【Twitterの歴史】TwitterがXになるまで、何が起こった?振り返りとこれから
2006年3月21日に誕生したインタレストネットワーキングサービス「Twitter」。この記事はSNSマーケティングに欠かせない存在となったTwitter15周年に合わせて作成した年表に2022年の買収騒動からこれまでをまとめています。
TwitterからXへどうあゆんできたか、その歴史を振り返ってみましょう。
X(Twitter)とは
Twitterとは、短文・リアルタイムでのコミュニケーションを特徴とするSNSとして2006年3月21日にローンチしたソーシャルネットワークサービスです。
気軽でタイムリーな短文投稿ができ、フォロワーの投稿を拡散し、不特定多数の人へ情報を広げることができるのが特徴です。自身の興味・関心に応じて専用のアカウントを作るユーザーも多く、1人で複数アカウント持つことが可能となっています。
その後、実業家のイーロン・マスク氏によるTwitter社買収で上場廃止し、現在はX社としてマルチアプリを目指しています。Xとなった現在は、サブスクリプションの加入で長文投稿や生成AI「Grok」などが活用でき、活用方法がさらに広がっています。
拡散性が強く、バズも炎上もどちらも多いのが特徴です。広告やキャンペーンなど企業・団体によるマーケティング活用も増加し続けています。
ユーザー数の推移
X社は現在非公開企業となっており、定期的なユーザー数の発表は行っていませんが、2008年にTwitter日本版がリリースしてから利用者数は増加し続けています。グラフは国内の情報通信メディアの利用率をまとめた総務省のデータから作図したものになっています。
X社が2024年11月に発表したデータによると、日本の月間アクティブユーザー(MAU)は6,700万。
幅広い年齢層のユーザーが利用し、平均年齢は37歳となっています。なかでも若年層の利用率が高く、総務省の調査によると20代では約8割が利用しているメディアとなっています。
X(Twitter)や他SNSのユーザー数や特徴・アップデートについて詳しく知りたい方は、以下もご確認ください。
参考記事:人気SNSのユーザー数まとめ
参考資料:最新SNSユーザー数[X(Twitter)・Instagram・Facebook・LINE・TikTokなど]
Twitter誕生から15年の歴史
ここから、Twitter誕生から2021年までの15年を年表形式で振り返ります。
■2006年:Twitter誕生
Twitterは2006年、「twttr」としてサービスを開始しました。Twitter社の共同創設者であるJack Dorsey氏によるものが最初のツイートとして現在まで残されています。このツイートは競売にかけられ、200万ドル(約2億2000万円)を超える入札があったと報道されています。
just setting up my twttr
— jack (@jack) March 21, 2006
■2007年:#(ハッシュタグ)登場
2007年、GoogleやUberの元開発者であるクリス・メッシーナ氏がツイートを整理するために「#」をつけることを提唱。呼びかけは広まり、現在ではTwitter以外のSNSでもハッシュタグが利用されるようになっています。
また、2007年は日本語にローカライズされていませんでしたが、一部の文化人(津田大介氏、佐々木俊尚氏など)はこの頃からTwitterでの発信を続けています。
■2008年:日本語版Twitterリリース
2008年4月23日、日本語化された日本版Twitterがリリースされました。この頃から「○○なう」という言葉が使われるようになりました。「〜なう」という言葉は、2010年に「ユーキャン 新語・流行語大賞」に選出されています。
タレントのIKKO氏を皮切りに有名人や企業の「公式アカウント」としての活用も広がっていきました。
みてみて~はやく見て~!
— IKKOStyle (@IKKOStyle) December 9, 2008
http://ikkostyle.jp/
■2009年:「ミニブログ」としての活用が広まる
2009年、著名人や政治家がTwitterアカウントを次々と開設したことで日本ユーザーが増加しました。「ミニブログ」としてブログに書くまでもない速報や日常の発信が盛んに行われるようになりました。
決定!twitterの源氏名は、、、、、ヒウィッヒヒー に、決定!
