企業が複数のSNSを運用するメリットと成功事例

企業が複数のSNSを運用するメリットと成功事例

Twitter、Instagram、Facebook、YouTubeなどさまざまなSNSがあります。
より多くのユーザーとタッチポイントを作りたい場合は、複数のSNSを運用するのがおすすめです。SNSごとに投稿コンテンツのフォーマットや好まれる形式、表現が異なることをご存知ですか?

この記事でSNS特性を意識しながら運用する方法を学びましょう。

企業が複数のSNSを運用するメリット

企業がSNS運用を行う理由は、認知拡大・ブランディング・コンバージョン(購買など)といったところでしょう。
ひとつのSNSだけではなく、複数のSNSを使っていくメリットはどんなところにあるでしょうか?

企業が複数のSNSを運用するメリットのひとつは、目的に合わせて媒体を選択できること。
例えば、情報を広く拡散させたい場合はリツイート機能のあるTwitter、ビジュアルで世界観を作りブランドイメージを高めたい場合はInstagram、作ったコンテンツを有料で販売したり、コミュニティづくりをしたい場合はnoteといったように、目的に合わせた施策を行うことが可能になります。

もうひとつは、SNSのユーザー属性にあわせて投稿できること。
例えば、すでに認知されている世代と異なる世代への認知を広げたい場合はユーザーの年齢層でSNSを選択することがよいでしょう。
若年層向けの情報発信はTwitterをメインに行い、中高年向けの情報発信はFacebookで行うといった具合です。
年齢のほかに、どういったものを好むユーザーがいるか、という観点からもSNSが選択できます。カジュアルな文体を好むTwitter、ビジュアル重視のInstagram…など、SNSで集まりやすい属性をターゲットに配信内容を考えることができます。

SNSごとに利用目的やユーザー属性が異なるので、それぞれに情報を発信することで新しいファンを獲得できる可能性が増えます。
複数のSNSを運用してみると、同じ内容の投稿でもTwitterのフォロワーとInstagramのフォロワーでは、ユーザー属性や反応が異なることを感じるでしょう。ユーザーによって、最もよくアクセスするSNSが異なるので、複数のSNSを使うことで、幅広くリーチでき、新たなファン獲得につなげられます。

SNSごとの特徴をおさえよう

では、SNSによってどういう違いがあるのでしょうか。
自社にとって最も効果的な媒体を選ぶために、企業活用が多い主要SNSのユーザー層と特徴を以下にまとめました。

  ユーザー層 特徴

Twitter

20代が多く、平均年齢は35歳

・リアルタイム性と情報拡散力
・興味関心でつながる
・140字までの短文コミュニケーション

Instagram

10代と20代で半数以上を占める

・雑誌感覚・ビジュアル訴求
・フィードとストーリーズの使い分け
・ハッシュタグからの流入

Facebook

アクティブユーザーは40代以上が多い

・実名性が高くリアルなつながりを反映
・ビジネスシーンでの活用
・コンテンツの自由度が高い

LINE

全年齢が幅広く利用

・インフラ化したメッセージツール
・プッシュ通知を使った情報発信
・LINE APIでサービス連携できる

YouTube

18〜34歳の視聴が多い

・テレビ視聴に変わる形で増加
・動画で楽しむコンテンツ

note

20代から40代のビジネスパーソン

・テキスト、音声、動画を発信できるツール
・コンテンツの販売機能が使用可能
・note proを使った企業活用が増加中

TikTok

10代と20代で半数以上を占める

・サクッと見られる短尺動画
・豊富な動画編集機能

LinkedIn

30代から40代の男性が多い

・ビジネスシーンでの活用
・世界中のプロフェッショナルとつながる
・求人やキャリアについての情報発信が多い

人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ記事では、より詳細な情報をご覧いただけます。
ユーザー数や機能など、最新情報について毎月アップデートしていますので、欠かさずチェックしてくださいね。

