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note(ノート)とは?企業が取り組む前に知っておきたい基礎知識

note(ノート)とは?企業が取り組む前に知っておきたい基礎知識

文章、写真、音楽、動画など、多彩な作品を気軽に創作・投稿できる「note」。個人のクリエイターに留まらず、自社の情報発信の場として上手に活用している企業も増えてきています。ソーシャルメディア運用担当者の中には「自社でも取り入れてみたい!」と考えている方は少なくないのではないでしょうか。

今回は、企業がnoteを活用する際に押さえておきたい、noteの概要や理念、機能、ブログとの違い、活用事例などをまとめました。

noteの基礎情報

noteは、文章、写真、マンガ、イラスト、音楽、動画などの幅広い作品を、クリエイターが気軽に創作・投稿できるプラットフォームです。

2014年4月のサービス開始以来、着実に成長を続け、2020年5月には会員登録者数260万人、月間アクティブユーザー数6,300万人を突破。法人での利用もこの半年で2倍に増加し、1,600件の法人アカウントが開設されました。
また、投稿件数は1日平均2.6万件もあり、これまでにnote発のコンテンツをきっかけとして書籍や映像作品も制作されています。

基本的にユーザーはクリエイターの作品を無料で閲覧できますが、コンテンツ販売機能も充実しており、クリエイターは自身の作品を有料販売することができます。こうしたクリエイターを応援する機能や、表現の自由度が高い点など、創作を支援する環境が整っている点もnoteの特徴です。これによって、良質なコンテンツが保たれ、アクティブユーザーが増加しているのです。

さらに、SNSとの親和性が高い点もひとつの特徴と言えるでしょう。noteには記事ごとにTwitter・Facebook・LINEへのシェア(ツイート)ボタンが設置されており、記事がシェアされすい仕組みが整っています。
また、自身のTwitterアカウントを連携しておくと、記事がツイートされる際のテキストに自動でアカウントのメンションが挿入されるため、note記事とTwitterアカウントを同時に知ってもらうことができます。Twitterアカウントを持っている場合は、連携しておくことをおすすめします。

noteで作れるコンテンツの種類

noteでは、以下の5タイプの記事を作ることができます。

■テキスト
投稿画面から文章を入力し、記事を作成できます。文章だけでなく、画像やリンクの挿入も可能です。ブログや小説の執筆など、多岐に渡る用途に活用できます。

■画像記事
写真やイラストといった画像を30枚までまとめて投稿できます。表紙とタイトルがつけられるほか、各画像に225字以内の説明文を加えることも可能。アルバムとして利用する、マンガを発表するなど、活用方法はさまざまです。

■つぶやき
140字以内の短い文章を投稿できます。文章を作りこむ必要がなく、より気軽に投稿できる点がテキストとの違いです。10MB以内の画像の挿入も可能。

■音声記事
音楽やラジオなどの音声ファイル(形式はMP3またはAAC)を、最大50MBまで投稿できます。サムネイル画像・ハッシュタグ・説明文の追加や、有料販売することも可能です。作曲した音楽の発表をはじめ、幅広い場面で利用できます。

■動画記事
YouTubeなどの外部動画サイトの動画を掲載することができます。URL、タイトル、説明文などを入力するだけで、簡単に動画を取り上げられます。自身の映像作品を紹介する、気になる動画をピックアップするなど、いろいろな場面で活用できます。

ブログとの違い

「noteってブログみたいなものだよね」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
noteとブログとの違いは、クリエイターが気軽に創作を始め、続けていけるような環境が整っているという点です。具体的には、以下のような点が挙げられます。

■広告やランキングがない
PV稼ぎのための記事を書く人が現れたり、クリエイターに序列ができたりすることを避けるため、noteには広告枠やアクセスランキングがありません。PVを競い合うような空気感をなくすことで、誰もが気軽に創作を始め、楽しみながら続けられるサービス設計になっています。

■コンテンツの販売
noteには以下のようなコンテンツ販売機能があり、クリエイターの創作活動を金銭的に支援できます。

  • 有料記事:特定の記事を有料に設定する(単品売り)
  • 有料マガジン:複数の記事を「マガジン」にまとめて販売する
  • 定期購読マガジン:月額課金制のマガジンを販売する
    (定期購読マガジンは、開設の際に運営事務局による審査とnoteプレミアムへの登録が必要な点、毎月申請した数の記事を提供する必要がある点などが、有料マガジンと異なります)

コンテンツ販売機能を活用しているクリエイターとして、占い師・作家のしいたけ. さんが挙げられます。星座別の占い記事をはじめ、多彩な定期購読マガジンを発信するほか、単品購入できる記事も用意されています。

■コミュニティが作れる
月額会費制のコミュニティや同好会が作れる「サークル」機能もnoteの特徴です。会費を払って参加しているユーザーは、クリエイターやほかのユーザーと交流したり、限定情報を得たりすることができます。プランは最大3つまで作成が可能です。

趣味のコミュニティやファンクラブ、教室運営など、用途はさまざまです。たとえば、自炊料理家・山口祐加さんは「たのしい自炊サークル」を主催しています。自炊を楽しみたい人に向けたサークルで、参加すると掲示板でメンバーと交流ができるほか、山口さんのSNS未掲載のレシピを公開してもらえるなど、サークルメンバー限定のコンテンツが楽しめます。

■さまざまなクリエイター支援機能
クリエイターの活動を支援するnoteの機能はほかにもあります。
ユーザー自身で選択または入力した金額をクリエイターに記事の対価として支払うことができる「クリエイターサポート機能」や、料金表・ポートフォリオなどを掲載した記事をトップページに登録し、仕事受注の窓口として活用できる「仕事依頼」などの機能で、クリエイターの継続的な活動をサポートしています。