— 広瀬香美 Kohmi Hirose (@kohmi) July 22, 2009
■2010年:日本語版TwitterでRT(リツイート)が可能に
2010年、Twitterの国内利用者数(MAU)は1,000万人を超えました。日本の「あけおめ」ツイートが瞬間つぶやき数をしめす「TPS(Tweets Per Second)」の最高記録となり、日本での利用拡大が顕著になりました。
また、RT(リツイート)と呼ばれる機能が追加され、爆発的な拡散が可能になりました。この頃から企業公式アカウントが増加し、Twitterキャンペーンなどマーケティング活動として利用することが認知されるようになっています。
Twitterがついに1000万人超え。2010年8月度最新ニールセン調査:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ http://htn.to/HVpf3m
— けんすう@作業配信を流行らせたい (@kensuu) September 21, 2010
■2011年:東日本大震災での情報発信・収集に広く利用される
日本中を震撼させた東日本大震災のあった2011年。
固定電話や携帯電話の回線がストップした当時、情報収集に役立ったのがTwitterでした。(LINEは2011年6月23日に提供開始)
これより、消防庁災害情報タイムラインの災害時運用を開始します。崩れかけた建物の近くには近づかないでください。テレビやラジオで情報収集をしてください。大津波警報・津波警報が発令されています。絶対に海岸に近づかず、近くの高台や避難地に避難してください。
— 総務省消防庁 (@FDMA_JAPAN) March 11, 2011
■2012年:Twitterの影響力が拡大
2012年は、Twitterの影響力が良くも悪くも広く伝えられた年といえます。
好意的でないコメントが多く寄せられる「炎上」がたびたび発生し、Twitterでの一言が企業活動に影響を及ぼすようになりました。その一方で、Twitterでの呼びかけで製品の誤発注が完売したり、逃げたペットがRTで見つけられるなど、良い方向でもTwitterの影響力が見受けられました。
企業が「ソーシャルリスニング」や「アクティブサポート」を行うことで商品開発やイメージアップを行うようになったのもこの頃からです。
本日はたくさんの「ポッキー」ツイートありがとうございます!!! ギネス世界記録への挑戦も残りあと2時間です。少し気が早いかもしれませんが、感謝の気持ちを込めて作りました♡ #ポッキー1111 pic.twitter.com/iRn3Aq2w
— Pocky Japan (@PockyJPN) November 11, 2012
2012年11月11日には、江崎グリコ「ポッキー」がブランド名として1日あたりのつぶやき数(TPD:Tweets Per Day)を記録しています。
参考記事:これからの時代に求められるアクティブコミュニケーションとは
参考記事:【SNSマーケティングの基礎知識】エゴサーチ、ソーシャルリスニング、アクティブサポートとは?
■2013年:ネット選挙運動解禁で政治利用が広まる
ネット選挙運動が解禁された2013年。特定政党の応援や投票を呼びかける言論や公式アカウントで選挙運動を行う議員が増加しました。
また、2013年はバイト先での不適切な写真を投稿する「バイトテロ」が頻発し「バカッター」なる言葉も誕生しています。
マカンコウサッポウ!!!!!!! pic.twitter.com/OVS9fc1eqO
— みか (@mkpiiii9) March 25, 2013
「マカンポウサッポウ」がインターネット・ミームとして流行しました。
■2014年:テレビ番組の実況ツイートが増加
Twitterの活用がテレビ業界へも広まった2014年。アニメや特撮などの実況ツイートが増加し、トレンドを席巻するようになります。
毎年恒例となった「#クリスマスボックス」がスタートしました。Twitterを利用したプレゼントキャンペーン企画がお馴染みになった大きなきっかけともいえるでしょう。
はじめまして! 鍵のかかったボックスが、1日1個毎日届く、期間限定イベント #クリスマスボックス が始まります。Twitterで人気のアーティスト、芸能人、企業、そしてユーザーの皆さんでつくる世界初のお祭り。25日まで一緒に楽しもう! http://t.co/62cY6w4IFt
— チーム#クリスマスボックス (@TeamXmasBox) November 30, 2014
■2015年:「ふぁぼ」が「いいね(♡)」に
Twitterの国内利用者数(MAU)が3,500万人を超えた2015年。
これまで星マーク(☆)で示されていた「お気に入り(favorite)」が「いいね(♡)」に変更されました。
You can say a lot with a heart. Introducing a new way to show how you feel on Twitter: https://t.co/WKBEmORXNW pic.twitter.com/G4ZGe0rDTP
— Twitter (@Twitter) November 3, 2015
2015年は投票機能やハッシュフラッグ(ハッシュタグの後ろに表示される期間限定絵文字)の活用も広まりました。
■2016年:Twitter国内利用者が4,000万人を超える
「君の名は。」や「PPAP」が流行した2016年。Twitterの国内利用者(MAU)は4,000万人を超え、その影響は政治へも波及するようになります。
2016年2月、はてな匿名ダイヤリーで書かれた「保育園落ちた日本死ね」はTwitterでも賛否両論が巻き起こりました。
保育園落ちた日本死ね!!! (122 users) https://t.co/TA8KRPWRPK 47件のコメント https://t.co/sQVMUDuh7K
— はてなブックマーク::Hotentry (@hatebu) February 15, 2016
■2017年:Twitterの文字数を140字から280字に拡大
2017年、Twitterの国内利用者数(MAU)は4,500万人を超えました。英語圏での利用拡大のため、文字数制限が140文字から280文字へ緩和。日本語でのツイートは140字に据え置きとなりましたが、文字数制限が緩和されたことでAAを使ったツイートが見られるようになりました。
2017年1月17日、6秒間のループ動画が投稿できる「Vine(ヴァイン)」がサービス終了。
2017年6月16日には、Twitterのアイコンが四角から丸にトリミングが変更。前日に四角いアイコンメーカーをリリースした「タカラトミー」に同情の声が集まりました。
な、な、な…
— タカラトミー (@takaratomytoys) June 16, 2017
なんじゃこりゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!なんか丸いやついるんですけどぞおおおおおおおおおおおおおうう!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/zDYYP6ziKc
■2018年:Twitter発信の流行が増加
2018年は、Twitterで多く言及された言葉が流行語となりました。平昌オリンピックで活躍したカーリング日本女子チームの「そだねー」やワールドカップで活躍した大迫勇也選手への「(大迫)半端ないって」がユーキャン 新語・流行語大賞、トップテンになりました。
文化面では、インディーズとして制作された映画「カメラを止めるな」がSNSでの口コミをきっかけに拡散。上映拡大が行われ最終的には353館で222万人を動員する作品へとなりました。
また、歌舞伎俳優のつぶやきが企業まで届き、生産中止予定だった舞台用化粧品の生産が再開されるなど、Twitterの影響力を見せつけるような出来事もありました。
資生堂から松竹に「資生堂は日本の大事な伝統文化をしっかり支援させて頂きたいです。」との連絡があり、舞台用化粧品を製造再開して頂ける事になりました!