運用体制づくりのポイント

複数のSNSアカウントを運用する場合は、役割を分けてSNS運用チームをつくりましょう。

ひとくちにSNS運用体制といっても、様々な役割があります。
たとえば、主担当となるディレクターはSNS運用全般を担い、プランニングやコンテンツのクオリティ管理から効果検証、社内報告までを行う場合。サブ担当には、文章のライティングや写真撮影、デザインなどを担当するクリエイターをつけ、コンテンツ企画・制作を担当させます。
コンテンツ制作者とチェック者を分けることで全体のトンマナを整えたり、炎上対策をしたりすることが可能となります。

定例MTGの頻度や社内承認フローの仕組みをわかりやすく1枚にまとめた理想の体制図はこちらからダウンロードできます。各担当者の主な作業やスキルセット、運用チームが行う投稿までの流れをまとめていますので、ご確認ください。

また、同じ情報ソースを使う場合でも、それぞれのSNSにあわせて投稿を編集するような工夫も重要です。
例えば、新商品の発売のお知らせであっても、Instagramでは商品の見た目のスタイリッシュさを強調し、Twitterでは価格の安さ、商品がどこで買えるかを伝え、Facebookでは商品開発の裏話を紹介するというように、ユーザー特性に合わせて情報の切り取り方を変えた見せ方をするとよいでしょう。
一つのSNSでキャンペーンを開催する場合は、他のSNSでもお知らせすることで流入が見込めます。

複数SNSの使い分けに成功しているアカウント事例

では、ここからは実際に複数のSNSを運用している企業が、それぞれでどんな情報を発信しているのかを具体的にみていきましょう。

■中部国際空港株式会社(セントレア):航空ファンがチェックしたくなる情報を発信

中部国際空港株式会社では、複数のSNSを活用して、主に空港情報、海外向け観光情報などを発信しています。それぞれのSNSの特性を意識した情報発信をしており、一部の写真などは共通して利用されていますが、見せ方や表現は違うことがわかります。

Facebook:コアな航空ファンも満足する情報を発信

Facebookでは、セントレアの情報を写真とともに幅広く発信しています。イベントや商業店舗情報に加え、特に力を入れているのが飛行機関連情報や空港整備などのディープな情報です。コアな航空ファンが集まっていることを意識して、航空管制官が専門用語を解説していることもあります。一つの投稿の文字量が多く、コメントの反応を見ると、楽しみにしているセントレアファンがいることがわかります。

Twitter:リアルタイム性を活かした情報発信

Twitterではリアルタイムでセントレアの情報を発信しています。飛行機ファンをセントレアファンにするため、写真とともに飛行機や空港の魅力を伝えることで、セントレアへの興味や来港促進をはかっています。台風やアクセス障害時の速報情報配信ツールとしても活用しています。

Instagram:海外のファンづくりも目指した運用

写真を通して、セントレア空港の魅力を伝えて、「空旅」へのあこがれ醸成、ブランディングを目指して運用していることがうかがえます。投稿文では日本語に続き、英語、中国語でのメッセージを発信しており、海外ユーザーに向けても発信しています。

またここで紹介したアカウントとは別に、英語、中国語、韓国語アカウントも運用しています。

■キリングループ:ブランド別にアカウントを運用

キリングループでは、複数のSNSを会社、ブランドごとに運営しています。さらに、工場見学、キリンシティなどのアカウントも運営しており、公式アカウントに含まれるのは50以上にのぼります。ソーシャルメディアのアカウント一覧を自社サイトで公開しています。

Facebook:別媒体での情報もシェア

それぞれのアカウントでキャンペーンや商品紹介、メディア掲載の紹介、CM紹介などを行っています。Facebook投稿で別媒体の情報のシェアも行うことで、双方のファンに情報が届くようにしています。

Twitter:ファンが喜ぶ企画づくり

2020年11月にリリースされたカルーセル広告を使用したマガジン風の投稿が目を引きます。
ほかに、インスタントウィンキャンペーンやRT&フォローの自動返信によるキャンペーンを頻繁に開催して製品訴求をしています。気軽に参加しやすいキャンペーンが多く、フォロワー獲得にも貢献しています。

Instagram:おつまみレシピが充実、様々な機能を活用して発信

キリンビールのInstagramではビールに合うレシピを紹介しています。トップが表紙のようになっており、スワイプしていくと手順が写真とテキストで紹介されていきます。わかりやすく、見やすいフォーマットです。
「まとめ」やリール、IGTVなどInstagramの様々な機能を活用して発信しています。

