ブランドや商品・サービスの認知度向上、アカウントのフォロワー獲得のために、実施を検討したいSNSキャンペーン。中でもTwitterインスタントウィンキャンペーンはすぐに結果がわかることから、多くの応募者が集まる傾向にあります。
Twitterインスタントウィンにはツールの利用が必須となっており、様々な企業がサービスを提供しています。
そこで今回は、インスタントウィンで人気のツールと、ツール選定のポイント等をご紹介します。

Twitterインスタントウィンとは
Twitterインスタントウィンとは、キャンペーンに応募するとその場で抽選が行われ、リプライ等ですぐに抽選結果が返ってくる仕組みのことです。フォロー&リツイートや、ハッシュタグ投稿などの応募方法と組み合わせて利用することができます。
その場ですぐに抽選結果を出せるため、キャンペーン期間中毎日参加できる形や、複数パターンの当選/落選通知をランダムで返信するなど、企画性の高いキャンペーンを実施することが可能です。
また、企画性の高いキャンペーンを設計できることで、キャンペーンへの参加人数も多くなる傾向があります。コムニコが過去実施した調査によると、キャンペーンに参加するユーザーの6割以上が、参加したいキャンペーンは「その場ですぐ当落がわかるキャンペーン」であると回答しました。
このように、Twitterで実施されるキャンペーンの中でもインスタントウィンは人気であり、すでにスタンダードなものになっています。
Twitterインスタントウィン実施までの流れ
Twitterでインスタントウィンを実施するには、専用のツールを導入する必要があります。様々な企業がツールを提供していますので、ニーズや予算に合ったツールを選定しましょう。
ここでは、具体的にインスタントウィンを実施するまでの流れを説明します。ツールの選定ポイントも含めていますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.実施時期を決める
まずは、インスタントウィン実施の時期を決めます。
詳細は後述しますが、インスタントウィン実施にはTwitter社への申請等が必要であり、今すぐ実施できるわけではありません。企画から考えるとなると、準備期間として1.5〜2ヶ月は見ておいた方が良いでしょう。
2.キャンペーン内容を決める
時期が決まったら、具体的にどのようなキャンペーンにするかを検討します。
以下のような項目については、最低限決めておくようにしましょう。
- キャンペーンの目的
- キャンペーンのテーマ
- 開催期間
- 応募方法(リツイートで応募、ハッシュタグ投稿で応募、など)
- 当選人数
- 賞品
3.ツールを選定する
キャンペーンの目的や応募方法に応じて、ツールを選定します。
インスタントウィンツールの多くは、リプライで当落を返信し、当選者へダイレクトメッセージを送信して賞品を届ける仕組みですが、リプライを返さずにサイト上で抽選を行う仕組みのものもあります。
キャンペーンの目的に応じて、必要な機能を選定しましょう。
4.契約を締結する
ツールの提供会社に応じて、契約書の締結を行いましょう。
インスタントウィンツールは、企業のTwitterアカウントを連携してツールから返信を行っていくため、契約書未締結ではリスクがあります。トラブルが起きた際の責任の所在、対処方法を明確にするため、契約書は必ず締結するようにしましょう。
5.Twitter社への申請を行う
Twitterではシステムの安定性を維持するため、ツイート数やダイレクトメッセージの送信数に上限を設けています。
Twitterインスタントウィンは参加者全員に対してリプライで当落結果を返すため、ほとんどのキャンペーンであっという間にこのリミットを超えてしまいます。リミットを超えると、リプライが返らなくなってしまうため、事前にTwitter社へリミットを上げる申請を出す必要があります。
インスタントウィンの実施においては、Twitter社へ以下の申請が必要です。
- ツイート数の上限数アップ
- ダイレクトメッセージ送信数の上限数アップ
- 当選通知に含めるURLの申告(スパム対策のためホワイトリストへの追加が必要)
これらを行っていない場合、アカウントが凍結したり、リプライが返らなくなってしまうリスクがあるため、必ず申請を行うようにしましょう。申請から承認までは2週間〜1ヶ月ほどかかります。状況によってもう少し早く承認されることもありますが、余裕を持ったスケジュールを引いておくことをおすすめします。
なお、Twitterの認定広告代理店では、これらの申請を代行することができます(Twitter広告出稿が必要です)。インスタントウィンツールの提供会社の中には、認定広告代理店も多くあるので、申請を代行して欲しい場合は、まとめて依頼できる会社を探してみると良いでしょう。
