【企業担当者向け】Instagramコメントキャンペーン実践ガイド|企画の立て方から成功事例、自動化のコツまで
「インスタでもっと効果的なキャンペーンをやりたいけど、企画がマンネリ気味…」
「コメントの集計や当選者へのDM送信が大変すぎる!」
そんなお悩みを抱えるInstagramの運用担当者様に向けて注目されている施策のひとつである「Instagramコメントキャンペーン」の実践ガイドをまとめました。
この記事では、Instagramコメントキャンペーンの企画の立て方から、工数を劇的に削減する自動化の裏側まで、実際の成功事例も交えながら成功のコツを詳しく解説します。
そのインスタキャンペーン、マンネリ化・疲弊していませんか?
「また同じようなプレゼント企画…」
Instagramで何回もキャンペーンを打っていると、毎度似たような企画内容になってしまい、なかなか新たな応募者も増えずにマンネリ化に悩まされていませんか。
「フォロワーは増えたけど、ファンになっているか分からない…」
キャンペーンをきっかけにフォロワーは増えても、ブランドのファンになってもらわなければ、その効果は限定的。実際にフォロワーの何割がファンになってくれているのか、不安を感じていませんか?
「応募コメントの集計とDM返信が本当に大変!」
キャンペーン投稿へのコメントを応募条件にしたものの、コメントの集計やDMの返信に手間や時間がかかり、辟易していませんか。
この記事では、上記のようなお悩みを持つInstagram運用担当者に向けて、「効果的な企画の立て方」が理解でき、「面倒な作業を自動化」して効率的に実施し、「ファンを増やす」ヒントをお伝えします。
「Instagramコメントキャンペーン」の基本
「Instagramコメントキャンペーン」とは、Instagram上で、自社やブランドが運営するアカウントのフォローに加えて、キャンペーン投稿にコメントを書き込んでもらうことを応募条件としたキャンペーンのこと。
- ユーザーにとっては、コメントを書き込むだけで手軽。投稿して応募するキャンペーンよりも参加ハードルが低い
- Instagram担当目線では、応募者が集まりやすく、エンゲージメントやリーチが伸びやすいなどメリットが多い
ユーザーにとっても企業にとってもメリットが多い「コメントキャンペーン」は、数あるInstagram施策の中でも特におすすめの手法です。
Instagramコメントキャンペーンのメリット①エンゲージメント向上
コメントを通して双方向のコミュニケーションが生まれ、フォロワーとの関係構築に寄与します。
また、コメントがにぎわうとInstagramプラットフォームのアルゴリズムに評価され、フィードや発見タブで投稿が上位に表示されやすくなります。Instagramのアルゴリズムとは、個々のユーザーの興味関心に合わせたレコメンドを行う仕組みのことで、これによってそのユーザーの画面上における投稿の表示順が決まります。
投稿が上位に表示されると、そのユーザーの目に留まりやすくなり、そこから新しい応募者やフォロワーを獲得しやすくなります。当然、リーチやインプレッションも伸び、露出が増えるためプロモーション効果も高まります。
ちなみに、アルゴリズムの仕組みを理解すると、どのようにすれば自分たちの発信する情報をユーザーに届けやすくなるかがわかります。以下の記事では、Instagramのアルゴリズムについて解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
参考記事:【2025年最新】Instagramのアルゴリズムを理解しよう
Instagramコメントキャンペーンのメリット②UGCと口コミの創出
単にコメントで反応を返してもらうだけでなく、好きな商品についてコメントをしてもらったり、簡単なアンケートを取ったりすれば、ユーザーコメントを第三者のリアルな声として見える化できます。こうして集まった大量のコメントは、企業にとって顧客のリアルな意見やニーズが詰まった「宝の山」。商品開発やプロモーションなどに役立てることもできます。質問の仕方によっては、顧客のインサイト(本音)を収集することもできそうです。
また、コムニコが過去に行った調査では、企業やブランドがコメントに対して返信を行ったり、「いいね!」などの反応を返したりすると、ユーザーが好感を持ちやすいという結果もあります。コミュニケーション施策とあわせて行うことで効果が高まりますので、検討してみましょう。
参考記事:「おすすめ」からフォロワーを増やす!ユーザーとの親密度を高めるInstagramDMコミュニケーション施策6選
Instagramコメントキャンペーンのメリット③熱量の高いフォロワーが増加
キャンペーンの応募条件をフォロワー限定とすることで、コメントするほど熱量の高い、自社にとって質の高いフォロワーを集めることができます。特に、コメントしてもらう内容を少し複雑にすれば、応募数は限定的になる代わりに、質の高いフォロワーが集まりやすくなるといった傾向も見られます。
なお、Instagramにおいて、金券相当となるものを賞品としたプレゼントキャンペーンは実施できません。
参考記事:Instagramのコミュニティガイドラインと利用規約を見直そう!
