今年一番リツイートされた企業投稿は?2020年総まとめランキング
新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークや巣ごもりなど、働き方や消費、ライフスタイルさえも大きく変化した2020年。世界中が未曾有の経験をした1年でしたが、どのようなコンテンツが関心を集め、どのような変化があったのでしょうか。
この記事では、Twitter、Instagram、Facebook別に、それぞれリツイートやいいねの多さ、平均反応率の高さなどを調査し、ランキング形式でまとめました。どのようなコンテンツが反応を集めたのか、メディア別に違いがあったかなど、2020年の傾向を総括します。
調査方法
使用ツール:POST365
調査対象期間:2020年1月1日〜2020年11月30日
調査対象アカウント:タレントやインフルエンサーを除く、企業・団体などの公式アカウントを対象とする。ただし、ニュース系アカウントや外国語のみで運用されているアカウント、および、調査時点でPOST365に登録されていないアカウントは対象外とする。
Twitter部門ランキング
Twitter部門では、リツイートやいいねが多かった投稿のランキングや、平均反応率の高いアカウントランキング、トレンド入り回数の多かった記念日などを調査しました。調査対象としたアカウント数は2,427件です。早速見ていきましょう。
リツイートが多かった投稿
・第1位:ローソン
\ #新発売グーボ無料プレゼント !/
— ローソン (@akiko_lawson) April 7, 2020
フォロー&リツイートで10日間連続、毎日1万名様に、外はサクッと中はゴロッとの「GU-BO(グーボ)各種」が当たります(^^)
2日目は4/9 10:59まで! #ローソン #グーボ https://t.co/64XhO93t2O pic.twitter.com/YHzOCad6Lo
リツイートが多かった投稿の1位は、ローソンの「GU-BO(グーボ)各種」が当たるインスタントウィンキャンペーンの投稿です。毎日1万名の「当たり」がその場でわかるキャンペーンで、当選数の多さや手軽さがリツイート数を引き上げました。
ちなみにリツイート投稿2位・3位も、ローソンのロールケーキやどら焼きが当たるインスタントウィンキャンペーンの投稿となりました。
・第2位:Fate/Grand Order
\本日1日目/
— 【公式】Fate/Grand Order (@fgoproject) January 1, 2020
Fate/Grand Order 2020年Twitterお年賀プレゼント!
本日は抽選で2020名様に「2020年FGOカレンダー」をプレゼント!@fgoproject をフォロー>この投稿をRT> その場で結果が届く!
詳細は▶https://t.co/CZ3Bx8Cojr
このツイートは1/1 23:59まで有効#FGO #FGOお年賀 pic.twitter.com/GktIVjMEps
トップ3を占めたローソンに次いでランクインしたのが、スマートフォン向けRPGゲーム「Fate/Grand Order」の、2020年カレンダーがその場で当たるインスタントウィンキャンペーンの投稿です。人気ゲームのカレンダーが、「ここでのみ」もらえる限定感が奏功しました。
・第3位:ケンタッキーフライドチキン
【 #カーネルズデー 】キャンペーン
— ケンタッキーフライドチキン🍗 (@KFC_jp) September 8, 2020
9/9はカーネル・サンダースの誕生日❗️
フォロー&このツイートをRTすると
抽選で【KFCカード💳3000円分】を
プレゼント🎁❗
リプライが来たら応募完了📧🎊
詳細▶️https://t.co/I4dHge7r1H
/#今日ケンタッキーにして みてね❗️
\ pic.twitter.com/FDj00ldSgC
同じくローソンを除いて3位となったのは、カーネル・サンダースの誕生日に3,000円分のKFCカードが当たるキャンペーンです。高額の金券カードも、人気となったようです。
いいねが多かった投稿
・第1位:近畿大学
事件が起こりました。 pic.twitter.com/enXzyeXEzo
— 近畿大学 (@kinkidaigakuPR) May 29, 2020
「事件が起こりました。」という衝撃的なオープニングで始まった近畿大学のツイートには、同大学附属高校グランドの鉄柱に昇って、降りられなくなってしまっている1匹の猫の写真が!その後、レスキューによって無事保護され、飼い主に戻されるまでを中継風にレポートしています。
保護されるまでの緊張感と、無事飼い主に抱かれたシーンが、たくさんの「いいね」を集め、堂々の1位となりました。
・第2位:パズル&ドラゴンズ
🎉パズドラ国内5500万DL達成記念🎉
— pad_sexy パズル&ドラゴンズ公式 (@pad_sexy) August 27, 2020
\Twitter「いいね!」キャンペーン!/
