
ビジネスを行う上でKGIやKPIの考え方はよく用いられますが、SNSでのマーケティング成果を上げるためにもとても重要な考え方です。今回は、企業のSNS運用担当者として知っておくべき基礎知識として、そもそもKGIやKPIとは具体的に何なのか、どのように設定するのかなどを詳しくご説明します。

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SNS運用の目的を定めよう
SNSはあくまでも目標を達成するための手段の一つです。SNSを運用すること自体が目的にならないように、まずはSNSを運用する目的を決めましょう。2026年現在、SNSは認知拡大だけでなく、カスタマーサポートや採用、直接的な販売(ソーシャルコマース)など活用範囲が広がっています。何のためにSNSを運用し、どのようになれば成果といえるのかを明確にすることが、ブレない運用の第一歩です。
それでは、SNS運用の目的にあたるKGIと、目標達成の中間指標にあたるKPIの例を解説していきます。
KGI(重要目標達成指標)とは
KGIとは、Key Goal Indicator(重要目標達成指標)の略称であり、「SNS活用の最終目的」となる指標のことです。
KGIは「認知度」「売上」「購入意向」「ファン化(LTV向上)」など様々あり、企業の課題やフェーズに合わせて決定します。例えば、若年層の認知度が低いことが課題であれば、KGIは「20代のブランド認知率の向上」となります。2026年のトレンドとしては、単なる認知だけでなく「ブランドへの信頼度」や「推奨意向(NPS)」をKGIに置く企業も増えています。

KGI設定で重要なことは、「数値で測定可能であること」です。
認知度であれば「SNS経由の指名検索数が昨年比120%」、売上であれば「SNSからの直接・間接コンバージョン数」など、誰が見ても客観的に判断できる指標を設定しましょう。
自社のマーケティング課題から決めるだけでなく、中期経営計画や「2026年度の重点施策」などを読み込み、経営層がSNSに何を期待しているかを把握することも、予算獲得や社内理解を得るために非常に有効です。
また、ターゲットによって選ぶべきプラットフォームも異なります。総務省の最新データ(※要確認:最新の公式データに基づき更新してください)によると、Facebookはビジネス層・高年齢層、X(旧Twitter)は20〜40代の幅広い層、Instagramは全世代(特に女性と若年層)、TikTokはZ世代を中心に全年齢層へ拡大しています。ターゲットが日常的に利用しているSNSを主戦場に選びましょう。
ここで注意したいポイントは、周囲がやっている、競合がやっているからという理由だけで始めると、リソースを浪費するだけになってしまう可能性もあるということです。目的を定め、社内の合意を得ることが成功の前提条件です。
>> 参考記事:日本国内・国外人気SNSユーザー数ランキング
KPI(重要業績評価指標)とは
KPIとは、Key Performance Indicator(重要業績評価指標)の略称であり、KGI達成までの過程を評価する「中間指標」のことです。SNS運用においては、各プラットフォームのアナリティクスで日常的に計測できる数値を設定します。
2026年のSNS運用において、KPI設定の考え方は「量」から「質」へとシフトしています。以前のようにフォロワー数だけを追うのではなく、KGIに直結するアクションを特定することが重要です。
例えば、KGIが「ファン化・ロイヤリティ向上」であれば、リーチ数よりも「保存数」「親密なコメント数」「DM(ダイレクトメッセージ)数」などを重視します。一方、拡散が目的であれば、Xでの「リポスト」やInstagramの「ストーリーズシェア」を最優先KPIに置くのが適切です。
SNSのKPIを設定しよう
KPIの具体的な数値を決める際は、以下の3つのアプローチを検討しましょう。
1. 競合・業界ベンチマーク
同業他社のフォロワー増加率やエンゲージメント率の平均を算出し、標準ラインを設定します。2026年現在は、UGC(ユーザー投稿)の発生件数を競合と比較する手法も一般的です。
2. 売上構造からの逆算
例えばECサイトへの送客が目的の場合、以下のような計算式で目標値を導き出します。
SNS経由の売上 = 投稿のリーチ数 × クリック率(CTR) × 購入率(CVR) × 客単価
※Cookie規制の影響で直接計測が難しい場合は、専用のクーポンコードやアンケートを併用して精度を高めるとよいでしょう。
3. テスト運用によるベースライン策定
全く新規で始める場合は、最初の3ヶ月をデータ収集期間とし、その実績値をベースに翌月以降の目標を設定する方法が最も現実的です。
また、KPIは定期的な見直しが必須です。SNSのアルゴリズムは常に変化しており、2026年現在も「おすすめ」タブへの露出条件などが頻繁にアップデートされています。プラットフォームの仕様変更に合わせて、追うべき指標が古いものになっていないか、四半期に一度は点検しましょう。
運用効果を測定しよう
■KGIの効果測定
ブランド好意度や購入意向などのKGIは、インサイトの数値だけでは測れません。半年〜1年に一度、フォロワーを対象としたアンケート調査を実施しましょう。非フォロワーと比較することで、SNS運用がどれだけ態度変容に寄与したかを可視化できます。

たとえば、観光誘致のためのSNS運用の場合、普段はフォロワー数やインプレッション、エンゲージメントを確認しますが、年に一度はKGIについても調査・確認しておきます。参考記事として、SNS活用によってフォロワーの3割が来訪した高知県観光のSNS運用成果事例をご紹介します。
■KPIの効果測定
日々のKPIは各プラットフォームの公式アナリティクスから確認します。2026年現在の主要ポイントを整理しました。
・X(Twitter)アナリティクス
「ポスト」のインプレッションに加え、プロフィールの閲覧数、リンククリック数を重視します。現在のXではアルゴリズム上「返信(リプライ)」のやり取りが重要視されるため、エンゲージメントの内訳を詳細に追うことがポイントです。
参考記事:X(Twitter)アナリティクスを使った分析・解析方法を徹底解説!
・Meta Business Suite(Facebook / Instagram)
FacebookとInstagramを一括管理できるツールです。リーチしたアカウント数だけでなく、2026年に重要度が増している「リール動画の再生時間」や「シェアされた回数」もここで確認できます。
参考記事:Facebookインサイトを使ってFacebookページを分析・解析する方法
・Instagramインサイト
モバイル版アプリから詳細を確認できます。特に「保存数」はアルゴリズム上の評価に直結するため、2026年の運用では最優先でチェックすべき項目です。また、フォロワー外へのリーチ状況も分析しましょう。
参考記事:Instagramインサイトの分析・解析方法を徹底解説
しかし、これらの複数プラットフォームの数値を手動で集計するのは非常に時間がかかります。2026年の効率的な運用には、自動集計ツールの活用が不可欠です。
まとめ:SNS運用で目標達成ツール活用も検討しよう
SNSはもはや「単なるトレンド」ではなく、ビジネスの成長を左右する重要な生命線となっています。2026年の競争環境で成果を出すには、精度の高いKGI・KPI設定と、データに基づいた迅速なPDCAが欠かせません。
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コンサルタントとして入社し業界問わず案件を担当。その後マーケティングチームに所属し様々なSNSアカウントの運用経験を活かしながら、記事執筆やセミナーの運営に従事している。









