この記事は2008年から企業のSNS運用支援を行う株式会社コムニコが監修し、企業アカウントが年末年始のSNS投稿で確認しておきたいことや、再現性の高い企業SNS投稿成功事例をまとめています。
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1年の中で改まって挨拶する機会が減った今、年末や新年の節目の挨拶で日頃の感謝を伝えることは重要です。 SNSで節目ごとの発信を大切にすることで、コミュニケーションを強化するという効果も見込めます。
また、クリスマスや年末はキャンペーンを開催する企業も多いと思いますが、新年の挨拶でもお年玉キャンペーンなどを開催することで、より注目を集めることができます。
「感謝」を打ち出すことが多いクリスマスや年末のキャンペーンとは異なり、新年のキャンペーンでは「新しい」「縁起がいい」といった新鮮なキーワードが打ち出せるタイミング。
企業やブランドとしての決意表明や、これからさらに確立していきたいブランディングなど、新年という文脈を最大限に活用してアピールしていきましょう。
媒体別事例を見たい方はこちらからジャンプできます▼
企業の年末年始投稿を確認していると、いくつか成功例にはパターンがあります。
そもそも年末年始は「ありがとう」「おめでとう」などポジティブな言及が増えやすいタイミングです。見たユーザーが嬉しい気持ちになる投稿を心掛けるとよいでしょう。
次の章からは媒体別に、再現性の高い成功事例を紹介します。
<年末>
家具販売を行うLOWYAは、1年のうちバズったアイテムの紹介リール。振り返りながら人気商品を伝えることができるので企業にとっても、見る側の顧客にとっても嬉しい投稿ですね。
サーティワン公式は月毎の新作フレーバーをまとめて紹介。見るだけでもなんとなく季節感が感じられるものが多く、フレーバーの種類の多いサーティワンならではの投稿となっています。「来年は食べ逃さないように投稿をチェックしよう」なんて方もいるかもしれませんね。
コンビニチェーンのセブン-イレブンは、店舗写真に干支と感謝コメントを載せたシンプルな画像を投稿。普段使う店だからこそ、飾らない姿に共感が寄せられたのではないでしょうか。
ドーナツやドリンクなど、商品メニューを絵文字のようなサイズでハート型にずらりと並べ、感謝を述べました。画像やキャプションで感謝を伝えることで、温かみのあるメッセージとなっています。また、お気に入りの商品を問いかけることで、ユーザーとのコミュニケーションも図っています。
<年始>
高速で文字が表示される動画を一時停止して、おみくじを楽しむ仕掛けです。思わず何度も停止してみたくなります。
楽しみ方、として使い方を丁寧に記しているのも見事です。
2025年の干支である巳(蛇)を使った年賀状のようなオリジナルイラストで、新年の挨拶を伝えています。
<年末>
モスバーガーはトレンド入りキーワードを活用しながら、2024年の広告クリエイティブを使って振り返りました。
年越しを祝う独自の習慣「汽笛吹鳴」を紹介したのは防衛省 海上自衛隊のアカウント。こうした豆知識ネタは、知っている人は「知っている」とコメントして拡散、知らない人も「そうだったんだ」でいいね、などエンゲージメントが増えやすい傾向があります。
太田記念美術館は、年始からの展示作品から「大晦日・年越しそば」に関連した作品を紹介。猫がそばを被って慌てる様子が描かれています。
ココスはメニュー写真を並べ、好きなメニューを聞いています。広告用画像ではなく、スマホで撮影したような写真を使用して、親近感を持たせています。
相撲協会の主要なメンバーである関取衆が集まってビデオメッセージで年末の挨拶投稿を行っています。
他の企業であっても各支店長が集まって挨拶、製品を集めて挨拶、などアレンジできそうな事例です。
練り物メーカーである紀文は、主力製品であるちくわを正月の門松に見立てた画像とともに、1年の感謝を伝えました。すぐ真似できそうなアイデアと正月のおせちをイメージさせる内容となっています。この例は作り方が想像できるものですが、やや難しい内容の場合はスレッド投稿として挨拶につなげる形でレシピを投稿してはどうでしょうか。
「コムニコ マーケティングスイート」などのツールを活用すると、スレッド投稿も予約可能です。
<年始>
セガ公式アカウントは、アスキーアートを使って新年となった「2025」を表現。ソニック・ザ・ヘッジホッグが波乗りする様子が爽やかです。
「2026」のアスキーアートはこの記事でテンプレートとして配布していますので、ぜひ活用ください。
キリンビールは、新年の挨拶を「元旦のハレの日」として商品の「キリン晴れ風」を紹介。新年らしい明るく爽やかな雰囲気と着物のCMメンバーが華やかです。
新年の運試し、としてお年玉キャンペーンを開催したのは焼肉きんぐ。「抽選で100名に3,000円分」と大盤振る舞いのプレゼントキャンペーンを行い、キャンペーン参加者が増加。結果としてフォロワー増に繋げた成功施策となっています。
ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】は、おみくじが引けるキャンペーンを実施しました。お正月の浮き立つ気持ちとゲーム性のあるコンテンツの相乗効果で、普段よりも参加者が増えそうな企画となっています。
