X(Twitter)の利用規約とは、X(Twitter)を利用する際の条件やルールを規定したものです。
ユーザーはこれを遵守する必要があり、もしも規約に違反した場合、X(Twitter)はユーザーに対して、コンテンツの削除や公開範囲の制限、X(Twitter)へのアクセスの停止、法的措置などの強制措置を取ることができるとしています。
最近では、機械学習やAIに関する内容が明記されたことによって、大きく話題になりました。これを受けて、今後のX(Twitter)の運用の仕方について改めて考えるユーザーも、特にクリエイターを中心に多く見られました。
このように、利用規約の変更ひとつで、アカウントの運用方法を見直さなければならなくなる可能性もあります。利用規約や改定内容を確認することで、規約違反だけでなく、思わぬリスクを避けられるようにしましょう。
X(Twitter)の利用規約において、2024年11月に大幅な規約改定が行われました。主に以下の点が新たに記載されています。
利用規約に、ユーザーが投稿したコンテンツをX社の機械学習や人工知能モデルのトレーニングに使用するということが明記されました。
実は、投稿が機械学習や人工知能モデルのトレーニングに使用されることは、すでに「データ処理についての詳細情報」に記載され、運用が始まっていました。しかし、2024年11月の改定で明確に利用規約に記載されたことにより、多くの人の目に触れて話題となりました。
自社の投稿テキストや画像、動画などを、機械学習や人工知能モデルのトレーニングに使用されたくないという場合は、アカウントの設定変更によりトレーニングへの使用を回避することができます。詳しい設定方法は、のちの「AI学習への使用を回避する方法」の項にて解説していますので、そちらを参考にしてください。
スパムや詐欺、なりすまし、偽装などの行為を行うアカウントに対するポリシーが「信頼性」の項にまとめられました。これによって、たとえば投稿やリプライ、DMで、大量の投稿や同じ内容の投稿、無関係な投稿などを一方的に送信することといった禁止行為が細かく規定されています。
X(Twitter)には、投稿コンテンツに対して広告収益を得られる「Creator Ads Revenue Sharing program」という制度があり、その収益の欲しさに、バズった投稿へ意味のないリプライを繰り返すアカウントが散見されます。こうしたアカウントは、ユーザー間で「インプレゾンビ」と呼ばれ、通常のユーザーに迷惑がられています。「信頼性」の項は、インプレゾンビの抑制を主な意図として設けられました。
利用規約の最初の項目には、「本サービスを利用できる人」として、X(Twitter)の利用資格を持つ人が記載されています。簡単にまとめると、X(Twitter)の利用には以下のような条件があります。
企業アカウントの場合は、ブランドや商品のリリースに合わせた誕生日を設定したくなりますが、2011年よりも最近を設定してしまうと、13歳以下であると判定されて凍結などの制限を受ける場合があります。注意しましょう。
利用規約では、X(Twitter)に投稿するコンテンツに関して、簡単にまとめると以下のように規定されています。
その上で、コンテンツの権利については、以下のように記載されています。
X社の利用規約に沿って、放送・配信・リポスト・プロモーションに対して他の個人や企業が利用できるようにすることに同意するものと明記されています。
前述のように、利用規約にはユーザーの投稿がAIの学習に使用されることが明記されましたが、アカウント設定の変更により、それを回避することができます。
X(Twitter)に投稿した情報をAI学習に使われたくない場合は、作品やアカウントを削除するのではなく、設定からAIトレーニングへのオプトアウトをするようにしましょう。
設定方法は、もっと見る>設定とプライバシー>プライバシーと安全>データ共有とカスタマイズ>Grokを選択してチェックボックスを外すというものです。こちらの設定方法はヘルプページにも記載されています。
参考:https://help.x.com/ja/using-x/about-grok
「プラットフォームの使用に関するガイドライン」には、「アカウントの行為のルールと留意点」がまとめられています。前述したように、インプレゾンビへの対策を主な目的とした規約の改定により、スパムなどの行為を行うアカウントに対するポリシーが強化されました。「アカウントの行為のルールと留意点」では、具体的にどのような行為がスパムと見なされるのかが挙げられていますので、改めて一読し、そうした行為に抵触しないようにしましょう。
たとえば、以下のような行為をアカウント規制の対象としています。
など
X(Twitter)のロゴは、ブランドツールキットからダウンロードすることができます。
入手できるロゴはブラックかホワイトの2種類。どちらを使用するかは、背景の色にあわせて選ぶことができます。
ロゴの使用にガイドラインを設けているSNSもありますが、X(Twitter)のロゴの使用には、今のところ具体的な規定がありません。ただし、ロゴのダウンロードページには「ロゴをどのように使⽤するかについては、時間をかけて慎重に検討してください」とあるため、Xのブランドを毀損しない使用方法どうかを一度考えてから、慎重に使用するようにしましょう。
X(Twitter)の利用規約は定期的に改定されるため、継続的にチェックする必要があります。そうすることで、知らない間に規約違反を犯してしまった、何らかのリスクにさらされてしまったということがないようにしましょう。
最近では、AI学習へのコンテンツの使用が明記されて話題になりましたが、AI学習にコンテンツを使用されたくない場合は、オプトアウトの設定を行うこともできます。自社の運用に大きく関わる規約が改定されたときは、慌てずに規約をしっかりと読み解き、対応を検討するようにしましょう。
X広告認定代理店でもある株式会社コムニコでは、X(Twitter)の運用に関する相談をお受けしています。課題や予算に応じて、公式のAPIを活用した自社開発のX(Twitter)投稿管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」やX(Twitter)キャンペーンツール「ATELU(アテル)」の提供も可能ですので、何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
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