(Twitter):機能リリースに伴う改善と撤回に困惑
イーロン・マスク氏が構想する金融などを含んだマルチなSNSコミュニティのため、さまざまな機能リリースがされています。開発が活発である一方、リリース後の改善や撤回も多く、広告主や企業担当者としては困惑する場面が多かったのではないでしょうか。
たとえば、認証バッジによってアカウントの健全性を担保したはずが、収益可能にしたことで「インプレゾンビ」と呼ばれる迷惑アカウントが増加してしまいました。ほかにも、AI活用やブロック施策に関して不満が溜まり、他SNSに流れる(BlueskyやThreadsのユーザー増加)結果につながったと考えられます。
Twitter時代には、収益可能なアクティブユーザー数を増やすことを目標として掲げ、ユーザーのコミュニティ形成やクリエイターの収益化、広告主にとって利用しやすい機能アップデートを行っていたことを考えると、迷走している様子が伺えます。ただし、2024年11月には日本法人名を「X Corp. Japan 株式会社」と変更するなど、落ち着いてきている兆候が見られます。
やや、振り回され気味ではありますが、いまなお、SNSのビジネス利用には欠かせない存在です。今後もアップデートに注意しながら、ユーザーに寄り添った形で活用していけるとよいでしょう。
1月:X(Twitter)の「インプレゾンビ」、どう対処する?
インプレゾンビとは、「リプライゾンビ」「インプレゾンビ」とも呼ばれ、バズった投稿にインプレッション目的で意味のないリプライを繰り返すbot群を指す言葉。一部では、botではなく手作業での投稿も含まれるとのウワサです。
こうした「ゾンビ」たちは、バズ投稿に対して的にリプライを行うことで、Xから広告収益を得られる「Creator Ads Revenue Sharing program」を利用し、金銭を得ようとしているとみられます。
中でも、令和6年能登半島地震に関連するポストに対する迷惑投稿が目立ち、SOSツイートをコピペしたり、公共の情報投稿のリプライ欄を埋め尽くすなど、救助の妨害となる投稿が多数投稿されています。ハッシュタグが意味を成さないものになり、情報のやり取りの妨げとなっています。
「インプレゾンビ」への対処法
- リプライ制限(閉鎖もしくはフォローしているアカウントのみ)
通報やブロックすることも可能ですが、手作業で対応できないほど多いため推奨しません。特に、一度に大量のアカウントをブロックしてしまうと、botである判定をされて自身のアカウントが誤って凍結されてしまう恐れがあります。
Xユーザーによる検証では、「初動が関係している」という話もあります。botや誤情報対策のために用いられたコミュニティノートは「インプレゾンビ」に対しては機能していません。インプレッション稼ぎのためにトレンドハッシュタグをつけた投稿に対しては制限するという話もありますが、2025年1月現在も情報収集を難しくする原因になっています。
参考:https://togetter.com/li/2263026
1月:認証済み組織バッジ (Verified Organizations)に安価なプランが登場
Xは2024年1月3日に、新しいサブスクリプションサービスである「Verified Organizations Basic」を発表しました。
Verified Organizations Basicは月額200ドルまたは年間2000ドル(約28万円)のプランで、プランを告知するポストによると「中小企業向けに設計されており、購読者は広告クレジットと優先サポートを受け取り、Xでのより迅速な成長を可能にします」とのこと。
|
従来のVO(フルアクセス) |
廉価版(ベーシック) |
月額費用 |
135,000円/月 |
30,000円/月 |
広告クレジット |
期間限定で30日ごとに1,000ドル |
期間限定で30日ごとに200ドルの広告クレジットと年間2,000ドルの広告クレジット |
機能 |
変更なし |
従来と比較し、2倍のブースト、関連アカウント機能がなし |
参考:https://help.x.com/en/using-x/verified-organizations/ads-terms
1月:X(Twitter)から遷移できない外部サイトが判明-「Instagram」「Yahoo!ニュース」など
X(Twitter)では、2023年12月初頭より特定ユーザーが投稿したリプライに「特定の外部サイトのリンク」が含まれている場合、表示されないという問題が発生していました。問題を発見したユーザーによる検証も度々行われており、非常に不明瞭な条件下で発生していることが話題になっています。
同様の検証をXユーザーの@999ccさんが行い、自身の投稿にリプライする形でどのサイトが非表示になるのかを調査していた。結果、数十に及ぶリプライの中で「Instagram」「Yahoo!ニュース」などが非表示になっていることが複数の環境から確認できました。「YouTube」についても表示できない状態でしたが、2023年1月以降、表示できるようになっています。
なお投稿に外部遷移リンクがあるとインプレッションが出にくいという話もありますが、ユーザリビティを考えるとリンクを配置して遷移させる方が目的に近い場合もあります。X(Twtter)内でのバズを目指すか、リンク先への来訪を増やしたいか、判断して選択するとよいでしょう。
参考:https://0115765.com/archives/50433
参考:https://x.com/999cc/status/1735684862177398990
1月:X(Twitter)、外部URL遷移時に表示されるウェブサイトカードの見え方を変更
X(Twitter)は2024年1月10日ころからウェブサイトカードの表示方法を変更。記事シェアなどで外部URLを選択する際に表示される「ウェブサイトカード」にタイトル文字が重なるようになります。
X(Twitter)では、「シンプルな表示体系」を目指して一度ドメインのみの表示になりましたが、変更後、詐欺サイトへの誘導などのトラブルや「使いづらい」といったユーザーのクレームが多発。キービジュアルの上にタイトル文字が表示される形式へ変更されました。なお、表示プレビューの確認や最新情報への更新に関して、カードバリデータが利用できないため、OGP表示にはタイムラグが発生する場合があります。
1月:DM送信数上限、広告出稿要件変更
X(Twitter)の施策によっては、DM自動送信などAPIを活用することがあるかもしれません。DM送信数上限や広告出稿要件が認証バッジの種別によって変更されました。
条件の詳細は、X広告認定代理店のみに開示されており、要件の変更も多いのが現状です。2025年1月にも変更がありました。Xキャンペーンや広告出稿などを考えている場合はコムニコなどのX広告認定代理店にご相談ください。
1月:NFTプロフィール画像のサポートを終了
2024年1月10日ころ、X(Twitter)はNFTプロフィール画像のサポートを終了しました。
X(Twitter)では、2022年1月から有料会員サービス「Twitter Blue(当時の名称)」向けに、プロフィールにNFT画像を設定できる機能が公開され、NFT愛好家に活用されていました。
NFTプロフィール画像を設定している場合はプロフィールが六角形にトリミングされていましたが、現在は円形の通常のアイコンになっています。
参考:https://gigazine.net/news/20240111-twitter-x-remove-nft/
4月:X、新規ユーザー投稿に少額の課金、有料化を示唆-現在は投稿削除
X社オーナーのマスク氏は4月15日、X(Twitter)で「新規ユーザーに少額の料金を課すことが、ボットの攻撃を抑える唯一の方法だ」と投稿。課金するのは当初3か月間で、その後は無料でサービスを利用できるといいます。アカウントを保有している既存のユーザーは課金の対象外としています。
実際にX(Twitter)は昨年19月、ニュージーランドとフィリピンで新規ユーザーを対象に年会費1ドル(約150円)の有料会員サービスを始めています。投稿や返信、他のアカウントの投稿に「いいね」などをする場合に加入が必要としており、このサービスを拡大するとみられます。ただし、現在は投稿が削除されており、実際に導入されるか不明です。
参考:https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240416-OYT1T50052/
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/18/news099.html
5月:XのURLが変更-「twitter.com」が「x.com」にリダイレクト
5月17日、「twitter.com」にアクセスすると「x.com」にリダイレクトされ「XのURLが変更される予定です」というバナーが表示されるようになりました。
Twitterは2023年4月にイーロン・マスク氏によって買収され、その後、2023年7月にXへブランド変更されました。それまで親しまれていた青い鳥のロゴから、黒い「X」へと変わった他、アプリ名などもXへと変更された一方、URLについてはtwitter.comのままとなっていました。
なお、今回の変更により、企業サイトなどで使われている投稿埋め込みやXアカウント埋め込みに影響はあるのでしょうか?