JR東海の「そうだ 京都、行こう。事務局」では、カレンダーの配布を2022年からスタート。2024年には紙のカレンダー販売も開始しています。
カレンダーはスマホのホーム画面にも設定できるサイズとして、より京都が身近になるようにとの計らいが感じられます。干支が大きく描かれたカレンダーは縁起がよさそうです!ちなみに、2026年は午年ですよ🐎
TikTokでは、他のSNS媒体とは投稿の傾向が異なっていました。来年に向けた投稿や流行の音楽、読み上げ音声などを活用してトレンド感を出した企業投稿が目立ちます。
年始投稿は「あけましておめでとうございます」よりも成人式に向けた投稿が注目を集めたようです。
<年末>
モスバーガー投稿に注目したいのは、他媒体とは異なる見せ方をしている点。SNS媒体ごとの特徴やユーザー層を捉えて投稿コンテンツの出しわけをしています。
無印良品はこれまで紹介してきた投稿をまとめて振り返る投稿を実施。TikTokの場合、Instagramリールなど他媒体よりもテンポよく切り替えていく動画コンテンツが反応を集めやすいと考えられます。
投稿テキストには「今年もご来園ありがとうございました」と記載しつつ、翌年の干支にまつわるユーザーの来場を訴求するような無料キャンペーンを知らせています。
メニューをスライドショーのように表示させて、メニューが変わったことを振り返っています。シンプルな動画ですが、シュールさもあって気になるユーザーが多かったようです。
<年始>
EC運営のSHEIN JAPANは、寿司風の靴下を紹介。実際に販売されている商品をお祝い感ある形で紹介して注目をあつめ、新春SALEに繋げています。
振袖レンタル・購入などを手掛けるジョイフル恵利は、振袖モデルを務めるインフルエンサーをあつめ、人気のトレンド音源でダンスを見せています。モデルのファンを中心にコメントが集まりました。
最後にご紹介するのは、Facebook の投稿事例です。
<年末>
レトルトカレーを使って、いつもと違う年越しそばにしませんか?と提案したのはハウス 咖喱屋(カリー屋)。作りやすいレシピを紹介したことで、「やってみたい」というユーザー行動を呼び起こしました。
1年の投稿から「いいね!」が多かった投稿写真をコラージュして紹介しています。
来年は、どんな写真を見たいですか?と問いかけながら、一年の感謝を伝えており、コメントも多く集まりました。
「みなさまにとってどんな1年でしたか?」と語りかける動画を投稿したJAL。背景などから客室乗務員によるミュージックベル演奏チーム「JAL BELL STAR」のメンバーと考えられます。いつベルを鳴らすのか、ワクワクして最後まで視聴してしまいました。ほかの動画も見たくなりますね。
<年始>
九電グループは新年の挨拶に熊本県阿蘇市山田・大観峰からの朝日を紹介。なんともおめでたい気分になれる初日の出ですが、「※写真は過去に撮影されたものです」とプラスすることでリスク管理を徹底。「今日は見えないと思いますが」などネガティブなコメントが入りにくくなるよう説明をしています。このようにしておくと、事前の予約投稿も安心ですね。
オロナミンCは福笑いを投稿。「笑う門には福来たる」というメッセージは「元気ハツラツ」と相性ばっちりですね!
SNSキャンペーンは、応募者がフォロー&リポスト(旧フォロー&リツイート)、フォロー&コメントなどの条件を満たせばすぐに当選結果が分かる「インスタントウィンキャンペーン」や、指定の内容を投稿してもらうことで、応募とともに企業やブランドに対する理解を深めてもらう「投稿キャンペーン」など、様々な種類があります。
一般的には広告配信とともに実施してキャンペーン参加者を増やすため、キャンペーン効率化ツールを使わずに実施することは工数の面からおすすめできません。
キャンペーン効率化ツール「ATELU(アテル)」は、X(Twitter)・Instagram・TikTokのキャンペーンに対応しています。
応募収集・抽選作業・当選メール配信の自動化や、簡易レポートの自動作成などが行えます。公式に提供されたAPIを用いており、トラブルが起こりにくく、安心してお使いいただけます。
特に、懸賞BOTや過去当選者を自動除外し、公平・公正な抽選で景品表示法リスクを最小限に抑えられる点や、安心安全のサポート体制がある点が多くの企業に選ばれている理由です。
キャンペーンに関してサクセスチームやチャットによるサポートも受けられるため、初めてInstagramキャンペーンを実施する場合にも安心してキャンペーン実施できるのがポイントです。
企業のSNSで年末年始の挨拶を行う場合は、シンプルな挨拶を心がけましょう。
年末年始の休暇を挟むため、多くの企業では「もしも」の炎上が起こった場合に対応の遅れが発生することが考えられます。そのため、攻めた内容の投稿は避けるのが無難です。
年末年始の挨拶文を作成するときに、共通して押さえておきたいポイントは次の2点です。
以上を踏まえたうえで、コピペして使える例文テンプレートをご紹介します。
挨拶が思いつかないという方は、ぜひ自社風にアレンジして使ってみてくださいね。
今年も1年間、●●の公式SNSをご覧になっていただき、ありがとうございました。
来年もみなさまに●●情報をお届けしてまいります。
どうかみなさま、よいお年をお迎えくださいね。
本日が仕事納めという方も多いのではないでしょうか?
