【X(Twitter)NEWS】ハッシュタグ付き広告が廃止|2025年6月27日から
なにかと世間を騒がすX(Twitter)。2025年6月にハッシュタグ付きの広告配信が停止される運びとなりました。
何のために停止されるのか?
影響範囲やキャンペーン実施時の対応はどうすればいいのか?
X広告運用代理店であり、多数のX(Twitter)運用支援を行う株式会社コムニコが情報をまとめました。
X(Twitter)、ハッシュタグ付きの広告配信停止-6月27日から
2025年6月26日イーロン・マスク氏投稿によって「明日から、ハッシュタグという悪夢が𝕏の広告から禁止される」と伝えられました。
セルフサーブで運用している場合は「2025年6月27日午前0時(PDT)より、ハッシュタグを含むX広告の配信を停止いたします」という連絡がメールで届いています。
Starting tomorrow, the esthetic nightmare that is hashtags will be banned from ads on 𝕏
— Elon Musk (@elonmusk) June 26, 2025
参考:ユーザーの反応を含むトレンドhttps://x.com/i/trending/1938528183596335543
X(Twitter)はなぜハッシュタグ付き広告を廃止したか?
ハッシュタグ付きの広告が一律に廃止された理由は「xAIによる技術を活用した新しいユーザーレコメンデーションシステムの導入に伴うものであり、広告配信の最適化およびエンゲージメント向上」を目的としているそうです。
ハッシュタグ付き広告廃止に伴う影響範囲:
- ハッシュタグ付き投稿を用いた広告
- ブランド広告(ブランド絵文字・ブランドアニメーションやブランドいいね)
※投稿表示はされるが広告配信は不可 - スポットライトテイクオーバー広告
- ハッシュタグを活用したキャンペーン投稿の広告
- 「#PR」などプロモーション広告
- カンバセーションボタン(旧カンバセーショナルカード)
など
ハッシュタグとは?
そもそもハッシュタグとは、番号記号「#」(ハッシュ)の後ろにキーワードとなる言葉を入れたものです。
ハッシュタグは、SNS上の情報を整理するため、2007年にクリス・メッシーナ氏がTwitter(現X)で提唱したことをきっかけに、主要なSNSで使用されるようになりました。
ハッシュタグには、地名やブランド名のような固有名詞に加えて、モーメントや感情を表すフレーズなど幅広く使われています。多くのSNSでハッシュタグはリンクが付与されており、クリックすると同じハッシュタグを使っている投稿を一覧で表示できるようになっていました。SNSで情報を検索するユーザーが増え、検索キーワードとしても利用されてきたことから、広告配信やキャンペーン実施時にも活用されています。
文字の色が変更されるため、目立たせるために活用する人もいました。これまでのイーロン・マスク氏の投稿からは「目立ちたがり屋が使う」という表現が散見されており、イーロン・マスク氏の「ハッシュタグ嫌い」な様子がありました。
2007年にTwitter(現X)で提唱されたハッシュタグが、皮肉なことにX(Twitter)広告で利用できなくなってしまいました。
ハッシュタグ付き広告配信についてのよくある質問と回答
発表が月末月初にかかるタイミングであったことから、混乱したX(Twitter)担当者も多かったのではないでしょうか。ここで、よくある質問と回答をまとめます。
Q1.ハッシュタグ付きの広告配信停止とは?
広告の投稿テキストにハッシュタグが含まれている場合、配信されなくなること。
Q2.「#」があれば全て広告配信が停止されてしまうの?
クリック可能か否かを問わず、「#」の後に文字列が続く場合は配信が停止される可能性があります。
X社の説明によると、文字に隣接している場合、クリックできるできないに関わらず広告配信を停止。スペースなどがある場合や数字のみなど、実際にはハッシュタグとして機能していない場合も停止。画像クリエイティブの場合は適応外となります。
Q3.ハッシュタグの代替とスポットライトテイクオーバーの更新は?
ハッシュタグなしで機能するように変更中。スポットライトテイクオーバーについては、ハッシュタグなしで動作します。トレンド名はハッシュタグを除外し、管理画面のトレンド名はハッシュタグなしのキーワードに対応します。
Q4.キャンペーンなどで活用されているカンバセーションボタン(旧カンバセーショナルカード)への影響は?
本文にハッシュタグがなければ配信される。(※現在のところの方針。変更の可能性あり)
関連記事:カンバセーションボタンが作れる無料ツール「Brand Networks Composer」の使い方
Q5.キャッシュタグ($BTCなど)への影響は?
ハッシュタグ「#」ではないので現在のところは影響しない見込み。
Q6.ブランド機能(ブランド絵文字・ブランドアニメーションやブランドいいねなど)への影響は?
投稿表示は可能だが、広告配信はできません。
Q7.「#PR」などプロモーション利用への対応は?
広告配信する場合は「#」は利用できません。本文中にハッシュタグを使用せずプレーンテキストで「PR」や「提供:◯◯社」といった表記を入れるようにしてください。
参考:ステルスマーケティング規制への対応
X(Twitter)広告マネージャーで配信されるすべての広告には、右上に自動的に広告であることが明示される仕様となっているため、広告配信される投稿はステルスマーケティングに該当しません。なお、#PRなどハッシュタグを使用することは法的義務ではありませんので、プレーンテキストであっても適切な開示になります。
インフルエンサー投稿についても同様で、ポストに動画または画像が含まれる場合、テキストでハッシュタグが検出されないようにする必要があります。動画や画像に、#ブランドや#PRを表示すること、プレーンテキストで「◯◯によるプロモーション」など記載することについては、現在のところX(Twitter)広告配信上の問題はありません。
関連記事:ステルスマーケティング(ステマ)規制とは?インフルエンサー案件は要注意!