コムニコが確認したところ、「5月24日時点でx.comへの変更が完了しており、リダイレクトされるようになっているのでご安心ください」と回答いただいています。
投稿埋め込みについては、2023年7月以降、埋め込みコードに変更が見られることを確認しています。ブログサービスなどCMSによってはエラーが見られる場合があるため、確認は必要となりそうです。
5月:Xで生成AI「Grok」がサブスク会員で使用可能に
5月8日、プレミアムプラスサブスクライバーであれば、チャットbot型生成AI「Grok」を利用できるようになりました。Grokは、イーロン・マスク氏が率いる米AI企業の「xAI」が開発する生成AIです。
使い心地はChatGPTなどと同様となっており、「標準モード」と、ユーモアを交えて回答する「ユーモアモード」の2つのモードから選べます。
関連記事:X(Twitter)の認証バッジ「X Premium」と「Verified Organizations」の違いとは?認証マークの付与条件も解説
関連記事:【最大52%工数削減】ChatGPTやGemini(旧 Bard)など生成AIをSNS運用効率化に活用する方法
5月:Google広告とDisplay&Video360からX(Twitter)タイムライン上への広告配信が可能に
2024年5月、Google 広告とDisplay&Video360からXへの広告配信が可能になりました。条件を満たした広告アカウントで利用できるようになっています。
これにより、X(Twitter)公式アカウントやX(Twitter)広告アカウントを持たない広告主でもX(Twitter)のタイムライン上へ配信可能となりました。形式は画像付きのポスト広告と同様ですが、紐づくアカウントがないためアカウント名は表示されません。
参考:https://business.x.com/ja/help/troubleshooting/how-twitter-ads-work.html
参考:https://digiful.hakuhodody-one.co.jp/blog/169245441917
5月:X、動画投稿のリーチが伸びやすいアルゴリズムとなっていることを公開
Uploading your videos to 𝕏 massively increases viewership, as the algorithm is optimizing for total user-seconds https://t.co/dM86EhN6c0
— Elon Musk (@elonmusk) May 28, 2024
これまでも情報はありましたが、5月29日にイーロン・マスク氏が「(翻訳)動画を𝕏にアップロードすると、アルゴリズムがユーザーの合計秒数を最適化するため、視聴者数が大幅に増加します」とポスト。
X運用支援を行っている株式会社コムニコの検証でも、 2024年4月よりも2024年5月以降の方が顕著に動画投稿の数値が他投稿タイプの数値と比較して伸びやすい傾向にあることがわかっています。
6月:X、いいねを非公開に
みなさんのプライバシーをより守るために、「いいね」の仕様が一部変更となりました。
— Japan (@XcorpJP) June 13, 2024
☑️他の人が誰の投稿に「いいね」をしたかを見ることはできなくなりました。…
X(Twitter)は6月13日、「いいね」を非公開化すると発表しました。理由については、「プライバシーをより適切に保護するため」としており、全ユーザーが対象となっています。すでに反映は完了しており、ユーザーが「いいね」した投稿を確認することはできなくなっています。
投稿が何件の「いいね」を獲得したか、自分の投稿に「いいね」した人が誰かは確認することができます。ただし、他の人の投稿でだれが「いいね」をしたかはわからなくなりました。
7月:Xアナリティクスを利用できるのはサブスクリプション加入者限定に
2024年7月3日以降、Xアナリティクスが利用できないユーザーが続出しました。Xアナリティクスへ遷移しようとすると「アカウントのアナリティクスを利用できるのは、Xプレミアムサブスクライバーのみです。続けるにはアップグレードしてください」というポップアップが表示されます。Xプレミアムに加入しているユーザーであれば確認することができますが、現在のところはアナリティクス表示がこれまでと異なり、確認できる指標が少なくなっています。
- 期間:最大1年、日時指定可能
- 表示指標:インプレッション、いいね、エンゲージメント、新しいフォロー、返信、リポスト、プロフィールへのアクセス数、リンククリック数
- メディアアクティビティ(旧動画アクティビティ)
アップデート中と考えられますが、アナリティクスからCSVダウンロードができなくなり、困っているという方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、X APIを活用している「コムニコ マーケティングスイート」などのツールからご確認いただけます。詳しくはお問い合わせください。
>>「コムニコ マーケティングスイート」の資料をダウンロード・問い合わせ
10月:X(Twitter)、ブロックの仕様変更
Soon we'll be launching a change to how the block function works.
— Engineering (@XEng) October 16, 2024
If your posts are set to public, accounts you have blocked will be able to view them, but they will not be able to engage (like, reply, repost, etc.).
2024年10月17日、Xはブロックの仕様変更を行うことを発表しました。これにより、ブロックされた側のアカウントがブロックした側の投稿を閲覧できるようになりました。
これまではブロックされたアカウントはブロックしたアカウント全体を閲覧できず、投稿も確認できない状態でした。しかし今後はX上でアカウントをブロックしても投稿が閲覧されてしまう状況になったということです。
ただし、ブロックされている場合は「リプライ(返信)・いいね・リポスト」などのアクションは不可となっています。
これに対して「ブロックの意味とは」「改悪だ」などの声が相次ぎましたが、これまでも複数アカウントを持っている場合、他のアカウントでログインすれば閲覧できる状態であったのも事実です。X上での関係を断つためにはブロックする側が自らアカウントを非公開にする必要が出てきました。
10月:X(Twitter)、利用規約・プライバシーポリシー変更-投稿をAI学習に使用することがあると明記
2024年10月17日、Xは利用規約とプライバシーポリシーを変更すると告知しました。この変更で注目すべきは、X上に投稿された情報はX社のAIツール(Grok)学習に使用することがあると明記されたことです。この変更は11月16日に発効されるようになります。
プライバシーポリシーでは「当社が収集した情報や一般公開された情報を、機械学習または人工知能モデルのトレーニングに使用することがあります。」と明記されています。利用規約についても同様で「当社の機械学習や人工知能モデルへの使用やトレーニング」に活用することがあると変更されました。
もっとも、これまでも機能改善のために投稿された情報を活用することが明記されていたことやGrokはポストされた情報をもとに出力している様子があり、以前から学習は進んでいたという見方もあります。しかし、明記されたことで反生成AIのクリエイターを中心に言及が増加。画像や写真を削除し始める人も出ました。
同日告知された「ブロックの仕様変更」と合わせて不信感が募ったユーザーを中心に代替となるSNSはないか、とBlueskyやThreadsが注目されました。
X(Twitter)上の投稿をAI学習に使われたくない場合-オプトアウトの方法
自分がX(Twitter)に投稿した情報をAI学習に使われたくない場合は、作品やアカウントを削除するのではなく、設定からAIトレーニングへのオプトアウトをするようにしましょう。
設定方法は、もっと見る>設定とプライバシー>プライバシーと安全>データ共有とカスタマイズ>Grokを選択してチェックボックスを外すというものです。こちらの設定方法はヘルプページにも記載されています。
参考:https://help.x.com/ja/using-x/about-grok
10月:Xプレミアムプラスで使えるトレンド探索ツール「Radar」利用開始
2024年10月18日、Xは有料のサブスクリプションサービス加入者限定で使えるツール「Radar」を公開しました。こちらは月額1,960円で使えるプレミアムプラス限定のサービスです。
Radarは、キーワードモニタリングやトレンドの可視化、リアルタイムデータが確認できるツールです。
現在のところ、情報が乏しく、実用性については検証していく必要がありそうです。
サブスクリプション加入を促す表示があったアカウントもありました。
11月:X(Twitter)日本法人名変更「X Corp. Japan 株式会社」へ
2024年11月11日、X社の日本法人であった「Twitter Japan 株式会社」が「X Corp. Japan 株式会社」(読み:エックス コープ ジャパン カブシキガイシャ)へ社名変更したと発表しました。
参考:https://x.com/XcorpJP/article/1860156376707911858
12月:AI「Grok」、条件付きでX(Twitter)の無料ユーザーに開放
2024年12月6日ごろから、X(Twitter)が提供する生成AI「Grok」が無料ユーザーにも開放されているようです。Xからの正式発表はありませんでしたが、無料ユーザーのアプリでもGrokのアイコンから会話を開始して利用できるようになりました。
Xプレミアムユーザーは無制限でGrokを使えるが、無料ユーザーの場合はGrokにメッセージを送れるのは2時間ごとに最大10回まで。また、画像生成は1日に3件までとなっています。
このリリースを受けてX(Twitter)上では「Grok」を活用した画像生成がトレンドとなりました。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2412/07/news084.html
12月:「ハッシュタグを使うのはやめて」とイーロン・マスクが投稿-現在のところ制限なし
Please stop using hashtags. The system doesn't need them anymore and they look ugly. https://t.co/GKEp1v1wiB
— Elon Musk (@elonmusk) December 17, 2024
2024年12月18日、イーロン・マスク氏は、「Xでハッシュタグを使うべきか?」というGrokの解答を引用して「ハッシュタグの使用はやめてください。システムにはもう必要ありませんし、見た目も悪いです。ハッシュタグの使用はやめてください。システムにはもう必要ありませんし、見た目も悪いです」と投稿。
これによって、「X(Twitter)上でハッシュタグを使ってはいけないのではないか」という言及が加速しました。
しかし、イーロン・マスク氏がハッシュタグについて否定的な見解を述べるのはこれが最初ではないため、冷静な対応が重要と考えます。実際に、これまでも「ハッシュタグを廃止すべきだ」という投稿が2023年11月にもありましたが、ハッシュタグを使用したことに関する分析指標の変動は確認されていません。そのため、この件に関してアルゴリズム変更などが起きる可能性は低いのではないでしょうか。
アナリティクス数値の変動を確認して、動きがあったら対応を検討するということをおすすめします。
参考記事:X(Twitter)アナリティクスを使った分析・解析方法を徹底解説!インプレッション、エンゲージメントとは?
