店舗集客に占めるMEOの重要度が増してきています。実際に来店するお客さまは、Instagramで見つけたおしゃれな写真や、Googleマップのクチコミを見てお店を選ぶようになっています。
Instagramで効果的に店の魅力を発信し、Googleビジネスプロフィールで検索上位を獲得しなければ、新規顧客獲得ができず、既存顧客がライバル店に奪われてしまう・・・なんてことが起きてしまうかもしれません。
この記事では、「集客に苦戦しているならMEO(マップ検索エンジン最適化対策)」と聞いたけれども何から始めたらいいかわからないという方に向けて、InstagramとGoogleビジネスプロフィール活用法を解説します。
Instagramを集客に使うための5つのポイント
写真や動画をメインとしたSNSであるInstagram。日本国内で6,600万人以上が利用しており、特に10-30代女性の利用率が高いのが特徴です。
たとえば飲食店であれば、魅力的な料理やおしゃれな店内の様子を発信することで、新規顧客獲得や認知度向上に繋げることができます。まずは、Instagramを集客チャネルとして活用するための5つのポイントを紹介します。
プロフィールの最適化
ビジネスアカウントへの切り替えを行い、店舗情報(住所、電話番号、営業時間など)やウェブサイトへのリンクを掲載しましょう。リンクは5つまで掲載可能です。5つ以上リンク掲載したい場合はリンクツリーなどのサービスを利用できますが、あまり多いと使いづらくなるため5つまでに絞るのがおすすめです。
プロフィールの最適化を行う理由はアカウントフォローを促すためでもあります。
Instagram公式ウェビナーでの発表によると、フォローする前にプロフィールを閲覧する方がほとんど。魅力的なプロフィールを作ることで、「どんなアカウントか」をわかりやすく示すようにしましょう。
参考記事:Instagramをプロアカウントにする方法!設定方法やクリエイター・ビジネスアカウントの違いを解説
ユーザーとの関係性を高める
コメントやDMにはこまめに返信し、ユーザーとの積極的なコミュニケーションを図りましょう。ストーリー機能を活用し、リアルタイムな情報発信やキャンペーン告知を行うことも効果的です。ライブ配信でユーザーと直接コミュニケーションを取ることも可能です。
コミュニケーションによってエンゲージメントを高めていくと、結果的にアルゴリズム上優位な状態になります。アルゴリズムについては解説記事も参考にしてください。
参考記事:Instagramのアルゴリズム解説
例えば、ライブ配信時に指定したキーワードをコメントすると、自動的にDMを送信し、アンケートやライブ限定クーポンの配信を行うことができる「autou」などのInstagramチャットボットを使うと、工数をかけずに手間なく関係性を高めることにつながります。
広告の活用
Instagram広告を活用すると、来店につながるターゲットを絞った広告配信ができます。年齢、性別、興味関心、地域などを指定することで、より効果的に潜在顧客へアプローチしていきましょう。予算や目的に応じて、費用対効果の高い広告運用を行えるのが特徴です。
インフルエンサーマーケティング
影響力のあるインフルエンサーに、お店のPRを依頼する方法です。フォロワー層とお店のターゲット層が近いインフルエンサーを選定することで、効率的に認知度向上や集客効果が期待できます。
参考記事:インフルエンサーマーケティングとは?始め方や予算感、企業の活用事例
コラボ投稿
地域のお店や企業とコラボ企画を実施することで、新たな顧客層へのアプローチが可能になります。共同でキャンペーンを実施したり、互いのアカウントを知ってもらったりフォローを応募条件にしたり、相乗効果を狙った取り組みで露出を増やすことができます。
We Love Socialを運営する株式会社コムニコでは、企業間コラボ支援も行っています。ご興味のある方は「コラボ投稿支援について」とお問合せください。
>>SNS運用・コンサルティング・コラボ投稿など:コムニコに問い合わせる
参考記事:【事例付き】X(Twitter)・Instagramを活用した企業コラボのやり方ガイド
MEOとは:Googleマップでの集客方法
Googleビジネスプロフィールを作成し、正確な情報を掲載することでGoogle検索やGoogleマップ上に無料でビジネス情報を掲載でき、集客に大きく貢献できます。
この、マップ検索エンジン最適化(Map Engine Optimization)をMEOともいいます。主にGoogleマップ向けの地図エンジンで検索結果が上位に表示されるための施策であり、地図エンジンの検索結果で上位表示されることで、自身が提供するビジネスの認知を拡大し、来店促進につなげることが期待されます。
SEO(検索エンジン最適化)の地図版と覚えておくとよいでしょう。
店舗情報の入力
