【運用支援事例】カゴメ株式会社
「洗わない」不安を信頼へ。食のプロの熱量で10万リーチ超を達成した、カゴメの体験型インフルエンサー施策

以下、施策の背景や結果について、カゴメ株式会社 マーケティング本部 生鮮企画部 林田三知代様にお話をうかがいました。
商材やブランドについて教えてください
主に首都圏での販売となりますが、「洗わないでそのまま使える」シリーズの洗浄済ベビーリーフを展開しています。袋から取り出して洗わずにそのまま料理に使えることで、簡便性はもちろんのこと、色々な野菜の幼葉がミックスされたベビーリーフ特有の美味しさが、多くのお客様からご支持いただいております。
商品PRや販促において、どのような課題がありましたか
最大の課題は、市場や消費者の間に根強く残る「野菜は洗ってから使うもの」という既成概念、そして「洗わないことへの心理的ハードル」でした。
市場に出回る多くのベビーリーフ商品は、使用前の水洗いが推奨されています。そのため、たとえパッケージに「洗わないでそのまま使える」と記載していても、消費者の心理としては「本当に衛生面は大丈夫なのか?」「洗ったほうが安心なのではないか」という不安が先行してしまいがちです。
しかし、本商品は「洗わない」からこそ、水っぽくならず、葉の表面を傷つけずに野菜本来の味や食感を楽しめるというメリットがあります。栽培から製造工程に至るまでの徹底した品質管理とこだわりがあるからこそ実現できる「安全性」と、洗わないことによる「味覚的な優位性」。この2点を正しく理解してもらい、消費者の行動変容(洗わずに食べる)を促すことは、従来の広告手法だけでは非常に困難な挑戦でした。
コムニコに相談した背景と、コムニコをパートナーに選んだ理由を教えてください
この「既成概念の払拭」という課題に対し、単なる認知拡大ではなく「信頼に基づいた深い理解」が必要だと考えました。そこで注目したのが、コムニコ様が提供する「ライフインザキッチン」です。
コムニコ様は、料理教室主宰者をはじめとする「食」に特化したインフルエンサーとの強固なネットワークをお持ちでした。料理のプロフェッショナルである先生方が、実際に商品を使用し、その品質を認めることは、生徒様やフォロワーにとって非常に強力な後押しとなります。
先生方が主宰する料理教室というリアルな場において、生徒様が商品の利便性と美味しさを直接「体感」できる機会を創出できる点。そして、先生方自身のInstagram発信を通じて、教室の生徒様以外にもその熱量と信頼性の高い情報が波及していく点。この「リアルな体験」と「SNSでの拡散」の両輪が期待できることが、パートナーとして選定した決め手となりました。

※ライフインザキッチン作成資料より
実際に実施した施策を教えてください
単にインフルエンサーに商品をサンプリングして投稿を依頼するのではなく、商品への深い理解を促すプロセスを重視しました。そのうえで、コムニコ様には以下のステップで施策を展開していただきました。
1. 料理教室主宰者に向けたワークショップの実施
まず、協力いただく料理教室主宰者(食インフルエンサー)の方々を対象に、商品の製造工程や品質管理、なぜ洗わなくていいのか、なぜその方が美味しいのかを詳しく解説するワークショップを開催。ここで先生方自身の疑問を解消し、商品への納得感とファン度を高めることに注力していただきました。
2. 主宰者による情報発信(Instagram)
ワークショップで得た知識と熱量をもとに、先生方自身の言葉でInstagramへの投稿を行っていただきました。単なる宣伝文句ではなく、プロの視点からの感想や活用法が語られることで、投稿の説得力が増したと考えています。
3. 料理教室での食材使用
実際のレッスンの中でベビーリーフを使用していただきました。生徒様への直接のご説明とともに、「洗わずに盛り付ける」工程や「実食」を通じて、商品の価値をダイレクトに体験していただきました。
この一連の流れにより、情報の深度(理解)と広がり(拡散)を同時に実現することができました。
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※ライフインザキッチン作成資料より
KPIや成果を教えてください
本施策では、45名の個人料理教室主宰者にご協力いただき、Instagram投稿を通じて104,982人のリーチを達成しました。
リーチ数という定量的な成果もさることながら、質の高いエンゲージメントを獲得できた点が大きな成果です。料理教室の先生という「信頼できる第三者」からの発信は、広告色を感じさせず、フォロワー(食に関心の高い層)にスムーズに受け入れられました。「先生が言うなら安心」「洗わない方が美味しいとは知らなかった」といった好意的な反応が多数見られました。
また、今回はPR投稿の数値だけでなく、ワークショップや教室での使用を通じて、食のプロである先生方からたくさんのご意見や感想(フィードバック)をいただけたことも重要な成果です。プロならではの鋭い視点や、生徒様のリアルな反応といった定性的な情報は、今後の商品開発やプロモーション施策をブラッシュアップするための貴重な資産となりました。
コムニコによる支援のうち、どのような点を評価していますか
特に高く評価しているのは、「個人料理教室主宰者(食インフルエンサー)様向けのワークショップ」に関わるトータルコーディネート力です。
インフルエンサー施策の成功は「誰に依頼するか」で大きく左右されますが、コムニコ様には、弊社が伝えたい訴求内容(品質へのこだわりや安全性)を理解し、それを正しく魅力的に代弁できる最適な先生方を選定していただきました。そのおかげで、ワークショップは非常に熱量の高い、充実した場となりました。
また、企画段階から当日の運営に至るまで、細やかなフォローと丁寧な進行管理をいただき、安心してプロジェクトをお任せすることができました。単なるマッチングにとどまらず、施策の効果を最大化するための並走支援に大変感謝しております。
今後やっていきたいこと、注力したいことがあれば教えてください
今回の施策を通じて、SNSとリアルな体験を掛け合わせることの重要性を再認識しました。今後は、ベビーリーフに限らず、別の商品やテーマにおいてもSNSを活用した情報発信をさらに強化していきたいと考えています。
具体的には、企業側から一方的に発信するオウンドメディアの運用に留まらず、今回のように生活者やインフルエンサーを巻き込んだUGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出をより強化していきたいです。お客様の声や体験が自然に広がり、それが新たなファンを生むような、戦略的なコミュニケーション設計に取り組んでいきたいと考えています。
コムニコ担当者より
ビジョンの実現を支える、深いブランド体験の設計を目指しました
カゴメ様は「トマトの会社から、野菜の会社に」という長期ビジョンを掲げ、野菜全般に事業領域を拡大されておられます。「洗わないでそのまま使える」シリーズはカゴメ直轄菜園でこだわりをもって栽培された野菜です。料理教室主宰者にワークショップでブランドの理解・体験から、料理教室でのレッスン、そしてPR投稿へとつながる一連の流れを設計し、ブランドに対する深い理解と認知度アップに寄与するサポートをさせて頂きました。
(シニアアカウントプランナー 青田 広)
| 企業名 |
カゴメ株式会社 |
|---|---|
| 事業内容 |
メーカー |
| 従業員数 | 3,184名 |
| Webサイト | |
| SNSアカウント(一覧) | https://www.kagome.co.jp/social/ |