Instagramでは、しばしば投稿削除やアカウント利用停止措置がとられることがあります。
全世界で20億以上(2022年10月時点)のユーザーが利用し、日本国内だけでも6,600万以上(2023年11月時点)が日々利用するInstagram。多様な文化・風習・宗教・考え方・年齢の方が利用しているInstagramコミュニティを守るための制限です。しかし、悪意ない投稿で心当たりがない場合や何もしていない場合、停止理由や解除方法がわからないとお悩みの方も多いでしょう。
この記事では、Instagramアカウントが利用停止、つまり「凍結」状態になってしまった時の原因や解除方法をまとめ、解説します。
Instagramアカウントが停止?!「凍結」状態とは
Instagramを開こうとしたところエラーメッセージが表示され、アカウントにログインできなくなってる状態を「凍結」と呼ぶことがあります。厳密には、Instagramを運営するMeta社は「凍結」「BAN」という言葉は使用していませんが、X(Twitter)や他のプラットフォームに倣ってアカウント停止状態のことを「凍結」という方が多いようです。
Instagramヘルプでは以下のような記載となっています。
Instagramアカウントが停止されている場合、ログインしようとするとメッセージが表示されます。Instagramのコミュニティガイドラインに従っていない場合は、アカウントが停止される可能性があります。
アカウントが誤って停止されたと考えられる場合は、アプリを開いてユーザーネームとパスワードを入力し、画面の説明に従って審査を求めることができます。
参考:https://www.facebook.com/help/instagram/366993040048856
Instagramが停止・制限されたときは「アカウントステータス」を確認しよう
「何もしていないのに」「心当たりがない」。それなのに、Instagramの投稿の削除や、アカウント停止、制限を受けている可能性がある場合の対処法として「アカウントステータス」の確認をおすすめします。
■アカウントステータスの確認方法
- プロフィール画面から、3本線のメニュー(ハンバーガーメニュー/≡)をタップ
- 「設定とアクティビティ」から下にスクロールし、「アカウントステータス」をタップ
- 「アカウントステータス」の表示を確認する
全てグリーンのチェックマークがついている場合は問題ありません。
レッドマークがついている項目があれば「>」から詳細を確認することができます。
Instagramアカウントが停止される理由
Instagramでは、「Instagramコミュニティガイドライン違反」が原因で利用停止となることがほとんどです。悪意がない場合であっても、違反となる可能性が高い6つの原因をまとめました。
①他の人へのスパム送信
Instagramでは、いいね!やフォローを人為的に集めることや同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿することを禁止しています。
これは、自動化ツールを使った場合のほかに、手動であっても大量のいいね、コメント返し、DM返信をする場合でも「スパム」として認定される場合があります。たとえば、多くの人に「おはよう」というコメントを短い時間に送る、というものもスパムとして認定され、アカウント停止や制限となる場合があります。
この場合は一定期間アカウントでのアクションをしないことで解除されることがほとんどです。エラーメッセージに記載されている場合もあるので、その場合は守るようにしましょう。制限がかかっている状態でアクションをすると制限がかかる時間が伸びることがあります。
DMの自動送信を行いたい場合、「autou(オウトウ)」などのMeta社の認証を受けたツールを利用するようにしましょう。
>>Instagramチャットボットツール「autou(オウトウ)」の資料をダウンロード
②ヌードの投稿
Instagramは、多様なオーディエンスへの配慮のためにヌードの投稿を制限しています。一部許可される場合もありますが、多くは肌色が多く写っているだけで制限されているようです。
特に、子供の写真や動画は、悪意がないものであっても安全上の理由から削除される場合があります。
参考:Meta社Facebook・Instagramコミュニティ規定「成人のヌードと性的行為」
参考:Meta社Facebook・Instagramコミュニティ規定「児童に対する性的搾取、虐待、児童のヌード」
③知的財産権・著作権・商標権に違反したコンテンツの投稿
Instagramに投稿されたコンテンツは、投稿者の所有物です。他者が権利を持つコンテンツを投票しないようにしてください。写真や動画は自分で撮ったもの・作成したもののみを投稿するようにしましょう。
たとえば、「フィード投稿でキャンペーン情報をシェア」するようなコンテンツも該当する場合があります。
参考:著作権について
④ヘイトスピーチの禁止・新型コロナウイルスやワクチンに関する偽情報流布の禁止
Instagramは有益で多様性のあるコミュニティの育成を目指しています。明らかな脅迫やヘイトスピーチ、個人の誹謗や名誉毀損を意図したコンテンツ、脅迫や嫌がらせとして公開した個人情報、繰り返し発信される好ましくないメッセージは削除されます。
これには、新型コロナウイルス感染症に関連した有害なコンテンツや商品の販売も含まれます。
⑤自傷行為やテロリズムや組織的犯罪、煽動集団の推奨を禁止
他人に自傷行為を推奨したり促したりする行為は支え合うことを目的とするInstagramの環境維持に反するため、報告があった場合にはその投稿を削除またはアカウントの停止という措置を講じます。また、Instagramは、テロリズムや組織的犯罪、煽動集団を支援したり賞賛したりする場でもありません。性的サービスの提供、個人間での銃火器やアルコール、タバコ製品の売買、ならびに非医療用の薬物または医薬品の売買も認められていません。
