2014年にサービスを開始したnoteは、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、クリエイターが投稿したコンテンツをユーザーが楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。文章、写真、マンガ、イラスト、音楽、動画などの幅広い作品を、クリエイターが気軽に創作・投稿できるのが特徴です。
現在、法人アカウントは3.5万以上あり、法人向け高機能プラン「note pro」の契約・利用率も年々伸びています。
まずはこちらから、ビギナーズガイドをダウンロードしておきましょう。※架電はいたしません。
個人も企業も関係なく、創作を行うすべてのクリエイターに開かれ、安心できる雰囲気や多様性を大切にする場所として「街」と定義されているnote。
現在、累計会員登録者数:777 万、公開コンテンツ数:4,259 万件(2024年2月末時点)、そのうち、法人利用数は3.5万件(2024年3月時点)となっています。
参考:https://note.jp/n/n131d989e370e
年齢層も10代から50代まで幅広く、記事のジャンルも個人クリエイターの小説や漫画、エッセイ、ノウハウまとめ記事から著名人による専門性の高い記事、企業アカウントによる自社HPとはひと味違った記事コンテンツなど、様々な記事が投稿されています。
noteは、他のSNSとは異なり短文のテキストや画像・動画など、瞬間的に消費されてタイムラインに流れていくフロー型のメディアとは異なります。
クリエイター個人や個人が携わるプロジェクトなどのストーリーやプロセスなどを文字をベースに画像や動画、音声コンテンツも交えながら長文で丁寧に伝え、投稿したコンテンツを蓄積していくことができるストック型のメディアです。
noteは半年、1年、2年とコンテンツを発信していきながら、育てていくメディアといえるでしょう。オウンドメディア同様に一朝一夕で効果が出るものではありませんが、物語で伝えることができる点で他のSNSとは異なる伝え方ができるのが特徴です。
noteは単体活用するよりも、X(Twitter)やFacebookなどのフロー型メディアと合わせて利用することで拡散性を高め、より効果的な運用が可能です。
たとえば、X(Twitter)では記事の投稿時に「お知らせ」することで拡散するために活用し、長文記載ができるFacebookではnoteコンテンツの内容を抜粋して紹介することでコンテンツへ誘導していく、というように、組み合わせるようにしましょう。そうすることで、記事をより多くの人に読んでもらえるようになります。
そのため、noteを活用する際は、X(Twitter)などほかのSNSと合わせて使うことをおすすめします。しかし、メディア運用は非常に労力がかかる施策でもありますから、note運用とあわせて他SNS媒体も運用したい場合は、SNS運用代行の利用も検討してみてください。
We Love Socialを運営する株式会社コムニコでは、note proセールスパートナーとなっており、note社と連携をとった施策提案が可能です。また、SNS黎明期である2008年に創業し、大手企業を中心に2,600件以上(2024年10月時点)のSNSマーケティング支援してきているため、目的に合わせた企画・コンテンツ制作・運用代行をお任せいただけます。
>>コムニコにSNS運用代行・コンサルティングの相談をする
「noteってブログみたいなものだよね」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
noteとブログとの違いは、クリエイターが気軽に創作を始め、続けていけるような環境が整っているという点です。具体的には、以下のような点が挙げられます。
オウンドメディアを持っていない企業であれば、noteのプラットフォームを使うことで、エンジニアによるサイト構築が必要なく、すぐにオウンドメディアと同等のコンテンツ運用を始められることがメリットです。noteのプラットフォームを利用するだけであれば費用はかからず、コンテンツ運用における制作費用など必要最小限のコストでスモールスタートができます。
noteの会員数は777 万人以上(2024年2月末時点)、自社サイトでオウンドメディアを運用している企業であっても、自社サイトより集客がしやすい場合があります。月間5,145万人(2023年11月時点)が訪れるメディアであり、長文テキストを好むユーザーが多い媒体と考えられます。また、noteのユーザーを巻き込んだキャンペーンを開催し、認知の拡大やブランド好意度の向上につながるコミュニケーションが取れる点もメリットといえるでしょう。
コンテンツ量が多く、その表示速度も速いため、Amazonや楽天などの大手プラットフォームと同様に検索サイトにとっての信頼性が高く評価されています。つまり、記事がGoogle検索などの検索サイトの上位に表示されやすいという特長があります。そのため、キーワードを意識した記事づくりをすることで、外部から記事を見つけてもらいやすくすることができます。
noteは、外部の検索サイトやXなど拡散性の高いSNSからの流入も多く、一つひとつの記事が入口になる可能性があります。したがって、どの記事も丁寧につくっていくことが大切になります。
では、企業アカウントとしてnoteを活用するにはどこから始めるべきでしょうか?