12月:Xプレミアムプラス料金、世界で値上げ 日本では約30%
2024年12月21日、X(Twitter)のサブスクリプションサービスのうち「プレミアムプラス」の価格改定がありました。日
本の新料金は月額が2,590円に(旧価格は1,960円)、年額は2万7,300円に(旧価格は2万560円)なる。月額では630円、年額では6,740円約30%の値上げとなりました。米国では月額16ドルから22ドルに、年額は168ドルから229ドルと約37%値上げされます。
X社は値上げの理由として、「プレミアムプラスを完全に広告なしにすることと、新機能へのアクセスやGrok AI利用上限の引き上げなど」を挙げています。値上げによって、プレミアムプラスを長期的にさらに改善するための投資を増やせるとも説明しています。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2412/24/news106.html
■2024年のX(Twitter)の好事例もチェック!
参考記事:2024年のX(Twitter)成功事例!SNS運用のプロが選んだ企業事例25選と2025年トレンド予測
Instagram:リールとDMを強化
2024年はリールとDM(ダイレクトメッセージ)に関するアップデートが目立ったInstagram。
リールアルゴリズム発表や音楽付き静止画カルーセル投稿のリール面への露出、トライアルリールなど、リールを活用した施策実施がしやすい状況になっていると考えられます。
もうひとつ、DMについてのアップデートも盛んに行われました。個別にメッセージのやり取りを行う「1 to 1」のコミュニケーションの重要性が高まっているのではないでしょうか。コメントを起点にDM自動送信ができる「autou(オウトウ)」などを活用して、フォロワーとのコミュニケーションを増やすことが今後の施策のカギになってきそうです。クリエイターであれば一斉配信チャンネルの活用もよいでしょう。
1月:10代の利用者に対するメッセージ送信規定を強化-16歳未満のユーザーへのDM送信を不可能に
2024年1月26日、InstagramとFacebookで若年者を守るメッセージ規制が強化されました。16歳未満のユーザーへのDM送信が原則不可となります。
Metaは10代の利用者のさらなる保護に向けて、Instagramにおいて、他の同年代利用者を含む、フォローしていないユーザーやつながりのないユーザーからのDMの受信をデフォルトでオフにすると発表しました。また、メッセージングアプリのMessengerでも、16歳未満のユーザーに対しFacebook上の友だちや電話帳に登録されているユーザーのメッセージのみを受信する設定がデフォルトで加えられます。
なお、株式会社コムニコがMeta社から認証を受けて提供しているInstagramチャットボットツール「autou(オウトウ)」では、16歳未満のユーザーがフォローしている場合に限り、DM送信を行うことが可能です。即時抽選型のインスタントウィンキャンペーンなどに活用できますので、詳しくは資料をご確認ください。
2月:クリエイターマーケットプレイスを日本でも提供開始
Instagramは2024年2月21日(米国時間)、ブランドとクリエイターがより簡単につながり、コラボレーションの機会を得ることができる「クリエイターマーケットプレイス」を提供する国を拡大することを発表しました。
ブランドはMeta Business Suiteから、クリエイターはInstagramアプリ内のプロフェッショナルダッシュボードからクリエイターマーケットプレイスに参加することができます。クリエイターは自身と関連性が高いブランドや興味があるブランドを選んで表示することが可能となっており、クリエイター自身がポートフォリオを作成し、自分についてアピールすることもできます。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2024/02/creatormarketplace/
3月:Instagram ダイレクトメッセージを改良 -15分までの編集機能など
Instagramは2024年3月4日、メッセージの改良点を発表しました。発表された改良は以下。
- 15分以内のメッセージ編集機能
- 見逃したくないチャットの上部固定機能
- DMの開封証明(アカウントレベルでの制御)
- お気に入りスタンプの保存とアップデート
- チャット用パーソナライズ新テーマ公開
参考:https://about.instagram.com/ja-jp/blog/announcements/new-dm-improvements
Instagram DM上でのユーザーコミュニケーションには「autou」の活用もおすすめです。
チャットボットツール「autou」は、フィード投稿へのコメントなどを起点にDMでのアンケートや診断、問い合わせBOTとしての活用などができるDM自動送信ツールです。企業のSNS運用を支援してきたコムニコがMeta公式APIを活用して開発し、提供しています。
4月:Instagramストーリーズ、新ステッカー「フレーム」「表示」
2024年4月15日、Instagramの一部アカウントで新ステッカーが公開されました。ストーリーズで使用することができるステッカーです。
- フレーム
ポラロイドカメラやチェキのようなフレームが表示され、端末をシェイクすることで画像を表示させることができます1全角11文字まで入力可能(コムニコ検証) - 表示
メッセージを送付することがトリガーとなって画像を表示させることができます
全角33文字まで入力可能(コムニコ検証)
この他に、「通知する」ステッカーも一部テスト中とのこと。Instagramは、「フォロワーとのコミュニケーションのために活用してほしい」としています。
4月:宮内庁、Instagram公式アカウント開始-皇室へのバッシング契機に情報発信
2024年4月1日、宮内庁がInstagram公式アカウントの運用を開始。皇室の方々へのバッシングを契機に動き出した情報発信強化の「切り札」としてSNS運用を開始したといいます。運用開始から3週間でフォロワーは100万人を超えています。
皇室の情報発信強化の転機となったのは、秋篠宮ご夫妻の長女、小室眞子さんの結婚に際してのバッシング。眞子さんが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されたことなどを受けて、2021年10月、西村泰彦宮内庁長官は記者会見で「情報発信の在り方を研究していきたい」と言及していました。
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We Love Socialを運営するコムニコでは、毎年SNS炎上を調査しています。
最新の調査結果によると、SNS外の事象「オフライン」原因のSNS炎上事例が増加傾向となっていることがわかりました。(参考データ:2023年のSNS炎上分析レポート)
昨今「SNSアカウントを持たないリスク」が高まり、ブランドセーフティ確保のためにもSNSアカウント運用は重要となっています。しかし、SNSアカウント運用には、即時性と正確性、わかりやすさが求められるため「知見がない」「リソースがない」と後回しにされがちでした。コムニコでは、SNS運用代行のほか、SNSリスクマネジメントに対する勉強会の実施など、課題や予算感に合わせたご提案ができます。まずはコムニコにご相談ください。
4月:Instagram、リールのアルゴリズムを変更
Instagramは4月30日(米国時間)、ブログでアルゴリズム変更を公開しました。
これによると、今後はフォロワーが少ないアカウントであってもリーチされる可能性が増え、公平なオーディションプロセスを経ることになります。
- これまで:フォロワーからのエンゲージメントでの評価でおすすめへの掲載=リーチが伸びる
- これから:最初にリーチしたジャンルでエンゲージメント評価されたらジャンルが拡大してリーチが伸びる
つまり、これまでは投稿主のアカウント規模が大きい(フォロワー数が多い)ほうがリーチが伸びやすい傾向にありました。しかし、今後はアカウントのサイズに関係なく公平にコンテンツ評価できるようになりました。その結果、これまで不利だったフォロワー数の少ないアカウントが成功する可能性があります。
この変更によって、現在フォロワー数が多いアカウントが制限を受けたり、小さなアカウントに置き換えられることはありません。すでにリールランキングで徐々に実装されており、今年の後半ころまでに完了予定となっています。
なお、このアルゴリズムはリール限定となっており、現在は静止画像やカルーセルは対象外となっています。おすすめコンテンツが表示されるのは、探索、リールタブ、インフィード。フォローしているアカウントからのコンテンツ表示には影響しません。
