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第3回 プロが教えるSNSライティングのコツ(Twitter編)

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前回は、Facebookでファンに喜ばれる・ファンを楽しませる投稿コンテンツ作成(ライティング)のコツをご紹介しました。第3回のテーマは「Twitter」です。企業アカウント運用を担当するみなさんのご参考になれば幸いです。今回も、まずはTwitterのプロフィールや位置づけなどから見ていきましょう。

Twitterのプロフィール

【基本プロフィール】

日本でのサービス開始 2008年4月
国内月間アクティブユーザー数 4,500万人
月間アクティブ率 70.2%
ユーザー層 20代が多い・30代以上が約半数・平均年齢は35歳
アカウント作成ルール
13歳以上・匿名可・複数作成可(日本人は平均1人2-3アカウント持っているといわれる)

 

投稿予約 ・広告アカウント(要クレジットカード登録)を作れば可能
・サードパーティー製のSNS運用管理ツールでも可能
投稿頻度 1日の推奨投稿回数は1回~何回でも。間隔はあけなくてもよい(連投もOK)
文字数 日本語・中国語・韓国語は1投稿140文字まで・それ以外は280文字まで投稿可能
画像・動画 付けたほうが、エンゲージメント(反応)は約3倍に高まるとの調査結果
ハッシュタグ トレンドワード(記念日や時節ネタ・大喜利ネタなど)のハッシュタグを2個程度(多くても3個)付けることを推奨

世界から見たTwitter

2006年3月21日にアメリカで産声を上げたTwitter。2018年10-12月期決算によれば、前年同期比で売上高は24%増、営業利益は15%増と好調でした。特に日本での売上げが数字を押し上げているようです。
10-12月期の月間利用者数(MAU)は、「偽アカウントなどを削除する取り組みを進めているため」に前四半期から500万人減少し3億2100万人でした。一方、今回初めて発表された日次利用者数(DAU)は1億2600万人で、増加傾向が続いています。
参考:https://japan.cnet.com/article/35132460/

日本におけるTwitter

日本のMAU(4,500万人)は全体の14%売上は全体の約17%を占め、今やアメリカに次ぐ世界第2位の市場です。2018年10-12月の売上が前年比30%増という結果を見ても、日本におけるTwitter人気は衰えていないことがわかります。
Twitter社では「日本のユーザーがTwitterの使い方を発明している」と認識し、その先進性に注目しているようです。確かに、ゆるい日常のつぶやきや会話、ちょっとした情報発信だけでなく、「(地震・交通情報などリアルタイムな)検索ツールとしての活用」「災害対策での利用」や、「一斉ツイート/実況ツイート」「大喜利」「複数アカウントの使い分け」など、他のSNSにはないユニークな使い方が定着しているのは注目すべきポイントでしょう。

Twitterは匿名登録可能であることから、ユーザーは気軽にリツイート(RT)やいいね!する傾向があり、他のSNSと比較して「拡散力が強い」のも特長のひとつです。長所としては「バズが起きやすい」一方、「炎上が起きやすい」短所もありますので注意が必要です。

Twitter投稿のコツ

上述したような特長などを考慮した上で、Twitter投稿を作成する際のコツをご紹介します。

■アカウントの投稿スタイルを明確に
当連載第1回で説明したようにまずTwitterアカウント運用の目的・ゴールを明確に。次に、アカウントの投稿スタイルを決めましょう。広報・PR的立ち位置なのか?いわゆる「中の人」と呼ばれるキャラクター色の強い立ち位置なのか?スタイルを決めたら、それがぶれないように気をつけましょう。

Twitter企業アカウントの投稿スタイル一覧

※参考※
「キャラクター性が強い」アカウントを複数の担当者で運用する場合には、「中の人」のペルソナも作り、担当者間で共有するとよいでしょう。

■トレンドに乗って「拡散」
Twitterでユーザーは、ニュースやトレンドをハッシュタグで検索したり、それについて投稿したりRTしたりします。企業の投稿においては「タイムリーさ・リアルタイム性」を重視しましょう。記念日や国内外イベントなどをネタにした投稿なら事前の投稿予約も可能ですが、当日のニュースや自然発生したトレンドをネタにするなら、リアルタイムに投稿したほうがよいと思います。ニュースはもちろんですが、Twitter上のトレンドにも乗り遅れないよう情報収集に力を入れましょう。例えば以下に挙げたものは担当者なら「必見」です。

Twitter「おすすめトレンド」欄
Twitterトップページに表示されている「おすすめトレンド」はこまめに目を通し、自社の投稿でも乗っかれそうなハッシュタグや単語がないかチェックしましょう。
Twitterモーメントカレンダー
Twitterで話題になりやすい可能性があるトピックをまとめたカレンダーをTwitter社が提供しています。

