Instagramには、一般ユーザーが使用する「個人アカウント」と企業や著名人が使用する「プロアカウント」があります。プロアカウントは「クリエイター」と「ビジネス」に分類されており、アカウントの作成者がどちらにするか選ぶことが可能です。
今回の記事では、個人用アカウントをクリエイターアカウントに変更する方法や、ビジネスアカウントとの違いをまとめました。

業界別にInstagram企業アカウント事例をまとめたeBookが、以下のフォームからダウンロードできます!
アカウント運用やコンテンツ作成の参考に、ぜひご利用ください。
>> フォームが表示されない方、詳しいeBookの中身を知りたい方はこちら
本記事は、企業のInstagram運用に精通し、SNS運用支援実績2,600件以上(2024年10月時点)を持つ株式会社コムニコのノウハウに基づき、執筆・監修しています。
>>コムニコとは?サービス資料をダウンロード
プロアカウントにおける「クリエイターアカウント」「ビジネスアカウント」とは
Instagramにはアカウント種別としてプロアカウントが用意されています。プロアカウントとして、クリエイターアカウントかビジネスアカウントか選択することができます。
クリエイターアカウントとは、著名人やインフルエンサー、クリエイター向けに用意されているプロアカウントのひとつです。ビジネスアカウントとは、ビジネス向けに用意されているプロアカウントで連絡先などが設定できます。
プロアカウントを使用すると、主に以下のようなことができるようになります。
- インサイト(分析機能)が使用できる
- Instagram広告を使用できる
- ショップ機能を使用できる
- ビジネスアカウントとのタイアップ投稿(ブランドコンテンツツールの利用)ができる
- プロフィールに連絡先ボタンやカテゴリラベルを設置できる
上記の他にも様々な機能が利用できるようになるため、Instagramアカウントを成長させたい方はぜひ切り替えを行ってみてください。ただし、クリエイターアカウントを使用する場合、アカウントを非公開にすることはできません。非公開で運用したい場合は、一般の個人アカウントを使用するようにしましょう。
なお、アカウント種別を変更することによるアルゴリズムへの影響はありません。(2022年9月開催Instagram Master Classより:We Love Social編集部注)
プロアカウントへの変更:クリエイターアカウントへの切り替え設定方法
すでにInstagramのアカウントをお持ちの場合、そのアカウントをクリエイターアカウントに切り替えることができます。まだアカウントを持っていない場合や新たなアカウント開設を検討されている場合、まずはアカウントを開設しましょう。プロアカウントの開設方法は、以下の記事にまとまっています。企業向けの設定や注意点なども記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:【最新版】Instagramの企業用プロアカウント開設方法まとめ
■クリエイターアカウントへの切り替え方法
クリエイターアカウントへの切り替えは、アカウントの設定画面から行えます。
「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」を選択すると、アカウントの切り替えが始まります。
このとき、すでにビジネスのプロアカウントを利用している場合は、「プロアカウントに切り替える」ではなく、「アカウントタイプを切り替え」と表示されます。「アカウントタイプを切り替え」をタップし、「クリエイターアカウントに切り替え」を選択すると、クリエイターアカウントへの切り替えが完了します。
個人アカウントからクリエイターアカウントへ切り替えを行う場合は、カテゴリの選択へ移ります。自分のアカウントにあったカテゴリを選択しましょう。このカテゴリはいつでも変更可能です。
<おすすめとして表示されるカテゴリ例>
アーティスト、ミュージシャン・バンド、ブロガー、デジタルクリエイター、起業家、編集者、ライター、個人ブログ、ゲーマー、写真家・フォトグラファー、動画クリエイター など
上記のほか、「ファッションモデル」「ジャーナリスト」など、様々なカテゴリが用意されています。
今回は、カテゴリ「ライター」を選択しました。プロフィールにカテゴリを表示するかどうかはオンオフの切り替えで選択できます。検索してぴったり当てはまるカテゴリがなかった場合は、近しいカテゴリを選んで表示をオフにしておくと良いでしょう。
最後に、アカウントタイプを選択します。
カテゴリで「ライター」を選んだため、上部に「クリエイターですか?」と表示されています。クリエイターの場合は「クリエイター」を、企業や店舗の場合は「ビジネス」を選んで、「次へ」を選択すると、ウェルカムページが表示され、設定が完了します。
プロフィール詳細は、アカウントの情報をユーザーへ伝えるための大切な項目です。名前やウェブサイト、自己紹介や連絡先など、必要な情報を必ず記載しておくようにしましょう。
繰り返しになりますが、クリエイターやビジネスのプロアカウントは、投稿を非公開にすることができません。クリエイターアカウントを使用していて、アカウントを非公開にしたくなった場合、まずは個人アカウントへの切り替えが必要です。