6.事前テストを実施する
事前テスト実施の有無は、ツール提供会社によって異なります。
キャンペーンが始まってから「リプライが返らない!」という事態にならないよう、事前テストを行ってくれるかどうかは、契約前に確認しておくと良いでしょう。
7.キャンペーン開催
キャンペーンが始まったら、参加者にリプライが返っているか、当選はきちんと出ているかなどを確認しましょう。リアルタイムで応募者や抽選状況を確認したい場合は、管理画面を共有してくれるツールを選ぶと良いでしょう。
インスタントウィンと似ている機能
さらに、インスタントウィンに似た機能に「Twitterインスタントリプライ」と「Twitterオートリプライ」、「Web遷移型のTwitterインスタントウィン」があります。
■Twitterインスタントリプライ
キャンペーンに参加するとその場でリプライのみ返信される仕組みです。
インスタントウィンと異なり、当落の抽選は行われません。
インスタントリプライは、主に複数パターンのリプライをランダムで返信するようなキャンペーンで利用されます。これによって、くじ引きやガチャのように、何が出るかわからない楽しさを演出することができ、賞品がなくても参加率の高いキャンペーンを実現することができます。
■Twitterオートリプライ
キャンペーンに参加すると、指定した時間にリプライが返信される仕組みです。
インスタントウィンと異なり、当落の抽選や直後の返信は行われません。
企業側が指定した日時に一斉にリプライを送信できるため、新製品発売のお知らせやニュースなどのリマインドとして使用されます。
■Web遷移型のTwitterインスタントウィン
Twitterのリプライ機能を使わず、Webページに遷移させて、当落結果を遷移先に表示する仕組みです。
遷移前に、ユーザーはOAuth認証する一手間が発生するため、離脱の原因となる可能性もあります。
キャンペーン成功のためには企画性も重要です。これらの機能を上手く使って、ユーザーが楽しめるようなキャンペーンになるように工夫しましょう。
>> 参考記事「Twitterインスタントウィンキャンペーン事例まとめ」
Twitterインスタントウィンに対応しているツールであっても、インスタントリプライやオートリプライには対応していないツールもあります。どんなキャンペーンを実施したいかを検討し、必要な機能を持ったツールを選定しましょう。
次の章からは、「Twitterインスタントウィン」、「Web遷移型のTwitterインスタントウィン」が実施できるツールを紹介します。
Twitterインスタントウィンツール15選
ATELU(株式会社コムニコ)
https://www.comnico.jp/products/atelu/jp/twitter-instantwin
年間約300回のインスタントウィン開催実績を持つキャンペーンツールです。
インスタントリプライ、オートリプライにも対応しているほか、事後抽選のキャンペーンも実施可能なため、両方の機能を使用したハイブリッドなキャンペーンも開催できます。
フィルタリングの種類が豊富で、応募条件を満たしているかの基本的なチェックのほか、その応募者が何回応募しているか、キャンペーン専用アカウントではないかなど、細かな設定が可能です。また、シリアルコードやパラメータ付URLでのデジタルギフトなどを、当選者ごとにDM送付できる機能も実装されています。
ツールを提供している株式会社コムニコは、SNSマーケティングを総合的に支援するSNS専門の代理店です。そのため、キャンペーンの企画・事務局対応・景品の用意や発送まで、トータルで支援することが可能です。
【特徴的な機能】
- カンバセーションボタンの作成
- シークレットリプライ
-
簡易レポート機能
- NFT(非代替性トークン)ギフトの配布
- キャンペーン設定はコムニコで対応
キャンつく for インスタントウィン(株式会社ピクルス)
https://camtsuku.com/instantwin/
応募データの収集、応募者に「当たり/ハズレ」の結果を自動でツイート、当選者へはフォームURLの自動DM送信を行います。
通常版のほか、ツイート内のURLにアクセス&ログインで結果がわかるライト版から選ぶことができます。ライト版は、実施アカウントの条件がありません。
オプション機能が豊富なツールで、場合によっては費用を抑えることができるかもしれません。
【特徴的な機能】
- リプライ条件管理
- 賞品種別管理
- レポート機能
- フォーム機能(オプション)
Social Insight(株式会社ユーザーローカル)
https://sns.userlocal.jp/functions/campaign/