— 市川笑野 (@emino331g) October 14, 2018
リツイート、いいね、有難いご意見を頂戴しました皆様のご後援の賜物です!
これからも芸道精進致します!
本当にありがとうございました! https://t.co/6zggDy4pDo
■2019年:アイドルグループ「嵐」がSNS解禁
2019年は、元号が「令和」と改められました。
ジャニーズ事務所が、「嵐」の公式SNS運用を開始。Twitterのフォロワー数はまたたく間に120万人を超えました。(現在は約250万人となっています)
「みなさんこんにちは!今回、初めてツイッターに投稿します。これから勉強していくので、共有していこうね!」
— ARASHI (@arashi5official) November 7, 2019
"Hello everyone! Aiba here! This is my first post on Twitter, so let's start sharing together!"#Aiba #嵐 #ARASHI pic.twitter.com/WZHig2SVf0
■2020年:米国大統領選挙に伴う措置でRT(リツイート)が制限
新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に流行した2020年。コロナ禍においてTwitterはユーザー数を拡大し、mDAU(Monetizable Daily Active Usage:収益化可能なデイリーアクティブユーザー)は前年同期比+34%、全世界の利用者数は1.86億人となりました。
24時間で投稿が消えるInstagramストーリーズのような機能「フリート」や、これまでツールからしかできなかった「ツイートの投稿予約」や実装されました。
2020年最もRT・いいねされたのは「100日後に死ぬワニ」の最終話。
「100日後に死ぬワニ」
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) March 20, 2020
100日目 pic.twitter.com/r0Idn9I7mR
■2021年:音声チャットルーム「Spaces」テスト開始
2021年1月に「Clubhouse」が多く言及されるようになり、音声SNSへの注目が集まりました。TwitterではiOS端末で音声ツイートがテスト中でしたが、加えて音声チャットルーム「Spaces」のテストが開始されたことで、Twitterが今後音声でのコミュニケーションへも波及することを予想させています。
ここまでの年表をまとめた画像は以下からご確認ください。
2022年:イーロン・マスク事変 Twitter買収騒動〜X社へ
そして2022年4月からイーロン・マスク氏によるTwitter買収の動きが活発になりました。ここからは15周年を記念した記事(2021年3月初出)に加筆する形で買収、そしてX社へという動きを振り返ります。
■2022年4月:Twitter社がイーロン・マスク氏への買収を承認
2022年4月25日Twitterは、イーロン・マスク氏が提案していた買収案を取締役会で満場一致で承認したと発表。最終的な買収額は約440億ドル。この時点で「株主の承認や規制当局などの承認を経て取引が完了すると、Twitterは非公開企業となる」ことを伝えています。
Twitterを買収する理由についてイーロン・マスク氏は当時、米国証券取引委員会に提出した文章の中で「Twitterが世界中の言論の自由のためのプラットフォームとなる可能性を信じ、また、言論の自由は民主主義が機能するための社会的要請であると考えTwitterに投資した。しかし、投資をしてから、この会社が現在の形では繁栄することも、この社会的要請に応えることもできないことに気付いた」と説明。
これは、過激な発言がSNS炎上のような形で拡散され、規制されていくことが言論の自由を侵害しているとして、イーロン・マスク氏は「Twitterのアルゴリズムをオープンソース化することで、どのような基準でツイートが規制されたのかを明確にすべき」という考えをもっていました。
■2022年5月:買収を一時的に保留
「スパムや偽アカウントがTwitterユーザーのうち5%未満である」いうTwitter社の発表の裏付けをイーロン・マスク氏が求め、2022年5月13日に買収を一時的に保留。
合わせて、マスク氏はTwitterの買収を完了した場合、ドナルド・トランプ氏のアカウント凍結を解除すると発表していました。
■2022年7月:Twitter買収を事実上撤回
「Twitterにおけるスパムやフェイクアカウントの比率についての情報提供を求めたが不十分であり、また、アカウント停止に関する情報の提供なども不十分である(米国証券取引委員会(SEC)に提出された資料より)」として、イーロン・マスク氏が進めていたTwitter買収が2022年7月8日に事実上撤回されました。
一方のTwitterは、「イーロン・マスク氏と合意した価格と条件で取引を完了させることを約束しており、合併契約を執行するために法的措置を取る予定」と発表。これを受けて、Twitterが提起した訴訟を担当するデラウェア州衡平法裁判所の判事は双方が取引をまとめられるよう裁判の停止を決定していました。