noteを活用している企業の目的は、プロモーションやブランディング、コミュニティづくり、リクルーティング(採用)など様々です。
自社HPやその他情報発信媒体などもふまえ、何のためにnoteを使うのか?どんな情報を届けていきたいのか?の目的を明確にしていきましょう。
顧客や顕在層など自社から近い人たちを優先しつつ、そこから同心円状に外側のステークホルダーへコンテンツを届けていく感覚を持つと良いでしょう。ここで同時にペルソナを決めておくとコンテンツ作成の際、便利です。
他SNSのKPIの場合、初期設定からフォロワー数やエンゲージメント率のようにユーザーのアクションを追いかけることが多いですが、noteは少し違います。
まずは、運用するメンバーのKPIとして「記事の投稿(更新)本数」を設定しましょう。無理のない範囲で、コツコツ続けられる数値を設定し、それを3ヶ月〜半年ほど達成が続いた段階で、PV数や読了率、スキ数などの設定に移行していきましょう。
決めた目的とターゲット、自社の強みやミッション、ビジョン、伝えていきたいメッセージを踏まえて、コンテンツ全体のコンセプト(目指す読後感)を決めていきましょう。
コンセプトは、noteの運用における大切な軸であり、運用中にコンテンツ企画に迷った際には立ち戻ってくる灯台のようなものです。そのために、コンセプト設計については妥協せず考え抜くことが重要です。
コンセプトが決まれば、それに沿った企画を考え、その企画に応じた取材対象者の選定などを行っていきましょう。
運用体制については、note編集チームとして可能であれば最低2人からの編成が良いでしょう。
記事の企画アイデアを考え、壁打ちを行うパートナーがいる方が案自体がブラッシュアップされ、より良い企画に昇華できるはずです。
変更できる部分の図解と変更すべき理由をまとめました。
無料で登録・利用できる「note」に加え、個人向けの有料プランである「note プレミアム」、法人向けの「note pro」の3種類のプランがあります。
note | noteプレミアム | note pro | |
向いている人 |
全ての人向け | 個人・クリエイター向け | 法人向け |
料金 | 無料 | 月額:500円(税込) |
月額:80,000円(税込) |
主要機能 | 文章、画像、音声、動画投稿 | 定期購読マガジンの申し込み、共同運営マガジン、Amazonウィジェットなど |
無料メンバーシップ、2段階認証、Google Analytics設置、外部配信フォーマット対応、詳細分析note proアナリティクスβ、HubSpotフォーム設置など |
参考:noteの機能一覧
①ファビコン変更
②独自ドメイン
③ロゴ変更
④認証マーク(※)
⑤フォロー/フォロワー数非表示設定
⑥コーポレートカラー設定
※note pro事務局の審査の上、承認されたアカウントにnote認証マークが表示されます。認証マークは定期的な見直しにより非表示になる可能性があります。
無料版やクリエイター・個人向けのサブスクリプション「noteプレミアム」でも分析ダッシュボードは活用できますが、詳細なデータを確認することはできません。「note pro」にすれば、画像のように詳細な分析画面が確認できる「note pro アナリティクスβ」を使用することが
通常版note利用中の法人アカウントの数値と比較し、以下の各指標の平均値が大きく上回る結果も出ています。
また、「note」アカウントに比べて「note pro」アカウントの記事がnoteトップページのレコメンド枠へ表示される可能性が約2倍になります。
3.5万アカウント以上の法人アカウントがある中で、効果的に運用している事例を運用目的別に紹介します。
https://note.com/macromill/
