その場で当たる!Twitterインスタントウィン比較ツール14選
ブランドや商品・サービスの認知度向上、アカウントのフォロワー獲得のために、実施を検討したいSNSキャンペーン。中でもTwitter(現 "X")インスタントウィンキャンペーンはすぐに結果がわかることから、多くの応募者が集まる傾向にあります。
Twitterインスタントウィンにはツールの利用が必須となっており、様々な企業がサービスを提供しています。
そこで今回は、インスタントウィンで人気のツールと、ツール選定のポイント等をご紹介します。

Twitterインスタントウィンとは
Twitterインスタントウィンとは、キャンペーンに応募するとその場で抽選が行われ、リプライ等ですぐに抽選結果が返ってくる仕組みのことです。フォロー&リツイートや、ハッシュタグ投稿などの応募方法と組み合わせて利用することができます。
その場ですぐに抽選結果を出せるため、キャンペーン期間中毎日参加できる形や、複数パターンの当選/落選通知をランダムで返信するなど、企画性の高いキャンペーンを実施することが可能です。
また、企画性の高いキャンペーンを設計できることで、キャンペーンへの参加人数も多くなる傾向があります。コムニコが過去実施した調査によると、キャンペーンに参加するユーザーの6割以上が、参加したいキャンペーンは「その場ですぐ当落がわかるキャンペーン」であると回答しました。このように、Twitterで実施されるキャンペーンの中でもインスタントウィンは人気であり、すでにスタンダードなものになっています。
インスタントウィンと類似する機能として「インスタントリプライ」と「オートリプライ」、「Web遷移型のインスタントウィン」があります。
■Twitterインスタントリプライ
キャンペーンに参加するとその場でリプライのみ返信される仕組みです。
インスタントウィンと異なり、当落の抽選は行われません。
インスタントリプライは、主に複数パターンのリプライをランダムで返信するようなキャンペーンで利用されます。これによって、くじ引きやガチャのように、何が出るかわからない楽しさを演出することができ、賞品がなくても参加率の高いキャンペーンを実現することができます。
■Twitterオートリプライ
キャンペーンに参加すると、指定した日時にリプライが返信される仕組みです。
インスタントウィンと異なり、当落の抽選や直後の返信は行われません。
企業側が指定した日時に一斉にリプライを送信できるため、新製品発売のお知らせやニュースなどのリマインドとして使用されます。
■Web遷移型のTwitterインスタントウィン
Twitterのリプライ機能を使わず、Webページに遷移させて、Web上で当落結果を表示する仕組みです。
リプライ型のインスタントウィンと比べて安価で利用できますが、Web遷移時にユーザー側でTwitter認証を行う必要があるため、あまり多く採用されている手法ではありません。
このように、Twitter上でも様々な手法でキャンペーンが実施できるため、目的や予算に応じて最適な手法を検討してみてください。
Twitterインスタントウィン実施までの流れ
インスタントウィンを実施するには、サードパーティ製の専用ツールを導入する必要があります。
ツールの導入以外にも対応しなければならないことがいくつかあるため、ここでは、実施までの流れについて詳しく解説します。
1.キャンペーンの企画内容を決める
まずはどのような目的で、どのようなキャンペーンを実施するかを検討します。主に以下のような項目について決めておくと良いでしょう。
- キャンペーンのKPI(フォロワー数や応募数、インプレッション数など)
- キャンペーンのコンセプト
- 開催期間
- 応募方法(リツイートで応募、ハッシュタグ投稿で応募、など)
- 当選人数
- 賞品
次項から解説しますが、インスタントウィンの実施には様々な準備が必要です。事後抽選のキャンペーンのようにすぐに開始できるわけではないので、この段階では開催までに少なくとも1.5〜2ヶ月ほど余裕を持っておいてください。
2.Verified Organizations(認証済み組織)へ加入する
Twitterでインスタントウィンを実施するには、有料サブスクリプションの「Verified Organizations(以下、VO)」へ加入する必要があります。VOは企業向けの認証システムであり、VOに加入することで様々なメリットが得られます。
そのメリットのひとつが、リプライやメッセージ送信の上限数が通常アカウントよりも多くなることです。インスタントウィンでは全参加者に対してリプライを送信するため、通常アカウントでは上限数をすぐに超えてしまい、リプライが返らなくなってしまいます。これを起こさないために、VOに加入することが必須となっています。
VOの加入には審査があるため、インスタントウィン実施が決まったらすぐに加入申請をしましょう。VOの詳しい機能、料金については、以下の記事を参照してください。
3.ツールを選定する
VOへの加入申請と並行して、実施ツールを選定します。
ツールによって機能は様々ですので、企画しているキャンペーンが実現できるかどうかをツール提供会社に問い合わせてみると良いでしょう。
