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【2025年版】X(Twitter)のALT(代替テキスト)正しい使い方!AI活用や「隠しテキスト」のリスクを解説

作成者: 山本 春華|2025.12.09.01:00

X(Twitter)画像のALTテキストとは?

画像のALTテキストは「代替テキスト」とも呼ばれ、目が不自由なユーザーも含めた多くのユーザーが画像を理解できるよう、テキストで画像の説明を追加できる機能です。「ALT」はインターネット業界に共通の用語で、Webページ上の画像の代わりとなる説明テキストのことを指します。

この機能は、X(Twitter)では2022年4月にALTバッジが実装され、ユーザーが自分の投稿する画像に説明テキストとしてALTを追加できるようになりました。X公式は、ALTバッジの記入方法について、「簡潔にすることが望ましいが、画像の前後関係をよく理解できるよう正確に説明すること」を求めています。

画像に追加されたALTは、画像の左下の「ALT」ボタンから閲覧できます。X(Twitter)の投稿テキストの文字数上限は140字(Xプレミアム未加入の場合)ですが、ALTは1,000文字まで入力できるようになっています。

たとえば、こちらの画像の場合は「青空と満開の桜」と設定すると、画像が見えない場合であっても内容が分かるのではないでしょうか。ALTテキストは、できるだけわかりやすく、誰にでも伝わるように設定するのがポイントです。

参考X(Twitter)ヘルプ:アクセシビリティ>ALTバッジとGIF画像ラベルの使い方

【炎上リスク】なぜ「隠しテキスト」として使うと批判されるのか?

すでに官公庁や大手企業の公式アカウントがALT機能を「画像に写っていない情報の記載場所」として誤用し、批判が集まるケースが増えています。

視覚障がいのあるユーザーにとって、音声読み上げ機能は「情報を得るための生命線」です。
そこに画像と無関係な長文(レシピの詳細や裏話など)が書かれていると、「画像の内容を知りたいのに、関係ない情報を延々と読み上げられてしまう」という深刻なストレスを与えてしまいます。

🚫 絶対に避けたいNG例(炎上の原因)

  • 画像にない情報の記載(レシピ・裏話など):
    「ALTなら長文が書けるから」と、本来本文に書くべきレシピや日記をALTに隠すのはNGです。情報は誰にでも公平に届くよう、本文やツリー投稿(リプライ)に記載しましょう。
  • 関係ないハッシュタグの羅列:
    検索ヒット狙いで無関係なワードを大量に仕込むと、音声読み上げでは意味不明な単語の羅列として再生され、ユーザーを混乱させます。
  • ネタバレ隠し(大喜利):
    「画像をタップしないと見れない」性質を利用してクイズの答えなどを書く遊びが一部で流行っていますが、本来のアクセシビリティ用途とは異なります。企業公式としては避けるべきです。

✅ 推奨されるOK例(正しいマナー)

あくまで「画像を見られない人に、画像の中身を伝える」ことに徹しましょう。

  • 客観的な描写:
    「青い空の下、白いTシャツを着た男性が笑っている」など、見えているものをそのまま言葉にする。
  • 文字の書き起こし:
    画像内にチラシやポスターの文字がある場合、それをテキスト化して入力する。(これは非常に助かる使い方です!)
  • 補足情報:
    商品画像の場合、色や形、質感など、視覚だけでは伝わりにくい具体的な情報を補う。

ALTテキスト作成が難しいと感じたら「生成AI」活用も

「毎回、適切な説明文を考えるのが大変」という方は、生成AIを活用してALTテキストの「たたき台」を作成してみましょう。使い方は、画像を生成AIツールに渡して「X投稿用のALTテキストを作って」と指示するだけ。

おすすめツールは「Gemini(ジェミニ)」

画像生成AIやチャットボットは多数ありますが、様々なツールを試した結果、現状ALTテキストの作成にはGoogleの「Gemini」が特におすすめです。

  • 無料で使える: 高性能な画像認識機能を、回数制限を気にせず無料で利用できます。
  • 描写が正確: 画像に写っているものを客観的に言語化するのが得意で、ALTの目的に適しています。
  • スピードが速い: 画像をアップロードしてから回答までの速度が速く、投稿作業を邪魔しません。
【プロンプト(指示文)の例】
この画像を視覚障害者向けに代替テキスト(ALT)として記述してください。

以下のルールを厳守してください:
・スクリーンリーダーで聞いたときにすぐに状況が理解できるように、客観的・具体的に
・左上→右下の順で重要な要素だけ簡潔に記述
・感情表現、感嘆符、絵文字、装飾は一切入れない
・動詞は「〜している」ではなく「〜する」「〜した」で
・色・服装・表情は必要に応じて簡潔に記載
・日本語で、原則80文字以内(複雑な画像なら最大100文字)

⚠️ AI利用時の注意点

AIは便利ですが、画像に写っていないものを勝手に付け加えたり(ハルシネーション)、文字を読み間違えたりすることがあります。そのままコピペせず、必ず担当者が内容を目視で確認・修正してから設定するようにしましょう。

設定の仕方は後述しますが、Xから設定する方法と「コムニコ マーケティングスイート」など管理ツールから設定する方法があります。

>>資料ダウンロード・無料トライアル:X(Twitter)のALT画像設定もできるSNS管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」