X(Twitter)キャンペーンはどうすればいい?
X(Twitter)キャンペーン効果を高めるためには広告配信と組み合わせることが重要です。しかし、キャンペーンツールによっては「ハッシュタグ」が必須となっている場合もあるようです。使用するツールによって対応は異なりますので、確認して進めるようにしましょう。
We Love Socialを運営する株式会社コムニコでは、現場目線のSNS運用支援ツールの開発提供も行っています。X(Twitter)インスタントウィンや事後抽選などができるキャンペーンツール「ATELU」でも影響がないよう対応を進めています。
コムニコが提供するSNSキャンペーンツール「ATELU(アテル)」の場合
コムニコが提供するSNSキャンペーンツール「ATELU(アテル)」は、X(Twitter)から発表された、ハッシュタグを含む投稿の広告配信制限に伴い、6月30日 (月) にアップデートを実施。
これに伴い、ハッシュタグが含まれないキャンペーン投稿へのアクションを応募として収集するキャンペーンが実施できるようになりました。
ハッシュタグではなく、キーワードを指定することでこれまでと変わりないキャンペーン実施が可能にしています。詳細は「資料をダウンロード」からお気軽に問い合わせくださいませ。
>>X(Twitter)・Instagram・TikTokキャンペーンツール「ATELU(アテル)」とは?資料をダウンロード
オーガニック投稿でハッシュタグはどうする?
Please stop using hashtags. The system doesn't need them anymore and they look ugly. https://t.co/GKEp1v1wiB
— Elon Musk (@elonmusk) December 17, 2024
イーロン・マスク氏は「ハッシュタグを使うのはやめて」と投稿していました。「システムにはもう不必要で、見た目も悪い」としており、それ以前(2023年11月※投稿削除済み)にも「ハッシュタグを廃止すべきだと思う」というユーザーの投稿に対して「イエス」「これらは過去の遺物で、キーワードやフレーズでも問題ない」と回答していました。
実際のところアルゴリズムの影響はこれまで限定的でハッシュタグの有無で大きな数値上の変化は見られませんでしたが、ハッシュタグ付き広告廃止により今後影響が出る可能性があります。
アナリティクスを活用して分析しながら、自分のアカウントではどのような影響があるか注意深く確認していくのがよいでしょう。もし今後、明確な差が現れてきた場合は、We Love Socialや以下のX(Twitter)アナリティクス分析記事でお伝えします。
関連記事:X(Twitter)アナリティクスを使った分析・解析方法を徹底解説!インプレッション、エンゲージメントとは?
まとめ:X(Twitter)広告の新たな時代へ適応していこう
本記事では、2025年6月27日から実施されたX(Twitter)ハッシュタグ広告廃止という大きなX(Twitter)広告変更について、その背景、影響、そして具体的な対応策を詳しく解説しました。
X(Twitter)ハッシュタグ広告廃止まとめ
- 廃止の背景:Xのレコメンデーションシステム改善により、ハッシュタグが不要となり、ユーザーと広告主の体験向上が期待されるため。イーロン・マスク氏は元々「システムにハッシュタグは不要」という方針であった
- 影響:ハッシュタグ(#)が含まれる文字列全般
具体的な対応として、戦略は多岐にわたります。しかし重要なのは「いかにユーザーに情報を届け、行動を促すか」という広告本来の目的に立ち返ることでもあります。特に、コムニコが提供するSNSキャンペーンツール「ATELU(アテル)」は、ハッシュタグに依存しない柔軟なキャンペーン設計を可能にし、今回のX(Twitter)広告変更後の課題を解決するひとつの方法になるでしょう。
今回の変更についてさらに深く知りたい方やX(Twitter)キャンペーンツール「ATELU(アテル)」を活用した新しいキャンペーン戦略にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
X(Twitter)広告運用が新しい手法を取り入れても最大限の成果を出せるよう、コムニコが全力でサポートいたします。
>>コムニコとは?X(Twitter)運用支援サービス案内や実績資料をダウンロード
>>コムニコにX(Twitter)キャンペーンや運用戦略・代行支援の相談をする
今後もX(Twitter)運用、広告運用が進化していくと考えられます。
常に最新の情報をキャッチアップし、プラットフォームの特性を理解した上で、柔軟かつ戦略的にアプローチしていきましょう。そのための情報提供はWe Love Socialでもお伝えしてまいります。
-1.jpg?width=90&height=90&name=S__14540804%20(1)-1.jpg)
フリーランス編集者として大手出版社の雑誌・書籍を担当後、コムニコへ。SNSコンテンツクリエイターとして、高知県観光のSNS支援では9ヶ月でフォロワーを約15倍に拡大など、さまざまな業種のアカウント支援を担当。「We Love Social」では、編集長として100以上の記事を執筆し、メディアを月間最大37万PVに成長させた。本質的な信頼を育む「ラバブルマーケティング」を実践する、SNSエキスパート協会認定講師(SNSエキスパート検定上級資格保有)。