関連記事:【最新】Instagramのアルゴリズムを理解しよう
4月:Instagram、リポストを行うアグリゲーター/キュレーションアカウントを制限し「オリジナル」ラベル表示へ
Instagramは4月30日(米国時間)、ブログでオリジナルコンテンツの取り扱いについてを公開しました。
これまでも、リポストコンテンツと認識された場合はおすすめ掲載されにくくなっていましたが、今後はおすすめに表示されずアグリゲーターは排除されます。代わりにオリジナルコンテンツを表示させるようになります。また、リポストコンテンツにはオリジナルコンテンツ投稿者へのリンクがついたラベルが表示されます。
■制限を受けないオリジナルコンテンツ例
- 同一アカウント内の同一コンテンツリポスト
- リミックス・シーケンスを使って編集されたコンテンツ
- ビデオオーバーレイで人物が新しい情報をコメントしたコンテンツ
- 動画全体にナレーションやテキストで新しい情報が加えられたコンテンツ
参考:https://help.instagram.com/1800814370401535/
ここで注意したいのは、非公開アカウント(鍵アカウント)でのテスト投稿にも影響することです。先に公開されたコンテンツが「オリジナル」となるため、テスト投稿が本投稿に影響します。
そのため今後は、企業アカウントなどでプレビューを使って社内確認をしたい場合、「コムニコ マーケティングスイート」などのSNS投稿管理ツールを活用して、プレビュー▶︎確認依頼▶︎承認▶︎投稿予約を行うことをおすすめします。
>>「コムニコ マーケティングスイート」の資料をダウンロード
6月:House of Instagram2024を開催
Instagramは6月12日、13日にHouse of Instagram2024を開催しました。これは広告主・広告代理店・クリエイターを対象としたイベントで、Instagramのマーケティング活用に関する最新成功事例を紹介するものです。
オープニングでは、「ビジネスを加速するクリエイティブ表現とは?」と題して、Meta 日本法人 Facebook Japan 代表取締役 味澤 将宏氏が登壇。
日本国内のInstagramユーザー数は公開していないが、昨年の倍以上を超えてさらに、順調に伸びていることを強調しました。さらに、Threadsは全世界で1.5億人を突破。Threadsについても国内ユーザー数は公開されていませんが、ニールセンの調査では1,000万人以上となっています。Threadsは日本において、特にユーザー数やリテンションの伸びが高く、グローバルの中でも日本に注力していると語りました。
以下のレポート記事をご覧ください。
参考記事:効果を上げるクリエイティブの基本とは?House of Instagram2024開催レポート
8月:Instagramストーリーズやリールで使えるARフィルターの多くが利用停止に
2024年8月27日、Instagramを運営するMetaは「Meta Sparkのサードパーティツールおよびコンテンツのプラットフォームを閉鎖することを決定した」と発表しました。Meta Sparkとは、Instagramストーリーズやリールで使用することができたARフィルタを生成・管理していたツール・プラットフォームでした。Spark ARなどで作成することができた、「肩の上にキャラクターが乗る」「顔の上にキラキラな粒々が乗る」といったエフェクターは2025年1月14日以降使用することはできなくなりました。
2025年1月14日、サードパーティのクリエイターがMeta Spark 上に構築したARエフェクトは、Facebook、Instagram、Messenger などの Meta製品から削除されます。さらに、Meta Spark 製品 (Meta Spark Studio、Meta Spark Hub、Meta Spark Player) にもアクセスできなくなります。
Meta のファーストパーティ AR エフェクトはそのまま残り、ユーザーは Facebook、Instagram、Messenger でそれらにアクセスできるようになります。
つまり、Metaが作ったARエフェクトは残るということですが、個人クリエイターが作成した多くのARフィルタに影響がありそうです。Q&Aによると、すでに作成済みのコンテンツについては、そのまま閲覧でき、ARフィルタを使ったキャンペーンも1月14日までの間であれば可能となっています。
【2025年1月追記】
クリエイターの多くは写真アプリ「snow」上でエフェクトを公開しているため、今後活用したい場合は確認してみましょう。自動アップデートを入れない場合はARフィルタを利用した写真が撮影できますが、アップデート済み端末からはエフェクタが取れた状態で閲覧されるようです。
参考:https://spark.meta.com/blog/meta-spark-announcement
参考:https://spark.meta.com/learn/FAQ/Meta-spark-update/
8月:Instagram、フィード投稿で20枚までの画像・動画を選択可能に
Now you can add up to 20 pics or videos to a photo dump ✨
— Instagram (@instagram) August 8, 2024
That means more space to share your summer highlights 🏖️
Instagramは2024年8月9日、フィード投稿で20枚までの動画像が選択できるようになりました。
20枚のクリエイティブを用意するのは難しいかもしれませんが、「カルーセル投稿を活用して物語風の投稿を実施する」など滞在時間を増やす工夫ができそうです。
このほかに、Instagramでは、タイムライン、プロフィールでの画面表示サイズのテストも行っています。現在のところ、一部ユーザーのみでのテストとなっており、推奨画像サイズに変更はありません。
参考記事:SNS投稿に最適な画像サイズ一覧!X(Twitter)・Instagram・TikTokなど
お役立ち資料:【原寸画像付き】SNS担当者のための画像サイズ早見表
9月:Instagram、数百万人を超える10代利用者を「ティーンアカウント」として保護
Metaは2024年9月17日(米国時間)、保護者の見守りのもとで10代の利用者向けに新しい体験を提供するティーンアカウントをInstagramに導入すると発表しました。対象となるのは13歳から17歳の利用者。米国、イギリス、カナダ、オーストラリアではすでに提供を開始しており、日本では2025年1月から利用できるようになります。
この変更によって、10代の利用者に対してのおすすめ表示やコンタクトできるユーザーが限定されるようになり、親がアカウント管理に関わることで危険から守ることができるようになりました。
Instagramのティーンアカウントとは?
ティーンアカウントは保護者と10代利用者のことを考えて開発。10代利用者が危険もしくは不適切な体験をしないよう、コンタクトができる人や彼らが見るコンテンツを制限する保護機能を組み込むと同時に、興味があることを発見するための新しい方法として提供されます。
- おすすめコンテンツの最適化:自分が好きで、楽しくポジティブなコンテンツに集中できるよう、発見タブなどでおすすめとして表示するコンテンツについて、もっと見たいトピックを選ぶことができるようになります。
- 非公開アカウント:デフォルトのアカウント設定は非公開になり、10代の利用者は新しいフォロワーからのフォローリクエストを都度承認する必要があります。フォロワー以外の人々が彼らのコンテンツを見たり、やりとりすることはできません。
- メッセージの制限:10代の利用者には最も厳しい設定が適用され、自身がフォローしている、あるいは既に繋がっている相手からのメッセージしか受け取ることはできません。
- 不適切なコンテンツの制限:10代の利用者には「不適切なコンテンツをコントロール」の設定で最も制限度の高いオプションが自動的に適用され、発見タブやリールなどで目にする不適切なコンテンツ(人々が戦う様子や美容整形を勧める内容など)の種類が制限されます。
- 制限されたやりとり:10代の利用者をタグ付けもしくはメンションできるのは、彼らがフォローしているアカウントだけです。また、いじめ対策の機能として最も制限度の高い「非表示ワード」を自動的に適用し、コメントやメッセージ(DM)のリクエスト内に含まれる攻撃的な言葉やフレーズがフィルタリングされるようにします。
- スリープモード:午後10時から午前7時まではスリープモードを適用して通知をミュートにし、DMには自動返信メッセージが送信されます。
Instagramのティーンアカウントの制限を解除するには?