参考記事:インスタはキャンペーン禁止?SNSごとのガイドラインをチェックしよう
【成功事例で学ぶ】企業のコメントキャンペーン
実際にInstagramのコメントキャンペーンで成果を出している企業の事例をご紹介します。
■JTB:Instagramインスタントウィン(即時抽選)でコメント平均4倍!
JTBは、旅行検討時の想起率の向上やブランドとしての好意度向上を目的に、Instagramを運用しています。その中で、各投稿のリーチ数や、いいね数、コメント数などのエンゲージメントが伸び悩んでいるという課題がありました。
そうした状況を打破するため、インスタントウィン(即時抽選)のコメントキャンペーンを企画。
キャンペーン投稿に指定の絵文字をコメントすると、すぐにDMで当落結果が届くというものです。DMの送信は、Instagramチャットボットツール「autou(オウトウ)」を使って自動化しました。
その結果、直近1年間で最も多い8,000件を超えるコメントを獲得。また、コメントとしても、ポジティブなものが多く見られました。さらにキャンペーン後は、日々の投稿コンテンツにも多くのコメントが付くようになり、キャンペーンの前後1ヶ月間で比較すると、1投稿あたりの平均コメント数が約4倍にまで増加しました。
JTBの成功事例についてより詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
参考記事:株式会社JTB様|エンゲージメントが大幅改善!キャンペーンの前後でコメント数が4倍に増加したチャットボット施策
■コラントッテ:フォロワー獲得単価を半額以下(38%程度の額)を実現
医療機器の開発を行うコラントッテが運営するブランド「Lierrey」は、フォロワーの獲得などを目的に、コメントキャンペーンを実施。「autou(オウトウ)」を活用して、キャンペーン投稿に「欲しい商品のカラー」をコメントするとその場で抽選が行われ、DMで結果が届くという内容です。また、キャンペーン期間中は毎日応募が可能で、落選しても何度でもチャレンジできる仕組みとしました。
即時抽選ではない過去4回のキャンペーンの平均と比較して、フォロワー獲得単価を半額以下(38%程度の額)に抑えることに成功しました。
コラントッテの成功事例についてより詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
参考記事:株式会社コラントッテ様|導入によってフォロワー獲得単価が半額以下に!抽選や当選連絡の作業負担もゼロへ
■OMO by 星野リゾート:スペシャルプランの予約数が約9倍に!
星野リゾートが全国で展開する「街ナカ」ホテルブランドのOMO(おも)は、ガイドブックには載っていないとっておきの街の過ごし方などの情報を発信するためにInstagramを活用しています。そうした中で、OMOがブランドプロモーションの一つとして制作しているブランドムービーの視聴数を伸ばすために、Instagramでコメントキャンペーンを企画しました。
実施したのは、「#OMOクイズで当てようキャンペーン」です。OMOのアカウントをフォローしたうえでブランドムービーを視聴し、動画を見ると答えが分かるクイズに回答。正解すると、スペシャルプランが予約できるとしました。「クイズに回答するとプレゼントが当たる」という仕組みは、「autou(オウトウ)」を使って実現しています。
その結果、ブランドムービーの視聴数は、以前動画の視聴数アップのためにキャンペーンを実施した時の約3倍を記録。クイズにも多数の人が参加し、スペシャルプランの予約数も過去と比べて約9倍となりました。また、キャンペーン期間中のフォロワー数が増加し、キャンペーン後のオーガニック投稿のリーチ数もキャンペーン前より増加しました。
OMOの成功事例についてより詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
参考記事:OMO by 星野リゾート様|予約数が約9倍に!動画の視聴数も3倍に増加したキャンペーン施策
■ドン・キホーテ(PPIH):作業工程97%減なのに獲得フォロワーが最大3倍に!
総合ディスカウントストアのドン・キホーテは、若年層の興味喚起を目的としてInstagramを運用しています。その中で、Instagramのライブ配信を用いたプレゼントキャンペーンを実施。同社のオリジナル商品ブランド『情熱価格』の食品ランキングを紹介する配信でキャンペーン応募用の合言葉を発表し、それを配信終了後にDMで送信した人の中から抽選で1名に賞品をプレゼントしました。
抽選や当選DMの送付には、「autou(オウトウ)」を利用。それによって、キャンペーン1回あたり2〜3時間かかっていた作業が5分で完結できるようになり、ライブ配信の頻度を増やすことができたといいます。その結果、アカウントの認知度が上がり、前年の運用実績と比較して、1日の獲得フォロワー数が約2~3倍、投稿への総エンゲージメントが1,000件ほど増える日も発生するようになりました。
ドン・キホーテの成功事例についてより詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
参考記事:ドン・キホーテ(PPIH)様|作業工程が97%減!インスタライブ×チャットボットでキャンペーンの圧倒的効率化を実現
Instagramコメントキャンペーン企画の立て方
では、成功するInstagramコメントキャンペーンはどのように企画すればいいのでしょう?
