業界別にInstagram企業アカウント事例をまとめたeBookが、以下のフォームからダウンロードできます!
アカウント運用やコンテンツ作成の参考に、ぜひご利用ください。
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リールは、スマホでの視聴に適した縦型フルスクリーン動画です。自分が撮影した動画や写真に構成や音楽、エフェクトなどを付けて、Instagramでシェアすることができます。
もともとはフルスクリーン短尺動画としてリリースされましたが、Metaは2022年7月21日移行、15分未満の動画は全てリール扱いになっています。また、ストーリーズで使われているインタラクティブなスタンプも導入され、活用の幅が広がっています。
こういった動きにより、情報を多様な形で発信するだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを深めるツールとしてもますます価値が高まっています。
リールだけが表示される「リールタブ」を中心に、発見タブやプロフィールのリールタブ、フィードなど様々な場所で表示されます。
TikTokは、リールと同様の縦型フルスクリーン動画です。リールはTikTokに近いツールとして開発され、リリースされました。
ユニークで面白い奇抜なものが好まれるTikTokに対して、Instagramリールの場合は洗練された視覚的に美しいものが好まれる傾向があります。これは、Instagramでは理想や憧れといったものが中心的に訴求されますが、TikTokでは共感できる面白さが求められることが理由です。ただし、この傾向は徐々に変わりつつあります。
ほかに、メインで使用するユーザー層の違いもあります。使い分けについては参考記事をご確認ください。
参考記事:主要SNSの特徴と使い分け
リールは画面全てを占有するフルスクリーン動画として表示されるため、高い没入感があり、Instagramの利用時間の20%を占めるなど、利用時間が長くなる傾向にあります。
Meta社によると、リールはInstagramとFacebookにおいて、現時点で最も成長しているコンテンツフォーマットで、1万人以上のフォロワーがいるアカウントのうち、過去60日間に5つ以上のリールを投稿したアカウントは、リールを全く投稿しなかったアカウントと比較して2.5倍のフォロワーを獲得したというデータも出ています。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2022/06/igfb_reelsbundle/
参考記事:House of Instagram Reels Day開催レポート
Instagramの他にもYouTubeやTikTokを運用しているという場合は、リールで作成した動画コンテンツを転用することもできるでしょう。縦型フルスクリーン動画制作にかかる工数を短縮できるというメリットがあります。
SNSごとにユーザー層が異なるので、どれかひとつに注力するのではなく、複数のプラットフォームを活用しましょう。SNSの特性を活かした運用を行いたい場合は、専門知識や工数が足りないということもあると思います。そうした場合には、コンサルティングや運用代行の利用をご検討ください。
>>YouTubeやTikTokなどを含めたSNS運用について「コムニコ」へ相談する
作ったリールを多くのユーザーへリーチさせるためにはどんなことに気をつければよいでしょうか。リールのアルゴリズムについて、注力すべき点を解説します。
詳しくは、Instagramアルゴリズムについて解説した記事をご確認ください。
リールをアルゴリズムに最適化して活用するためには、過去のインタラクション(コミュニケーション)が重要となります。しかし、企業がDM上でのやりとりを実行するためには、①返信内容の確認 ②返信案の作成 ③DM送信などの作業が必要となります。リール投稿へのコメントをフックに、DM送信を自動化することで簡単なアンケートやプレゼントキャンペーン施策が可能です。
チャットボットツール「autou(オウトウ)」は、Instagramリールやフィード投稿、ライブ配信中のコメントなどをトリガーにしてDM送信を自動化できるツールです。
DM返信を自動化することで無理なくエンゲージメントを深め、Instagramアルゴリズム上優位となるアカウントへ育てられます。プレゼントキャンペーンや診断コンテンツ、簡易的なサポートチャットとして活用することも可能です。
チャットボットツールについては以下記事でも詳しく紹介しています。
参考記事:【アルゴリズムから解説】Instagramでフォロワーを増やすチャットボット施策!企業事例まとめ