16歳未満の利用者が保護制限を緩めたい場合は保護者の承認が必要となります。保護者は必要に応じて、子どものアカウント管理に関わることができます。
- 会話をしている相手を把握する:子どものメッセージを保護者が読むことはできませんが、過去7日間に誰にメッセージを送ったのかを確認することができます。
- 1日の利用時間を制限:子どもの1日あたりのInstagramの利用時間を保護者が決めることができます。設定した時間に達すると、子どもはアプリにアクセスすることができなくなります。
- 特定の時間帯の利用を制限:ボタン一つの簡単な設定で、夜間や特定の時間帯に子どもがInstagramを利用できないようブロックすることができます。
- 閲覧しているトピックの確認:年齢に適したトピックの中から、子どもが自身の興味に応じて何を選んだのかを保護者が確認することができます。
10月:Instagram、音楽付きカルーセル投稿をリール面にも表示
Instagramは2024年10月18日、音楽付きのカルーセル投稿(複数枚投稿)がリールタブに表示されるようにしたと発表しました。これまで一部アカウントでテストされていたものが正式リリースされた形です。
これによって配信面がひとつ増え、より多くのリーチが見込めます。音楽を利用できる場合は活用を検討してみましょう。ただし、2024年10月29日に開催されたInstagram Master Class内で「リール(動画)ほどではない」との言及もありました。
リーチ拡大を狙う場合は、音楽をつけるほか、①ThreadsやFacebookでもシェアする②広告を活用する③コミュニケーション施策を実施するなどが考えられそうです。
参考:https://www.threads.net/@creators/post/DBO9JuXxMBJ?xmt=AQGzmTUy90dqVSRdWBQOUfCRkI3zI_4CVPDzoYuRlmHnqA
参考記事:Threads(スレッズ)とは?基本の使い方と企業活用事例
参考記事:「おすすめ」からフォロワーを増やす!ユーザーとの親密度を高めるInstagramDMコミュニケーション施策
11月:Instagram、12月13日でハッシュタグフォローを廃止
2024年11月16日、Instagramはアプリ上ハッシュタグフォローの廃止を告げるメッセージを配信しました。
これによると、2024年12月13日以降フォロー中のハッシュタグはフィードに表示されなくなり、新規にフォローすることもできなくなります。ただし、それ以降も「トピック」のフォローは可能となっていますので今後も活用したい場合は「トピック」をフォローしてみてはいかがでしょうか。
11月:Instagram DMで友達のニックネームをつける機能や新ステッカーをリリース
2024年11月26日、Instagtam DM(メッセージ)に2つのアップデートがありました。DM相手の名前のニックネームを付与できる機能とステッカー機能です。この機能はアカウントごとに徐々にリリースされる予定です。
これまでラベルを追加してフィルタすることはできましたが、ニックネームをつけることでより相手を見つけやすくなりそうです。ステッカーはコメントが見つからない場合の返答として使えると伝えており、DM上でのやりとりがより活発になりそうです。
なお、InstagtamDMを活用した施策として、DM上での診断コンテンツやアンケート、キャンペーンも人気です。Instagramチャットボットツール「autou(オウトウ)」などで実施できますので、あわせて確認してみましょう。
12月:Instagram、一斉配信チャンネルアップデート
Instagramは2024年12月4日、一斉配信チャンネルでクリエイターとファンとの交流を図るための機能アップデートを公開しました。追加されたのは、返信・お題・インサイトとベストプラクティスです。
- 返信: ファンからクリエイターへの返信、ファン同士のやり取りが可能になります。
- お題: Q&Aをしたり最近の出来事を聞いたりして、チャンネルでの会話のきっかけを作れます。
- インサイトとベストプラクティス: 効果が出ているものを把握できるほか、目標達成に向けたアドバイスを確認できます。
一斉配信チャンネルは、クリエイターからファンに対してお知らせや舞台裏コンテンツ、イベントの詳細、Instagramで今後予定しているほかの人とのコラボレーションなど、さまざまなメッセージをシェアできる機能です。この機能は段階的にリリースされており、現在、一斉配信チャンネルの利用を開始できるのは、フォロワーが10,000人を超える公開のプロアカウントのみとなっています。
参考:https://creators.instagram.com/blog/instagram-broadcast-channels-replies-prompts-insights
参考:https://help.instagram.com/783859809732797/
12月:Instagram、フォロワー外にテスト配信できるトライアルリール動画機能をリリース
Instagramは2024年12月10日、トライアルリール動画の提供を開始しました。トライアルリール動画は、フォロワー以外の人にリール動画をシェアすることによってコンテンツを試し、パフォーマンスが高いものを確認できる新機能です。
トライアルリール動画は、最初にフォロワー以外の人に表示されます。新しいジャンル、ストーリーテリング形式、トピックを試したい場合、コンテンツのパフォーマンスを簡単に確認できます。トライアルリール動画とそのパフォーマンスに満足できたら、タップするだけでフォロワーにシェアできます。
使用方法は、まず通常の手順でリール動画を作成します。シェアする前に、切り替えボタンをタップして[トライアル]をオンにします。シェアした後に自分のプロフィールにアクセスすると、保存されている下書きと一緒にトライアルリール動画が表示されます。リール動画がトライアルであることは、自分以外の人には表示されません。まだ全員にシェアすることを選択していないトライアルリール動画は、他の利用者があなたのプロフィールにアクセスしても表示されず、フォロワーのフィードや[リール]タブにも表示されません。
参考:https://creators.instagram.com/blog/instagram-trial-reels
■2024年のInstagramの好事例もチェック!
TikTok:安全・公平性を示し、他SNSとの連携も
TikTokは、国や地方自治体からの安全性への懸念からの規制など批判に対応するリリースが目立ちました。
コミュニティガイドラインの公開や雇用を支えていること、生成AIコンテンツへのラベル、データガバナンスの公開など、安全で公平なSNSであることを示したニュースリリースが中心で、機能アップデートは少なかった印象です。
11月にはLemon8と連携が発表され、今後他SNSとの連携など、新しい道が開かれるのではないでしょうか。
1月:アメリカ人の4割が「TikTok」を検索エンジンとして活用 -Adobe調査
2024年1月3日、アプリケーション企業のAdobeがTikTokに関する調査結果を公開。TikTokの検索行動やマーケティング活用について、消費者、経営者に分けて調査した内容です。
これによると、アメリカ人の5人に2人以上がTikTokを検索エンジンとして使用しており、特に、Z世代の10人に1人は、検索エンジンとしてGoogleよりもTikTokに依存しているといいます。
また、ビジネスオーナーの半数以上 (54%)が宣伝のために TikTokを活用、月平均9回投稿。そのうち、4 人に 1人が、製品の販売やプロモーションにインフルエンサーを使用しています。
この調査結果はアメリカ国内を対象としたものですが、日本国内においても同様の傾向であると考えられます。動画を作成する必要はありますが、アルゴリズム(レコメンドシステム:おすすめする仕組み)上、新規参入障壁が低いSNS媒体のひとつです。
3月:進化したクリエイター向け収益化プログラム「Creator Rewards Program」を開始
TikTokは2024年3月19日、クリエイターが自身の動画を通して報酬を得られる収益化プログラムを進化させ、「Creator Rewards Program」として新たに開始いたします。これは、2023年8月に発表したクリエイター向け収益化プログラム「Creativity Program Beta」に複数の機能アップデートを加えたものです。
「Creator Rewards Program」では、主に4つの指標(動画のオリジナリティ、再生時間、視聴者のエンゲージメント、検索価値)に焦点を当て、新たに報酬の計算式を最適化しました。この計算式に基づいて、引き続き1分以上のクオリティの高いオリジナルコンテンツに報酬を支払います。
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-creator-rewards-program
4月:TikTokのコミュニティガイドラインを刷新
TikTokは2024年4月17日、刷新したコミュニティガイドラインを公開しました。最新のコミュニティガイドラインでは、ヘイトスピーチや健康に関する誤情報など、TikTokのポリシーをより明確にするための定義を追加・更新されています。TikTokの幅広い視聴者に適した、より安全な「おすすめ」フィード体験を提供するため、「おすすめ」フィードの対象となる基準を更新。
「おすすめ」フィードの基準に反するコンテンツを繰り返し投稿しているクリエイターがいた場合、そのアカウントが一時的に「おすすめ」フィードに表示されなくなるポリシーを導入します。また、そのアカウントとコンテンツは検索でも見つかりにくくなります。アカウントが制限されたことは、クリエイターにも通知されます。また、クリエイターは通知された内容ついて異議申し立てを行うこともできます。
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-community-guideline-update-2024-1
5月:TikTok、2万6千人の雇用を支え、国内名目GDPに4,741億円の貢献
TikTokは2024年5月27日、TikTokが日本へもたらす経済的・社会的効果を総合的に分析する初めてのレポート「TikTok Socio-Economic Impact Report 2024〜日本における経済的・社会的影響〜」を公開しました。
- 経済的価値-TikTokは26,000人の雇用を支え、国内名目GDPに4,741億円の貢献。中小企業への国内名目GDP貢献額は606億円
- ユーザーにとっての価値 -TikTokユーザーの79%が「TikTok動画はたくさんの情報に出会える」と感じている
- クリエイター経済圏としての価値 - 100%のクリエイターが「TikTokで認知を拡大したことで企業案件の増加や自身の事業にプラスの影響があった」と回答
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktoksocioeconomicimpactreport
5月:TikTok、AI生成コンテンツに対して自動でラベル付け
TikTokは2024年5月9日、AI生成コンテンツに対して自動でラベル付けを開始しました。C2PAと連携し、「コンテンツクレデンシャル(Content Credentials)」機能を動画プラットフォームとして初めて実装しています。
これによって透明性を担保し、業界内の導入推進やメディアリテラシーの向上などを目的としているそうです。
ゆっっくりなさん、reisanchiさんなどAI生成モデルによるTikTokerも人気となっており、こうしたラベル付けがどのような影響となるか注目です。
7月:TikTokの「検索」コンテンツのインサイト情報を閲覧できる機能「Creator Search Insights」公開
TikTokは2024年7月18日、「検索」コンテンツのインサイト情報が閲覧できるクリエイター向け機能「Creator Search Insights」を公開しました。検索欄に「Creator Search Insights」またはカタカナで「クリエイターサーチインサイト」と入力することで、この機能を利用できます。
「Creator Search Insights」では、よく検索されるコンテンツを表示します。表示内容は観光、スポーツ、科学などの「カテゴリー」別に、または、クリエイターが作成するコンテンツの種類に関連する「おすすめ」で並べ替えることができます。クリエイターは、コンテンツギャップ(頻繁に検索されているにも関わらず、あまり多くのTikTok動画で取り上げられていない内容)をフィルターすることもできます。
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/creatorsearch
参考記事:【PCでTikTokを分析】TikTokビジネスアカウント切り替え方法・インサイトの見方
9月:TikTok、データガバナンスを発表-中国等の外国政府等による干渉はない
2024年9月5日、TikTokはデータガバナンスを発表。これは、各国のTikTok規制やTikTokに対して「データガバナンスに欠陥がある」としてイギリス当局が課した3.7億円の罰金問題に対応する発表と見られます。
今回の発表を簡単に解説します。
- データの取り扱いに問題はない
-日本のユーザーデータは、シンガポール、マレーシア、アイルランドおよび米国などに保管
-日本国内で提供するTikTokサービスについては、シンガポール法人のTikTok Pte.Ltd.が運営主体。サービスの実務的な提供・運用は日本法人のBytedance株式会社(TikTok Japan)が実施 - 資本関係に中国の関与はない
- ByteDance Ltd.は中国の起業家によって設立されましたが、現在、同社の約60%はCarlyle Group, General Atlantic, Susquehanna International Groupなどのグローバルな機関投資家によって所有されている - 中国等の外国政府等による干渉はない
-TikTokはこれまでに、中国政府に対して、日本のユーザーデータを共有したことはない
-ユーザーデータ共有の要求を受けたこともなく、今後要求があった場合でも、TikTokは応じない
-TikTokのコンテンツモデレーションは、Trust and Safetyチームによって監督。日本のコンテンツについては、日本文化・日本語等を理解したモデレーターが対応
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/regarding-tiktoks-data-governance
11月:TikTok、Lemon8と連携-クリエイターの写真共有体験を強化
2024年11月13日、TikTokはクリエイターの写真共有体験を強化するためLemon8との連携を発表しました。これによってクリエイターは同じアカウント情報で両プラットフォームにログインできるようになります。
Lemon8とは、ビューティー、ファッション、旅行などに関連する役立つコンテンツを発見するライフスタイル共有アプリ。TikTokと近い年代・興味関心を持つユーザーの利用が多いため利便性が向上することが考えられます。
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/lemon-8
■2024年のTikTok&Facebook成功事例をチェック!
