Instagramは、ハッシュタグのフォロー機能を2017年12月にリリースしました。Instagramを通したコミュニケーションをする上で、ハッシュタグはますます重要な要素となります。
Instagram公式ブログ:Now You Can Follow Hashtags on Instagram
ハッシュタグのフォローで、関心事にフォーカスして投稿を楽しめるように
Instagramでは、友人やクリエイター、アーティスト、あるいは企業やブランドなどのアカウントをフォローすると、フォローしたアカウントの投稿がニュースフィードに表示されます。
Instagramで「ハッシュタグで検索して画像を探す」という行為は、特に若い世代にとって、Googleでキーワード検索するのと同じように、情報探索行動として根付いています。ハッシュタグ検索をして、好みにあう写真をアップしているアカウントをフォローするということも多くありました。
一方、アカウントをフォローすると、フォローするきっかけとなった関心事以外の画像も含まれる可能性があるので、知らない人のご飯の写真やセルフィーは興味がなくてフォローを外す、という方もいるかもしれませんね。
ハッシュタグをフォローすれば、関心事のみの投稿がニュースフィードに表示されるようになります。なお、そのハッシュタグに同音の別の画像が含まれた場合は、「このハッシュタグでは表示しない」をタップすることで、表示頻度を減らすことができます。つまり、より関心の高いテーマの画像をInstagramで楽しみやすくなったのです。
ハッシュタグをフォローするには
ハッシュタグをフォローするのは簡単です。
フォローしたいハッシュタグを検索すると、検索結果の表示画面に「フォローする」ボタンが表示されるので、タップします。これで完了です。その後はニュースフィードにフォローしたハッシュタグの画像が表示されるようになります。
ハッシュタグフォローでフィードに表示されたコンテンツには、投稿したアカウントも表示されるので、そこからアカウントをフォローすることもできます。
アカウントがフォローしているハッシュタグを確認するには、アカウントページの「フォロー中」をタップし「ハッシュタグ」で確認できます。公開アカウントの場合は誰でもフォローしているアカウント、ハッシュタグを見ることができます。
なおハッシュタグのフォローは、フォロー中の数としてはカウントされません。
ハッシュタグの選び方と運用の工夫
ハッシュタグをフォローできるようになったため、投稿にハッシュタグを取り入れることが、Instagramでのエンゲージメントを高めるのに効果的です。いわゆるハッシュタグ作文のように、その投稿のみにしかつかないハッシュタグよりも、投稿数が多く文脈にマッチした適切なキーワードのタグを使うことが重要です。
ブランド名、商品名はもちろん、ファンの間でよく使われているハッシュタグも調査して、ユーザーと同じ目線でコミュニケーションができるようにしましょう。ハッシュタグを検索すると、その下に関連するタグが表示されるので、参考になります。
自社で使いたいハッシュタグはリスト化して、投稿する時につけるようにするなど、運用の工夫も必要です。さらに、季節や流行なども意識して、そのタイミングでのハッシュタグの注目度を考えてつけるとよいでしょう。
ただし、ニュースフィードに表示されるハッシュタグの投稿の数は多くはありません。タグがフォローされたからといって必ずニュースフィードに表示されるわけではありません。人気の高いコンテンツは、ニュースフィードに表示される可能性は高いと思われるため、まずはユーザーに好感を持たれるような投稿を目指しましょう。
なお、ハッシュタグの最大文字数は、全角・半角にかかわらずiOS の場合は、「#」+99文字、Android の場合は「#」+150文字です。
参考:Facebook・Twitter・Instagramで使える#ハッシュタグの最大文字数は?
また、つけられるハッシュタグの総数は、公式では30種類、非公式な方法では60種類です。
参考:【Instagram検証!】#ハッシュタグを30個以上つけて投稿するとどうなるのか
もちろん、人気のあるハッシュタグだからといって、コンテンンツと関連性が薄いものを付けることはあまりお勧めできません。ニュースフィードに表示されるときは、タグとの関連性や投稿の人気度、投稿の新鮮度などを考慮して、最適なものが表示されるようになっているためです。
また、現時点でハッシュタグのフォロー数は表示されません。ハッシュタグは誰のものでもないので、たとえ自社ブランド名のタグであってもそのフォロワー数を確認できません。アカウントのフォロワーは増えていないものの、自社と関連するタグのフォロワー数が増えるということもありえます。フォロワー数よりも、投稿の「いいね!」などの反応数が、アカウントの運用効果を評価する指標としてより意味を持つことになるでしょう。
インフルエンサーマーケティングでも重要に
Instagramで多くのフォロワーを持つインフルエンサーを活用したキャンペーンを行う場合も、付与するハッシュタグのルールを決めておくとよいでしょう。なお、インフルエンサーを活用する場合は、企業によるスポンサードであることを明確に示すために、「タイアップ投稿タグ」を活用しましょう(参考:Instagram:スポンサーによる投稿を明示する「企業とのタイアップ投稿タグ」とは?!)。
まとめ:ハッシュタグを活用して趣味・関心からファンを作ろう
生活者が企業のアカウントをフォローするのは、その企業やブランドに対してかなり愛着がある、好感を抱いている場合がほとんどです。実際、Instagramアカウントを公開したものの、TwitterやFacebookページに比べてフォロワーが増えない、という声もよく聞きます。
ハッシュタグのフォロー機能が登場したことで、生活者の趣味や関心にあわせたキーワードでユーザーと交流することができるようになりました。すてきな画像・動画とハッシュタグを使って、ユーザーとのエンゲージメントを高めましょう。

株式会社深谷歩事務所代表取締役。ソーシャルメディアやブロクを活用したコンテンツマーケティング支援を行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、講演活動、動画制作も行う。またフェレット用品を扱うオンラインショップ「Ferretoys」も運営。
著書
『自社のブランド力を上げる! オウンドメディア制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さなお店のLINE@集客・販促ガイド』(翔泳社)
『SNS活用→集客のオキテ』(ソシム)
『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さな会社のFacebookページ集客・販促ガイド』(翔泳社)