以下に、実践で使えるマニュアルを5ステップでまとめました。
Step 1:目的(KGI/KPI)を明確にする
最初に、何のためにキャンペーンを実施するのかという目的を明確にします。まず、Instagram活用のそもそもの目的である「KGI(重要目標達成指標)」を決め、その達成のための中間指標である「KPI(重要業績評価指標)」を設定します。KPIを達成することで、KGIの達成に近づくというイメージです。
たとえば、KGIを「認知度」とすると、フォロワーが増えれば認知度も高まっていると言えるので、KPIの一つは「フォロワー増加数」とするのがいいでしょう。また、KGIを「好意度」にしたならば、KPIには自社の商品やブランドについて言及した「UGCの発生数」を、KGIが「売上」ならKPIは「クーポン利用率」といったように、Instagram運用の目的別にKPIを設定します。
参考記事:X(Twitter)、Instagram、FacebookのKGI・KPIの考え方
キャンペーンの実施後は、設定したKPIに沿って、どのような成果が得られたかを振り返り、次の改善やさらなる成果の向上につなげます。キャンペーンの成果を含めたInstagramの運用レポートを作成して社内に報告することで、運用成果を社内に示すことも重要です。
参考記事:【パワポ無料テンプレート付き】SNS運用を成功に導く!ツールを活用したレポートの作り方
Step 2:ターゲットと景品を決める
Instagramは、10~20代の女性がメインユーザー。そうしたSNSの特性やアカウントのターゲットに合わせて、キャンペーンのターゲットを決定します。ターゲットを決めたら、ターゲットに魅力に感じてもらえそうな景品や、ターゲットに訴求したい景品を選定します。
プレゼントの選び方については、以下の記事も参考になさってください。過去にX(Twitter)キャンペーンで行った実証結果ですが、人間心理として選ばれやすい賞品の傾向を確認できます
参考記事:キャンペーンのプレゼントはどう選ぶ?当選数と賞品の質の関係性を調査!
Step 3:応募ルールとキャンペーン期間を設計する
キャンペーンへの応募ルールを設定します。Instagramのコメントキャンペーンであれば、アカウントのフォローとキャンペーン投稿へのコメントを必須条件とする場合が多いでしょう。
コメントの内容もある程度指定することで、コメントを促進したり、情報収集に役立てたりできます。
たとえば、一つの絵文字のみを指定すれば応募ハードルを下げることができますし、好きな商品へのコメントや感想などを求めれば、ブランドや商品にある程度熱量のあるファンの応募を促すことができます。
参考記事:【2025年最新】インスタキャンペーン成功事例12選!実施方法・手順・効率化についても解説
キャンペーン期間は、短すぎれば応募者が集まらず、長すぎれば飽きられてしまうため、数日から数週間とするのが一般的です。キャンペーンの目的に合わせて、ほどよい期間を設計してください。
Step 4:ユーザーの心を動かす投稿クリエイティブを作成する
Instagramでは、投稿クリエイティブが非常に重要な役割を果たします。メインのフォロワーやターゲットの興味関心に刺さるコピーや画像、動画を考え、クリエイティブを作成しましょう。
キャンペーンの訴求画像が1枚である必要はありません。複数枚の画像をキャンペーン投稿にまとめ、いろいろな角度から訴求したり、フィードへの投稿だけでなく、ストーリーズやハイライト、リールも併用してキャンペーンの訴求を実施したりすることで、効果を高めることができます。
参考記事:効果を上げるクリエイティブの基本とは?House of Instagram2024開催レポート
Step 5:応募規約を作成する
トラブルを未然に防ぐためにも、応募規約の作成は必要です。
応募規約には、応募資格のある人の条件(年齢や居住地など)や、当選者の選定方法、発表方法、景品の発送方法、個人情報の取り扱いポリシーなどを明記します。
具体的な内容は、実際のキャンペーン投稿をいくつか見て参考にするといいでしょう。
キャンペーンを成功に導くコツ:2大ツールの使い分け・活用術
コメントキャンペーンでは、コメントの集計やフォロー確認、DMによる当選連絡などの事務作業が発生します。応募者が増えるのは嬉しいことですが、応募者が増えれば増えるほど事務作業の手間も増え、作業時間やミスのリスクも増大します。また、問い合わせなどがあった際にも、作業に手間取って人手が足りていなければ、対応が遅れてしまうことにもなりかねません。
そこでおすすめしたいのが、キャンペーンツールの活用です。専用のツールを使えば、キャンペーンにかかる手間や時間、ミスを大幅に削減することができ、少ない人手でも継続的にキャンペーンを運営できるようになります。
また、キャンペーンを実施すると懸賞目的のフォロワーが集まりやすいというデメリットもありますが、そうしたフォロワーを抽選から除外できるツールも。キャンペーンの成果や改善点の振り返りができる分析機能や、自動でレポートが出力できるレポート機能もあり、キャンペーンを実施したはいいものの、やりっぱなしで振り返りができていないといった状況を改善できます。