店舗名、住所、電話番号、営業時間、ウェブサイトURLなど、正確な情報をもれなく入力しましょう。カテゴリは「飲食店」を選択し、提供する料理のジャンルも詳細に設定することで、検索ユーザーに適切な情報が表示されるようになります。
写真や動画の追加
魅力的な写真や動画は、ユーザーの目に止まりやすく、来店意欲を高める効果があります。美味しそうな料理の写真はもちろんのこと、店内の雰囲気やスタッフの様子などが伝わる写真・動画を掲載しましょう。高画質で、明るく見やすい写真を選ぶことが重要です。
こうした写真はInstagramなどのSNS投稿と同じものを使うこともできます。
サービスの詳細の記載
メニュー、価格帯、テイクアウトの可否、個室の有無、駐車場情報など、ユーザーが知りたい情報を網羅的に掲載しましょう。オンライン予約やデリバリーサービスを利用している場合は、その情報も掲載することで、ユーザーの利便性を高めることができます。
クチコミへの返信
ユーザーからのクチコミに返信をしておくことで、好印象を持ってもらえる可能性があるため、できる限り返信をするのが有効です。中には批判的・ネガティブなクチコミが投稿されることもあるが、真摯に対応することで印象をよくできる可能性がある。
参考:Googleビジネスプロフィールヘルプ
Google ローカル検索のSEO対策:上位表示施策
Googleビジネスプロフィール活用は、ローカル検索で特に強みを発揮します。
エリア名+飲食店ジャンルで検索した際に上位表示されるように、ビジネスプロフィールを最適化しましょう。位置情報の精度を高め、ローカルエリアに関連するキーワードを盛り込むことが効果的です。しかし、対策キーワードの選定やローカル検索上位を目指すことは容易ではありません。
MEOもSNS運用支援も行えるサービスやツールを活用することで、集客しやすい状況を作り出し、メインとなるビジネスに力を入れることができます。
InstagramとMEO対策:サイテーションとは
InstagramとGoogleビジネスプロフィールを連携させることで、シェアされ、より多くの人に店舗を知ってもらえる可能性が高まります。それだけではなく、「サイテーション」を獲得することにもつながります。
サイテーションとは、自店舗や商品、サービスがオンライン上で引用されたり、言及されたりすることです。サイテーションは、自分たちのGoogleビジネスプロフィールやSNSへの投稿も含まれ、SNSの投稿が拡散されれば、さらにサイテーションが増加します。
しかし、GoogleマップとInstagramのマップ情報は連携していません。連携させるためには「ジソウマップ」などのGoogleビジネスプロフィール管理ツールが必要です。
Instagram投稿をGoogleマップに手動で投稿することもできますが、非常に手間がかかります。それだけではなく、誤投稿をしてしまう可能性もあるでしょう。そのため集客は管理ツールを使って時短で済ませることをお勧めします。
■おすすめツール:ジソウマップ
Googleビジネスプロフィール管理ツール「ジソウマップ」は、Googleマップの施設・店舗情報を最適化のために活用したいツールのひとつです。AIを活用し、Googleマップ上のクチコミや店舗情報を簡単に管理・分析できるのが特徴です。
ジソウマップを提供している株式会社ジソウは、SNSマーケティングの自走支援を行っており、ツールによる効率化だけではなく、SNSマーケティング全体の包括的な支援を相談できます。
主な機能:
- 複数の店舗・施設の一括管理
- 情報の編集、投稿
- 指定キーワードの検索順位の推移チェック
- AIによるクチコミ返信
- InstagramやLINE連携(オプション)
まとめ
InstagramとGoogleマップを活用し、集客UPを実現するためには、ツールを使って連携させるなど、効果的な対策を実施していくことが重要です。
Instagramを使って新しい発見やユーザーとのコミュニケーションを訴求し、Googleマップでは「場所」の近くにどんな店舗があるかを示し来店までの道のりを示していきます。それぞれのプラットフォームの特徴を理解し、活用するようにしましょう。また、どちらも一度設定すれば終わりというわけではなく、継続的に更新していくことが重要ですから、伴走し自走まで導いてくれる自走支援サービスや「ジソウマップ」などのMEOツールを活用することをおすすめします。
ユーザーの反応を見ながら、より効果的な施策を検討し、実行していくことで、長期的な集客UPを目指しましょう。
2018年に株式会社コムニコへ入社。コンテンツクリエイターとして、企業・自治体のSNS企画・運用・コンテンツ制作を行う。コムニコが持つ知見を広めるために編集経験を活かして「We Love Social」運営・編集・記事執筆などのコンテンツマーケティングを担当。一般社団法人SNSエキスパート協会認定講師としてSNSに関する安全で正しい知識の啓蒙にも努めている。