■2022年10月:イーロン・マスク氏によるTwitter買収完了
BREAKING: Elon Musk completes his $44 billion takeover of Twitter, with CEO Parag Agrawal among the executives who are leaving https://t.co/7XqL7T8cx0 pic.twitter.com/rvej02DNkC
— Bloomberg (@business) October 28, 2022
2022年10月28日、イーロン・マスク氏は440億ドル(約6兆4500億円)でのTwitter社の買収を完了し、9人いたCEO全員を解任しました。これによって株主は1株当たり54.20ドルを受け取り、ツイッターは非公開化されました。
2023年:社名変更で「X」へ
2023年には社名変更やリンダ・ヤッカリーノ氏のCEO就任がありました。
■2023年2月:これまで無料で提供してきた「Twitter API」を有料化
Twitter(現X)は、2023年2月、それまで無料で提供してきた「Twitter API」を有料化すると発表。
その後、3月に発表された新APIは、1カ月当たり1,500件だけ投稿できる無料プランもあるものの、ベーシックが月額100ドル、企業向けは月額4万2,000ドルから、5月25日に発表されたProプランでは月間5,000ドルとなり、その結果、これまでTwitter APIを利用したサービスの停止が相次いでいました。
いわゆるBot系サービスやフォロー&RTなどを応募条件とするキャンペーンツール、投稿管理ツールなどに影響が出ました。それまで無料または安価にサービス提供していたツールはその後利用できないものが増えています。
コムニコが提供するSNS運用管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」やSNSキャンペーン効率化ツール「ATELU(アテル)」はこれまで同様に使用できるよう修正済みです。
参考記事:Twitter API有料化!ツールやサービスへの影響は?
■2023年4月:Twitter社、改め、X社へ
2023年4月4日、Twitter社が、CEOのイーロン・マスク氏の別の企業「X社」と合併したことが明らかになり、「Twitter(ツイッター)」という社名は消滅しました。
これはTwitter社側が、2023年4月4日付けでアメリカ カリフォルニア州の裁判所に提出した資料で明らかになったことです。資料には「Twitter社はX社に合併され、もう存在しない」と書かれています。
この件について、イーロン・マスク氏は2023年4月11日、Twitterの音声チャット機能「スペース」上で英BBCの公開インタビューに応じ、今後の意向を示しました。Twitterを決済や交流アプリなど様々な用途に使える「スーパー(万能)アプリ」にすると述べ、社名の変更は単なる法律上の手続きだけではなく、「それ以上の意味がある。私の目標はX、すなわちあらゆる機能を備えたアプリをつくりあげることで、その目標に向けて取り組んでいる」とのことでした。
イーロン・マスク氏は、買収当初からTwitterを決済など様々な機能に使えるアプリに育てる方針を掲げており、こうした機能多角化に向けた目標を「X」の名前に込めたものとみられます。これまでもイーロン・マスク氏は電子決済大手の米ペイパル・ホールディングスの前身となる企業を設立した際も「X・ドット・コム」と名付けていました。
なお、この変更により2023年5月18日から利用規約とプライバシーポリシーが改定されています。
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN126FK0S3A410C2000000/
参考:https://www.orefolder.net/2023/04/twitter-x-corp/
その後、Twitter社唯一のCEOとなったイーロン・マスク氏は、自身のTwitterアカウントで様々なアンケートを実施し、アカウント停止となっていたトランプ米元大統領のアカウントを復活させるなど様々な施策を行ってきました。
「CEOを退任すべきか?」というアンケートをとり、退任すべきが優勢となったため「後任が現れ次第退任する」と明言。2022年10月のTwitter買収から迷走気味な運営でMicrosoftなどパートナーや広告主離れが叫ばれていました。
■2023年5月:CEOにリンダ・ヤッカリーノ氏
2023年5月12日、イーロン・マスク氏がメディア大手NBCUniversalの広告責任者、リンダ・ヤッカリーノ氏をTwitterのCEOに迎えたと投稿。迷走状態から広告主離れを食い止めたい狙いがあったと考えられます。
I am excited to welcome Linda Yaccarino as the new CEO of Twitter!