動画冒頭で「この動画はどんな動画か」を示して興味を持たせなければスキップされてしまうため、冒頭から3秒までに、その動画の主旨が分かる内容や、閲覧者に驚きを与える内容を盛り込み、興味を引くようにしましょう。
音源タイトルをタップすると、同じ音源を使っているリールがまとめて表示されます。同じ音源を使いたいと考える人が「ほかにどんな動画が上がっているか」を確認するために閲覧することも多いので、人気の音源を利用することで、多くの人に投稿を見てもらいやすくなります。
ただし、ビジネスアカウントの場合は商用利用可能な音源を利用するようにしましょう。
リールの場合は、短尺の動画が好まれます。間延びした投稿や単調で変化がない動画は飽きられてしまいがちです。最後まで閲覧してもらうためにも、テンポよく展開していくような動画を意識して作成しましょう。
わかりやすくするためにテロップをつけることもおすすめです。
リールの長所のひとつは、表示箇所が多いこと。投稿したリールは、ストーリーズとフィードでシェアし、どのような入口から入ってきたユーザーにも届けられるようにしましょう。
Instagramに備わっている機能だけでもリールの動画編集はできます。しかし、複数の動画や画像を集めて一つの動画にまとめることや不要部分のカット、狙ったタイミングでの文字表示など、標準機能だけでは作成しづらい部分もいくつかあります。
編集のバリエーションを増やしたい場合は、以下のような動画作成アプリを活用することも考えてみましょう。
まずは、Instagramアプリからリール動画を作成してみましょう。リール動画は、以下の手順で作成できます。
フィード画面で左から右にスワイプする(①)もしくは、作成ボタンをタップ(②)します。デフォルトではストーリーズ作成もしくはフィード投稿作成画面になるので、画面下のタブを左右にスワイプしてリールを選択しましょう。
撮影画面では、音楽や秒数、エフェクトを設定してから撮影することができます。撮影画面左下のカメラロールマークをタップすると、動画素材をアップすることができます。ここで音楽を設定しなかった場合でも次の画面で設定することができます。
動画素材編集画面では、音楽やエフェクトのほか、スタンプや文字を入れることができます。クリップを編集から動画や画像を追加したり、動画の間をつなぐトランジションを設定することができます。音声吹き替えなども実施することができます。
投稿前の画面では、人物や商品のタグ付けや共有範囲の指定、予約投稿、ブランドコンテンツツールの設定などができます。「カバーを編集」から、おすすめやプロフィールグリッドに表示される際のカバー画像や表示トリミングを設定できます。カバー画像はカメラロールから追加することもできます。
上記の手順で編集済み動画をアップして音楽やタグ付けの設定をした後、「シェア」から投稿できます。
Meta Business Suiteは、FacebookページとInstagramの統合管理ツールです。Meta社が提供するFacebook・Instagram用のコンテンツ管理ツール「クリエイタースタジオ」からも投稿可能でしたが、現在はMeta Business Suiteに統合されています。
デスクトップ版ログイン:https://business.facebook.com/
①左側のタブから「プランナー」を選択。
②プランナー画面の右上「リール動画を作成」を選択。
③投稿したい動画を設定し、キャプションや投稿先のアカウントなどを設定します。InstagramとFacebook同時にシェアすることも可能です。
参考までに、企業のリール活用の事例をご紹介します。
こちらは、ギターやベースといった楽器のエフェクターを提供しているブランド。商品カラーと背景カラーがおしゃれに組み合わさっています。初心者には区別がつきづらいのですが、エフェクターのスイッチを入れたことによって音がどう変わるのかを、背景のわずかな変化とともに動画で示せています。
画面の上部で動画を、下部で静止画を表示しています。静止画で料理の完成図を示すことで、何をつくっている動画なのかがわかりやすくなっています。同様の動画は、YouTubeショートにも活用しています。
商品のバッグから次々に物を取り出していくことで、中にどれだけ物が入るかをわかりやすく解説しています。商品を紹介したい場合、ショッピングにタグ付けすることで、商品ページからも動画が見られるようにできます。
家で簡単に作れるようなアレンジレシピを紹介。
カバー画像にレシピ名や商品名を入れることで、ユーザーにとって直感的で理解しやすいコンテンツにしており、レシピはリール動画内とキャプション内に材料や作り方、おすすめポイントを記載しています。