今年も●●公式SNSへたくさんのいいね!やコメントいただき、ありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください!
あけましておめでとうございます🎍
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皆さまにとって明るく希望に溢れる1年となりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
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HAPPY NEW YEAR!!
本年もよろしくお願いいたします。
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🌸笑門来福🌸
新しい1年が始まりました🐎
みなさまにとって明るく楽しい年になりますように☀️
本年もよろしくお願いいたします!
さて、SNSで年末年始の挨拶をするときには、投稿のタイミングやマナーに注意が必要です。
たとえばメールの場合は、会社によって年内の最終営業日が異なるため、早めの送付を心がけている方も多くいらっしゃいます。しかし、X(Twitter)やInstagramなどのSNSは、余暇の時間を使って見られることがほとんど。そのため、あまり早いタイミングの投稿では季節感を損ね、せっかく挨拶をしてもあまり良い印象が残らない可能性があります。
実際に過去の企業の投稿事例をみると、自社の最終出社日のお昼頃を目処に投稿している場合が多いようです。炎上リスクなども考えるなら、「少し早めですが」といった前置きをし、営業日のうちに返信対応ができるようにしておくこともおすすめです。
例としては、以下のタイミングがおすすめです。
年末年始は休業という企業が多いため、休日に投稿する場合は投稿内容を事前に準備し、予約投稿の機能を活用することをおすすめします。
コムニコが提供している投稿予約管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」では、予約投稿も含め、投稿管理・承認機能などSNS運用にかかる業務をサポートします。毎日の投稿管理や運用レポートに負荷を感じている場合はご検討ください。
年賀メッセージでは、縁起の悪いことを想像させる漢字や言葉を使うことは避けるのがマナーです。
たとえば、「去年」という言葉には「去る」という漢字が入っているため、慣習的に「昨年」や「旧年」といった言葉を使うのが一般的です。
また、さまざまな苦境に立たされている人がいたり、芳しくない業界があったりと、一概に「おめでとう」と言いづらいこともあるかもしれません。その場合は、「あけましておめでとう」「賀正」「謹賀新年」といったお祝いが前面に感じられる言葉ではなく、「笑門来福」など、明るい印象とともに人々の幸せを願う意味のある言葉に代えてみましょう。
2024年元旦、1月1日16時10分に石川県能登半島で最大震度7を観測した地震がありました。のちに「令和6年能登半島地震」と名付けられ、今なお災害復興のための支援が続けられています。そのため、新年のSNS投稿をどうしようかお悩みの方も多くいらっしゃるでしょう。
2025年元旦に投稿する場合には、以下の点に注意しましょう。
たとえば、災害対応に関連するインフラ企業や被災地に営業所があるなど自社に関連が深い場合はSNS投稿は避けるべきです。自社アカウントの投稿をどんな人が見るのか見た人がどんな気持ちになるか、PTSDに苦しんでいる人もいることを念頭において、慎重に検討していくようにしましょう。SNS炎上リスクを防ぐための参考記事もご確認ください。
参考記事:地震など災害時・非常時のSNS運用。更新は止めるべき?再開はいつ?
参考記事:炎上を防ぐ!SNS投稿注意日・テーマ別7選
どのSNSでも、年末は1年を振り返る投稿や、感謝を伝える投稿が多く見られます。また、年始はおみくじ要素のある企画や遊び心のある画像で楽しませる投稿が好評です。
年末年始の挨拶は、顧客やフォロワーなどに日頃の感謝を伝えるためにも重要。ご愛顧への感謝と今後のお付き合いへのお願いという2点をしっかりおさえれば、たとえシンプルな文面でも気持ちは伝えることができます。それは、X(Twitter)・Instagram・Facebookはもちろん、LINEやTikTokなどその他のSNSでも同様です。
今年は特に、新年の挨拶をどうするべきか悩むご担当者様も多くいらっしゃることでしょう。投稿する内容や事業の内容によっては通常通りの投稿もできそうですが、年末年始・元旦という注目度の高まるタイミングでは、バズる可能性も、炎上リスクも、どちらもあるのが事実です。
「We Love Social」を運営する株式会社コムニコでは、SNS黎明期である2008年から企業のSNSマーケティング、コンサルティングを専門に支援してきました。その知見から他社動向も踏まえたアドバイスや投稿クリエイティブの作成、キャンペーン支援など幅広く行っています。SNSマーケティングによるポジティブな拡散・バズも、リスク管理・ブランドセーフティも、どちらも外せないとお考えの場合はコムニコにお任せください。まずはお気軽にご相談から。