2024年のInstagram成功事例!SNS運用のプロが選んだ企業事例14選と2025年トレンド予測
2024年のInstagram運用はうまくいきましたか?
トレンドの移り変わりが早いInstagramで成果を上げた企業の事例を、SNS運用のプロである株式会社コムニコの社員が厳選してご紹介します。2025年の運用方針を考える際のヒントとしてご活用ください。
2024年のInstagram投稿
Instagram投稿の「質」が大きく進化した1年でした。
「一般ユーザー風のコンテンツ」だけではなく、トレンドを巧みに取り入れ、クリエイティブの質をさらに引き上げた「企業ならではの高品質なコンテンツ」投稿が多くの反響を集めました。
これまではスマホで撮影したようなカジュアルなクリエイティブであっても、ユニークな企画があれば反応が得られましたが、近年は企画性に加えて撮影・編集のクオリティも求められる傾向があります。そのため、「企業発の高品質コンテンツ」を配信する成功事例が目立ったと考えられます。
企業の投稿も、ユーザーの予想を超える驚きや楽しさを提供する企画力と、洗練されたビジュアル作りの両立が求められるようになっています。2025年の運用戦略を立てる際はこの傾向をしっかり押さえることが大切です。
トレンドに対応しながらも、企画力・クリエイティブ力が必要不可欠な時代が到来したともいえるでしょう。
SNS運用のプロ「コムニコ」とは
Instagram成功事例をピックアップしている、株式会社コムニコについて簡単にご紹介します。
SNS黎明期である2008年に創業した株式会社コムニコは、これまで大手企業を中心に2,200件以上(2023年3月時点)のSNSマーケティングを支援してきました。社員全員がSNSエキスパート検定上級を取得し、企業団体の規模・業界を問わず、安定したSNS運用体制構築や目的達成につながる支援を行っています。
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この記事では、企業のSNS運用支援を行う中でさまざまなアカウントの投稿を見てきたコムニコ社員が選んだ成功事例のうち一部をご紹介します。
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「Instagramあるある投稿」じゃない!企業投稿
よくある投稿を企業公式アカウントが行うとき、ユーザーライクにしすぎると、一般ユーザーやインフルエンサー(クリエイター)投稿と同じようになって埋もれてしまう問題があります。ひと味違う企業投稿を紹介します。
■セガ公式アカウント
セガ公式アカウントは、Instagram上で流行している #カバンの中身 の文脈で、ゲーム業界の大きなイベント「東京ゲームショウ」に関する訴求を実施。Instagramらしい切り口とすることで宣伝色を抑えた訴求の仕方が出来ている成功事例です。
この他にも、主に推し活界隈で流行していた「文字チュロス」やフードアート作家とコラボした「キャラ弁」投稿など、グッズやイベント紹介に留まらない「ファンに愛される投稿」を実施されています。
■シャトレーゼ Chateraise
お手本となるような美しい投稿を行ったシャトレーゼ。擬音語を活用してエモーショナルな雰囲気を出しています。焼き立て食感早見表がとってもユニークです。「どんな商品があるのか、詳しくは投稿画像をチェック」というキャプションも、クリエイティブ中心のInstagramならではの表現で好反応を集めた成功事例です。
■アサヒ飲料
人気のお菓子「グミ」を活用したアレンジレシピを公式から投稿したアサヒ飲料。
元々の三ツ矢サイダーファンからは思いつかなかった視点でのアレンジとなっており、グミ好きがアレンジする方法を公式が紹介することでお菓子ファンにもアプローチできています。
アレンジレシピ投稿が飽和状態となってきており、レシピサイトなどが行わないような変化球アレンジは競合しないポイントになりそうです。
ドラマや雑誌みたい!続きが気になるコンテンツ
この章では、とにかく質が高く「続きが気になる!」というコンテンツを投稿しているアカウントをご紹介します。フォローして続きを見たいと思わせる王道の投稿です。
■味の素株式会社
「このドラマいつからですか?」とコメントされたほどリアルな家庭を描いた味の素株式会社。一人鍋が叶う商品「鍋キューブ」を使った、阿部サダヲさん主演の縦型ショート動画のCMです。
共感しやすい「家族のすれ違い」やテンポのいいショート動画となっており、縦型の使い方や広告色がないのがポイントになっています。ついつい見てしまって、鍋を食べたくなっちゃうかも。
■ディズニー・スタジオ
2024年に公開されたディズニー映画「インサイド・ヘッド2」を紹介する投稿です。
他のディズニー作品の場合、作中の映像を投稿に活用したプロモーションが多い印象ですが、「インサイド・ヘッド2」に関してはSNSで見られることを意識した投稿が目立ちました。
選定者は、この作品を見て「10代の頃に観れたらすごく救われた作品だったな」と感じたそうで、ティーン世代に届きやすいように工夫をしたのではないか、とコメントしていました。
■GABAN Magazine(ギャバンマガジン)
ターゲットに刺さるトンマナでさまざまな切り口から投稿しているGABAN Magazine(ギャバンマガジン)。
投稿の切り口は豊富なのに、「マガジン」らしく統一された印象でまとめているのがさすがです。「dancyu」などが好きな料理感心層にぐさっと刺さるクリエイティブ。
中でも「プロの棚」は、美味しいご飯が好きで自分でも作るような人がつい盗み見てしまうインサイトをうまく捉えた企画です。カウンター席のお店で見たスパイス棚や、ユニークなスパイスの使い方をした料理をまねたくて、スパイスを買ってしまうことはあるあるですよね。
■TSUCHIYA KABAN™️ 土屋鞄
日本のものづくりの精密さ・完成度の高さを見せた土屋鞄。
コロンとした可愛らしい鞄?アクセサリー?なにを作っているんだろうと見ていると…まさかの「水切り石専用」!
