Instagram運用で必要となるアカウント分析。企業アカウント運用では特に、競合他社のアカウントと比較分析を行うことが重要です。
自社投稿のアカウントがどのような投稿を行い、どのような反響を得ているのか、競合の中で自社がどのような立ち位置にあるのかなど、気になることも多いのではないでしょうか。
この記事では、「コムニコ マーケティングスイート」を活用して競合分析を行う方法を解説します。
「コムニコ マーケティングスイート」とは
「コムニコ マーケティングスイート」とは、Instagramをはじめ、X(Twitter)やFacebookに対応したSNS運用管理ツール。2008年に創業し、SNS運用代行やコンサルティングを行うコムニコが開発・提供しています。
企業のSNS運用を行う上で必要不可欠な「投稿企画の作成」「投稿・返信時の承認機能」「分析機能」を有しているのが特徴です。
Instagram、X(Twitter)、Facebook各プラットフォームにサービス内容の承認を受け、最新APIに対応し、ツール起因のトラブルを抑えています。
コムニコ マーケティングスイートでInstagram運用効率化
コムニコ マーケティングスイートでは、SNS投稿予約のほかに自社分析や競合他社分析が可能です。ここで、簡単にInstagram運用で活用できる機能を解説します。
■投稿予約機能
- フィード投稿(カルーセル投稿も可能)
- リール投稿
- ストーリーズ投稿
投稿の系統を揃えたい場合などに使えるグリッド投稿など、プロフィール欄で見た際の表示を確認するギャラリー表示でのプレビューも使用できます。
企業アカウントでは必ず確認しておきたい、上長承認もツール上から可能です。メールで依頼でき、プレビューを確認できるため、忙しい上長にも確認してもらいやすいのが特徴です。戻しがあれば、コメントを残すことも可能です。
■自社分析機能
プラットフォームごとに異なるインサイトをまとめて確認できるほか、公式のインサイトからは確認できない「日毎のフォロワー数推移」「ストーリーズのリーチ/インプレッション数の時間ごとの推移」を確認することができます。
■アカウント競合分析指標
登録媒体ごとに最大10アカウントまで、競合他社のアカウントを登録して分析することができます。確認できるのは以下の3つ。
- 対象アカウントの1日あたりの「フォロワー数(累計)の推移」及び「フォロワー数の増減」
- 投稿ごとのいいね!数 、 コメント数、反応数(いいね!数 と コメント数の合計)、反応率(反応数÷投稿ごとのフォロワー数)
- ほかに、フォロー数、フォロー数の増減、投稿数
取得できるデータはInstagram用のAPIに準拠しているため、分析できるのはビジネスアカウントになっているアカウントのみとなっています。この記事では、特に競合分析について解説します。
競合分析を使ってみよう!
次に管理画面を見てみましょう。
レポートとしてそのまま閲覧でき、数値データはCSVデータとしてダウンロードすることも可能です。
■基本データの確認
登録しているアカウントの各指標が一覧できます。
確認できる数値は、フォロワー数(累計)、フォロワー数(増減)、フォロー数(累計)、フォロー数(増減)、投稿数、反応数、反応率です。期間の指定や、収集方法(平均または合計)の変更も出来るので、分析したい項目に合わせるようにしましょう。
■推移グラフ
各指標について、指定した期間の数値の推移をグラフで表示します。
グラフにカーソルを合わせると詳細を表示したり、アカウント名をクリックすることでグラフの表示をオンオフできます。
■投稿分析
選択したアカウントの投稿データが確認できます。
投稿データは、投稿タイプ・カテゴリ・キーワードによる絞り込み検索ができます。任意でカテゴリを付与することで、カテゴリごとの傾向の把握やコンテンツ開発のヒントなどに役立てられます。例えば、「豆知識投稿」「記念日投稿」といったものをカテゴリに指定するとよいでしょう。フォロワーがどういった投稿に対して反応しているか、ひと目で分かるようになります。
また、「公開された投稿」、「投稿タイプ」、「ハッシュタグ」、「カテゴリ」、「文字数」のそれぞれについて集計することもでき、いろいろな切り口で分析することができるようになっています。他社がどんな投稿をして反応を得ているか、ひと目でわかります。
■ポジショニングマップ
Y軸、X軸、円の大きさにそれぞれ指標を設定することで、競合の中での位置づけを視覚的に確認できます。円にカーソルを合わせると、詳細を表示します。集計方法は、「平均」または「合計」が選択できます。
競合他社を複数設定していると、自社のポジションがわかりやすくなります。他社の強みがわかったら、投稿分析で詳細を確認する、という方法もよいでしょう。
まとめ:アカウントの競合分析をしてみよう!
競合分析をしようと思ったとき、手集計でレポートを作成することもできますが、競合のアカウントを一つひとつ見ながら数値や内容をまとめるのはとても手間がかかります。また、「毎日競合のアカウントを追っているから傾向は分かっている」と思っていても、どうしても感覚的になってしまったり、自身のバイアスがかかってしまったりするせいで、意外な傾向を見逃しがちです。
ツールを活用すれば、レポート作成の大幅な時間短縮につながるうえに、データに基づいた客観的な分析がしっかりと行えます。SNSの運用でいまいち期待する成果が得られていないという場合にも、ツールの機能を使って様々な角度から分析してみることで、新たな打開策が見えてくることでしょう。分析をツールで効率化させクリックひとつで完成させたら、浮かせた時間を戦略の策定やコンテンツ案の作成などに充て、認知の向上やファンの育成というInstagram運用の目的を果たせるようにしましょう!
2018年に株式会社コムニコへ入社。コンテンツクリエイターとして、企業・自治体のSNS企画・運用・コンテンツ制作を行う。コムニコが持つ知見を広めるために編集経験を活かして「We Love Social」運営・編集・記事執筆などのコンテンツマーケティングを担当。一般社団法人SNSエキスパート協会認定講師としてSNSに関する安全で正しい知識の啓蒙にも努めている。