なお、アルコールやタバコについては、ブランドコンテンツポリシーにも記載されており、広告出稿の際制限を受けます。
⑥複数名・端末で同じアカウントにログイン
企業アカウントを運用している場合などに、複数端末で同時ログインしてしまうことがあるかもしれません。しかし、Instagramでは、複数端末での同時ログインを想定しておらず、なりすましコンテンツやスパムとして判断される場合があります。ヘルプなどで明言されていることではありませんが、コムニコの調査では4端末程度が限度ではないかと推測しています。
とはいえ、投稿やコメント返信、DM返信、分析のために複数名でアカウント情報を確認したい場合もあるでしょう。
その場合は「コムニコ マーケティングスイート」などのInstagtam運用管理ツールを利用することをおすすめします。Instagramのほか、X(Twitter)やTikTok、Facebookについてもまとめて管理することができ、SNS運用効率化につなげることができます。
>>SNS運用管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」の資料ダウンロード・問い合わせ
利用制限・凍結解除のための異議申し立て
コミュニティガイドラインに反していない場合は、異議申し立てをすることができます。ただし、必ずしも異議申し立てが通るとは限らないため基本的にはコミュニティガイドラインを守った運用をおすすめします。
- 投稿が削除された場合:
投稿が削除されたという通知を開くと、異議申し立て画面に遷移することができます。 - アカウントが誤って停止された場合:
アプリを開いた際に出るアラートに従って、画面の説明通りに入力し審査を求めます。
審査にかかる時間は1日〜1ヶ月とバラツキがあります。また、異議申し立てが通らない場合もあります。投稿が削除され、制限を受けている場合にアクションをしないでほしい期間が表示される場合もあります。その場合はなにもアクションをせずに静観しておきましょう。
■異議申し立てのために必要なもの
- 氏名
- メールアドレス
- ユーザーネーム
- 携帯電話番号
プロアカウント(ビジネスアカウント)の場合は加えて、より詳細な資料の提出が求められます。以下に資料例を記載します。
- 公的な書類の写し(以下から1点を提出)
・事業免許
・確定申告の写し
・請求書
・会社設立契約書
・公共料金領収書
・ドメイン名の登録証明
・その他の証明資料など - 名前とユーザー名が載った写真
- 認証コード
Instagramでシャドウバンされるって本当?アカウントを作り直した方がいい?
シャドウバンとは、SNSプラットフォームの運営が特定ユーザーのアカウントに対して、告知せずに制限をかけることです。投稿をタイムラインなどに表示させないように設定して、アカウント凍結に近い状態にする措置のことを指します。
Instagramでは、すべてアカウントステータスで開示される仕組みになっています。そのため、Instagramにシャドウバンは存在しません。「Instagram Master Class」内で「検索に表示されなくなったりリーチが制限されるような、いわゆるシャドウバンは行っていない」と明言されています。
ただし、コミュニティガイドラインに違反があって、「おすすめされないコンテンツ」に該当している場合はおすすめに掲載されません。これも「アカウントステータス」から確認できるので、確認しておきましょう。
Instagramにおいてはアカウントの減点方式は採用していないため、たとえ一度利用制限がされたアカウントであっても、その後アルゴリズム上の不利益を受けることはありません。そのため、アカウントを削除されていないならばそのまま運用してよいでしょう。
もし、アカウントステータス上問題ない場合はなんの制限も受けていないのにリーチやいいね数が減少しているという場合は、フォロワーが求めるコンテンツを投稿できていなかったり、コミュニケーションが不足していると考えられます。
Instagramインサイトで自分のアカウントやフォロワーを分析して、より良いコンテンツづくりを行うようにしましょう。
参考記事:Instagramインサイトの分析・解析方法を徹底解説
参考記事:Instagramのアルゴリズムを理解しよう
まとめ
この記事では、Instagramアカウントが「凍結」利用制限を受けてしまった時の理由や解決策をまとめました。
制限を受けているか確認できる「アカウントステータス」は、特別なことがない場合でも定期的に確認するようにしておくとよいでしょう。
コミュニティガイドラインに反しておらず、誤った制限をかけられてしまった時は意義申し立てをしましょう。
一度制限がかけられてしまうと解除までに時間がかかる場合があるため、コミュニティガイドラインに沿ってInstagtamを利用している全てのユーザーに敬意をもった運用を心がけるのがおすすめです。ただし、意図せずコミュニティガイドライン違反をしてしまうことも多いようです。
企業や自治体など、Instagramアカウント停止が許されない場合は、We Love Socialを運営する株式会社コムニコなどのInstagram運用のプロに運用代行・コンサルティングを依頼しておくと安心です。
コムニコでは常時100アカウント以上の企業アカウント運用をサポートしています。そのため、最新情報のキャッチアップやトレンド情報に強く、またチームで支援するため炎上などを予防するリスク管理を行うことができるのが特徴です。
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2018年に株式会社コムニコへ入社。コンテンツクリエイターとして、企業・自治体のSNS企画・運用・コンテンツ制作を行う。コムニコが持つ知見を広めるために編集経験を活かして「We Love Social」運営・編集・記事執筆などのコンテンツマーケティングを担当。一般社団法人SNSエキスパート協会認定講師としてSNSに関する安全で正しい知識の啓蒙にも努めている。