「真面目にしょうもないものを作るシリーズは、汎用性があり見ていて飽きない」と選定者からのコメントがありました。なにか物作りをしている風景というだけでじっくり見てしまいますし、それが驚くような完成品であれば、コメントやシェアしてしまいますよね。Instagramだけではなく、X(Twitter)でもシェアされて拡散していた事例です。
動画自体も綺麗なのでずっと見ていられます。
意外と知られていない情報をショート動画(リール)で伝える
企業投稿の基本となる「会社が伝えたい情報」×「ユーザーが共感できるコンテンツ」をうまく組み合わされたリール投稿をご紹介します。
■LOWYA(ロウヤ) | インテリア | 家具
組み合わせを変えることで使い方を変えることが出来るソファの紹介をリールで投稿した家具・インテリア店の「LOWYA(ロウヤ)」。複数枚でも見せられそうな内容を敢えてリールにすることで、より「スピーディーかつ、簡単に組み替えられる」という訴求内容が伝わりやすくなっている成功事例です。
■日立の家電品
ユーザーインサイトを起点にファーストインプレッションで興味を引いている日立の家電品アカウント。視聴者が飽きてしまわないようカットを増やし、商品の性能を動画でわかりやすくまとめている成功事例です。
■フタバ食品
ユーザーからの疑問に答えるという、ショート動画(リール投稿)のお手本のような構成が光るフタバ食品。自社でスマホで撮影したような動画と、工場内の動画を組み合わせています。テンポ良い編集でユーザーの疑問に動画で答えることができているコンテンツです。
■Panasonic Japan(パナソニック公式)
冷蔵庫が工場から出荷される前に受ける検査を紹介したパナソニック公式。リール投稿でいいね数は1,100件以上獲得し、ユーザーの興味関心のある投稿であったことが伺えます。ユーザーが普段見ることができない裏側をテンポ良く紹介することで、反応を得ると同時に製品の品質イメージを向上させることができた成功事例です。
■ジェットスター・ジャパン(Jetstar Japan)
ジェッ太の社会科見学としてスタッフ紹介をしたジェットスター・ジャパン。
動画冒頭で1カットあたりの秒数を短く、かつ数を増やして目を引くような工夫が見られます。リールもTikTok同様、動画視聴秒数が重要指標のひとつになるため、離脱されないようにする工夫は重要です。撮影から編集まで、真似したくなるような良い投稿です。
DMでコミュニケーション!●●×プレゼント抽選
ユーザーとコミュニケーションをとりたいけれど、コメントはなかなか来ない・・・というInstagram運用担当者必見のコミュニケーション施策。こうしたDM自動化施策で「autou(オウトウ)」などInstagramチャットボットを活用してコミュニケーション活性化をすると、アルゴリズム上優位になる効果も期待できます。
■タリーズコーヒー
タリーズコーヒーはハリーポッターコラボ商品紹介投稿を起点としたDMチャットボット施策を実施しました。この事例では、フードペアリング診断×プレゼント抽選を実施。さまざまな商品の中からおすすめを紹介してもらうことで、その日の気分によって注文できそうです。1日1回、毎日挑戦できる仕組みも見事です。
■ドン・キホーテ公式
ライブ配信×プレゼント抽選をInstagramチャットボットを活用して行ったドン・キホーテ公式。これまでもライブ配信時のプレゼントキャンペーンを実施していましたが、手作業で行っていたために非常に時間がかかっていたそうです。
ライブ配信でユーザーとコミュニケーションを取りつつ、DMに誘導し、DM上のやりとりは自動化することで成果はそのままに効率化できた成功事例です。作業時間が減ればその分、他の企画を行ったり、ライブ配信の回数を増やしたりできるのでさらなる効果が見込めそうです。
参考事例:ドン・キホーテ(PPIH)様|作業工程が97%減!インスタライブ×チャットボットでキャンペーンの圧倒的効率化を実現
まとめ:2025年のInstagramはどうなる?
2024年の成功事例は「企業ならではの高品質な投稿」が目立ちました。ご紹介した成功事例から参考にしたい事例もあったのではないでしょうか。
コムニコ社員に2025年のトレンド予測を募ったところ、「リール活用」がさらに広がるのではないかという声が上がりました。中でも、生成AIを駆使したショート動画やショートドラマに注目です。
また、ユーザーとのコミュニケーションもより活発になるのではないかと見られており、企業公式からの素材配布や疑問への答え動画などコミュニケーション施策の幅が広がりそうです。その一方で、人手不足が叫ばれる時代でもあり、工数面から細かな返答が難しい、回答動画作成が難しいという企業も増えると考えられます。「autou(オウトウ)」など、Instagramチャットボットツールと言われる、コメントを基点としたDM自動化施策は今後より活用が広まると考えられます。
ユーザーの疑問を解消したり、診断コンテンツやアンケートなどでユーザーと自動的にコミュニケーションをとっていくことが重要となりそうです。
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【おまけ】Instagramチャットボット事例集
チャットボットを活用した施策は期間終了後削除されることも多いので、活用例については「autou(オウトウ)」のサービス資料または以下から事例集をダウンロードしてご確認ください。
以下のフォームを送信すると、資料がメールで届きます。
2018年に株式会社コムニコへ入社。コンテンツクリエイターとして、企業・自治体のSNS企画・運用・コンテンツ制作を行う。コムニコが持つ知見を広めるために編集経験を活かして「We Love Social」運営・編集・記事執筆などのコンテンツマーケティングを担当。一般社団法人SNSエキスパート協会認定講師としてSNSに関する安全で正しい知識の啓蒙にも努めている。