— Elon Musk (@elonmusk) May 12, 2023
@LindaYacc will focus primarily on business operations, while I focus on product design & new technology.
Looking forward to working with Linda to transform this platform into X, the everything app. https://t.co/TiSJtTWuky
また、5月には有料化したTwitterAPIのうち、「気象警報、交通機関の最新情報、緊急通知をツイートする認証済みの政府または公営のサービス」にはAPIを無料で提供すると発表。気象警報など公営サービスによるAPI使用は無料になりました。
One of the most important use cases for the Twitter API has always been public utility. Verified gov or publicly owned services who tweet weather alerts, transport updates and emergency notifications may use the API, for these critical purposes, for free.
— Developers (@XDevelopers) May 2, 2023
■2023年7月:本社の看板から「Twitter」の文字が撤去
And soon we shall bid adieu to the twitter brand and, gradually, all the birds
— Elon Musk (@elonmusk) July 23, 2023
2023年7月23日、イーロン・マスク氏はTwitterブランドの名称を変更する旨を投稿し、翌24日未明にはブランド名を「X」に変更しました。同時に青い鳥のロゴも廃止となり、新たなロゴとしてアルファベットの「X」が使われるようになっています。
イーロン・マスク氏は、「今まで『Twitter』では鳥のさえずりのように140文字のやり取りがされていたが、今は長尺の動画などを含め多くのものが投稿できるようになった。(中略)この文脈では『Twitter』という名前は意味をなさないため、私たちはこの青い鳥と別れを告げなければならない」と投稿。
25日には本社ビルから「Twitter」の文字が撤去されました。
Welp, @twitter name so coming off the building right now but @elonmusk didn't get permit for the equipment on the street so @SFPD is shutting it down. pic.twitter.com/CFpggWwhhf
— Wayne Sutton (@waynesutton) July 24, 2023
ロゴに使われているのは実は記号。「𝕏」、Unicode「U+1D54F」は、数学の分野で異なる概念を表現するために使用される数学用英数字記号のひとつである「黒板太字」、あるいは「重ね打ち体」と呼ばれるものとなっています。
2024年:機能リリースに伴う改善と撤回
イーロン・マスク氏が構想する金融などを含んだマルチなSNSコミュニティのため、さまざまな機能リリースがされています。
■2024年1月:アカウント健全性担保のはずの「認証アカウント」、収益性を利用した「インプレゾンビ」が問題に
インプレゾンビとは、「リプライゾンビ」「インプレゾンビ」とも呼ばれ、バズった投稿にインプレッション目的で意味のないリプライを繰り返すbot群を指す言葉。こうした「ゾンビ」たちは、バズ投稿に対して的にリプライを行うことで、Xから広告収益を得られる「Creator Ads Revenue Sharing program」を利用し、金銭を得ようとしているとみられます。
中でも、令和6年能登半島地震に関連するポストに対する迷惑投稿が目立ち、SOSツイートをコピペしたり、公共の情報投稿のリプライ欄を埋め尽くすなど、救助の妨害となる投稿が多数投稿されました。ハッシュタグが意味を成さないものになり、情報のやり取りの妨げとなってしまいました。
■2024年1月:YouTubeなど外部サイトへの遷移ができない状態に-現在は解消
X(Twitter)では、2023年12月初頭より特定ユーザーが投稿したリプライに「特定の外部サイトのリンク」が含まれている場合、表示されないという問題が発生していました。問題を発見したユーザーによる検証も度々行われており、非常に不明瞭な条件下で発生していることが話題になりました。
該当となっていたのは「Instagram」「Yahoo!ニュース」「YouTube」。
なお記事更新時点でも、投稿に外部遷移リンクがあるとインプレッションが出にくい状態であると考えられます。
ただし、ユーザリビティを考えるとリンクを配置して遷移させる方が目的に近い場合もありますので、X(Twtter)内でのバズを目指すか、リンク先への来訪を増やしたいか、判断して選択するとよいでしょう。
参考:https://0115765.com/archives/50433
参考:https://x.com/999cc/status/1735684862177398990
■2024年1月:X(Twitter)、外部URL遷移時に表示されるウェブサイトカードの見え方を変更
X(Twitter)は2024年1月10日ころからウェブサイトカードの表示方法を変更。記事シェアなどで外部URLを選択する際に表示される「ウェブサイトカード」にタイトル文字が重なるようになります。
X(Twitter)では、「シンプルな表示体系」を目指して一度ドメインのみの表示になりましたが、変更後、詐欺サイトへの誘導などのトラブルや「使いづらい」といったユーザーのクレームが多発。キービジュアルの上にタイトル文字が表示される形式へ変更されました。なお、表示プレビューの確認や最新情報への更新に関して、カードバリデータが利用できないため、OGP表示にはタイムラグが発生する場合があります。
■2024年1月:DM送信数上限、広告出稿要件変更
X(Twitter)の施策によっては、DM自動送信などAPIを活用することがあるかもしれません。DM送信数上限や広告出稿要件が認証バッジの種別によって変更されました。
条件の詳細は、X広告認定代理店のみに開示されており、要件の変更も多いのが現状です。2025年1月にも変更がありました。Xキャンペーンや広告出稿などを考えている場合はコムニコなどのX広告認定代理店にご相談ください。