このツイートが1000いいねされるごとに
魔法石1個プレゼントしちゃいます✨
最大15万いいね達成で魔法石150個ゲット‼️
ぜひみんなで「いいね」を押してね!!#パズドラいいね #魔法石150個https://t.co/W6oukOtpr6 pic.twitter.com/L4UuWw5AJR
2位にランクインしたのは、パズドラの国内5,500万ダウンロード達成を記念した「いいね」キャンペーンです。「いいね」をすると、ゲームで利用する魔法石を150個もらえるとあって、たくさんの「いいね」が集まりました。
・第3位:どうぶつの森
【お知らせ】
— どうぶつの森 (@doubutsuno_mori) June 25, 2020
7月3日(金)10:00より、『あつまれ どうぶつの森』の夏アップデート(Ver.1.3.0)を配信します。
島の海で泳ぐことができるようになります。ダイジェスト紹介映像もご覧ください。 pic.twitter.com/yjt3Q6GApv
3位は、今年の流行語大賞トップ10にも選ばれた、あつ森こと「あつまれどうぶつの森」のツイートです。夏バージョンのアップデート配信日時を知らせるツイートですが、「いいね」がたくさん集まり、配信を待ち望むファンの多さや人気の高さを物語っています。
平均反応率の高いアカウント
続いて、「(リツイート+いいね)÷フォロワー数」で算出した「平均反応率」の高いアカウントトップ3です。
フォロワー数が少ないほど平均反応率は高くなるため、フォロワー数5万人以上のアカウントのみを対象としてランキング作成しています。また、アクティブアカウントを対象とするため、調査期間内における投稿数が20件未満のアカウントはランキングの対象外としています。
・第1位:デカビタC公式 (https://twitter.com/dekavitaC_jp)
1位には、パワーチャージができる栄養ドリンク「デカビタC」の公式アカウントが、ランクインしました。1年中折に触れ、「みんなを元気にするネタ」として、キャンペーンや商品情報を投稿しています。元気を求めるフォロワーが、たくさん反応したことを裏付けています。
・第2位:カップヌードル (https://twitter.com/cupnoodle_jp)
商品情報だけではなく、CMやおもしろグッズなどで常に話題を提供している「カップヌードル」が、2位となりました。おいしく食べるアレンジ方法や、クスッと笑えるツイートが、頻繁に投稿されています。
・第3位:ライオン ショッピング情報局 (https://twitter.com/lionec_shopinfo)
3位には、ライオンの通信販売専用公式アカウントがランクインしています。
LOHACOでの先行販売品や、キャンペーン情報が投稿されており、巣ごもり生活でも簡単に買物ができる手軽さも、人気の理由と考えられます。
トレンド入り回数が多かった〇〇の日
Twitterでトレンド入りが多かった○○の日(記念日)は、以下の通りです。
・第1位:肉の日(毎月29日)
・第2位:風呂の日(11月26日、毎月26日説もあり)
・第3位:主婦休みの日(1月25日・5月25日・9月25日)
コロナ禍で外出や外食が規制される中、巣ごもり生活を充実させるためのプレゼントやお得な情報などを期待して、「肉の日」や「風呂の日」が上位になったと考えられます。また、家族が家にいることが多くなり、ますます忙しくなった主婦にとっては、彼女たちがリフレッシュできる情報が投稿される「主婦休みの日」がランクインするのも、時世を反映した結果と言えそうです。
Twitter部門のランキングはいかがでしたでしょうか。
リツイートでは、上位がすべてキャンペーン投稿となっており、Twitterでのキャンペーン人気が伺えます。また、いいねランキングには、「今のできごとをキャッチできる」Twitterらしさが現れており、猫(動物)やゲームの人気の高さを実感する結果となりました。
平均反応率の高いアカウントでは、キャンペーンを積極的に実施している企業や、コンテンツに注力している企業がランクインしています。Twitterで話題化をはかるには、お得さや面白さが重要だと言えます。
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>> 関連記事『企業のTwitter運用を成功させる10のポイント』はこちら
Instagram部門ランキング
続いて、Instagram部門のランキングをチェックしてみましょう。
Instagramでは、いいねやコメントの多かったランキング、平均反応率の高いアカウントランキングについて調査しました。また、企業でもっとも使われたハッシュタグについても調査しています。Instagram部門の調査対象アカウント総数は、1,903件です。
いいねが多かった投稿
・第1位:東京ディズニーリゾート
1位には、「東京ディズニーリゾート」がランクインしました。
