Threadsの特徴や機能が知りたい方、企業のThreads活用事例が知りたい方に向けて、「Threads 業界別 企業アカウント事例集」を無料公開しています。業界別にThreadsの運用が参考になる企業事例をピックアップしているので、ぜひダウンロードしてください。
※この記事では、Threadsについて2025年4月時点の内容をまとめています。
Threads(スレッズ)は、Meta Instagramチームが開発したテキスト共有アプリです。
日本では、2023年7月6日から利用できるようになりました。オープンな会話やテキストの公開をするためのアプリとして開発されており、Instagramアカウントを使用してログインします。
Threadsのビジョンは、誰の発言にも価値があると考え、 利用者が自分の考えやアイディアを 気軽にシェアできる場所を目指す」こと。API制限など、様々な問題を抱えるX(Twitter)に代わるSNSとして注目を集めました。
オープン・ソーシャルネットワーキング・プロトコル「ActivityPub」に対応しています。分散型SNSとも呼ばれるこのシステムは脱中央集権的であるといわれています。
なお、現在Threadsでは、ActivityPubをサポートしているMastodonやBluesky、WordPress等の他のプラットフォームを利用している人と相互にやりとりすることが可能です。プラットフォーム間でフォローなどの交流ができる新しいソーシャルメディアネットワークを「フェディバース」といいます。
関連記事:スレッズどう使う?1周年記念イベント開催レポート-Threads 1st Anniversary Master Class Report-
InstagramとThreadsの使い分けについて、InstagramのCEOであるアダム・モッセーリ氏は「画像や動画はInstagram、テキストはThreads(特に、公の場で会話したい場合)」と考えを表明しています。
Instagramのアカウントを元にThreadsアカウントが作られるため、利用開始当初からフォロワーを獲得した状態で始められるのが非常に大きなメリットとなります。Threadsの投稿コンテンツはInstagram上でもおすすめされることがあり、テキストによるコミュニケーションがしやすい、という特徴もあります。(設定から制限することも可能です)
また、Threads上で表示されるおすすめのアカウントも、Instagramのおすすめとは少し違ったアカウントが表示されるようです。Threadsの活用によってInstagramのリーチを拡大することができる可能性が高くなるため、InstagramとThreadsの両方を活用していくとよいでしょう。
Threadsは、サービス提供開始からわずか5日で利用者数が1億人を突破し、アプリとして史上最速ペースで成長を続けています。サービス提供から1億人を突破するまで、これまでの最短記録は「ChatGPT」で2ヶ月、「TikTok」で9ヶ月となっていました。
Threadsは日に日にユーザーが増えているような状態となっています。
Threads1周年として2024年7月4日に「世界のMAUが1億7,500万人以上」と発表され、その後2024年8月1日にMetaのQ2発表で2億人を突破、3ヶ月後の10月31日におよそ7,500万人増の、約2億7,500万人となりました。
リリース時、2024年10月頃までに2億人のユーザーに到達と発表していましたが、大きく上回って成長を続けています。
ロゴの由来は「@」であり、ユーザーネームや個人、声を表しています。ロゴは「@」を1本の切れ目のない線で表しており、「スレッドが始まった時に見られるループからインスパイヤしたデザイン」です。
書体はInstagram独自の「Instagram Sans」。真円と正方形の中間の形を書体全体に使っています。
参考:https://www.threads.net/t/CuaOfqML2R5/
2025年4月時点で使える機能をまとめました。それぞれを組み合わせて利用することも可能です。
「キーワード検索機能」は、これまで英語とスペイン語のみで利用が可能でしたが、2023年11月末頃から、Threadsを利用できる全ての国に導入し、日本語を含む様々な言語で検索ができるようになりました。
「トピックのタグ付け機能」は、2023年12月7日(米国時間)に導入したと発表されました。投稿の内容に関連するトピックを追加することで、興味関心やテーマごとに投稿をカテゴリー分けすることができる機能です。
Threadsで新しく投稿を作成する際、#のボタンをタップするか、#をタイプしてから続けてテキストを入力すると、トピックを追加することができます。トピックを入力し始めると、他の利用者が作成した既存のトピックが選択肢として表示され、そこからタグ付けしたいトピックを選ぶことができます。もしくは、自分だけのトピックを新たに作成して追加することも可能です。
Instagramのハッシュタグとは異なり、投稿にタグ付けできるトピックはひとつだけです。
2025年4月時点で使えない機能は以下となっています。