ツール選定時のポイントは次の章で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
4.ツールを導入する
最適なツールが決まったら、契約書の締結やアカウントの認証を行います。
多くの場合、企業のTwitterアカウントをツールと連携して返信を行っていくため、アカウントの認証を行う必要があります。企業アカウントからのツイートをAPIを通して代行するため、契約書未締結ではリスクがあります。トラブルが起きた際の責任の所在、対処方法を明確にするため、契約書は必ず締結するようにしましょう。また、利用規約がある場合は、必ず目を通しておくようにしてください。
5.Twitter広告の出稿
インスタントウィンの実施にTwitter広告の出稿は必須ではありませんが、キャンペーンの露出拡大のため、活用することをおすすめします。特にフォロワー数の増加を目的とする場合は、新規層への露出を増やすためにも、広告を活用すべきです。
また、広告の出稿を行うと、リプライやダイレクトメッセージがスパム判定される可能性を軽減することもできます。VOに加入していればURLを含むリプライやダイレクトメッセージを大量に送信してもスパムと判定されづらくはなっていますが、可能性はゼロではありません。広告の出稿を行うことでTwitterからのサポートを受けることができ、URLをスパム判定されないホワイトリストに追加してもらうことができます。
6.キャンペーン設定を行う
ツールの契約やVOへの加入が完了したら、ツールにてキャンペーンの設定を行います。
ツールの提供会社によって、キャンペーンの設定を自身で行わなければならない場合と、提供会社側で設定してくれる場合があります。前者は比較的ツール費用が安くなりますが、インスタントウィンの設定は複雑なため、設定ミスで返信が実施されないなどのトラブルも起きがちです。インスタントウィンの実施経験がない場合や不安を感じる場合は、設定まで行ってくれるツール会社を選定すると良いでしょう。
7.事前テストを実施する
事前テスト実施の有無は、ツール提供会社によって異なります。
キャンペーンが始まってから「リプライが返らない!」という事態にならないよう、事前テストはぜひ実施をしておきたいところです。事前テストを行ってくれるかどうか、ツールの契約前に確認しておくようにしましょう。
8.キャンペーン開催
キャンペーンが始まったら、参加者にリプライが返っているか、当選はきちんと出ているかなどを確認しましょう。リアルタイムで応募者や抽選状況を確認したい場合は、管理画面を共有してくれるツールを選ぶことをおすすめします。
インスタントウィンツール選定のポイント
必要な機能が備わっていることは前提として、ここでは、ツール選定の際に見ておきたいポイントを解説します。
インスタントウィンはサードパーティ製ツールを使用するためトラブルも起きがちで、価格や機能面だけで選ぶことはあまりおすすめできません。必ず、以下のポイントを押さえているかどうかを確認しましょう。
■Twitter(X社)が提供する有償APIを使用しているか
無料APIや非公式なAPIを使用しているツールは、うまく稼働しなかったり、急に機能が停止されたりする恐れがあります。使用するツールがどのAPIを使用しているかは、必ず確認するようにしましょう。Twitterが提供する有償API、またはNTTデータ社が提供する「なずき」などを使用しているツールを選ぶと安心です。
■実績は豊富にあるか、安心できる企業の導入実績があるか
導入企業や実施件数も選定の参考にしましょう。
特に大手企業の実績が多いツールは、トラブルが少なく安心です。最近はX社の仕様変更が頻繁に行われているため、事例や実績件数が新しいものかどうかも確認しておくと良いでしょう。
■サポート体制は整っているか
特に最近はX社による仕様変更が激しいこともあり、どんなツールを使用しても、キャンペーン開始後に「リプライが返らない」「途中で止まってしまった」といったトラブルが起こってしまう可能性はゼロではありません。そういったときに、すぐに連絡が取れるサポート体制が整っているかどうかは、ツールを選ぶ上で非常に重要です。どのようなサポートを提供してもらえるのか、必ず事前に確認しましょう。
■Twitter認定広告代理店か
これは必須ではありませんが、Twitterが公式に認める認定広告代理店であればTwitterとのつながりもあり、万が一のときにサポートも対応してくれる可能性があります。また、広告出稿もあわせて依頼できるため、ひとつの窓口であわせて依頼できるメリットもあります。
次の章からは、「Twitterインスタントウィン」、「Web遷移型のTwitterインスタントウィン」が実施できるツールを紹介します。
Twitterインスタントウィンツール14選
ATELU(株式会社コムニコ)
https://www.comnico.jp/products/atelu/jp
累計約500回以上のインスタントウィン開催実績を持つキャンペーンツールです。