SNSアカウントの管理や他社比較、SNS上のクチコミ調査などができるツール「Social Insight」の一機能として、キャンペーン実施機能が付いています。
「Social Insight」全体では分析面に強く、キャンペーンの反響調査もできます。
【特徴的な機能】
- レポート機能
RTWIN(株式会社 NONAME Produce)
https://n2p.co.jp/service/snscampaign/rtwin/
カンバセーションカードを利用したインスタントウィンキャンペーンや、フォロー&リツイートでゲームに参加、その結果に対して抽選を行うという2段階式のインスタントウィンキャンペーンなど、少々複雑なキャンペーン形式にも対応していることが特徴です。
当選確率のリアルタイム変更、シリアルコード添付、レポートの機能もオプションで利用可能です。
【特徴的な機能】
- レポート機能(オプション)
- シリアルコード機能(オプション)
Belugaキャンペーン(ユニークビジョン株式会社)
https://bc.uniquevision.co.jp/
フォローチェックや重複など複雑な当選設定、シリアルコード・有効期限のあるチケットのDM送付なども可能です。
また、AIを活用して不正を行うアカウントを判別する機能や、過去のキャンペーン実績から不正アカウントを抽出し、ブラックリストとして登録する機能があるのが特徴です。
【特徴的な機能】
- シリアルコード機能
- チケット機能
boite(テテマーチ株式会社)
キャンペーン参加者の属性分析や、参加ユーザーの新規既存分析、獲得したフォロワーの定着率分析など、多角的にキャンペーンの効果を振り返ることができます。
DM内でチャットボットを活用した診断やアンケートも実施でき、参加ユーザーに対してパーソナライズされたコミュニケーションも可能です。
また、企業の投稿に対するリアクションや、指定のハッシュタグを付けた投稿をしたユーザーに対してポイントを付与し、そのポイント数に応じて対象商品を変えるといったスキームが実施できるところが特徴です。
【特徴的な機能】
- 参加者属性分析
- フォロワー定着率分析
- フォロワー属性分析
- レポート機能
echoes(アライドアーキテクツ株式会社)
https://service.aainc.co.jp/product/echoes/
キャンペーンツイートの予約投稿、リツイートの収集、抽選、DM送信など、一通りが用意されています。
さらに、広告APIと連携しており、広告用ツイートの予約や画像などのメディア管理など、幅広い機能が利用できます。
利用回数無制限の月額プランと、キャンペーン回数に応じたカスタムプランがあります。
【特徴的な機能】
- 広告用ツイート予約
- 画像・動画メディア管理
- 個別コードのDM送付機能
- 指定した2アカウントのフォロー(ダブルフォロー)リツイート収集
BBF(シャトルロックジャパン株式会社)
https://www.shuttlerock.co.jp/service/bbf/
BBFは、即時抽選と事後抽選に対応したTwitterキャンペーンツールです。
事前に設定した当選確率や、日毎の当選上限数は管理画面でいつでも変更、即時で反映することができます。
【特徴的な機能】
- 複数回当選防止機能
- フォローチェック機能
- レポート機能
PARKLOT(株式会社X-HACK)
応募情報の収集、抽選、当落結果の連絡という一連の作業がすべて自動化できます。定額制で、キャンペーンの実施回数に上限がないため、ユーザーの反応を見ながらキャンペーンを再実施するなど、試行錯誤しながら成果を求めることができます。
また、無料オプションとして、ウェブサイトやLINEへの誘導、各種ギフトコードの送信、プレゼントごとの当選確率設定なども可能です。
【特徴的な機能】
- ウェブサイトやLINEへの誘導
- プレゼントごとの当選確率設定
- 当選基準設定
デジコ(株式会社DIGITALIO)
https://digi-co.net/purpose/twitter
デジタルギフトの提供をメインとするサービスですが、オプションでTwitterインスタントウィンにも対応しています。キャンペーンの実施はすべて任せることができます。
ギフトのラインナップは最大6,000種類以上と豊富で、ユーザーはその中から自分で好きなギフトを選べるため、ユーザー属性にとらわれないアプローチができることが特徴です。
【特徴的な機能】
- ユーザーがデジタルギフトを選べる
- バナー作成(オプション)
OWNLY(スマートシェア株式会社)
https://www.ownly.jp/instantwin