参考記事:2024年SNS運用のプロが選んだTikTok&Facebookの企業成功事例7選と2025年のトレンド予測
Facebook:ファンと深いつながりを
日本においては30代以上のユーザーが中心にオフィシャル・ビジネスな場所として活用されているFacebook。世界でのユーザー数や広告売上は伸び続けています。
四半期決算のほか、日本で注目されたのは有名人を使った詐欺広告に関するもの。安心安全に活用できるよう改善を進めています。
2024年に注目したいFacebook投稿では、ファンとの深いつながりを意識した投稿で高い成果が得られていたようです。自社コンテンツを分析してよりコアなファンを作る、ということは他のSNSでも通用することにつながっていきそうです。
1月:Meta、2023年第4四半期決算を発表
Metaは2024年2月1日(米国時間)、2023年度第4四半期(10-12月)の決算を発表しました。それによると、総売上高が401億1,100万ドル(前年同期比25%増)、広告売上高が387億600万ドル(前年同期比24%増)、 アジア太平洋地域の売上高成長率+23%(前年同期比)となりました。
Metaが提供するプラットフォームの利用者数やFacebookの利用者数も増加しています。
参考:https://investor.fb.com/investor-events/event-details/2024/Q4-2023-Earnings-Call/default.aspx
4月:Meta、2024年第1四半期決算を発表
Metaは2024年4月24日(米国時間)、2024年度第1四半期(1-3月)の決算を発表しました。それによると、総売上高が364億5,500万ドル(前年同期比27%増)、広告売上高が356億3,500万ドル(前年同期比27%増)、 アジア太平洋地域の売上高成長率+25%(前年同期比)となりました。
Metaが提供するプラットフォームのデイリーアクティブ利用者数(DAP)は32億4,000万人(前年比7%増)となっています。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2024/04/2024_first_quarter_result/
8月:Meta、2024年第2四半期決算を発表
Metaは2024年8月1日、2024年度第2四半期(4-6月)の決算を発表しました。それによると、総売上高が390億7,100万ドル(前年同期比22%増)、広告売上高が383億2,900万ドル(前年同期比22%増)、 アジア太平洋地域の売上高成長率+20%(前年同期比)となりました。
Metaが提供するプラットフォームのデイリーアクティブ利用者数(DAP)は32億7,000万人(前年比7%増)となっています。
参考:https://investor.fb.com/investor-events/event-details/2024/Q2-2024-Earnings-Call/default.aspx
7月:詐欺広告に対する取り組み強化
Metaは2024年7月16日、著名人の画像を使用した広告を含む詐欺や不正行為について取り組みを強化していることを発表しました。詐欺広告に対する規制を強化するために投資しており、対策チームを立てています。今年4月には、日本をターゲットにして様々な日本の著名人の画像を無断で広告に使用した詐欺アカウントとページから成るネットワークを特定し、約100万件の広告と、広告の作成に使用された約5,000件のFacebookアカウントを削除。また、これらの広告を配信していた約5,000のページに対しても、弊社の広告製品を使用できないようにしたといいます。
- 詐欺広告の分析強化と自動検出システムの改善
- 著名人の画像を悪用する第三者への措置を強化
- 広告主に対する審査の厳格化
参考:https://about.fb.com/ja/news/2024/07/updates_on_tackling_scams/
10月:Meta、2024年第3四半期決算を発表
Metaは2024年10月31日、2024年度第3四半期(7-9月)の決算を発表しました。それによると、総売上高が405億8,900万ドル(前年同期比19%増)、 広告売上高:398億8,500万ドル(前年同期比19%増)、アジア太平洋地域の売上高成長率+18%(前年同期比)となっています。
Metaが提供するプラットフォームのデイリーアクティブ利用者数(DAP)は32億9,000万人(前年比5%増)となりました。
参考:https://investor.fb.com/investor-events/event-details/2024/Q3-2024-Earnings-Call/default.aspx
10月:詐欺広告に対する取り組み強化-詐欺対策、アカウント復旧において顔認証技術を活用するテストを開始
Metaは2024年10月24日、詐欺対策やアカウント復旧において顔認証技術を活用するテストを開始しました。プラットフォームにおける著名人のなりすまし広告の検出や防止を目的に、顔認証技術を活用したテストとなっています。
2024年7月16日にも、著名人の画像を使用した広告を含む詐欺や不正行為について取り組みを強化していることを発表しており、その進捗とも言える発表となります。これまでMetaは詐欺広告に対する規制を強化するために投資しており、対策チームを立てています。今年4月には、日本をターゲットにして様々な日本の著名人の画像を無断で広告に使用した詐欺アカウントとページから成るネットワークを特定し、約100万件の広告と、広告の作成に使用された約5,000件のFacebookアカウントを削除。また、これらの広告を配信していた約5,000のページに対しても、弊社の広告製品を使用できないようにしたといいます。
- 詐欺広告の分析強化と自動検出システムの改善
- 著名人の画像を悪用する第三者への措置を強化
- 広告主に対する審査の厳格化
参考:https://about.fb.com/ja/news/2024/10/face_rec_for_scams_and_compromise/
参考:https://about.fb.com/ja/news/2024/07/updates_on_tackling_scams/
LINE:国内最大のユーザー数を武器に広告機能を強化
LINEは日本国内の8割以上が利用する、いわばインフラ化したサービスです。
LINEヤフーとなってからは、広告関連のアップデート中心となっています。Yahoo!広告と合わせたLINEの運用型広告が配信しやすくなっています。
一方で、LINE Payが2025年4月末までなど、LINE時代に広げていた様々なサービスを集中と選択で絞り込んでいる様子も見受けられます。
1月:【ディスプレイ広告(運用型)】Yahoo!広告、LINEサービスへの広告配信追加
2024年1月24日、Yahoo!広告とLINE広告との取り組みの一環として、広告配信追加が発表されました。
これまでもLINEアプリ、LINEファミリーアプリ、およびLINE広告ネットワークの掲載面にディスプレイ広告(運用型)が配信可能となっていましたが、今回新たに以下の広告の配信を開始しました。
- LINE VOOMにレスポンシブ(動画)を追加
- LINEファミリーアプリ/LINE広告ネットワークにレスポンシブ(動画)を追加
- LINEアプリの以下の掲載面にディスプレイ広告(運用型)を配信開始
-アルバム
-LINEチラシ
-LINEクーポン - LINEアプリにカルーセル、動的ディスプレイを追加
参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240124/
2月:LINE広告で生成AI活用 「LINE Creative Lab」と「Adobe Express」の連携を開始
2024年2月28日、ビジネス用クリエイティブツール「LINE Creative Lab」において、アドビ株式会社が提供するコンテンツ制作アプリ「Adobe Express」との連携を開始しました。LINEヤフーとアドビは、クリエイティブな創作活動の支援を行うため、2023年10月に協業を発表していました。
これにより、「Adobe Express」の計470点以上の豊富なテンプレートや生成AI機能を活用し、「LINE広告」や「LINE公式アカウント」のクリエイティブを手軽に作成・編集が可能になります。LINEヤフーは「今回の連携によって、デザイナーのいない企業の方や、運用担当者がクリエイティブ作成を行なっている企業など、誰でも簡単に質の高いクリエイティブ作成が可能になり、これまでのデザイン創作における工数の削減や、質の底上げに貢献します」としています。
参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-official-account/20240228/
5月:LINE広告でカスタムレポートの利用が可能に
LINEは20224年5月21日、6月中に項目別にレポートを作成できる「カスタムレポート(β)」機能が利用開始を予定していると発表しました。
これまで提供していた「パフォーマンスレポート」は、広告グループのターゲティング設定に関わらず、配信されたユーザーの属性に基づき表示されるレポートでした。これに対し、今回提供を開始する「カスタムレポート」では、広告グループのターゲティング設定に基づいてレポートが表示されるようになります。
合わせて、自動ターゲティングキャンペーンに「動画の再生」や、詳細ターゲティングのセグメントとして「世帯資産」(1,000万円以上4,000万円未満/4000万円以上)が追加されました。
参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202405/
10月:LINE広告でリード獲得最適化の配信が可能に
LINEは2024年10月21日、リード(見込み客)数の獲得最大化を目的に、入札を自動で最適化する機能(β版)の提供を開始しました。広告グループの[最適化の対象]の項目に「リード」が追加されます。リード獲得数を最大化したい場合に最適な配信機能です。