インスタントリプライ、オートリプライにも対応しているほか、事後抽選のキャンペーンも実施可能なため、両方の機能を使用したハイブリッドなキャンペーンも開催できます。
フィルタリングの種類が豊富で、応募条件を満たしているかの基本的なチェックのほか、その応募者が何回応募しているか、キャンペーン専用アカウントではないかなど、細かな設定が可能です。また、シリアルコードやパラメータ付URLでのデジタルギフトなどを、当選者ごとにDM送付できる機能も実装されています。
ツールを提供している株式会社コムニコは、SNSマーケティングを総合的に支援するSNS専門の代理店です。そのため、キャンペーンの企画・事務局対応・景品の用意や発送まで、トータルで支援することが可能です。
【特徴的な機能】
- 当選者のフィルタリング機能が充実
- 当選確率の自動変動
-
簡易レポート機能
- NFT(非代替性トークン)ギフトの配布
- キャンペーン設定はコムニコで対応
- Twitter広告認定代理店
キャンつく for インスタントウィン(株式会社ピクルス)
https://camtsuku.com/instantwin/
応募データの収集、応募者に「当たり/ハズレ」の結果を自動でツイート、当選者へはフォームURLの自動DM送信を行います。通常版のほか、ツイート内のURLにアクセス&ログインで結果がわかるライト版から選ぶことができます。ライト版は、実施アカウントの条件がありません。オプション機能が豊富なツールで、場合によっては費用を抑えることができるかもしれません。
【特徴的な機能】
- リプライ条件管理
- 賞品種別管理
- レポート機能
- フォーム機能(オプション)
Social Insight(株式会社ユーザーローカル)
https://sns.userlocal.jp/functions/campaign/
SNSアカウントの管理や他社比較、SNS上のクチコミ調査などができるツール「Social Insight」の一機能として、キャンペーン実施機能が付いています。「Social Insight」全体では分析面に強く、キャンペーンの反響調査もできます。
【特徴的な機能】
- レポート機能
RTWIN(株式会社 NONAME Produce)
https://n2p.co.jp/service/snscampaign/rtwin/
カンバセーションカードを利用したインスタントウィンキャンペーンや、フォロー&リツイートでゲームに参加、その結果に対して抽選を行うという2段階式のインスタントウィンキャンペーンなど、少々複雑なキャンペーン形式にも対応していることが特徴です。当選確率のリアルタイム変更、シリアルコード添付、レポートの機能もオプションで利用可能です。
【特徴的な機能】
- レポート機能(オプション)
- シリアルコード機能(オプション)
Belugaキャンペーン(ユニークビジョン株式会社)
https://bc.uniquevision.co.jp/
フォローチェックや重複など複雑な当選設定、シリアルコード・有効期限のあるチケットのDM送付なども可能です。また、AIを活用して不正を行うアカウントを判別する機能や、過去のキャンペーン実績から不正アカウントを抽出し、ブラックリストとして登録する機能があるのが特徴です。
【特徴的な機能】
- シリアルコード機能
- チケット機能
echoes(アライドアーキテクツ株式会社)
https://service.aainc.co.jp/product/echoes/
キャンペーンツイートの予約投稿、リツイートの収集、抽選、DM送信など、一通りが用意されています。さらに、広告APIと連携しており、広告用ツイートの予約や画像などのメディア管理など、幅広い機能が利用できます。利用回数無制限の月額プランと、キャンペーン回数に応じたカスタムプランがあります。
【特徴的な機能】
- 広告用ツイート予約
- 画像・動画メディア管理
- 個別コードのDM送付機能
- 指定した2アカウントのフォロー(ダブルフォロー)リツイート収集
- Twitter広告認定代理店
BBF(シャトルロックジャパン株式会社)
https://www.shuttlerock.co.jp/service/bbf/
BBFは、即時抽選と事後抽選に対応したTwitterキャンペーンツールです。
事前に設定した当選確率や、日毎の当選上限数は管理画面でいつでも変更、即時で反映することができます。
【特徴的な機能】
- 複数回当選防止機能
- フォローチェック機能
- レポート機能
PARKLOT(株式会社X-HACK)
応募情報の収集、抽選、当落結果の連絡という一連の作業がすべて自動化できます。定額制で、キャンペーンの実施回数に上限がないため、ユーザーの反応を見ながらキャンペーンを再実施するなど、試行錯誤しながら成果を求めることができます。また、無料オプションとして、ウェブサイトやLINEへの誘導、各種ギフトコードの送信、プレゼントごとの当選確率設定なども可能です。
【特徴的な機能】
- ウェブサイトやLINEへの誘導
- プレゼントごとの当選確率設定
- 当選基準設定
デジコ(株式会社DIGITALIO) ※現在、新規受付は一時停止中
https://digi-co.net/purpose/twitter