Threadsフィードは利用者のアクティビティによってパーソナライズされています。上位表示されるために必要な要素は4つあります。
この他に、Threadsでは「返信を積極的に行おう」「投稿頻度が高いと1投稿あたりのインプレッションが高くなる」と、Meta公式セミナーInstagram MasterClassなどで公表しています。Threadsの投稿頻度は週2-5回が推奨されています。
実際にコメントでのやり取りが多い投稿でインプレッションが高くなったり、投稿頻度が高いタイミングの方が多くリーチしたりする様子が見受けられます。積極的に活用していくとよいでしょう。
Threads公式がInstagramで発表した用語集を日本語訳と共にまとめました。
呼び方 | words | 意味 | 用例 |
スレッズ | Threads | アプリ名 |
新SNS「スレッズ」が熱い。 |
スレッド | thread |
議論を表す言葉 |
@mosseriは、良いスレッドを開始しました。 |
ポスト | post |
①[名詞]個々の投稿を表す |
①彼らの最新ポストを見ました? |
リプライ | reply | 誰かの投稿に返信すること | 私にリプライしましたか? "Did you reply to me?" |
リポスト | repost |
誰かの投稿を自分のプロフィールに再投稿すること |
@zuckさんの写真をリポストしました。 "I reposted @zuck’s photo." |
クオート | quote |
誰かの投稿を引用して、自分の考えとともに投稿すること |
@mosseri をクオートしました。 "I quoted @mosseri." |
参考:https://www.instagram.com/p/CuXjJeqOQF-/
Threadsは、Instagramチームが開発したInstagramアプリとされています。そのため、Threadsを利用するためにはInstagramのアカウントが必要です。そのため、13歳以上など、Instagramが利用できる人であればアプリをダウンロードさえすれば利用可能となるでしょう。
アカウントIDや名前とユーザーネームなどはInstagramアカウントがそのまま引き継がれます。
なお、プロフィールやフォロワー・フォローしているアカウントについては、利用開始時に引き継ぐかどうか選択することができます。
個人情報の収集項目が多く、セキュリティ上不安という声もありますが、Instagramをすでに活用している場合は個人情報収集に同意済みとなっていますから、Instagramアカウントがある場合は利用を検討してもよいでしょう。
では、さっそくThreadsを使い始めてみましょう!
すでに活用を開始している企業も多く、Instagramアカウントがあればすぐに開始できるので、Instagramを活用している企業はThreadsも利用してみると良いでしょう。
現在実装されている機能から、基本的にはX(Twitter)と同様の使い方ができそうです。
以下に現状の活用例をまとめます。
Threadsの利用規約内にある禁止事項として「商業目的でThreadsサービスを活用すること」という記載があり、企業公式アカウントの活用が難しいのではないか、という憶測も飛び交いました。
この件について、We Love Social編集部がMeta広報に確認したところ、「クリエイターから企業、個人アカウントまで、すべてのInstagramアカウントで利用いただけます」との回答がありました。Threadsは、ビジネスで活用する企業アカウントも活用できるアプリです。
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他ニュースサイトによると、問い合わせた結果、規約の翻訳ミスであることがわかった、との報道もあります。正しくは詐欺など商用目的で悪用することを禁止するものだとしています。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2307/06/news135.html
Threadsでは、これまで広告メニューが利用できませんでした。しかし、現在、米国と日本の一部ビジネスと利用者を対象にThreadsでの広告表示をテストしています。
この利用条件は開示されていませんが、もしThreads広告が使えるようになるとMeta広告として精密なターゲティングが可能となるのではないでしょうか。企業・ビジネスでの利用を検討している場合は気になるニュースです。
これまで、Meta CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「Threadsが10億人に確実に届けられると確認が取れた後に収益化について考える」と投稿しています。そのため、広告配信が可能となるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
この件は、「ザックは、Threadの全ユーザーに広告を投下する時をよだれを垂らして待っている」とThreadsに投稿した投資家のスレッドへのリプライによって明らかになりました。
参考:https://www.threads.net/t/CuW5-eWL34x/
