今回からは、主要SNSごとにその投稿コンテンツ作成のコツなどをご紹介していきます。ファンが喜ぶ投稿、ファンに共感される投稿の参考になれば幸いです。第2回のテーマは「Facebook」です。まずはそのプロフィールや位置づけなどから押さえておきましょう。
Facebookのプロフィール
【基本プロフィール】
日本でのサービス開始 | 2008年5月 |
国内月間アクティブユーザー数 | 2,800万人 |
月間アクティブ率 | 56.1% |
ユーザー層 | 登録者数は20代30代が多いとされる |
ルール |
13歳以上・実名登録・1人1アカウント
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投稿予約 | 可能 |
投稿頻度 | 1日1回または間隔を空けて2回程度がお勧め |
文字数 | 6万字以上まで投稿可能。適切な文字数は企業によって異なる |
画像・動画 | なるべく付けることを推奨 |
ハッシュタグ | 付けることは可能だが、あまり活用されていない |
世界から見たFacebook
Facebookといえば、「GAFA」と呼ばれる巨大IT企業のひとつ。
1月31日に発表された同社の2018年10月-12月期の決算は、市場予測を上回るものでした。純利益は前年同期比61%増で過去最高を更新、売上高は30%増。月間利用者数(MAU)と日次利用者数(DAU)も増加しています。広告、特に傘下のInstagram広告が順調な点や、情報管理対策やプライバシー保護へ取り組んだ結果、懸念されていた利用者離れがさほど起きていない(むしろ、ヨーロッパではユーザー増加に転じた)点は注目すべきでしょう。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/31/news074.html
日本におけるFacebook
「実名登録・1人1アカウント」ルールは、Facebookの特長の1つです。100%ではありませんが日本国内のユーザーはプロフィール(本名、誕生日、出身地、出身校、所属企業など)をきちんと入力し、本人の顔写真をプロフィールに使っている傾向が高めであると感じます。こうした国内のFacebookの利用状況から、「広告を出す際のターゲティング精度が高い」そして「ビジネスパーソンの利用が多い」という強みにつながっていると考えられます。
特に当連載で注目すべきポイントは後者でしょう。同僚や上司・部下、取引先など、仕事関係の知人とSNSでもつながろうとする時に、「実名利用の安心感があり20代~60代各年代にそこそこ利用者がいる」Facebookが選ばれやすいという事実は、読者のみなさんの中でも実感している方が多いのではないでしょうか。
Facebook投稿のコツ
上述したような特長などを考慮した上で、Facebook投稿を作成する際のコツをいくつかご紹介します。
■「Facebook = ややフォーマルな場」と考える
実名登録、ビジネスパーソンの利用が多め、中高年層の利用も多め、ということから、企業が情報発信するチャネルの中では「ややフォーマル」な場所と考えておくのがよさそうです。
投稿に使う文体も、投稿内容も、くだけすぎないように意識してみましょう。
■ユーザーの反応が薄くなりがちなSNSと心得る
企業のFacebookページからの投稿は、ユーザーからの反応を得にくいのが現状です。まずはこの事実をおさえておきましょう。考えられる理由を以下に2つ挙げておきます。
(1)実名登録のため
Facebookを使っていると、友達のタイムラインに以下のような通知が流れます。
「○○さんが☆☆さんの投稿に『いいね!』しました」
「○○さんがこの投稿に1件のコメントを追加しました」
「○○さんがこのアイテムへのコメントに返信しました」
この仕様を知っているユーザーは特に、「平日の日中にSNSを見ていることがばれたら、上司に怒られるかもしれない…」「自分にこんな趣味があることを、仕事関係の人たちに知られたくない…」という思いから、SNS投稿は見るだけで反応はしない という使い方になりがちです。「反応はしてくれないけど見てくれているファンがいる」ことは忘れないようにしましょう。
(2)Facebookのアルゴリズムによるもの
