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Xプレミアム(Twitter Blue)とVerified Organizationsとは?認証マークの付与条件も解説

XプレミアムとVerified Organizations

2022年にイーロン・マスク氏がTwitter社を買収してから、X(旧Twitter)では大幅な仕様変更が続いています。2023年4月以降、Xで広告出稿を行うには、アカウントが認証マークを保有している必要があると発表されました。
この記事では、有料のサブスクリプションサービス「Xプレミアム(旧Twitter Blue)」および「Verified Organizations(認証済み組織)」の解説や認証マークを得るための広告出稿条件、企業アカウントへの影響と対応方法をまとめます。

※本記事は9/26時点での情報です。最新情報はX Corp.の発表をご確認ください。

X(旧Twitter)の認証マークとは

旧Twitterの認証マーク(認証バッジ)はもともとブルーのチェックマークがついたマークのみが存在し、企業や著名人のアカウントが公式であると認められた場合に付与されるものでした。バッジの付与条件は明確に開示されていた訳ではありませんが、広告の出稿額が多い企業ほどバッジが付与されやすく、基本的には無償で付与されていました。

2023年4月、この仕様が大幅に変更され、現在は以下3種類の認証マークが提供されています。

3種のTwitterの認証マーク(バッジ)

  • ブルーバッジ(有料):
    有料のサブスクリプションサービス「Xプレミアム(旧Twitter Blue)」加入者に付与されるバッジ。青いチェックマーク。
  • ゴールドバッジ(有料):
    有料のサブスクリプションサービス「Verified Organization(認証済み組織)」で認証を受けた法人のアカウントまたは広告出稿額の条件を満たしたアカウントに付与されるバッジ。金色のチェックマーク。
  • グレーバッジ(無料):
    政府関係や多国間機構に付与されるバッジ。灰色のチェックマーク。

現在の仕様では、グレーバッジを除き、企業アカウントが無償で認証マークを得ることは不可能となっています。
企業が認証マークを得るためには、XプレミアムもしくはVerified Organizationsのいずれかの有料のサブスクリプションに加入する、もしくは一定額の広告を出稿する必要があるということです。

広告出稿額に応じて認証マークが付与された場合、出稿が終了して条件を満たさなくなると認証マークは消えてしまいます。また、この条件は今後変更になる可能性があるとされており、バッジの保持ができるかどうかは、不安定であると言えます。そのため、認証マークを確実に維持したい場合は、サブスクリプションへの加入を検討すべきでしょう。

では、X(Twitter)が提供する有料のサブスクリプションサービスに加入すると、どんなメリットがあるのでしょうか?それぞれの機能について、見ていきましょう。

Xプレミアム(旧Twitter Blue)とは

Xプレミアムは、個人・企業問わず利用できる、有料のサブスクリプションサービスです。もともとはTwitter Blueというサービス名称でしたが、Xへのブランド変更に伴い、名称が「Xプレミアム」へと変更されました。
一般的にブルーバッジ=個人アカウントという認識があるため、X社としては、企業向けには、後述するVerified Organizationsへの加入を推奨しています。

Xプレミアムに加入することで、Xを使いやすくする豊富な機能が利用できるようになります。主に、クリエイターなどの個人向け機能が充実しています。加入すると使える機能には、以下のようなものがあります。

Xプレミアムで使える主要機能

  • アカウントにブルーの認証マークを付与
  • 会話や検索結果でのツイートの上位表示
  • 広告表示数が半減される
  • 公開したツイートの編集(ツイート後1時間以内、変更回数上限あり)
  • ツイートテキストの装飾(太字・斜体)
  • 長尺動画のアップ(最大3時間、8GBまでの動画)
  • 長文ツイートの作成(最大2.5万字)
  • 見せたいツイートをまとめた「ハイライト」が利用可能
  • NFTをプロフィール画像として使用できる
  • ショートメールによる2段階認証
  • 1日に送信可能なダイレクトメッセージの送信数が非認証アカウントより増加
  • 有料登録者のみにコンテンツを配信できる「サブスクリプション」が利用可能(Xプレミアムへの加入に加え、別途条件あり)
  • 自身のツイートへのリプライに表示される広告から収益を受け取れる(Xプレミアムへの加入に加え、別途条件あり)
    など

Xプレミアムの料金

サブスクリプションの料金は、月額980円(iOSアプリやAndroidアプリ経由の場合は1,380円)です。
年払いの場合は10,280円(iOSアプリやAndroidアプリ経由の場合は14,300円)と、約15%ほどお得に利用することができます。

支払いはクレジットカードのみなので、企業で利用する場合はコーポレートカードなどの準備が必要です。

Xプレミアム加入条件

  • アカウントの作成後、30日以上経過していること
  • 電話番号での認証が可能なこと

Xプレミアムに登録すると、アカウントの審査があります。審査が完了するまで、認証マークは付与されません。一般的には、審査には48時間程度かかるとされています。そのため、広告出稿を行うためにXプレミアムに加入しようと考えている場合は、余裕を持ってアカウントを準備しておくことが必要です。

