X(Twitter)の「ALT(オルト)」機能とは?どのように使われているの?
X(Twitter)に投稿されている画像の左下あたりに表示されている「ALT」や「代替」の表記が気になっている人も多いのではないでしょうか。
これは、「ALT(オルト)バッジ」と言って、誰もがWebを使いやすくするためにとても重要なテキスト機能です。
しかしX(Twitter)では、ALTテキストを正しく活用できていない例が目立ちます。そこでこの記事では、ALTの役割や、ALTにテキストを設定する際の注意点について、詳しくまとめました。
X(Twitter)画像のALTテキストとは?
画像のALTテキストは「代替テキスト」とも呼ばれ、目が不自由なユーザーも含めた多くのユーザーが画像を理解できるよう、テキストで画像の説明を追加できる機能です。「ALT」はインターネット業界に共通の用語で、Webページ上の画像の代わりとなる説明テキストのことを指します。
この機能は、X(Twitter)では2022年4月にALTバッジが実装され、ユーザーが自分の投稿する画像に説明テキストとしてALTを追加できるようになりました。X公式は、ALTバッジの記入方法について、「簡潔にすることが望ましいが、画像の前後関係をよく理解できるよう正確に説明すること」を求めています。
画像に追加されたALTは、画像の左下の「ALT」ボタンから閲覧できます。X(Twitter)の投稿テキストの文字数上限は140字(Xプレミアム未加入の場合)ですが、ALTは1,000文字まで入力できるようになっています。
たとえば、こちらの画像の場合は「青空と満開の桜」と設定すると、画像が見えない場合であっても内容が分かるのではないでしょうか。ALTテキストは、できるだけわかりやすく、誰にでも伝わるように設定するのがポイントです。
参考X(Twitter)ヘルプ:アクセシビリティ>ALTバッジとGIF画像ラベルの使い方
ALTテキストが必要な理由
目の不自由な方がWebサイトを閲覧する際には、一般的に音声読み上げ機能を利用します。
このとき、画像にALTテキストが設定されていると、そこにどのような画像が掲載されているのかという情報を伝えることができるようになります。ALTテキストを設定することによって、目の不自由な方などのWebアクセシビリティの配慮につながるわけです。
Webアクセシビリティとは、誰もがWebの情報やサービスにアクセスしやすくすること。障害者差別解消法でも、Webアクセシビリティへの対応は努力義務とされ、ALTテキストの設定などが推奨されています。
X(Twitter)における実際の活用事例
個人による画像の投稿が非常に多いX(Twitter)において、ALTバッジは画像の代わりとなる説明テキストとしてだけでなく、いろいろな使われ方をされています。
たとえば、以下のような使われ方がありますが、これらはすべて正しい使用方法ではありません。
- 質問箱(「マシュマロ」や「mond」などの匿名で質問できるツール)に寄せられた質問への回答
- 投稿した画像に関連するエピソードの紹介
- 何らかの作品のネタバレなど、タイムラインに直接書き込みにくい話題の投稿
ALTは通常の投稿よりもはるかに多くの文字数を書き込めるという便利さはありますが、後述のとおり、誤った使い方をすることで炎上リスクにもなり得ます。特に企業の場合は、本来のALTの存在意義を意識して書き方を考えるようにしましょう。
X(Twitter)で画像ALTを設定する手順<スマホ編>
スマホ版のX(Twitter)では、以下の手順で画像ALTを設定することができます。
手順1:投稿したい画像を選ぶ
新規投稿の作成画面を開き、画像の追加ボタンから投稿したい画像を選択します。
手順2:ALTテキストの入力画面を開く
画像右下の「+ALT」をクリックし、ALTテキストの入力画面を開きます。
手順3:ALTテキストを入力する
ALTテキストを1000文字以内で入力し、右上の「完了」を押下します。
手順4:ポストする
必要があれば投稿テキストを入力し、「ポストする」を押下します。すると、投稿した画像の左下に「代替」の表示が出現します。これをタップすると、先ほど入力したALTテキストが表示されます。
X(Twitter)で画像ALTを設定する手順<PC編>
次に、PCで設定する際の手順をご紹介します。
手順1:投稿したい画像を選ぶ
テキスト入力エリアの下部にある画像の追加ボタンをクリックして、自身のファイルから投稿したい画像を選択します。
手順2:ALTテキストの入力画面を開く
画像左上の「編集」をクリックし、さらに「ALT」のタブをクリックして「ALT」の入力画面を開きます。または、画像下部の「件の説明を追加」をクリックして、直接「ALT」の入力画面を開きます。
手順3:ALTテキストを入力する
ALTテキストを1000文字以内で入力し、右上の「保存」を押下します。
手順4:ポストする
必要があれば投稿テキストを入力し、「ポストする」を押下します。すると、投稿した画像の左下に「ALT」の表示が出現します。
ちなみに、画像のALTテキストは、コムニコが提供しているSNS運用ツール「コムニコ マーケティングスイート」からも設定できます。
ALTテキストを正しく使わないと炎上するかも
説明した通り、多くの利用者がいるX(Twitter)では、Webアクセシビリティに配慮が必要な方や支援しているユーザーも多く利用しています。そのため、そうしたユーザーから、X(Twitter)ユーザーのALTの使い方に対して、しばしば問題提起がなされることがあります。
一度問題提起されると、しばらく熱い議論が交わされ、炎上状態になることもあります。Webアクセシビリティに配慮が必要な方が快適にWebを利用できるようにするためにも、企業アカウントはもちろん、個人ユーザーも、ALTテキストは正しく活用するようにしましょう。
ALTテキスト設定時の注意点
ALTテキストを設定するときの注意点やありがちな疑問点についてまとめました。
ALTはどのように記入すべき?