OWNLYは、SNSマーケティングプラットフォームで、Twitterインスタントウィンはそのうちの一機能です。Twitterインスタントウィンツールとしては、抽選結果をオートリプライで返す方法とウェブ上に表示する方法の両方に対応しています。
OWNLYはTwitterだけでなく、Instagram、LINEなど様々なSNSに対応しています。初期費用ゼロの定額制で、キャンペーン実施回数が無制限になるプランもあります。UGCの収集もできることが特徴です。
【特徴的な機能】
- 参加者情報の自動リスト化
- キャンペーン特設ページの簡単作成
- UGCの収集
giftee(株式会社ギフティ)
https://giftee.biz/purposes/twitter/
Twitter上でリプライを返す仕組みではなく、ツイート内のURLにアクセス後、抽選・当落通知が行われます。
デジタルギフトは500種類以上の中からターゲットユーザーに合った賞品を選ぶことが可能。
オプションをつければ、当選商品を複数個設定したり、フォロー&リツイートに加えてアンケートへの回答を応募条件に設定することもできます。
【特徴的な機能】
- 500種類以上のラインナップから賞品を選択
- 独自特典の設定(オプション)
- 複数商品の設定(オプション)
- アンケート設置(オプション)
giff letter(株式会社pamxy)
https://pamxy.co.jp/service/twitter-instantwin/
当選結果をウェブで表示するタイプのインスタントウィンキャンペーンを実施します。フォロワー数やフォロー数の比率などを詳細に設定できるフィルタリング機能があり、それを使って届けたいユーザーを絞ることが可能です。
キャンペーン実施初心者でもキャンペーン設計から伴走してもらうことができるほか、キャンペーンLPも画像を入稿するだけで作成してもらえます。
【特徴的な機能】
- フィルタリング機能
- キャンペーンLP作成
- ギフトやクーポンの消込管理
Atatter(株式会社音生)
https://neo-navi.jp/lp/atatter.html
Twitterのリプライ機能を使わず、当落結果をWeb上で表示するタイプのキャンペーンツールです。
Webサイトに遷移させることにより、当落結果だけでなく、他サービスやキャンペーンなどの多くの情報をユーザーに届けることができます。
消し込み型クーポンや複数回当選防止などの機能が利用できます。
【特徴的な機能】
- 消し込み型クーポン
- ユニークコード送信
- 当選基準設定
dgiftSNS(株式会社デジマース)
https://www.dgift.jp/dgiftsns/twitter
dgiftSNSは、特定の条件を達成したユーザーに対して、デジタルギフトをプレゼントできるWeb遷移型のTwitterインスタントウィンキャンペーンツールです。
フォロー&リツイートやハッシュタグツイートだけでなく、フォロー・リツイート・ハッシュタグ3つの条件を自由に組み合わせて、カスタマイズすることが可能です。
【特徴的な機能】
- 6,000種以上のデジタルギフト
- 消込み型クーポン
- えらべる抽選タイプ
おわりに
参加の手軽さから人気のあるTwitterインスタントウィンキャンペーン。今回は、そのTwitterインスタントウィンキャンペーンの実施に不可欠なツールの機能についてまとめました。
キャンペーンの実施中にトラブルが起きてしまっては、企業のイメージダウンに繋がってしまう可能性もあります。安定性や信頼性の高いツールを選ぶようにしましょう。また、キャンペーンの成功や効率化などのために、キャンペーンの企画や商品発送をプロに任せたい場合や担当者変更の可能性がある場合など、ニーズはそれぞれ。
ツールを検討する際は、安定性やUI/UXといった操作性やサポート面などを含めて検討することが大切です。
株式会社コムニコが開発したSNSキャンペーンツール「ATELU」は、キャンペーン企画や商品発送までご相談いただけます。直感的に使いやすい操作性で、キャンペーンの担当者が急に変更になった際などにも慌てることなく利用を続けられます。「ATELU」の導入成果として、キャンペーン事務局作業が5日から2日に短縮されたという声も聞かれています。SNSキャンペーンにかかる時間を削減し、PDCAを強化したいとお考えのご担当者さまにおすすめいたします。
ご興味があればデモ画面をお見せしながらのご説明が可能ですので、ぜひお問い合わせください。
※記事内で紹介したツールは機能の追加や変更が行われている可能性があります。最新の情報については、各社に直接お問い合わせください。

マーケティングプランナーとして、「We Love Social」の編集やメールマーケティングを担当しています。 猫が好きで、プライベートでは猫の保護活動をしています。