■2024年1月:NFTプロフィール画像のサポートを終了
2024年1月10日ころ、X(Twitter)はNFTプロフィール画像のサポートを終了しました。
X(Twitter)では、2022年1月から有料会員サービス「Twitter Blue(当時の名称)」向けに、プロフィールにNFT画像を設定できる機能が公開され、NFT愛好家に活用されていました。
NFTプロフィール画像を設定している場合はプロフィールが六角形にトリミングされていましたが、現在は円形の通常のアイコンになっています。
参考:https://gigazine.net/news/20240111-twitter-x-remove-nft/
■2024年5月:XのURLが変更-「twitter.com」が「x.com」にリダイレクト
2024年5月17日、「twitter.com」にアクセスすると「x.com」にリダイレクトされ「XのURLが変更される予定です」というバナーが表示されるようになりました。
Twitterは2023年4月にイーロン・マスク氏によって買収され、その後、2023年7月にXへブランド変更されました。それまで親しまれていた青い鳥のロゴから、黒い「X」へと変わった他、アプリ名などもXへと変更された一方、URLについてはtwitter.comのままとなっていました。
なお、今回の変更により、企業サイトなどで使われている投稿埋め込みやXアカウント埋め込みに影響はあるのでしょうか?
コムニコが確認したところ、「5月24日時点でx.comへの変更が完了しており、リダイレクトされるようになっているのでご安心ください」と回答いただいています。
投稿埋め込みについては、2023年7月以降、埋め込みコードに変更が見られることを確認しています。ブログサービスなどCMSによってはエラーが見られる場合があるため、確認は必要となりそうです。
■2024年5月:Xで生成AI「Grok」がサブスク会員で使用可能に
2024年5月8日、プレミアムプラスサブスクライバーであれば、チャットbot型生成AI「Grok」を利用できるようになりました。Grokは、イーロン・マスク氏が率いる米AI企業の「xAI」が開発する生成AIです。
使い心地はChatGPTなどと同様となっており、「標準モード」と、ユーモアを交えて回答する「ユーモアモード」の2つのモードから選べます。
関連記事:X(Twitter)の認証バッジ「X Premium」と「Verified Organizations」の違いとは?認証マークの付与条件も解説
関連記事:【最大52%工数削減】ChatGPTやGemini(旧 Bard)など生成AIをSNS運用効率化に活用する方法
■2024年5月:Google広告とDisplay&Video360からX(Twitter)タイムライン上への広告配信が可能に
2024年5月、Google 広告とDisplay&Video360からXへの広告配信が可能になりました。条件を満たした広告アカウントで利用できるようになっています。
これにより、X(Twitter)公式アカウントやX(Twitter)広告アカウントを持たない広告主でもX(Twitter)のタイムライン上へ配信可能となりました。形式は画像付きのポスト広告と同様ですが、紐づくアカウントがないためアカウント名は表示されません。なお、詳細なターゲティングは行われていないようです。
参考:https://business.x.com/ja/help/troubleshooting/how-twitter-ads-work.html
参考:https://digiful.hakuhodody-one.co.jp/blog/169245441917
■2024年5月:X、動画投稿のリーチが伸びやすいアルゴリズムとなっていることを公開
Uploading your videos to 𝕏 massively increases viewership, as the algorithm is optimizing for total user-seconds https://t.co/dM86EhN6c0
— Elon Musk (@elonmusk) May 28, 2024
これまでも情報はありましたが、2024年5月29日にイーロン・マスク氏が「(翻訳)動画を𝕏にアップロードすると、アルゴリズムがユーザーの合計秒数を最適化するため、視聴者数が大幅に増加します」とポスト。
X運用支援を行っている株式会社コムニコの検証でも、 2024年4月よりも2024年5月以降の方が顕著に動画投稿の数値が他投稿タイプの数値と比較して伸びやすい傾向にあることがわかっています。
■2024年6月:X、いいねを非公開に
みなさんのプライバシーをより守るために、「いいね」の仕様が一部変更となりました。
— Japan (@XcorpJP) June 13, 2024
☑️他の人が誰の投稿に「いいね」をしたかを見ることはできなくなりました。…
X(Twitter)は2024年6月13日、「いいね」を非公開化すると発表しました。理由については、「プライバシーをより適切に保護するため」としており、全ユーザーが対象となっています。すでに反映は完了しており、ユーザーが「いいね」した投稿を確認することはできなくなっています。
投稿が何件の「いいね」を獲得したか、自分の投稿に「いいね」した人が誰かは確認することができます。ただし、他の人の投稿でだれが「いいね」をしたかはわからなくなりました。
■2024年7月:Xアナリティクスを利用できるのはサブスクリプション加入者限定に
2024年7月3日以降、Xアナリティクスが利用できないユーザーが続出しました。Xアナリティクスへ遷移しようとすると「アカウントのアナリティクスを利用できるのは、Xプレミアムサブスクライバーのみです。続けるにはアップグレードしてください」というポップアップが表示されます。Xプレミアムに加入しているユーザーであれば確認することができますが、現在のところはアナリティクス表示がこれまでと異なり、確認できる指標が少なくなっています。
いまなおアップデート中となっていますが、分析にお困りの方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、X APIを活用している「コムニコ マーケティングスイート」などのツールからご確認いただけます。詳しくはお問い合わせください。
>>「コムニコ マーケティングスイート」の資料をダウンロード・問い合わせ
■2024年10月:X(Twitter)、ブロックの仕様変更
Soon we'll be launching a change to how the block function works.