その画像がどのような内容のものなのか、その画像が投稿テキストとどのように関係しているのかといったことが正確に理解できるように記入しましょう。ただ、長々と説明すればいいというわけでもありません。画像を見なくても伝わるように、できるだけシンプルに、わかりやすく書くことを心がけましょう。
どれくらいの文字数が適切か?
ALTは1,000文字まで入力できますが、短くても伝わる内容であれば、数文字の短文でも問題ありません。また、たくさん記入すればいいというわけでもないので、画像が見られない人にもこちらの言いたいことが伝わる範囲で、できるだけ簡潔にまとめることを意識することが重要です。30文字程度に収めてはいかがでしょうか。
英数字で記述するべき?
X(Twitter)のALTは、日本語入力が可能です。必ずしも英数字で記述する必要はありません。英語で伝えたい場合は英語で、日本語で伝えたい場合は日本語で記入しましょう。
ちなみに、X(Twitter)のALTには、絵文字を入力することもできるようになっています。
画像内に情報が多いときはどうすべき?
画像内の情報の全てを説明した方が正確に理解してもらえると考える場合は、詳しく記載するのが望ましいです。
一方、その中で必要な情報は一部であるという場合は、その情報の説明のみで問題ありません。あくまでも、その画像を見られない人が、どうすれば投稿の内容を理解できるかということを基準に考えましょう。
AIにALTテキストを生成させることも可能
ChatGPT などの生成AIを使ってALTテキストを生成することも可能です。ChatGPT を利用する場合は、画像を読み込ませて「この画像にALTを付けてください」「この画像には何が写っていますか」などの指示を出してみましょう。
出力された内容は一度チェックし、画像を説明する内容として問題ないことを人の目で確認してから利用するようにしてください。
基本的にALTの設定はX(Twitter)上で行う
あらかじめ画像にALTを設定しておくということができないため、基本的にALTの設定はX(Twitter)上で行います。ただ、なかには「コムニコ マーケティングスイート」など、SNS運用ツールから設定できるものもあります。
>>資料ダウンロード・無料トライアル:X(Twitter)のALT画像設定もできるSNS管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」
まとめ
画像のALTテキストは、画像の説明を追加できる機能です。目が不自由なユーザーも含めた、多くのユーザーが画像の内容を理解できるように存在しています。
X(Twitter)のALTテキストは、ユーザーによってさまざまな使われ方をしていますが、それではその機能の本来の意義が失われてしまいます。誤った活用方法によって炎上につながるリスクもあるため、特に企業アカウントは正しく活用することを意識しましょう。
ALTテキストは、株式会社コムニコが提供しているSNS運用ツール「コムニコ マーケティングスイート」上からも設定できます。このツールでは、投稿管理や分析などもできますので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。
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2018年に株式会社コムニコへ入社。コンテンツクリエイターとして、企業・自治体のSNS企画・運用・コンテンツ制作を行う。コムニコが持つ知見を広めるために編集経験を活かして「We Love Social」運営・編集・記事執筆などのコンテンツマーケティングを担当。一般社団法人SNSエキスパート協会認定講師としてSNSに関する安全で正しい知識の啓蒙にも努めている。