2016年8月にリリースされたInstagramストーリーズ。日本の利用者が1日に投稿するストーリーズの数は700万件で、2年間で20倍に増加(2016年9月と2018年9月の比較)し、Instagramになくてはならない機能になりました。
投稿が24時間で削除されるため、手軽に投稿できることが特徴です。加工機能も充実しており、様々な目的に合わせて展開することができます。企業アカウントにおいても、ユーザーとのコミュニケーション手段として欠かせない機能になっているのではないでしょうか。
今さら聞けないInstagramストーリーズの基礎知識から、「GIFステッカー」や「FaceFilter」などの新機能を取り入れて、上手く活用している事例までを目的別にご紹介します。
【目次】
Instagramストーリーズとは?
Instagramストーリーズとは、24時間限定の投稿で、時間が経過すると自動で投稿が削除されることが特徴です。削除したくない投稿は、プロフィール画面のハイライトに追加することで残すことができます。
最近ではGIFの追加、アンケート、質問、カウントダウン、クイズなど活用の幅も広がり、投稿の多様化が進んでいます。
様々な機能を使って、ストーリーズを上手く企業アカウントに活用している事例を目的別に詳しく見ていきましょう。
目的別の活用事例
外部サイトへの誘導(リンクの挿入)
外部サイトへ誘導させたいときは、ストーリーズのリンクを活用しましょう。フォロワー数が1万人以上のアカウントであるという条件付きですが、その条件をクリアすればストーリーズにリンクを貼ることができるようになります。
cohina.officialは、150cm前後の小柄な女性に向けたファッションアイテムを扱うショップ「COHINA」の公式アカウントです。
体型カバーなどお悩みに寄り添ったアイテムの特集ページやCOHINAオリジナル・新作アイテムの紹介、インスタライブでの取扱商品などをストーリーズで配信しています。
画面下部から上方向にスワイプするか、「もっと見る」をタップすると公式サイトへ移行します。
新商品の発売告知(カウントダウンスタンプ)
新商品の発売告知にはカウントダウンスタンプが役立ちます。イベントやキャンペーンの開始や終了の告知にも使えそうです。ちなみに終了日は約1年先まで設定可能となっています。ユーザーの期待感を高めたり達成感を共感したりできそうです。
スターバックス公式では、ハロウィンにあわせた新商品の販売開始日をカウントダウンのスタンプを使ってストーリーズに投稿しました。
現在のクリスマス期間に合わせた新商品や、通常のドリンクカップがクリスマス仕様にデザインが変わるなど、シーズンイベントに敏感なスターバックス。そんな、ユーザーが一緒に楽しみたくなるようなスターバックスのInstagram運用は日ごろからチェックしておきたいアカウントです。
ユーザーとのコミュニケーション(アンケートや質問機能)
ストーリーズを使ってユーザーとコミュニケーションを図りたい場合は、アンケートや質問スタンプを活用するよいでしょう。
アンケートスタンプは、質問内容の設定はもちろん2択の回答も自由に変更できます。ユーザーは2つの選択肢から自分に合う答えをタップするだけで気軽にアンケートに参加することができ、回答後はすぐにアンケート結果の表示に切り替わる仕組みです。
コカ・コーラは、特定保健用食品になっている「コカ・コーラ プラス」を飲んだことがあるかないかを、アンケートスタンプを使って回答を集めるストーリーズを投稿。
「もちろん!YES!」または「まだ…」の選択肢からユーザーが自身の答えをタップするとアンケート結果に切り替わります。約50%ずつの回答結果から、購入を検討したり、実際に購入してみたりとユーザーが何かアクションを起こすきっかけになったのではないでしょうか。
質問スタンプは、設定した質問に対してユーザーが自由に回答できるスタンプです。2択のみのアンケートスタンプよりも具体的な回答を集めることができ、質問の自由度も高くなります。また、ユーザーから得た回答に対して質問者が返信することも可能です。
プチプラでデザイン性の高いパッケージが人気のマジョリカマジョルカのストーリーズです。カラーバリエーションが豊富なアイシャドーの歴代カラーを掲載したストーリーズが投稿されています。
質問スタンプには「復刻したら嬉しい色はありますか?」と書かれており、ユーザーからの回答を募集していました。ユーザーはカタログから好きな商品を選ぶような楽しさや、昔愛用していたなつかしさなどから思わず回答したくなったのではないでしょうか。
アンケートスタンプや質問スタンプで得たユーザーからの回答を新商品の開発やコンテンツ制作に生かすこともできそうです。
続々追加される新機能
最近では企業オリジナルのGIFステッカーやFaceFilterを活用している企業も増加しています。どのユーザーも検索すれば自由に利用することができるため、ブランディングの認知にも有効です。
ユーザーとのコミュニケーション(GIFステッカー)
サントリー(クラフトボス)
この投稿をInstagramで見るSUNTORY(サントリー)(@suntory_jp)がシェアした投稿 -
オリジナルGIFステッカーを作るには、Instagramが提携するGIFの投稿やシェアをするサービスGIPHYでアカウントを作成する必要があります。アカウントを作成したら5個以上のGIFを投稿してください。
その後、ブランドまたはアーティストチャンネルにアカウントを申請し、承諾されるとメールが届きます。GIPHYのステータスが更新されると、InstagramでGIFステッカーが使用できるようになります。
新商品の販売告知(FaceFilter)
スターバックス公式
スターバックスでは、ハロウィンに合わせアイマスクを使ったオリジナルFaceFilterをスタートさせました。オリジナルFaceFilterは、アカウントのプロフィール画面にFeceタブが表示され一覧で表示されます。保存すればユーザーは自由に利用することが可能です。
オリジナルFaceFilterの作成にはGIFステッカー同様に申請が必要になります。まずフェイスフィルター開発ツール「Spark AR」でFaceFilterを作成しましょう。
スマホアプリ「Spark AR Player」を使ってテストし、問題がなければInstagram ARエフェクト/フェイスフィルター登録申請をします。申請が通ればオリジナルFaceFilterがInstagramで利用できるようになります。
まとめ
Instagramストーリーズにある様々な機能を駆使することで、新商品やサービスの告知、ユーザーとのコミュニケーションの向上などが見込めるでしょう。
Instagramアカウントがあれば、アンケート・質問スタンプはすぐに試せます。また、申請が必要にはなりますが、オリジナルのGIFステッカーやFaceFilterを取り入れることで、ユーザーがより楽しめるストーリーズ投稿になります。
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