縦横比1:1の動画の印象が強いレシピサービスですが、リールにあわせて縦横比を調整し、文字も再配置して没入感を強めています。動画上の文字は最小限にとどめ、本文で詳しいつくり方の紹介や、アプリへの誘導を行っています。
商品の名前(「正気のサタン」)に絡めて大阪で「正気の沙汰とは思えない話」を街頭インタビューを行う形式のリールコンテンツ。動画の最後には「正気でいられる低アルコール『正気のサタン』」と商品紹介。
バレンタイン限定で発売した、ハート形のペパロニピザならぬ「ラブロニピザ」。実際に神社に持ち込んで良縁祈願してもらうというユニークなイベントを、リール動画にしました。大掛かりなエンタメ要素の強い演出が面白い事例です。
インスタグラマーが投稿しているかのようなバルーンアートで、肉の日(29日)をシンプルにお祝いした動画。ほんの数秒で音楽もありませんが、カラフルでかわいらしく、動くスタンプのように言いたいことが端的に伝わります。
こちらは、リールを採用活動に活用しています。カジュアルになりすぎず、でも音楽やテンポ感もあいまって楽しい雰囲気が伝わるオフィスツアー動画に仕上がっています。
冒頭でこれから何が起きるのかという期待感が上がるようになっています。バスケをあまり見慣れない人にも、それがスーパープレーであることが伝わります。
流行りの音源を使って、テンポの良い楽しい動画構成になっています。普段からリール動画に注目している人により刺さりそうな内容です。
現在リール投稿で使用可能な機能を紹介します。
リール動画をプロフィール画面のコンテンツ一覧に表示したくない場合は、投稿時にプロフィールグリッドへ投稿しない設定にするか、投稿後であれば「プロフィールグリッドから削除」という機能で非表示にすることができます。以前は再表示ができませんでしたが、現在はあとから表示させることも可能になっています。「管理」から「プロフィールグリッドに追加」を選択すると公開後であっても再表示可能です。
これまで投稿についた再生回数やいいね、コメントは非公開にできませんでしたが、現在は非公開設定も可能です。競合に見られたくない場合やコメントへの対応ができない場合などは設定を検討しましょう。「管理」から「コメントをオフ」「『いいね!』数を非表示にする」を選択すると、任意のタイミングで設定可能です。
フィード投稿同様に注目して見てほしいリール動画は固定することが可能です。プロフィールからリールタブを選択した場合でなければ上部表示はできませんが、アカウントをフォローする前にプロフィール画面を確認するユーザーは多いためアカウントを明示しやすいリール投稿があれば固定しておくとよいでしょう。
インフルエンサーに投稿を依頼した場合などは、投稿済みリールに対してもラベル表示やパートナーシップ広告コードを取得することが可能です。ただし、その場合は依頼するインフルエンサーがビジネスアカウントである必要があります。ステマ規制対策のためにも、PRの場合はきちんと付与依頼するようにしましょう。インフルエンサー側にとっても関連性の高いオーディエンスへの表示が可能となるメリットがあります。
ステマ規制についての詳細はこちらの記事も参考にしてください。
参考記事:ステルスマーケティング(ステマ)規制とは?インフルエンサー案件は要注意!
Instagramで新規ユーザーに自社アカウントを見つけてもらうには、リール投稿が必要不可欠になってきています。
ただリール投稿をするだけではなく、エンゲージメントを獲得できた・できなかった投稿の傾向を、きちんと分析し振り返るようにしましょう。
「コムニコ マーケティングスイート」のようなSNS運用管理ツールを活用することで、リールを含む投稿の予約、コメントの確認、分析を簡単に行うことができます。
コムニコ マーケティングスイートは、Instagram、X(Twitter)、FacebookなどのSNSアカウントの投稿管理や効果測定を効率化するクラウドツールです。Instagramの運用成果を上げるために、ツール活用に興味があれば、ぜひ資料をダウンロードしてご覧ください。
Instagram Dayからリールだけをピックアップした「Instagram Reels Day」イベントが開かれるなど、Meta社が力を入れているInstagramリール。
フォロワー外へのリーチに強く、フォロワー数を伸ばしたい場合は特に機能を活用しない手はありません。素材や編集によって、表現できる幅が広いのも魅力的です。リール特有の没入感の高さで、ユーザーを自社ブランドの世界観に引き込み、ファン構築やコミュニケーションのために活用してみてはいかがでしょうか。
Instagramを含むSNSの運用でお困りのときは、ぜひコムニコにご相談ください。