YouTube:CM素材などをまとめてアップ

CM素材の複数バージョンやメイキングを公開しています。
企業活動、社会貢献活動についての紹介動画もアップされています。

note:商品開発にかける思いを文章で表現。コンテストの開催も。

https://note-kirinbrewery.kirin.co.jp/

KIRIN公式としてnoteを運用しています。社員の声を通して、キリングループの取り組みや商品に対する想いを発信しています。製品開発や復興支援など様々なトピックが取り上げられています。キリンとnoteでコンテストの開催なども行っています。

noteについてはこちらの記事も参照ください。
参考:https://www.comnico.jp/we-love-social/note_matome

■カゴメ:製品に関連した生活密着情報を発信

カゴメでも、複数のSNSを複数のブランドや活動で運用しています。今回はカゴメ株式会社のアカウントを中心に紹介します。カゴメのソーシャルメディア公式アカウント一覧はカゴメ公式Webページで確認できます。

Twitter:エンゲージメントを高める投稿の工夫

商品紹介に加え、記念日やトレンドにあわせた投稿やクイズ投稿、豆知識投稿などを行っています。AとB2つの選択肢を用意して、「Aの人はRT、Bの人はいいねしてね」と呼びかけたり、Twitterの投票機能を使ってアンケートをとるなど、エンゲージメントを高めるような工夫をしています。その他レシピやメディア掲載情報なども発信しています。

なお「KAGOMEお客様相談センター」のアカウントでは、ユーザーからのコメントに返信。ユーザーサポートを行っています。

Facebook:企業活動全般を紹介

新製品紹介、キャンペーン情報、レシピ紹介、食育の活動やトマト栽培の紹介など、幅広く発信しています。トマト苗栽培サポートアプリ「トマサポ!」のアップデート情報も詳しく紹介されています。

Instagram:製品をつかったレシピ投稿が豊富

キリンと同様、1枚目に表示、2枚目以降にレシピを書いた画像を使っています。新商品の紹介も、Facebook、Twitterとは異なるInstagramらしい上からのアングルで商品を撮影していることもあります。レシピ、新商品、カゴメのこだわりなどの「まとめ」、IGTVも活用して発信しています。

YouTube

CM動画、平野レミさんのレシピ、商品の楽しみ方のショート動画、子供向け食育動画などがアップされています。

ツールを使って、SNSアカウント一括管理

複数のアカウントを運用するのは、それぞれのID、パスワード管理が必要だったり、SNSによって投稿画面や使い勝手が違ったりと、運用業務が煩雑になりがちです。パスワードを共有すると、セキュリティのリスクも高まります。

SNSアカウントを一括で管理できるツールを活用すれば、これらの問題が解決できます。一つのツールで複数のSNSを管理できるので業務効率化がはかれますし、メールアドレス、パスワードでログインできるため、アカウント管理がしやすくなります。

コムニコマーケティングスイートは、Twitter、Facebook、Instagramを一括で運用できるツールで、予約投稿、承認、プレビューなど、運用に役立つ便利な機能がそろっています。

>>SNSアカウント投稿・分析ツール「コムニコ マーケティングスイート」コムニコマーケティングスイート

まとめ:それぞれのSNSの特性を理解して情報発信をしよう

今回は、複数のSNSを運用するメリットや事例について紹介しました。事例では、それぞれのSNSにあわせた投稿作成のコツなどがつかめたのではないでしょうか。
運用を支援する協力会社の有無、投稿の頻度、ユーザーとのコミュニケーション(返信をするかどうか)、キャンペーンの開催頻度、運用支援ツールの有無などによって運用の負荷も大きく変わってきます。

これらをすべて自前で運用するのは難しい、とハードルが上がってしまったように感じる方もいるかもしれません。
コムニコが不安を解消するパートナーとして、SNS運用をサポートします。
SNS運用代行やコンサルティングのほか、運用支援ツールやキャンペーン支援ツールをご用意しています。
まずはご相談からお待ちしております。お気軽にご連絡ください。

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