LINE広告リード獲得最適化配信の業種と目的例・成功事例:
業種 | 目的 |
EC | 無料サンプル申し込み |
人材 | 転職サイトなどの会員登録 |
教育 | 塾の体験申し込み、資料請求 |
金融 | 保険見積り、資料請求 |
エステ | 初回来店の予約 |
不動産 | 物件エントリー |
自動車 | 自動車の試乗予約 |
B to B | 問い合わせ |
リリースには、リード獲得最大化で最適化を行った配信の成功事例も紹介されています。それによると、金融業種の配信において、コンバージョン最適化配信からリード最適化に変更した結果、CPAが88%に改善し、リードイベント数が113%に増加しました。幅広い業種や目的で利用できるため、成果の伸び悩みを感じている場合は利用を検討するとよいでしょう。
参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202410/
9月:Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)でLINE友だち追加広告を利用可能に
2024年9月25日、LINEヤフーはディスプレイ広告(運用型)において「友だち追加広告」に対応したと発表しました。これにより、需要が高いLINE公式アカウントの友だち追加を目的とした広告を、Yahoo!広告のディスプレイ広告のデータを利用して配信できるようになります。
参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240925/
9月:「LINE Pay」サービス終了-利用できるのは2025年4月末まで
日本国内の「LINE Pay」におけるサービスが2025年4月30日をもって終了いたします。
サービスの終了に伴い、LINE公式アカウントの一部の機能が変更されます。
参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-official-account/20240920-01/
YouTube:短尺動画活用を推進
インターネットにつながったテレビ(コネクテッドTV)での利用も多いYouTube。
注目したいのはYouTubeショートに関するアップデートです。他SNSにおいてもショート動画の注目度は増しており、 YouTubeにおいては、ユーザーがより活用しやすいように変更されています。
3月:生成AIラベル表示規定を公開
YouTubeは2024年3月19日、生成AIを活用したコンテンツをクリエイターが開示する基準を公開しました。
この新しいラベルは、視聴者に対する透明性を高め、クリエイターと視聴者の間に信頼を築くためのものです。ラベル付けが必要になるのは、以下のようなコンテンツです。
- 実在する人物のように見せている: デジタル改変により、ある人物の顔を実在する別の人物の顔に置き換えたり、合成した人物の声を動画のナレーションに使用したりしているコンテンツ。
- 実際の出来事や場所の映像を改変している: 実在する建物で火事が発生しているように見せたり、実在する都市景観を実際とは違って見えるよう改変したりしているコンテンツ。
- 現実的な風景を生成している: 実在する都市に向かって移動している竜巻など、架空の大きな事件をリアルに描写したコンテンツ。
一方、スクリプトの作成、コンテンツのアイデア出し、自動字幕起こしなど、生産性を高めるために生成 AI を使用している場合は開示を求めません。合成したメディアが非現実的な場合や、改変の重要度が低い場合も開示は求めません。
- アニメーションや、ファンタジーの世界でユニコーンに乗っている人間など、明らかに非現実的なコンテンツ
- 色の調整や照明フィルタ
- 背景ぼかしやビンテージ調などの特殊効果
- 美肌加工フィルターやその他の視覚効果
参考:https://youtube-jp.googleblog.com/2024/03/disclosing-ai-generated-content.html
生成AI活用の戦略策定やガイドライン、マニュアルの作成はコムニコにご相談ください。
10月:YouTube ショートに対するアップデート
YouTubeは2024年10月15日、YouTubeショートに対するいくつかのアップデートを行いました。
- YouTubeショートで活用できる動画の長さが最大3分へ変更
- 表示画面がシンプルに変更
- テンプレート機能で好きな動画の再現
- ショートのカメラからリミックスを利用可能に
- モバイル向けのトレンドページが利用可能に
- 視聴者コメントのプレビュー
- カスタマイズオプションで「ショート動画を少なく表示」することができるように
参考:https://youtube-jp.googleblog.com/2024/10/blog-post.html
Threads:利用者増が著しい!注目の新興SNS
2023年7月にMeta Instagramチームが開発・提供を始めたSNSである「Threads(スレッズ)」。
年初の1億3,000人と発表し、その後年末には3億人を突破。1年のうちに利用者が1億7,000人以上増加しています。
分析機能や下書き、予約投稿など企業アカウントで特に活用したい機能も続々とリリースされており、Instagramアカウントと合わせた活用の幅が広がりそうです。Instagram運用のひとつの露出面として活用してもよいでしょう。
Threads、ユーザー数が1億3,000万人を突破
Meta Instagramチームが開発したテキスト共有アプリ「Threads」は2024年2月2日に全世界のMAUが1億3,000万人を突破しました。InstagramのCEOであるアダム・モッセーリ氏がThreadsで伝えています。
参考:https://www.threads.net/@mosseri/post/C20tMr8Pjeh/
Threads、ユーザー数が1億5,000万人を突破
A few Q1 highlights. pic.twitter.com/iopnYEPy1M
— Meta Newsroom (@MetaNewsroom) April 24, 2024
Meta Instagramチームが開発したテキスト共有アプリ「Threads」は2024年4月に公開されたMetaの四半期決算でに全世界のMAUが1億5,000万人を突破したと発表しました。
Threads、API公開-サードパーティ製ツールから投稿予約・分析ができるかも
2024年6月19日、ThreadsがAPIを公開しました。MetaはこのAPI公開によって、より便利に使ってもらえるようになり、パブリッシャーや企業の活用が広まることを期待していると発表しています。
参考:https://developers.facebook.com/docs/threads/
Threads、ユーザー数が2億人を突破
A few Q2 highlights pic.twitter.com/CN2NVE2viY
— Meta Newsroom (@MetaNewsroom) July 31, 2024
Meta Instagramチームが開発したテキスト共有アプリ「Threads」は2024年8月1日、MAUが2億になったと発表しました。2024年7月4日に全世界のMAUが1億7,500万人と発表されたばかりとなっていました。
なお、2024年6月13日に開催されたHouse of Instaramの中で、日本ユーザーは1,000万人超と発表されています。(国内ユーザー数についてはMetaの公式データは公開できないが、ニールセンによる調査データとのこと)
Threads、話題のトピックを表示する「トレンドランキング」機能をテスト
Metaは2024年10月28日、テキスト共有アプリ「Threads(スレッズ)」で、プラットフォーム上で話題になっているトピックを表示する「トレンドランキング」機能のテストを日本で開始することを発表しました。本機能は2024年3月から米国で提供していたもので、米国以外の国や地域で導入するのは日本が初。まずは一部の国内利用者に向けてテストを開始し、順次対象を拡大する予定です。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2024/10/threads-trending-now/
モバイルアプリでもインサイト(分析)を確認できるように
Threadsは2024年10月22日、モバイル版アプリでもインサイトを確認できる機能をリリースしました。iOSとAndroidで利用可能です。
これまでPCからのみ確認できた情報がモバイルアプリ上でも確認できるようになり、より利便性が増した形です。
Threadsはフォロワー外への露出が非常に多く、Instagramと併用して活用していくことが望ましいとされています。
利用方法:
アプリで、右上に表示されているインサイトアイコン(グラフマーク)をタップして利用できます。
- 確認できる日付範囲:7、14、30、または90日間
- プロフィール閲覧数、フォロワー/非フォロワーの割合
- エンゲージメント数(いいね!/返信/リポスト/引用)
- フォロワーの人口データ — 地域、年齢、性別
参考:https://www.threads.net/@threads/post/DBZqTQYRFZ8?xmt=AQGzmq_qg9v7XIClJVwDsYkKzH9MuxNUklabYnQvr4H2RQ
Threads、フェディバースユーザーからのフォローやいいねが表示されるように
2024年10月2日、ThreadsやInstagramの責任者であるアダム・モセリ氏がThreadsをfediverseと統合する作業を行っていると報告。
この日以降、fediverseへのシェアをオンにしている人は、他のfediverceサーバーのコンテンツに「いいね!」した人をチェックできるようになります。 投稿のアクティビティまたはフォロワーリストをタップして全リストを確認できるようになりました。
フェディバースとは:
フェディバースはFederated(連合した)あるいはFederation(連合)とUniverse(宇宙)を組み合わせた造語。独立性を保ったまま相互接続されたサーバーで管理されたソーシャルメディアプラットフォームを指し、異なるプラットフォームで独立したサービスが提供されていても接続して投稿の閲覧やいいね、フォローのやり取りができるというものです。これまでの「中央集権型SNS」に対して「分散型SNS」とも呼ばれます。
参考:https://www.threads.net/@mosseri/post/DAltdL2PHRg?xmt=AQGzmq_qg9v7XIClJVwDsYkKzH9MuxNUklabYnQvr4H2RQ
Threadsリリースから1周年
Metaは2024年7月5日(米国時間)、テキスト共有アプリ「Threads(スレッズ)」のローンチから1年を迎えたことを記念する機能をローンチしました。日本を拠点とするイラストレーター、山内 庸資(@yamauchiyosuke)氏がデザインしたアプリアイコンや、「Threads1 周年」などのタグを付けて投稿するとお祝いのアニメーションが現れる仕掛けなどを、7月12日(金)までの期間限定で楽しむことができました。
1周年を記念して、「Threads 1st Anniversary Master Class」も開催されました。Threadsの機能アップデート情報や中田クルミ氏、たけたろう氏が登壇したゲストトークの内容は以下のレポートもご確認ください。
参考記事:スレッズどう使う?1周年記念イベント開催レポート-Threads 1st Anniversary Master Class Report-
Threads、利用者数が3億人を突破
Threadsは2024年12月17日に利用者数を公開しました。これによると月間アクティブユーザー数が3億人以上、デイリーアクティブユーザー数1億人以上となっています。
参考:https://www.threads.net/@zuck/post/DDqBLlMyIGD
Bluesky(ブルースカイ):Xからの移行先として注目
Bluesky(ブルースカイ)とは、2023年3月にスタートしたSNS。Twitter(現X)のCEOだったジャック・ドーシー氏が2019年に立ち上げたプロジェクトをベースに作られています。
X(Twitter)と比較して語られることが多く、特に2024年はX(Twitter)が発表した「AI学習」や「ブロック規定の変更」によって注目度が高まり、利用者増につながったとの見方が濃厚です。BlueskyのほかThreadsなども分散型SNSとなっていますので、2025年活用が広がっていくのではないでしょうか。
関連記事:Bluesky(ブルースカイ)とは?基本の使い方と企業活用事例
2月:Bluesky、招待制終了で誰でも参加可能に 「フェデレーション」も間もなく可能に
Blueskyは2024年2月6日(米国時間)、分散型SNS「Bluesky」での招待制を終了し、誰でもサインアップできるようにしたと発表しました。
2月:Bluesky、利用者数が500万人を突破
5M!! 🎉 pic.twitter.com/Xkqy4pIFtv
— bluesky (@bluesky) February 22, 2024
2024年2月23日、Blueskyの利用者が500万人を突破しました。招待制廃止から2日後の2月8日には、85万人以上の新規ユーザーが参加し、利用者が400万人を突破。その後1ヶ月を待たずに500万人突破となりました。
10月:Bluesky、Xの利用規約変更やブロック規定変更で注目
bluesky gaining over 1 million new people made me think about how the skies were always blue when i was with you. i'd get a million butterflies when i saw you. anyways, you don't have to respond... but see you on bluesky maybe?https://t.co/x6v5YW0WFT pic.twitter.com/gOjxp0H4K6
— bluesky (@bluesky) October 18, 2024
Blueskyは2024年10月19日、利用者が100万人増えたと発表しました。
X(Twitter)が16日、Xの利用規約変更に伴い、投稿がAI学習に利用されることが明記されたことや、特定の利用者による投稿の閲覧を防ぐ「ブロック機能」を変更すると発表したのを受け、X利用者の一部がBlueskyの利用を開始したと考えられます。
関連した報道では「ブロック機能」変更のため、と記載されていることが多くなっていますが、実際にはクリエイターが中心に言及していることから規約変更に伴うAI学習利用への懸念が原因となっていると考えられます。なお、検索トレンドやWe Love Social記事のPV数の変化から見ても現在のところは限定的な影響に留まっていると予想され、大幅なX(Twitter)離れが起きたことは考えにくい状態です。
以下はX(Twitter)からの移行先として噂されるプラットフォームの検索需要の変化を示したグラフです。
一時トレンドに上がるなど注目されていましたが、企業が慌てて移行する必要はなさそうです。ただし、Threadsへの注目は高まり続けており、機能アップデートも盛んであることからInstagramを使用している場合は活用していくことが推奨されます。
BeReal(ビーリアル・ビーリール):国内ユーザー数公開
BeRealとは、1日に1度、不定の時間に届く通知に合わせ、ユーザーがインカメラの自撮りと外カメラで撮影した写真を組み合わせて投稿するアプリ。加工のない、飾らないリアルな瞬間を写真や動画で親しい友人や家族と共有できるのが特徴となっています。投稿は次のBeReal通知が送られるまで表示され、その後は非表示となります。
11月:BeRealの国内外ユーザー数
「We Love Social」を運営する株式会社コムニコで入手したBeRealの媒体資料から利用者数がわかりました。
- 世界の月間アクティブユーザーは4,000万人(2024年11月時点)
- 日本国内の月間アクティブユーザー数:450万(2024年11月時点/媒体資料より)
BeReal利用者の97%がZ世代(14-27歳)となっており、国内においては特に若年層を中心に盛んに利用されています。「BeReal撮ろう」というコミュニケーションのきっかけにも活用されているようです。
BeRealを含めた国内の主要SNSの特徴やユーザー数については、お役立ち資料としてまとめています。ダウンロードしてご確認ください。
お役立ち資料:主要SNSの特徴や国内ユーザー数
mixi2(ミクシィツー):新SNSがリリース
mixi2とは、「今を共有でき、すぐ集える」を軸とした、MIXI社が提供する「短文テキストSNS」。mixiが「心地の良いつながり」を軸とした、ゆったりとしたコミュニケーションの場を提供していたことに対して、メディア化するのではなく、「日々の出来事を投稿したり、身近な友人や知人と交流する」ことを目的として2024年12月16日にリリースされました。
12月:登録利用者数120万人を突破
2024年12月16日にサービスを開始した「mixi2」は、登録者数が120万人を突破したことを発表しました。招待制となっており、レコメンドではなく「フォロータイムライン」を軸に「エモテキ」と呼ばれるテキストデコレーション機能やリアクションが特徴のSNSです。
「Twitterに代わるSNS」との呼び声も高く、過去mixiを利用していた人や短文コミュニケーションを好むユーザーを中心に活用されています。
参考:https://mixi.co.jp/news/2024/1223/37672/
まとめ:コアファンを作るコミュニケーション
この記事では、2024年、SNS各社の主要ニュースやアップデートをご紹介しました。
主要SNSにおいては、利用者を増やすフェーズから、どう使い勝手を良くしていくか、社会問題に対応していくか、というアクセシビリティに配慮したアップデートをしていくフェーズになっている様子が伺えます。さまざまな特徴を持った新興SNSが出てきていることから、差別化をはかっていると考えられます。
その上で、それぞれのプラットフォームによるアップデートを確認していくと、コアなファンづくりをするコミュニケーションが重視される傾向が見受けられます。
たとえば、Instagram DMに関するアップデートによる1to1のコミュニケーションや、2024年12月にリリースされた「mixi2」での、「メディア化する投稿よりも友人知人との交流を目的」など。より深いつながりを持ったコミュニケーションでファンをつくり、ブランドや製品のファンになってもらう施策が求められそうです。
2025年のSNS運用では、ユーザーとのコミュニケーションを重視していく必要がありそうです。
新興SNSも増え、より情報のキャッチアップが難しくなっているSNS業界。
株式会社コムニコではSNSマーケティングの専門代理店として包括的なご支援も実施しています。SNSマーケティング活用の頭打ち感や新しいSNSを活用すべきかどうかなどお悩みの方はこちらからご相談ください。
「We Love Social」をご活用いただきながらSNS運用に役立てていただけると幸いです。We Love Socialの更新情報やSNSに関するセミナー情報をメルマガ登録いただいた方にお送りしています。
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2018年に株式会社コムニコへ入社。コンテンツクリエイターとして、企業・自治体のSNS企画・運用・コンテンツ制作を行う。コムニコが持つ知見を広めるために編集経験を活かして「We Love Social」運営・編集・記事執筆などのコンテンツマーケティングを担当。一般社団法人SNSエキスパート協会認定講師としてSNSに関する安全で正しい知識の啓蒙にも努めている。