【コメントを起点に自動化】ならautou(オウトウ)
https://www.comnico.jp/products/autou/jp
>>InstagramDM自動化ツール「autou(オウトウ)」資料ダウンロード・お問い合わせ
Instagram投稿へのコメントをトリガーに、リアルタイムでDMを自動送信するチャットボットツールです。ユーザーのアクション(コメント)が起点になっているため、スパム認定されるなどツール起因のエラーが起きない仕組みになっています。
コメントに対する返信やアンケートの実施、クーポンの配布、プロモーション画像や動画の送信などに活用できます。
autouの主な機能
チャットボットツールを使えば、コメント返信だけで終わらない、多様性のあるキャンペーンを実施することができます。
- コメントやメッセージへの自動返信:Instagramのフィード投稿へのコメントやDM、ライブ配信中のコメントに指定キーワードが含まれる場合、それをトリガーに自動でDMを送信します。
- キーワードや選択肢に応じたシナリオ分岐:メッセージに含まれるキーワードや、選ばれた選択肢をトリガーにして、次に送信するメッセージの内容を変えることができます。
- インスタントウィン(即時抽選)キャンペーンの実施:Instagram上でインスタントウィンキャンペーンを実施できます。自動で抽選を行い、当選結果をDMで送信します。
autouの活用メリット
指定したキーワードを含むコメントに対してDMを送信できるため、ユーザーにとってはコメントにDMで返信が来たという感覚で、双方向のコミュニケーションによりユーザー体験が向上します。キーワードやアンケート結果などをトリガーにDMでデジタルクーポンを配布し、購買促進につなげることもできます。
また、インスタントウィンを実施するには専用のツールが必要ですが、autouであればインスタントウィンキャンペーンが実施できます。インスタントウィンは、ユーザーが気軽に参加できるため、高い応募率が狙えます。
【収集・管理】ならATELU(アテル)
https://www.comnico.jp/products/atelu/jp
>>キャンペーン効率化ツール「ATELU(アテル)」資料ダウンロード・お問い合わせ
Instagramだけでなく、X(Twitter)とTikTokのキャンペーンにも対応している、SNSキャンペーンツールです。インスタントウィンに対応している「autou」に対して、「ATELU」は後日抽選のキャンペーンに対応しています。ATELUを活用することで、大量のコメントや指定のハッシュタグを付けた投稿を、条件に応じて自動で収集、リスト化できます。
ATELUの主な機能
- 応募者の収集・抽選の効率化:自動で応募者リストを作成し、抽選を行います。応募者リストは、参加日時や応募投稿内容などのいろいろな切り口で見ることができます。また、抽選においても、フォロワー数や過去の当選実績など、さまざまな条件を設定できます。
- 集計作業の効率化:応募数やフォロワー数などの推移を自動で集計し、グラフ化して見ることができます。
- 当選通知の効率化:当選者へのDMを送信予約できます。また、景品の送付先住所などの入力が遅れている人に、リマインドを送ることも可能です。
ATELUの活用メリット
自動で応募者を収集するため、集計作業の工数をゼロにできることに加え、収集漏れなどのミスがなく、応募者を正確に把握できます。また、抽選も人手を介さずに自動で行うため、人的ミスが防止できます。
ATELUには、キャンペーンで投稿された画像をウェブサイトに埋め込むことができる「埋め込みウィジェット」の機能が付いています。選択した投稿をキャンペーンの特設サイトなどに表示させることで、UGCを一覧で見せたり、キャンペーンの盛り上がりを伝えたりすることができます。
【重要】キャンペーン実施前の注意点
キャンペーンを実施する際には、いくつかの注意点があります。キャンペーンの実施前にしっかりと確認しておきましょう。
注意点①:景品表示法とステマ規制(ステルスマーケティング規制)
ステルスマーケティング(ステマ)は、景品表示法(景表法)に基づいて禁止されています。
ステルスマーケティングとは、消費者庁の定義によると「一般消費者が事業者の表示であることを判別するのが困難である表示」のこと。つまり、企業の商品やサービスの広告であるのに広告であることが明示されておらず、消費者がそれを広告だと判別しにくい表示になっていることを指します。
特にSNSでは、インフルエンサーなどが企業から依頼を受けて商品やサービスを紹介した投稿であるにもかかわらず、それを見た人がインフルエンサーの自発的なクチコミだと誤認してしまうケースが多く見られます。
そこで、Instagramでは、インフルエンサーなどの個人が広告を行う場合は「タイアップ投稿ラベル」の活用を、広告主である企業には「ブランドコンテンツ広告」の活用を推奨しています。
参考記事:ステルスマーケティング(ステマ)規制とは?インフルエンサー案件は要注意!