加入後にプロフィール画像・アカウント表示名・ユーザー名(@から始まる名前)を変更する場合は、変更のたびに審査が行われます。この審査が完了するまで、青いバッジは表示されなくなります。また、この審査期間中にプロフィール画像・アカウント表示名・ユーザー名を再度変更することはできません。

Xプレミアムへの登録方法

Xプレミアムへの登録はこちらから、もしくはアカウントにログインした状態でメニューから「認証済み」>「個人」を選択することで登録することができます。案内にしたがってクレジットカード登録をすると、審査後に青いバッジが付与されます。料金の請求日は、審査完了日(認証マーク付与日)ではなく、Xプレミアムへ登録した日の請求となっています。

参考:X Premiumについて | Xヘルプセンター

Verified Organization(認証済み組織)とは

Verified Organizations(以下、VO)とは、X(Twitter)が公式に認証している事業者に帰属するアカウントであることを示す仕組みです。こちらもXプレミアム同様、有料のサブスクリプションサービスとなっています。

Verified Organization(認証済み組織)で使える機能

VOに加入すると、Xプレミアムと同様の機能が利用できるようになり、さらに以下の機能が提供されます。

  • アカウントにゴールドの認証マークを付与
  • プロフィール画像が視認性の高い正方形に
  • オーガニックでのリーチ力が増加する
  • 同じ企業に所属するアカウントを「関連アカウント」として紐づけることができる
  • 子アカウントや支払いを管理する、管理ポータルが提供される
  • 1日に送信できるダイレクトメッセージの送信数がXプレミアム以上に増加
  • プロフィール欄に採用ポジションを掲載できる(ベータ機能)
  • Xのプレミアムサポートを受けることができる など

VOに加入することで、企業向けのより高度なサービスを利用できるようになります。最大の特徴は「関連アカウントの紐付け」と、「リーチの拡大が期待できること」です。

-関連アカウントの紐付け

VOに加入すると、「親アカウント」と「子アカウント」を登録することができます。
親アカウントにはゴールドのバッジが、子アカウントにはゴールドまたはブルー(個人の場合)のバッジが付与されます。

親アカウントには、「関連アカウント」のタブが追加され、ここから関連付けられている子アカウントの一覧を確認することができるようになります。

Verified Organizationsとは

子アカウントには、バッジの横に親アカウントのアイコンが追加され、ここをクリックすると親アカウントへ遷移できるようになります。子アカウントには、企業・個人問わず関連付けすることが可能です。

Verified Organizationsとは

これによって、各ブランドアカウントのバッジ横にコーポレートロゴが表示できるようになり、企業ロゴ露出機会の向上が見込めます。また、近年問題となっているなりすましアカウントの防止にも役立つでしょう。

-リーチの拡大が期待できる

X社によると、VOへ加入したアカウントはオーガニックでのリーチ力が2倍増加することが確認されている、と言われています。アカウントによって傾向は異なりますが、VO未加入のアカウントはリーチが減少している例もあり、今後法人アカウントのVO加入は加速していくことが予想されます。

 

<2023/9/14 追記>
2023年9月までは、VOへ加入することで「APIを使用した自動返信キャンペーン(インスタントウィン等)が実施できる」というメリットがありましたが、スパム撲滅のため、この機能は廃止されました。今後は、VO・Xプレミアム・広告出稿のいずれかによって認証を受けたアカウントであれば、自動返信キャンペーンを実施することができます。
ただし、キャンペーンを行う際は、実施のたびにX社へ申請を行う必要があります。また、実施にあたってはX社が定める金額以上の広告を出稿することが条件として追加されており、今後実施へのハードルは高くなりそうです。

 

Verified Organization(認証済み組織)の料金

親アカウントは月額135,000円、子アカウントは1アカウントあたり月額8,000円です。いずれもウェブから加入が可能で、支払いはクレジットカードまたは請求書から選択できます。請求書で支払いを行うには、関連アカウントをX社が提示する条件数以上登録していることが必要です。いずれも代理店による代理申請や立て替えでの支払いはできないため、事業主から申請を行う必要があります。

Verified Organization(認証済み組織)の加入条件

認証済み組織へのアクセス申請から必要項目を入力します。
必要条件は以下3つとされ、その他の詳細情報を提供するよう求められる場合があります。

  • 審査対象となるアクティブなXアカウント
  • 組織の現在のメールアドレス
  • 現在のウェブサイトドメイン

VOの加入には審査があり、承認までに1週間程度かかるとされています。
審査の基準は非公開となっていますが、なりすまし防止の観点からも、コーポレートのクレジットカードや、コーポレートドメインのメールアドレスを使用しての申請をおすすめします。個人のクレジットカードでも申請はできますが、代表者以外の名義では審査に通らない可能性が高いでしょう。