なお、Twitterには、Twitter特有の言い回し(表現・文法)が多数存在し、それがトレンド入りすることもしばしばあります。企業アカウントもこれを活用しない手はありませんが、にわか知識で使うのは難しいのが実情です。対策としては「Twitterに慣れること」に尽きます。匿名でもかまいませんので自分でアカウントをつくり、日々Twitterの世界に浸かることをお勧めします。慣れないうちは自ら発信せずに「見るだけ」でもよいでしょう。

■フォロワーの力で「拡散」
フォロワーの中には、企業アカウントとのコミュニケーションを楽しみたいと思っている人もいます。企業アカウントからフォロワーに質問したりアンケートをとったりする「問い掛け」投稿や、フォロワーが参加できる「大喜利」、RTキャンペーン投稿などを試してみましょう。フォロワーが楽しみつつ返信やRT、投稿したくなるのはどんなテーマだろうか?をぜひ追求してください。

※注意※
このようにユーザーから返信や投稿を引き出す企画やキャンペーンをおこなう場合、以下2点にも注意しましょう。
・ユーザーからの返信やRTに対する対応方針をしっかり決めておく
あるユーザーからのコメントには返信しながら、別のユーザーからの似たようなコメントは無視するような対応をしてしまうと、「なぜ自分には返信してくれないんだ」というネガティブな感情を引き起こし、クレームや炎上につながる危険性もあります。企業アカウントとして対応に一貫性を保ち、フォロワーとの信頼関係を構築するよう努めましょう。すべての返信や投稿に返信するのがむずかしければ、せめて「いいね」だけでも付けるのがお勧めです。

・オリジナルハッシュタグも用意するとよい
Twitterは検索ツールとしても活用されていると上述しましたが、その観点からも、忘れてはならないのが「ハッシュタグ」の重要性です。企画やキャンペーン専用にオリジナルのハッシュタグを作り、ユーザーにもそれを付けて投稿してもらうようにするとよいでしょう。

■「炎上」に注意
Twitterは良い面ばかりではありません。他のSNSに比べて炎上が発生しやすいことを常に頭の隅に置いて、慎重に投稿することも大切です。以下のチェックリストを参考にしてください。

・「炎上さしすせそ」に含まれるトピックではないか?
以下は、炎上しやすいトピックをSNSエキスパート協会がまとめたものです。これらに関するSNS投稿は避けるか、十分に気を付けて行いましょう。

<炎上さしすせそ>
さ:災害・差別
し:思想・宗教
す:スパム・スポーツ・スキャンダル
せ:政治・セクシャル(含LGBT)
そ:操作ミス(誤投稿)

・不謹慎とされる投稿ではないか?
通常であれば問題ない投稿が、タイミングによっては「不謹慎」とされて炎上するケースがあります。例えば、地震や台風など自然災害により大きな被害が発生した当日から数日程度はSNSが炎上しやすい状況になるため、投稿を避けましょう。通常通りの投稿をすれば「不謹慎」、お見舞い文などを投稿すれば「偽善的」とされて炎上するケースもあります。
また、国民の記憶に残るような悲しい出来事が過去にあった日にうっかり能天気な投稿をしてしまうのも、炎上を引き起こしかねません。戦争関連の記念日や過去の大震災などの発生日は、投稿を見送ることも検討しましょう。

・フェイクニュース(デマ情報)ではないか?
企業の公式アカウントが、フェイクニュース(デマ情報)を発信したり拡散したりしてしまうことは、その行為自体が炎上の原因になりかねません。事実確認(ファクトチェック)を入念に行いましょう。

・プライベートアカウントと企業公式アカウントを間違えていないか?
運用担当者がプライベートアカウントに投稿するつもりで、誤って企業公式アカウントに誤投稿(誤爆)してしまうことによる炎上は、比較的よく起きています。「プライベート投稿はスマホから、企業アカウント投稿はPCから、を徹底」「酔っているとき、眠いときなどにはスマートフォンに触らない」などを徹底しましょう。

・誰かを傷つけたり不快にさせたりする内容ではないか?
投稿に、差別的表現や、センシティブな表現を含んでいないか確認しましょう。また、差別とまでいかなくても誰かを不快にさせる内容は避けましょう。
普段はそんなことがない人でも、「酔った時」「眠い時」「落ち込んでいる時」「イライラしている時」「気分がとてもハイな時」には、不適切な投稿をしてしまう危険性が高まります。可能な限り、投稿前に社内でWチェックするようにしましょう。

まとめ

Twitterは「タイムリーさ・リアルタイム性重視」「拡散力が強い」SNS。炎上には気をつけつつ、トレンドやフォロワーの力を生かして「拡散」を狙えるような投稿をすることを意識してみましょう。

次回は、Instagramにおけるライティングのコツなどをご紹介していきます。どうぞお楽しみに。

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効果的な運用を行うには、投稿したツイートのデータを確認・分析し、次の投稿へ活かしてくことが重要です。
いろんな投稿を試してみても効果が出ない、うまく傾向が掴めないという方は、まずはレポート分析を行ってみましょう。レポートの項目は、以下よりダウンロードできる月次レポートのフォーマットを参考にしてみてください。

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