個人アカウントへの切り替えは、「設定」→「アカウント」→「アカウントタイプを切り替え」から、「個人用アカウントに切り替える」を選択すると切り替えが完了します。
ただし、個人用アカウントに切り替えるとインサイトのデータなどは消えてしまいますので、その点は注意するようにしましょう。
クリエイターアカウントとビジネスアカウントの違い
クリエイターアカウントとビジネスアカウントの違いですが、以前のような細かい違いはなくなりました。
以前は、選べるアカウントカテゴリに違いがあったり、メッセージの受信トレイの仕様が異なったり、クリエイターアカウントのみカテゴリの非表示ができたりしましたが、現在これらの違いはすべてなくなっています。
連絡先とアクションボタン
アカウント設定における違いは、連絡先とアクションボタンです。
クリエイターアカウントでは、メールと電話番号を登録してプロフィールに表示するよう設定をしておくと、「電話する」と「メール」のボタンが表示されます。ビジネスアカウントでは、これらに加えて住所を追加することができます。
さらに、ビジネスアカウントでは「料理を注文」「予約する」「席を予約する」といった店舗向けのアクションボタンを設置することができます。パートナーとなっているサービスを利用している店舗は、ぜひ設置してみてください。
ブランドコンテンツ広告
クリエイターアカウントの設定画面には「ブランドコンテンツ広告」という項目があります。これはビジネスアカウントにはないものです。
ブランドコンテンツ広告とは、クリエイターが作成した投稿を企業が広告として使用できる機能で、消費者目線で作成されたクオリティの高いクリエイティブを広告として配信できます。参照:ブランドコンテンツ広告を利用してInstagramクリエイターのコンテンツを宣伝する | Instagram for Business
クリエイターアカウントのみにある「ブランドコンテンツ広告」項目では、自身の作成したコンテンツにアクセスを許可しているブランドパートナーの一覧や、現在どの投稿が広告に使用されているかなどを確認できます。
また、広告に関しては、ビジネスアカウントがクリエイターへ「広告作成のアクセス許可をリクエスト」のみ実行できるのに対し、クリエイターアカウントは「広告を承認」することのみ可能です。つまり、第三者の投稿を使用しての広告出稿を検討したい場合は、ビジネスアカウントを使用する必要がある、ということになります。
一斉配信チャンネル
クリエイターアカウント限定の機能として、一斉配信チャンネルというものがあります。これは、クリエイターがファンと直接つながり、リアルタイムで1対多の交流ができる機能です。
- 質問を投げかける:ユーザーとのコミュニケーション、フォロワーの理解
- 投稿の告知:投稿後すぐのエンゲージメントを訴求する
Q&A:プロアカウントに関するよくある質問
Q1.クリエイターアカウントとビジネスアカウントは、後から切り替えられますか?
A1. はい、いつでも無料で切り替え可能です。ただし、頻繁な切り替えはおすすめしません。
Q2.クリエイターアカウント/ビジネスアカウントにすると、デメリットはありますか?
A2.基本的なデメリットはありません。プロフェッショナルダッシュボードを利用しない個人ユーザーにとっては、不要と感じる場合もあるかもしれません。なお、個人ユーザーであっても、詳細な分析指標を確認したい場合には切り替えてインサイト確認できるようにすると分析が容易になります。
Q3.プロアカウントとは何ですか?クリエイター/ビジネスとどう違うのですか?
A3. 「プロアカウント」は、クリエイターアカウントとビジネスアカウントの総称です。個人事業主やクリエイターは「クリエイター」、企業は「ビジネス」を選択するのが一般的です。
Q4.クリエイターアカウントにすると、投稿のリーチが減るなどの影響はありますか?
A4. アカウント種別によるアルゴリズムへの影響はありません。実際に株式会社コムニコの支援経験からみても、直接的なリーチへの影響は報告されていません。むしろ、インサイト機能の活用により、効果的な運用ができるため、結果的にリーチ向上につながる可能性があります。
まとめ
分析機能の充実やリールの登場によって、クリエイターにとってますます手放せないプラットフォームになってきたInstagram。クリエイターとビジネスの違いを理解し、最適な設定でInstagramを活用しましょう。
株式会社コムニコでは、SNS運用の初期構築から運用支援、広告運用、セミナー、レポーティング、運用支援ツールの提供まで、企業のSNSマーケティングを支援しています。これまで、2,600件の企業アカウント運用実績(2024年10月時点)があります。Instagramアカウントの運用でお困りの際はお気軽にお問合せください。
-1.jpg?width=90&height=90&name=S__14540804%20(1)-1.jpg)
フリーランス編集者として大手出版社の雑誌・書籍を担当後、コムニコへ。SNSコンテンツクリエイターとして、高知県観光のSNS支援では9ヶ月でフォロワーを約15倍に拡大など、さまざまな業種のアカウント支援を担当。「We Love Social」では、編集長として100以上の記事を執筆し、メディアを月間最大37万PVに成長させた。本質的な信頼を育む「ラバブルマーケティング」を実践する、SNSエキスパート協会認定講師(SNSエキスパート検定上級資格保有)。