そしてもうひとつ、Facebookにおいて注意しておきたいのがそのアルゴリズムです。他のSNSと同様、「その投稿がユーザーにとって有益な内容かどうか」や「他の多くのユーザーから反応を獲得しているかどうか」で、投稿がユーザーに表示されるか否かが決まるのはもちろんですが、Facebookには他にも複雑なアルゴリズムが存在します。中でも、当連載のテーマと関連が深そうなものを2つ挙げておきましょう。
「企業の投稿よりも、友人・家族の投稿を優先表示する」
「エンゲージメントベイト(ユーザーの意思ではない反応を増やそうとする投稿)は表示されにくくする」
詳細: https://blog.comnico.jp/we-love-social/sns-algorithm-2
これらのアルゴリズムが発表・適用されたことにより、明らかに、以前よりも企業の投稿はユーザーに表示されにくくなっています。
これはFacebook社の方針ですので、受け入れるほかありません。その上で、広告出稿してみたり、以下のように投稿内容を工夫したりしてみましょう。
■ユーザーにとって「有益で有意義な内容」を目指そう
Facebookのアルゴリズムは他にもたくさんの要素があり、すべてに対応しようとすればするほどアルゴリズムに振り回され、結果的に投稿の「目的・ゴール」を見失うことにもなりかねません。そこで、当連載ではなるべくシンプルなアドバイスをさせていただきます。
Facebookの投稿内容には、以下に挙げた要素が1つ以上含まれることを意識してみてください。
(1)有益か?
読んだユーザー本人や友人・家族/社会/世の中にとって役立つ内容か。何かの課題解決につながる内容か 等
(2)親近感が湧くか?
親しみが湧くか/応援したくなるか/褒め称えたくなるか/人間味を感じるか 等
(3)タイムリーか?
今の季節・時季・時間にぴったりの内容か/「まさにその情報を今知りたかった!」と思わせる内容か 等
(4)わかりやすく簡潔か?
伝えたいことが明確か/流し読みでもすっと理解できるか/スマホ画面でも読みやすいか 等
(5)話題性があるか?
流行・トレンドや(ポジティブな)ニュースと関連があるか/誰かに教えたくなるか 等
Facebook投稿は特に、ユーザーにとって「有益で有意義な内容」であることが大切です。そうした内容であれば、実名であっても「いいね!」「コメント」してくれたり、「シェア」して友人に広めてくれたりする可能性も高まることでしょう。
まとめ
Facebookは「ややフォーマルな場」で「ユーザーの反応が得にくい」SNS。それを理解した上で、ユーザーにとって「有益で有意義な内容」を投稿することを意識してみましょう。
次回は、Twitterにおけるライティングのコツなどをご紹介していきます。どうぞお楽しみに。
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東京大学 文学部卒。中学高校教諭第一免許状(国語)取得。
外資系IT企業にて、技術者向け研修や資格試験の立上げ、教材作成、講師育成、講義などを担当。その後はマーケティング、パートナービジネス部門などを歴任。
2013年にコムニコに入社。数多くの企業のSNSマーケティングを支援することで得た豊富な知見とノウハウを積極的に発信し、SNSマーケティングの正しい知識の啓蒙や業界発展に努めている。
2016年11月、一般社団法人SNSエキスパート協会代表理事に就任し、「SNSエキスパート検定」講座/試験の実施を通して、SNSマーケティングの正しい知識を持つ人材育成にも努めている。
<著書>
『ファンを獲得! Facebook投稿ノウハウ』(翔泳社・共著)
<メディア掲載・寄稿実績>
フジテレビ「ノンストップ!」内コーナー「井戸端Q~SNS炎上~」
ZDNet Japan 連載「ざっくりわかるSNSマーケティング入門」
ZDNet Japan 連載「ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室」
ZDNet Japan 連載「炎上から会社を、社員を守る! SNSリスクマネジメント講座」
Web担当者Forum「SNS運用に役立つ投稿事例&プロが教える企画・アイデアの作り方」
Web担当者Forum「ステップ・バイ・ステップで始める! 企業のInstagramマーケティング」