参考:認証済み組織とは | Xヘルプセンター

広告出稿による認証マークの付与

広告出稿のためだけに認証マークを取得したい場合、X社の提示する条件額以上を提示することで、サブスクリプションに加入せずにバッジの付与を受けることができます。ただし、アカウントがアクティブな状態であること、広告ポリシーに準拠していること、利用規約を遵守していることなど、細かな条件も追加されています。
詳しいバッジの付与条件や方法は、X(Twitter)広告認定代理店へご相談ください。

なお、条件は今後変更になる可能性もあります。条件を満たさなくなると認証マークが付与されなくなる可能性もあるため、絶対にバッジを継続したい、という場合は有料のサブスクリプション登録をおすすめします。

企業アカウントはVOかXプレミアムに加入すべき?

Xの利用目的によって判断が分かれるため、「必要に応じて加入すべき」と考えています。

特に、情報拡散や認知拡大のためにXを活用している企業は、VOへの加入をおすすめします。
X社によると、「VOへの加入によってオーガニックリーチが2倍に増加することが確認されている」との情報があり、また、VO未加入のアカウントでは原因不明のリーチ減少も確認されています。今後もVO加入アカウントが優遇される状況は変わらないはずなので、Xに注力したい企業は、加入を検討すべきでしょう。

なお、リーチの増加が確認されているのはVOのみで、Xプレミアムに関してはそのような情報はありません。ただし、未認証のアカウントよりはおすすめ欄に表示されやすかったり、リプライが上位に表示されたりと、一定の優遇は受けられます。VOは金額的に難しい、という場合は、Xプレミアムの加入も検討しましょう。

ただし、XプレミアムはX社としては個人向けサービスとして捉えている側面があり、企業向けにはVerified Organizationsを推奨しているようです。今後の企業向けアップデートもVOが対象になると考えられます。

キャンペーンの実施は今後どうなる?

X上でのキャンペーン実施にあたり押さえておきたい仕様は、「当選通知に必要なメッセージの送信上限数」と、「APIを使用した自動返信キャンペーン」の2つです。

まず、メッセージの送信上限数は、アカウントの認証タイプによって異なります。
認証を受けていないアカウントでは1日に送信できるメッセージ数が数十件ほどと、著しく制限されています。ブルーバッジの認証アカウント(Xプレミアム加入者)および広告出稿による付与ではそれより多く、ゴールドバッジの認証アカウント(VO加入者)ではさらに多くのメッセージを送信できます。この上限数を超えてメッセージを送信すると、アカウントが凍結されるリスクがあります。

このことから、今後、認証を受けていないアカウントでは、多くの当選者を出すようなキャンペーンは実施が難しくなるでしょう。数名の当選者程度であれば問題なく当選連絡が行えるため、有料プランに加入していないアカウントでキャンペーンを行う場合は、当選数を調整するようにしてください。

なお、SNSキャンペーンを効率化するツール「ATELU(アテル)」では、こういった凍結のリスクを回避するため、アカウントの認証状況に応じてメッセージの送信数をコントロールする機能を有しています。未認証でもキャンペーンを実施したい、という企業様は、ぜひお問い合わせください。

 

APIを使用した自動返信キャンペーン(インスタントウィン等)は、ブルーまたはゴールドの認証を受けているアカウントであれば、実施が可能です。ただし前述のとおり、インスタントウィンを実施するには、X社が定める額以上の広告出稿と、X社への実施申請が必要になります。広告出稿や申請は、X(Twitter)広告認定代理店を通して行います。
インスタントウィンツールを提供しているツールベンダーの中には、上記認定代理店の会社もあります。認定を受けているベンダーに依頼すれば、ツール提供・広告出稿・実施申請をすべて一括して任せることができるため、やりとりもスムーズになり、おすすめです。

X(Twitter)広告認定代理店である、株式会社コムニコが提供する「ATELU(アテル)」は、インスタントウィンにも対応しています。豊富なインスタントウィン実施実績があり、大手から中小まで幅広く導入いただいています。

SNSキャンペーンツール「ATELU」

まとめ

この記事では、X(Twitter)で認証バッジを得るための方法や各サブスクリプションの機能を解説しました。アカウントの規模やXの運用計画にあわせて、認証バッジを取得すべきかどうか検討しましょう。

Xでは大幅な仕様変更が続き、混乱されている運用担当者も多くいらっしゃることと存じます。すでに発表された情報が変更になることも多いので、常に最新情報をキャッチアップできるようにしておきましょう。

こうした動向は、コムニコなどX(Twitter)広告認定代理店のみに公開される場合もあります。SNS動向や最新情報に詳しい外部パートナーの利用も検討してみてください。

仕様変更が多い中であっても、引き続きSNSマーケティングにおけるXの拡散力を活用していくためには、X広告認定代理店へコンサルティングや運用代行を依頼しておくと安心です。課題に応じて部分的なサポートも可能ですので、ぜひ、ご相談ください。

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