また、景表法では、景品の上限額が定められています。キャンペーンの内容によって上限額は異なるため、事前に景表法をしっかりと確認しておきましょう。
ちなみに、応募に商品の購入を伴わない「オープン懸賞」の場合、景品に上限額はありません。
参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/premium_regulation
注意点②:なりすましアカウントへの対策
なりすましアカウントとは、公式アカウントを模倣した偽アカウントのことです。たいていの場合、プロフィール画像や説明文は公式アカウントと全く同じものを使っているため、一見して見分けがつきにくくなっています。
なりすましアカウントはキャンペーン期間中に出現しやすい傾向があり、公式アカウントのフォロワーに対して、DMで偽のメッセージを送ります。
たとえば、プレゼントに当選したという内容で、プレゼントの送付先と称して個人情報をだまし取ろうとしたり、URLをクリックさせてフィッシングサイトなどの詐欺サイトへ誘導したりするといった手口が見られます。また、DMでモラルや公序良俗に反する内容が送信される場合もあり、それが自社のイメージダウンにつながってしまうこともあります。
※偽のメッセージ例
対策として、まずは公式アカウントから「なりすましアカウントに注意してほしい」といった旨の注意喚起をフォロワーに発信することが重要です。また、なりすましアカウントを発見した場合は、Instagramの運営に「報告」を行い、対処を求めましょう。
注意点③:炎上を防ぐ応募規約のポイント
炎上などのトラブルを防ぐために、応募規約に必ず盛り込んでおきたいのが、「個人情報の取り扱い」と「免責事項」です。
「個人情報の取り扱い」では、応募者の個人情報の取り扱いについて明記します。以下のような内容について、詳しく説明しましょう。
- 個人情報を何に利用するのか
- 個人情報の保存期間
- 個人情報を第三者に提供する場合の条件
- 個人情報の保護方法
「免責事項」では、以下のような内容を明記します。
- 主催企業が負う責任の範囲
- 主なトラブル発生時の対応方法
まとめ
Instagramキャンペーンでもっと成果を上げたい、キャンペーンの企画内容に変化がほしい、もっと効率的にキャンペーンを実施したいという運用担当者に向けて、コメントキャンペーンのメリットや実施方法、成功のポイント、作業を効率化するツールなどについて詳しく解説しました。
株式会社コムニコでは、2,600件以上(2024年10月時点)のSNS運用実績を生かし、現場目線でほしいポイントに手が届くキャンペーンツールを開発・提供しています。
また、キャンペーンの企画から実施(事務局対応など)、分析、インサイトの掘り起こしまで、一連のキャンペーンに対するサポートも可能ですので、キャンペーンの運用にお困りの場合はぜひお気軽にご相談ください。
>>コムニコとは?Instagram運用・キャンペーン・分析支援などサービス案内を見る
>>コムニコにInstagramキャンペーンの企画・運営・事務局代行の相談をする
この記事でご紹介した「autou」や「ATELU」は、ツールだけの提供も可能です。予算やご状況に合わせて、ご提案いたしますのでお気軽にご相談ください。
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フリーランス編集者として大手出版社の雑誌・書籍を担当後、コムニコへ。SNSコンテンツクリエイターとして、高知県観光のSNS支援では9ヶ月でフォロワーを約15倍に拡大など、さまざまな業種のアカウント支援を担当。「We Love Social」では、編集長として100以上の記事を執筆し、メディアを月間最大37万PVに成長させた。本質的な信頼を育む「ラバブルマーケティング」を実践する、SNSエキスパート協会認定講師(SNSエキスパート検定上級資格保有)。