新型コロナウイルス感染症の影響で一時期臨時休園になったこともあって、写真を見ながら思い出に浸る人や、復活した以降の来園に想いを馳せるファンが多いことが伺えます。ディズニーリゾートらしい、美しくてファンタジックな写真も、人気を後押ししています。
なお、1~3位まで全てが同施設となっており、英語併記で投稿をしているため、海外からのリアクションも多くありました。
・第2位:スターバックス
東京ディズニーリゾートを除いて2位にランクインしたのが、「スターバックス」です。
スターバックスは、季節を意識した新商品が頻繁に登場しますが、その度に10万規模の「いいね」を獲得する人気アカウントです。プレゼント情報や、店舗スタッフであるパートナーからのメッセージなども多く、スターバックスらしいおしゃれな写真も人気のポイントです。
・第3位:I LOVE みんなの動物園
続く3位には、日本テレビ系列の番組「I LOVE みんなの動物園」がランクインしました。
今年3月に、新型コロナウイルス感染症によって急逝された志村けんさんの「天才!志村どうぶつ園」を引き継ぐ形でオンエアされている同番組。在りし日の志村さんと愛犬ちびのツーショットが「いいね」を多く集め、たくさんのファンの、志村さんへの弔慰が投稿されたと思われます。
コメントが多かった投稿
続いて、コメントを多く集めたトップ3を紹介しましょう。トップ3はいずれも、プレゼントキャンペーンの投稿となりました。
・第1位:LEE
1位には、女性向け生活情報誌「LEE」の公式アカウントがランクインしました。
大人気の「BALMUDA The Toaster」が当たる、フォロワー数10万人突破記念キャンペーンが話題となりました。
・第2位:アサヒビール
2位には「アサヒビール」がランクインし、アサヒの人気商品1ケースが50名に当たるキャンペーンが話題となりました。
・第3位:美酢(ミチョ)
3位は美酢のキャンペーン投稿となり、1〜3位はすべてキャンペーン関連の投稿となりました。美酢は投稿をストーリーズでシェアすると当選確率が上がる仕組みになっており、リーチの拡大にも貢献しています。
平均反応率の高いアカウント
次に、「(いいね+コメント)÷フォロワー数」で算出した「平均反応率」の高いアカウントトップ3です。
Twitter同様に、フォロワー数が少ないほど平均反応率は高くなるため、フォロワー数5万人以上のアカウントのみを対象としてランキングを作成しています。また、アクティブアカウントを対象とするため、調査期間内における投稿数が20件未満のアカウントはランキングの対象外としています。
・第1位:[公式] I LOVE みんなの動物園 (https://www.instagram.com/minnano_zoo_ntv/)
1位は、「いいね」の多さでもランクインした「I LOVE みんなの動物園」です。
動物のかわいい写真や動画が数多くアップされており、巣ごもりでストレスが溜まる中でも、癒やしを提供してくれるアカウントです。
・第2位:#サクセス24 (https://www.instagram.com/success_official_jp/)
2位には、花王「サクセス24」のプロモーション企画である、西野七瀬さんが主演の投票式インスタドラマがランクインしています。投票で選ばれたドラマがInstagramで配信される新感覚ドラマなので、話題も多く集め、高い反応率となりました。
・第3位:マウントレーニア (https://www.instagram.com/mtrainier.official/)
3位には、マウントレーニアがランクインしています。商品のアレンジ方法や楽しみ方、商品ともにリラックスする方法、マウントレーニアが提案する「おうち時間チャレンジ」などが話題となりました。
企業アカウントでもっとも使われたハッシュタグ
Instagramで最も使われた「ハッシュタグ」トップ3は、下記の結果となりました。
・第1位:#fashion
・第2位:#おうち時間
・第3位:#暮らし
1位は、「#fashion」で、カタカナ表記の「#ファッション 」も2位の「#おうち時間」の次に多い結果となっています。これは、ファッション系アカウントの投稿数の多さが影響していると思われます。
2位は「#おうち時間」、3位が「#暮らし」となり、たくさんの企業が巣ごもり生活を楽しく過ごすための方法や暮らしの情報を投稿したことがわかります。
以上が、Instagram部門のランキングでした。
「東京ディズニーリゾート」や「スターバックス」など、ブランド力のあるアカウントが圧倒的人気を誇る一方で、「サクセス」のような、Instagramでしか見ることのできない限定コンテンツも話題となっています。
また、Instagramでもキャンペーンは人気ですが、実施の際にはInstagramのコミュニティガイドラインに違反しないように注意が必要です。
キャンペーンを実施する際の注意点については、下記の記事をご参照ください。
>> ここに注意! Twitter・Instagram・Facebookでプレゼントキャンペーンを実施する方法
Facebook部門ランキング