— Engineering (@XEng) October 16, 2024
If your posts are set to public, accounts you have blocked will be able to view them, but they will not be able to engage (like, reply, repost, etc.).
2024年10月17日、X(Twitter)はブロックの仕様変更を行うことを発表しました。これにより、ブロックされた側のアカウントがブロックした側の投稿を閲覧できるようになりました。
これまではブロックされたアカウントはブロックしたアカウント全体を閲覧できず、投稿も確認できない状態でした。しかし今後はX(Twitter)上でアカウントをブロックしても投稿が閲覧されてしまう状況になったということです。
ただし、ブロックされている場合は「リプライ(返信)・いいね・リポスト」などのアクションは不可となっています。
これに対して「ブロックの意味とは」「改悪だ」などの声が相次ぎましたが、これまでも複数アカウントを持っている場合、他のアカウントでログインすれば閲覧できる状態であったのも事実です。X(Twitter)上での関係を断つためにはブロックする側が自らアカウントを非公開にする必要が出てきました。
■2024年10月:X(Twitter)、利用規約・プライバシーポリシー変更-投稿をAI学習に使用することがあると明記
2024年10月17日、X(Twitter)は利用規約とプライバシーポリシーを変更すると告知しました。この変更で注目すべきは、X(Twitter)上に投稿された情報はX社のAIツール(Grok)学習に使用することがあると明記されたことです。この変更は11月16日に発効されるようになります。
プライバシーポリシーでは「当社が収集した情報や一般公開された情報を、機械学習または人工知能モデルのトレーニングに使用することがあります。」と明記されています。利用規約についても同様で「当社の機械学習や人工知能モデルへの使用やトレーニング」に活用することがあると変更されました。
もっとも、これまでも機能改善のために投稿された情報を活用することが明記されていたことやGrokはポストされた情報をもとに出力している様子があり、以前から学習は進んでいたという見方もあります。しかし、明記されたことで反生成AIのクリエイターを中心に言及が増加。画像や写真を削除し始める人も出ました。
同日告知された「ブロックの仕様変更」と合わせて不信感が募ったユーザーを中心に代替となるSNSはないか、とBlueskyやThreadsが注目されました。
参考記事:X(Twitter)の利用規約をチェックしよう!
参考記事:Bluesky(ブルースカイ)とは?基本の使い方と企業活用事例
参考記事:Threads(スレッズ)とは?基本の使い方と企業活用事例
--X(Twitter)上の投稿をAI学習に使われたくない場合:オプトアウトの方法
自分がX(Twitter)に投稿した情報をAI学習に使われたくない場合は、作品やアカウントを削除するのではなく、設定からAIトレーニングへのオプトアウトをするようにしましょう。
設定方法は、もっと見る>設定とプライバシー>プライバシーと安全>データ共有とカスタマイズ>Grokを選択してチェックボックスを外すというものです。こちらの設定方法はヘルプページにも記載されています。
参考:https://help.x.com/ja/using-x/about-grok
■2024年10月:Xプレミアムプラスで使えるトレンド探索ツール「Radar」利用開始
2024年10月18日、Xは有料のサブスクリプションサービス加入者限定で使えるツール「Radar」を公開しました。
Radarは、キーワードモニタリングやトレンドの可視化、リアルタイムデータが確認できるツールです。
現在のところ、高額のサブスクサービスプランであるプレミアムプラス限定となっていることから情報が乏しく、費用対効果や実用性については今後検証していく必要がありそうです。
サブスクリプション加入を促す表示があったアカウントもありました。
■2024年11月:X(Twitter)日本法人名変更「X Corp. Japan 株式会社」へ
2024年11月11日、X社の日本法人であった「Twitter Japan 株式会社」が「X Corp. Japan 株式会社」(読み:エックス コープ ジャパン カブシキガイシャ)へ社名変更したと発表しました。
参考:https://x.com/XcorpJP/article/1860156376707911858
■2024年12月:AI「Grok」、条件付きでX(Twitter)の無料ユーザーに開放
2024年12月6日ごろから、X(Twitter)が提供する生成AI「Grok」が無料ユーザーにも開放されているようです。Xからの正式発表はありませんでしたが、無料ユーザーのアプリでもGrokのアイコンから会話を開始して利用できるようになりました。