■手軽に始められる
noteはブログよりも設定項目が少なく、手軽に始められる点も特徴です。ブログの場合、本文やバナー、記事一覧などの配置場所を決定する、カラーや背景を設定するなど、始めるまでに多くの設定が必要ですが、noteはこのような手間がほぼありません。シンプルで使いやすい投稿画面も用意されており、コンテンツの発信に集中しやすい環境が整っています。

分析はできる?プラン別に機能を紹介

運用担当者として必ず確認しておきたい、分析機能についても見ていきましょう。

■記事のアクセス状況は全プランで確認が可能
指定期間内でのアクセス状況の確認は、通常のnote利用(無料版)を含む全プランで行うことができます。「ダッシュボード」を選択し、「週」「月」「年」「全期間」の中から指定期間を選ぶと、その期間内での全体ビュー数・コメント数・スキ数がチェックでき、投稿の分析に役立てられます。

■分析機能の利用にはnote proへのアップグレードが必要
より詳細な分析機能を利用するには、note proの申し込みが必要です。note proに申し込むと「note proアナリティクスβ」という分析機能が利用できるようになり、下記のような項目がチェックできます。

  • PV(記事ページの閲覧回数、クリエイターページの表示回数、マガジンページの表示回数の合計)
  • スキ、コメント(新たについたスキ・コメントの合計)
  • 読了率(PVのうち、記事を最後まで読んだユーザーの割合)
  • スキ率(PVに対してのスキ数の割合)
  • フォロワー獲得数(新たにフォロワーとなったユーザーの数)
  • 売上(noteの販売金額とサポート金額の合計)
  • 参照元(ユーザーがどのサービスを経由して自身のnoteを訪れているか、数値と割合を確認できます)
  • 投稿一覧(各記事の執筆時~現在までの累計数値を一覧で表示。各記事の詳細ページも確認できます) 

※β版のため、集計基準が変更になる場合があります。詳しくはnoteヘルプセンターの「note pro アナリティクスの使い方」をご覧ください。

なお、オプション機能も申し込めばGoogleアナリティクスの設置も可能になります(オプション機能はnote pro契約者のみ利用可能です)。

企業として活用する場合は、社内へ報告するためにも分析機能が活用できるnote proがおすすめです。

noteを活用している企業の事例7選

noteを情報発信の場として活用する企業も増えてきています。注目の事例を7社分、ご紹介していきます。

■ZOZO FashionTechNews https://ftn.zozo.com/
note事例ZOZO

ZOZOTOWNなどを展開するZOZOグループの技術者が発信する「ZOZOテクノロジーズ」のアカウントです。「ファッション×テクノロジー」をテーマとした国内外のニュースや最先端トピックなどのコンテンツを発信し、ZOZOの先進性を伝えています。

■キリンビール https://note-kirinbrewery.kirin.co.jp/note事例キリンビール

キリンビール公式アカウントは、作り手が登場する製品開発ストーリーや、コメントから社員の想いや人柄が伝わる投稿コンテスト企画などを発信。製品そのものよりも、製品に関わる「人」にフォーカスすることで、キリンビールへの共感やつながりを感じさせるコンテンツとなっています。

■アンダーアーマー https://note.underarmour.co.jp/note事例アンダーアーマー

スポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」のアカウントです。製品開発秘話や、アンダーアーマー契約チーム・アスリートたちのストーリーなど、会社や製品にまつわる「物語」に焦点をあてて発信し、ブランド理解につなげています。

■minne(ミンネ) https://note.minne.com/
note事例ミンネ

ハンドメイド通販サイト「minne」のアカウントです。noteの利用者層であるクリエイター(ハンドメイド作家)の悩みを解決するコンテンツやミンネのイベント情報などを発信しており、minneで出品するクリエイターの増加・支援につながるコンテンツを発信しています。

■Netflix https://note.com/netflix
note事例Netflix

Netflixは、作品の裏側について語るインタビューなど、思わず作品を観たくなるようなコンテンツを発信。中でも、おすすめ作品を紹介する記事が多く、クリエイター目線、12星座別など、独自の切り口で多種多彩な作品情報を提供しています。

■dely株式会社 https://note.com/dely_jp
note事例dely

レシピ動画サービス「kurashiru(クラシル)」と女性向けメディア「TRILL」を運営する、dely株式会社のアカウントです。社員のインタビューや、サービスづくりの裏側、新規事業情報、社内行事をはじめとするイベントレポートなど、delyのカルチャーが伝わるコンテンツが特徴的です。delyのように、多くのクリエイターを抱える事業はnoteと相性がよいといえます。

■メッツァ(ムーミンバレーパーク・メッツァビレッジ)  https://note.metsa-hanno.com/
note事例メッツァ

「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」からなる、北欧をテーマにした埼玉県のレジャー施設「メッツァ」のアカウントです。テナントやワークショップの紹介、施設の楽しみ方といったコンテンツを発信しています。自由な遊び方ができる「メッツァ」と、多彩なクリエイターが思い思いの表現を楽しむnoteは世界観が近く、プラットフォームの雰囲気とうまくマッチしたアカウントといえるでしょう。

まとめ

今回は、noteの概要や機能、活用事例など、企業がnoteを活用するにあたってのさまざまな基礎知識をご紹介してきました。「noteが話題になっているから」という理由で運用を始めてしまうと、運用が続かなくなってしまったり、結果が見えなかったり、あとで後悔することになりかねません。noteの世界観や特徴、どんな人が使っているかをしっかりと理解し、noteだからできることを考えてみましょう。

株式会社コムニコでは、noteの運用も支援しております。
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