最後に、Facebook部門のランキングをご紹介します。
Facebook部門は2,920アカウントを対象に、いいね(超いいねなども含むリアクション)やシェアが多かった投稿と、平均反応率が高いアカウントについて調査しました。
いいね(超いいね等も含むリアクション)が多かった投稿
・第1位:三菱ふそう
Facebookで「いいね」が多かった1位~3位は、「三菱ふそう」が独占しました。
自社製品の雄々しい姿やエンジンなどのパーツの解説、プラモデルの組み立て方など、マニアが喜びそうな情報を発信しています。英語表記もあるので、海外からのリアクションも集まっているようです。
・第2位:厚生労働省
三菱ふそうを除く次点にランクインしているのが、「厚生労働省」の医療従事者向けの投稿です。これに限らず、同アカウントの新型コロナウイルス最新情報は、多くの人が高い関心をもってチェックしました。
・第3位:C Channel
続いて、かわいいもの好きの女性向け動画ファッションマガジン「C Channel」の、マスク作りの動画投稿です。
マスク不足の時期に投稿された動画で、生活に役立つ情報として多くのリアクションを集めました。
シェアが多かった投稿
・第1位:C Channel
1位には、「いいね」数でもランクインした「C Channel」のマスク作り動画です。
マスクの入手に困っている人が多かったからこそ、「Facebookの友達みんなに知ってもらいたい」という思いからシェア数が伸びたと考えられます。
・第2位:首相官邸
2位には、「首相官邸」の、安倍前総理からの退任メッセージがランクインしています。
辞職前には、その理由がはっきりとせず様々な噂が流れていたこともあって、注目度の高い投稿となりました。
・第3位:カップヌードル
3位は、カップヌードルとワンピースのコラボCMで、最終回となる「頂上騎馬戦篇」の公開情報です。CMの感想や意見が多く、多くのシェアをうみました。
平均反応率の高いアカウント
「(いいね等のリアクション+コメント+シェア)÷ファン数」で算出した「平均反応率」の高いアカウントトップ3です。
こちらも、フォロワー数が少ないほど平均反応率は高くなるため、フォロワー数5万人以上のアカウントのみを対象としてランキングを作成しています。また、アクティブアカウントを対象とするため、調査期間内における投稿数が20件未満のアカウントはランキングの対象外としています。
・第1位:伊勢神宮 (https://www.facebook.com/isejingu.official/)
1位は神社本庁の本宗である「伊勢神宮」です。
伊勢神宮でのお祭りをわかりやすく紹介しており、もともと反応率の高いアカウントですが、先の見えないコロナ禍にあり、より一層関心を持つ人が増えたのかもしれません。
・第2位:マウントレーニア (https://www.facebook.com/mtrainier.jp/)
2位には、Instagramでも反応率が高かったマウントレーニアがランクインしています。記事を投稿するだけでなく、その後のフォローとしてコメントでも必ずひとこと投稿しており、丁寧な運用が行われています。
・第3位:三菱自動車 (https://www.facebook.com/MitsubishiMotors.jp/)
3位は、「三菱自動車」となりました。
新車情報だけではなく、12月12日は「バッテリーの日」など、その日のテーマにちなんだ情報を提供しています。いいねランキングに三菱ふそうがランクインしていたことからも、車とFacebookの相性の良さが伺えます。
以上が、Facebookのランキングです。
ランクインしているアカウントや投稿は車や政治などが中心となっており、フォーマルな雰囲気のあるFacebookらしい結果になりました。TwitterやInstagramと比べて、最も世相を反映するSNSだと言えそうです。
終わりに
2020年のTwitter、Instagram、Facebookの人気度や傾向をランキングでご紹介しましたが、新型コロナウイルス感染症による生活の変化が反映された結果となりました。
また、それぞれのメディアが持つ特性もよく現れています。TwitterやInstagramではプレゼントキャンペーンや限定コンテンツが人気で、Facebookはフォーマルな情報の反応が良くなっています。この結果からもわかるように、SNSを効果的に活用するのであれば、各メディアの特徴やカルチャーを活かして、それぞれのユーザーに寄り添った情報発信を心がけるようにしましょう。
TwitterやInstagramでキャンペーンを実施する際は、当選者の選定や当選通知などの負担を軽減できるツールの導入もぜひ検討してみてください。詳しくは下記のサイトでご案内しています。

2011年、株式会社コムニコへ入社。セールス・コンサルタントとして、業種・業界問わず多くの案件を担当。2019年よりマーケティング領域も兼任し、コンサルタントとしての経験を活かした運用担当者目線のマーケティングを行っている。