Xプレミアムユーザーは無制限でGrokを使えるが、無料ユーザーの場合はGrokにメッセージを送れるのは2時間ごとに最大10回まで。また、画像生成は1日に3件までとなっています。
このリリースを受けてX(Twitter)上では「Grok」を活用した画像生成がトレンドとなりました。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2412/07/news084.html
■2024年12月:「ハッシュタグを使うのはやめて」とイーロン・マスクが投稿-現在のところ制限なし
Please stop using hashtags. The system doesn't need them anymore and they look ugly. https://t.co/GKEp1v1wiB
— Elon Musk (@elonmusk) December 17, 2024
2024年12月18日、イーロン・マスク氏は、「Xでハッシュタグを使うべきか?」というGrokの解答を引用して「ハッシュタグの使用はやめてください。システムにはもう必要ありませんし、見た目も悪いです。ハッシュタグの使用はやめてください。システムにはもう必要ありませんし、見た目も悪いです」と投稿。
これによって、「X(Twitter)上でハッシュタグを使ってはいけないのではないか」という言及が加速しました。
しかし、イーロン・マスク氏がハッシュタグについて否定的な見解を述べるのはこれが最初ではないため、冷静な対応が重要と考えます。実際に、2023年11月にも「ハッシュタグを廃止すべきだ」という投稿がありましたが、ハッシュタグを使用したことに関する分析指標の変動は確認されていません。そのため、この件に関してアルゴリズム変更などが起きる可能性は低いのではないでしょうか。
アナリティクス数値の変動を確認して分析を続け、動きがあったら対応を検討するということをおすすめします。
参考記事:X(Twitter)アナリティクスを使った分析・解析方法を徹底解説!インプレッション、エンゲージメントとは?
■2024年12月:Xプレミアムプラス料金、世界で値上げ 日本では約30%
2024年12月21日、X(Twitter)のサブスクリプションサービスのうち「プレミアムプラス」の価格改定がありました。日
本の新料金は月額が2,590円に(旧価格は1,960円)、年額は2万7,300円に(旧価格は2万560円)なる。月額では630円、年額では6,740円約30%の値上げとなりました。米国では月額16ドルから22ドルに、年額は168ドルから229ドルと約37%値上げされます。
X社は値上げの理由として、「プレミアムプラスを完全に広告なしにすることと、新機能へのアクセスやGrok AI利用上限の引き上げなど」を挙げています。値上げによって、プレミアムプラスを長期的にさらに改善するための投資を増やせる、とも説明しています。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2412/24/news106.html
2025年以降はどうなる?
Twitter買収からX社となり、イーロン・マスク氏が掲げる思想に基づいて開発が活発な様子が伺えます。その一方、広告主や企業担当者としては新機能リリースや改善・撤回で困惑させられる場面も多いでしょう。
とはいえ、今なお、SNSのビジネス利用にX(Twitter)は欠かせない存在です。今後もアップデートに注意しながら、ユーザーに寄り添った形で活用していけるとよいでしょう。
というのも、昨今では、X(Twitter)ユーザーと同じ目線で楽しむだけではなく、ファンを大切にしたことで、共感を得られるコンテンツで関心を集めた投稿が反応を集めています。
これまでのX(Twitter)は、攻めた企画で注目を集める投稿で人気を集めることもありましたが、企業アカウントの場合は炎上リスクが高まります。2024年は特に、堅実なファンづくりを重視される動きが加速していました。
特に注目されたのが、「企業オリジナルの素材配布」などでユーザーが参加したくなるような企画でした。
さらに、企業アカウントの運用スタイルにも変化が見られ、これまでのような「バズを狙った尖った投稿」から「親しみやすい人柄が感じられる投稿」が支持されるようになりました。これまで以上にユーザーとのやり取りで丁寧にリプライをすることが重視されるようになり、ますますユーザーとの信頼関係を生み出すコミュニケーションが評価されるようになっています。
■2024年の企業成功事例や2025年のトレンド予想についてはこちらの記事もご確認ください。
参考記事:2024年のX(Twitter)成功事例!SNS運用のプロが選んだ企業事例25選と2025年トレンド予測
【おまけ】X(Twitter)活用戦略とKPIの設定方法

Xの活用を検討している方や、企業の具体的な施策例が知りたい方は、こちらの資料もぜひご覧ください。以下のフォームを送信すると、資料がメールで届きます。

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