デジタルギフトの提供をメインとするサービスですが、オプションでTwitterインスタントウィンにも対応しています。キャンペーンの実施はすべて任せることができます。ギフトのラインナップは最大6,000種類以上と豊富で、ユーザーはその中から自分で好きなギフトを選べるため、ユーザー属性にとらわれないアプローチができることが特徴です。
【特徴的な機能】
- ユーザーがデジタルギフトを選べる
- バナー作成(オプション)
OWNLY(スマートシェア株式会社)
https://www.ownly.jp/instantwin
OWNLYは、SNSマーケティングプラットフォームで、Twitterインスタントウィンはそのうちの一機能です。Twitterインスタントウィンツールとしては、抽選結果をオートリプライで返す方法とウェブ上に表示する方法の両方に対応しています。OWNLYはTwitterだけでなく、Instagram、LINEなど様々なSNSに対応しています。初期費用ゼロの定額制で、キャンペーン実施回数が無制限になるプランもあります。UGCの収集もできることが特徴です。
【特徴的な機能】
- 参加者情報の自動リスト化
- キャンペーン特設ページの簡単作成
- UGCの収集
giftee(株式会社ギフティ)
https://giftee.biz/purposes/twitter/
Twitter上でリプライを返す仕組みではなく、ツイート内のURLにアクセス後、抽選・当落通知が行われます。デジタルギフトは500種類以上の中からターゲットユーザーに合った賞品を選ぶことが可能。オプションをつければ、当選商品を複数個設定したり、フォロー&リツイートに加えてアンケートへの回答を応募条件に設定することもできます。
【特徴的な機能】
- 500種類以上のラインナップから賞品を選択
- 独自特典の設定(オプション)
- 複数商品の設定(オプション)
- アンケート設置(オプション)
giff letter(株式会社pamxy)
https://pamxy.co.jp/service/twitter-instantwin/
当選結果をウェブで表示するタイプのインスタントウィンキャンペーンを実施します。フォロワー数やフォロー数の比率などを詳細に設定できるフィルタリング機能があり、それを使って届けたいユーザーを絞ることが可能です。キャンペーン実施初心者でもキャンペーン設計から伴走してもらうことができるほか、キャンペーンLPも画像を入稿するだけで作成してもらえます。
【特徴的な機能】
- フィルタリング機能
- キャンペーンLP作成
- ギフトやクーポンの消込管理
Atatter F Pack(株式会社音生)
https://neo-navi.jp/lp/atatter.html
Twitterのリプライ機能を使わず、当落結果をWeb上で表示するタイプのキャンペーンツールです。Webサイトに遷移させることにより、当落結果だけでなく、他サービスやキャンペーンなどの多くの情報をユーザーに届けることができます。消し込み型クーポンや複数回当選防止などの機能が利用できます。
【特徴的な機能】
- 消し込み型クーポン
- ユニークコード送信
- 当選基準設定
dgiftSNS(株式会社デジマース)
https://www.dgift.jp/dgiftsns/twitter
dgiftSNSは、特定の条件を達成したユーザーに対して、デジタルギフトをプレゼントできるWeb遷移型のTwitterインスタントウィンキャンペーンツールです。フォロー&リツイートやハッシュタグツイートだけでなく、フォロー・リツイート・ハッシュタグ3つの条件を自由に組み合わせて、カスタマイズすることが可能です。
【特徴的な機能】
- 6,000種以上のデジタルギフト
- 消込み型クーポン
- えらべる抽選タイプ
おわりに
参加の手軽さから人気のあるTwitterインスタントウィンキャンペーン。今回は、そのTwitterインスタントウィンキャンペーンの実施に不可欠なツールの機能についてまとめました。
キャンペーンの実施中にトラブルが起きてしまっては、企業のイメージダウンに繋がってしまう可能性もあるため、安定性や信頼性の高いツールを選ぶようにしましょう。また、ツールによって機能やサポート体制、価格も様々ですので、自社のニーズに合わせて、最適なものを選んでみてください。
株式会社コムニコが開発するSNSキャンペーンツール「ATELU」は、ツール提供のみでなく、キャンペーン企画や商品発送までご相談いただけます。インスタントウィンはただリプライを返すだけではなく、その機能をいかに楽しめる企画に落とし込めるかが重要です。プロの目線でご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
※記事内で紹介したツールは機能の追加や変更が行われている可能性があります。最新の情報については、各社に直接お問い合わせください。

マーケティングプランナーとして、「We Love Social」の編集やメールマーケティングを担当しています。 猫が好きで、プライベートでは猫の保護活動をしています。