株式会社マクロミルはnote proを活用し、クライアント企業に向けて有益な情報を提供しています。コロナ禍での営業スタイルの変化に対応し、オンラインでの信頼関係構築や自社サービスのアピールを可能にしています。また、note proの高度な分析機能を活用し、記事の反応を分析してPDCAサイクルを回し、運用の成果に繋げています。これらの取り組みは、マーケティング活動にも活用され、営業の成果に繋がっています。
都市づくりなどを行う株式会社森ビルでは、人にフォーカスしたメディア運営をしています。関わる一人一人に、「都市の未来に対する想いやアイデア」を聞き、「これからの都市を考えていきませんか?」と問いかけています。
インタビューのほか、イベントレポートなどもあり、森ビルが今、何を考えてどんなことをしているか、ということをわかりやすく伝えています。
https://note-kirinbrewery.kirin.co.jp/
KIRIN公式アカウントとして、商品ブランドの考え方やKIRINの働き方など様々なコンテンツを配信しています。目次記事をTOPに固定することで、気になる記事に素早くアクセスできる工夫をしています。
https://note.calbee.jp/
カルビー株式会社は、商品愛に溢れる一般ユーザーの記事を公式アカウントでまとめ、ファンを巻き込む運用を行っています。これにより、ファンが喜ぶ「裏話」を通じてファン数や好感度の上昇を狙うことが可能です。カルビーは開発秘話や社員の想いを公開することで、ファンの心を掴んでいます。noteの活用することによって生活者とのコミュニケーション強化やファン増加が見込める事例です。
https://note.kaminashi.jp/
株式会社カミナシはnote proを活用し、採用に関する情報発信を行っています。各社員が執筆した記事は企業アカウントから閲覧できる「マガジンリツイート」機能を活用し、採用候補者は社員の働き方や想いを理解することができます。これにより、内定承諾率が大幅に上昇しました。また、候補者が企業と社員のビジョンを深く理解し、自身とのマッチングを確認できるため、内定承諾率向上に寄与しています。同社では社員が持ち回りで投稿する文化が根付いており、候補者は自分と近い職種の人の働く状況を理解し、深い情報収集が可能になっています。
クラウドファンディングなどを手掛けるREADYFOR株式会社は、「関わる人たちの想いを届ける」として、社員インタビューや手がけたサービスのデータなどを公開しています。READYFORがどんな仕事をしているか、どんな想いをもっているか、どんな人が働いているか、バランスよく確認できるのが特徴です。
コミュニケーションをデザインする会社として、NECネッツエスアイ株式会社はコミュニケーションの工夫を公開しています。オープン社内報として会社の雰囲気が伝わるだけでなく、会社の取り組みやイベントの参加、データ分析にまつわる話など、広く情報を得ることができます。
今回は、noteの概要や機能、note proでできること、法人アカウントの活用事例など、企業がnoteを活用するにあたって必要となる基礎知識をご紹介しました。
デジタルマーケティングの手段のひとつである「note」は、他SNSプラットフォームと比べてよりストック型のメディアとして考えるべき媒体です。ブログともその性質は異なるため、SNS運用のひとつとして検討することをおすすめします。
コンテンツを練る必要がある性質上、事前準備の段階で考えるべき目的やターゲット、コンセプトについては時間をかけて考えていくことが、より良いメディアに成長させるポイントです。
そして、目先の結果に一喜一憂することなく中長期的な目線で運用していくことを心掛けましょう。
>>コムニコにSNS運用代行・コンサルティングの相談をする
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