ALTテキストが必要な理由

目の不自由な方がWebサイトを閲覧する際には、一般的に音声読み上げ機能を利用します。
このとき、画像にALTテキストが設定されていると、そこにどのような画像が掲載されているのかという情報を伝えることができるようになります。ALTテキストを設定することによって、目の不自由な方などのWebアクセシビリティの配慮につながるわけです。

Webアクセシビリティとは、誰もがWebの情報やサービスにアクセスしやすくすること。障害者差別解消法でも、Webアクセシビリティへの対応は努力義務とされ、ALTテキストの設定などが推奨されています。

X(Twitter)における実際の活用事例

個人による画像の投稿が非常に多いX(Twitter)において、ALTバッジは画像の代わりとなる説明テキストとしてだけでなく、いろいろな使われ方をされています。

たとえば、以下のような使われ方がありますが、これらはすべて正しい使用方法ではありません。

  • 質問箱(「マシュマロ」や「mond」などの匿名で質問できるツール)に寄せられた質問への回答
  • 投稿した画像に関連するエピソードの紹介
  • 何らかの作品のネタバレなど、タイムラインに直接書き込みにくい話題の投稿

ALTは通常の投稿よりもはるかに多くの文字数を書き込めるという便利さはありますが、後述のとおり、誤った使い方をすることで炎上リスクにもなり得ます。特に企業の場合は、本来のALTの存在意義を意識して書き方を考えるようにしましょう。

X(Twitter)で画像ALTを設定する手順<スマホ編>

スマホ版のX(Twitter)では、以下の手順で画像ALTを設定することができます。

手順1:投稿したい画像を選ぶ

新規投稿の作成画面を開き、画像の追加ボタンから投稿したい画像を選択します。

手順2:ALTテキストの入力画面を開く

画像右下の「+ALT」をクリックし、ALTテキストの入力画面を開きます。

手順3:ALTテキストを入力する

ALTテキストを1,000文字以内で入力し、右上の「完了」を押下します。

手順4:ポストする

必要があれば投稿テキストを入力し、「ポストする」を押下します。すると、投稿した画像の左下に「代替」の表示が出現します。これをタップすると、先ほど入力したALTテキストが表示されます。

X(Twitter)で画像ALTを設定する手順<PC編>

次に、PCで設定する際の手順をご紹介します。

手順1:投稿したい画像を選ぶ

テキスト入力エリアの下部にある画像の追加ボタンをクリックして、自身のファイルから投稿したい画像を選択します。

手順2:ALTテキストの入力画面を開く

画像左上の「編集」をクリックし、さらに「ALT」のタブをクリックして「ALT」の入力画面を開きます。または、画像下部の「件の説明を追加」をクリックして、直接「ALT」の入力画面を開きます。

手順3:ALTテキストを入力する

ALTテキストを1,000文字以内で入力し、右上の「保存」を押下します。

手順4:ポストする

必要があれば投稿テキストを入力し、「ポストする」を押下します。すると、投稿した画像の左下に「ALT」の表示が出現します。

ちなみに、画像のALTテキストは、コムニコが提供しているSNS運用ツール「コムニコ マーケティングスイート」からも設定できます。

ALTテキスト設定時の注意点

ALTテキストを設定するときの注意点やありがちな疑問点についてまとめました。

ALTはどのように記入すべき?

その画像がどのような内容のものなのか、その画像が投稿テキストとどのように関係しているのかといったことが正確に理解できるように記入しましょう。ただ、長々と説明すればいいというわけでもありません。画像を見なくても伝わるように、できるだけシンプルに、わかりやすく書くことを心がけましょう。

どれくらいの文字数が適切か?

ALTは1,000文字まで入力できますが、短くても伝わる内容であれば、数文字の短文でも問題ありません。また、たくさん記入すればいいというわけでもないので、画像が見られない人にもこちらの言いたいことが伝わる範囲で、できるだけ簡潔にまとめることを意識することが重要です。30文字程度に収めてはいかがでしょうか。

英数字で記述するべき?

X(Twitter)のALTは、日本語入力が可能です。必ずしも英数字で記述する必要はありません。英語で伝えたい場合は英語で、日本語で伝えたい場合は日本語で記入しましょう。
ちなみに、X(Twitter)のALTには、絵文字を入力することもできるようになっています。

画像内に情報が多いときはどうすべき?

画像内の情報の全てを説明した方が正確に理解してもらえると考える場合は、詳しく記載するのが望ましいです。
一方、その中で必要な情報は一部であるという場合は、その情報の説明のみで問題ありません。あくまでも、その画像を見られない人が、どうすれば投稿の内容を理解できるかということを基準に考えましょう。

基本的にALTの設定はX(Twitter)上で行う

あらかじめ画像にALTを設定しておくということができないため、基本的にALTの設定はX(Twitter)上で行います。ただ、なかには「コムニコ マーケティングスイート」など、SNS運用ツールから設定できるものもあります。

>>資料ダウンロード・無料トライアル:X(Twitter)のALT画像設定もできるSNS管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」

まとめ

画像のALTテキストは、画像の説明を追加できる機能です。目が不自由なユーザーも含めた、多くのユーザーが画像の内容を理解できるように存在しています。

X(Twitter)のALTテキストは、ユーザーによってさまざまな使われ方をしていますが、それではその機能の本来の意義が失われてしまいます。誤った活用方法によって炎上につながるリスクもあるため、特に企業アカウントは正しく活用することを意識しましょう。

ALTテキストは、株式会社コムニコが提供しているSNS運用ツール「コムニコ マーケティングスイート」上からも設定できます。このツールでは、投稿管理や分析などもできますので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

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