参考:https://about.fb.com/ja/news/2025/01/ads-for-threads/
以下の手順でThreadsアカウントを削除することができます。
Threadsプロフィールの削除リクエストは、30日の期限前にキャンセルできます。キャンセルするには、Threadsプロフィールに再度ログインする必要があります。
参考:https://help.instagram.com/313703828012423
アカウント削除ではなく、一時的に利用停止することもできます。ただし、一時的な利用解除方法で、利用解除できる頻度は週1回までとなっています。
参考:https://help.instagram.com/558007373138554
ここからは、Threadsに公式アカウントを開設し、運用を開始した企業の事例をいくつかご紹介します。
ネットワーク機器をはじめとしたサプライ製品の開発・販売を行っているエレコム株式会社。
SNSごとに運用担当者が異なるようで、「Threadsは現状Twitterの中の人がやっています。そのため、インスタの感じとはだいぶ違う感じになりますがご了承ください😂」と投稿しています。
https://www.threads.net/@elecomjp
袋状のラップ「アイラップ」の公式アカウントは、さまざまな投稿テストを実施。X(Twitter)キャンペーンへのリンクやYouTubeでの説明動画へのリンクなどの投稿もおこなっています。
https://www.threads.net/@i_wrap_official
東京・六本木にある現代アートの美術館である森美術館は、展覧会情報を投稿。
https://www.threads.net/@moriartmuseum
日本最大級の女性向けエンタメ&ライフスタイルニュースサイト「モデルプレス」の公式アカウントでは、記事内容を引用した投稿。縦型画像を使用した投稿も実施しています。
https://www.threads.net/@modelpress
音楽共有アプリのSpotifyの公式アカウントです。「MIC CHECK 🎤」とウィットに富んだ初回投稿をしています。
https://www.threads.net/@spotify
電池や光学部品メーカーであるマクセルの公式アカウントです。ビジネスでの活路を開くべく、Threadsを「試験運用中」として様々な投稿テストを実施しています。
https://www.threads.net/@maxelljp
沖縄のアイスクリームメーカーである、ブルーシールアイスクリームでは、呼びかけ投稿を行い、積極的な活用を進めようとしています。「どなたか優しき方、再投稿か引用してみてくれませんでしょうか🥺」と呼びかけるなど、新機能を使って見たいユーザーへ訴えかけています。
https://www.threads.net/@blueseal_icecream
ソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO(ラインモ)」の公式アカウント。「LINEMOも早速始めてみました! よかったらフォローお願いします💚🙈」として活用をスタートしています。
https://www.threads.net/@linemo__official
電子楽器メーカーのKORGの公式アカウントです。なりすましなどを行う偽アカウントが発生することを防ぐためにアカウント開設した、と投稿しています。KORGの楽器を使用しているユーザー投稿を再投稿し、交流をはかろうとしています。
https://www.threads.net/@korg_inc
本格鍋お取り寄せ専門店 TAKUNABEの公式アカウントでは、Threads開設記念キャンペーンやコラボキャンペーンを実施しています。アカウントのフォロー&投稿の再投稿(または引用)にて応募ができ、当選者にはInstagramのDMで結果が届く仕組みです。その他ユーザー投稿への返信やインスタライブの告知を行っています。
https://www.threads.net/@takunabe_com
Threadsの特徴や機能が知りたい方、企業のThreads活用事例が知りたい方に向けて、「Threads 業界別 企業アカウント事例集」を無料公開しています。業界別にThreadsの運用が参考になる企業事例をピックアップしているので、ぜひダウンロードしてください。
Metaからリリースされた新興SNS「Threads」について解説しました。Instagramとの連携を活かしながらX(Twitter)などテキスト共有のSNSの良さをあわせ持ったSNSといえます。
すでに企業の公式アカウントの運用も出てきており、今後の活用が期待されます。
ThreadsなどのSNS運用について、「これから活用したいが、どのように実施していくべきか悩んでいる」という場合は、コムニコへご相談ください。日本のSNS黎明期である2008年に創業し、2,600件以上の運用実績(2024年10月時点)があります。
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