この記事は、日本におけるSNS黎明期である2008年に創業し、これまで多数の企業SNSマーケティング支援を行ってきた株式会社コムニコが記事更新時点で情報確認し、まとめています。
X(Twitter)のアルゴリズムとは、「おすすめ(For You)」のタイムラインに投稿が表示される仕組みのことを指します。
投稿は必ずしも時系列で表示されるわけではなく、その投稿のエンゲージメントの高さなど、複数の要素から表示順が決められます。その要素がアルゴリズムに対して優位に働くと、投稿は優先的に表示され、多くのユーザーの目に留まりやすくなります。
2026年5月15日に公開されたアップデートの軸を一言で表すと、「AIが投稿の中身(文脈)を深く読み、評価する仕組みが正式に導入された」ということです。
これまで、「いいね」や「リポスト」などの「数値」が主な評価の指標でした。そのため、投稿の中身が薄くてもエンゲージメントさえ取れればアルゴリズムが優位に働く可能性がありました。しかしこれからは、AIがまるで人間の目のように投稿内容を精査し、その投稿がユーザーにとって本当に価値があるものかを厳しくジャッジします。
今回アップデートされた「AIによるコンテンツ評価の注意点」、「システム・仕様面でのアップデート」を以下にまとめました。
暴⼒的メディア/成⼈向け/スパム/違法⾏為/ヘイト/暴⼒発⾔/⾃傷など、これら7カテゴリに触れるか触れないかの「グレーゾーン」狙いの投稿は、リスクが従来以上に⾼いといえるでしょう。
中⾝の薄い投稿・テンプレ感の強い投稿は品質の面で不利になるため、注意が必要です。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)キャンペーンなど人物が映る素材の選定で、従来以上の配慮が必要となります。
短いだけ・絵文字だけの返信は、低品質と見なされ、スレッド上位に上がりにくい可能性があるので注意しましょう。
以前は限定的だった重複表示を抑える仕組みに変更が入り、連投やセルフリポストで露出を稼ぐ戦略は通用しなくなりました。今後は「量」ではなく、「質」を最大化する戦略が求められます。
エンゲージメント数中心だった以前のシンプルな指標から、変更後はメディアの有無、言語、フォロワー規模など詳細な情報が1本ごとに紐付く形へ細分化されました。
フォロワー規模は6階層に分けられ、別々の評価軸が走ります。中小アカウント(〜1万フォロワー)と大型アカウント(10万〜)が同じ土俵で比べられなくなったため、自社の規模に応じた現実的なKPI設定が可能になりました。
また、画像・動画付きの投稿が優遇され、初動30〜60分の重要性が高まっています。
以前はフォロー中など限られた経路からのみ集められていたおすすめ候補ですが、変更後は通知タップ時やトピックなどユーザーの行動に応じた「専用経路」が新設されました。これにより、正確なトピック分類を狙った投稿設計が露出を左右するようになります。
以前は「ラーメン」や「カレー」といった個別の単語単体で評価されていましたが、これからは「グルメ」という大きなフォルダの中に、それらが整理されるイメージに変わりました。
そのため、マニアックな言葉よりも、誰もがわかる大きめのジャンルを意識して発信した方が、AIに「このジャンルが好きな人たち全員におすすめできる」と判断され、多くのユーザーに届きやすくなります。
以前は、不適切な投稿の前後に自社広告が表示されてしまうことがありましたが、表示される瞬間に前後の投稿の安全性を自動判定する仕組みが導入されました。これにより広告の安全性は向上した一方、出稿する広告自体がNG判定を受けると配信機会そのものが削られてしまうため、事前の厳格なクリエイティブチェックがこれまで以上に重要となります。
立ち上げ間もないかつフォロワー数が極端に少ないアカウントから、他人の人気投稿に便乗して宣伝URLや告知リプライを送りつける行為は、専用AIにより即座にスパム判定・排除されるため注意が必要です。
今回のアップデートにより、投稿ごとの「本質的なクオリティ」と「緻密な投稿設計」が成果を分けることになります。
では、具体的にどのような点を注意して日々の運用を行っていくべきか、次の章で詳しく解説していきます。
表示される経路が増え、同じ投稿が何度もユーザーに表示されにくくなったこれからのXでは、「テーマの明確さ」「適切なクリエイティブの活用」「初動での反応の獲得」の3つが成果を大きく左右します。
一つ一つの発信の精度を高めるために、日々の運用で押さえるべき優先順位を、詳しく解説していきます。
AIによる内容の品質スコアリングが格段に厳しくなったため、「前後の文脈を読まないと意味がわからない投稿」や「定型文のような投稿」は、おすすめに載りにくくなります。量でカバーしようとするのではなく、「この1本の投稿だけで、読んだ人がしっかりと満足できるか・学びがあるか」という質を追求するようにしましょう。
現在のXのAIは、テキストだけでなく、添付された画像や動画に「何が写っているか」「どんな文字が書かれているか」まで高度に理解します。単にタイムラインで目立たせるためだけでなく、「投稿のテーマを補足し、より分かりやすく伝えるための手段」として、魅力的なクリエイティブを必ずセットで添えるようにしましょう。テキストと画像のテーマが完全に一致していると、AIからの評価も高まりやすくなります。
また、動画を活用する場合は「10秒以下」「10〜60秒」「60秒超」でそれぞれ別々の評価軸が適用されます。ショート動画とロング動画は別物として設計するのが正解です。
先述の通り、同じユーザーに何度も同じ投稿が表示されなくなったため、「投稿直後の最初の露出」でどれだけ反応(いいね・リポスト・返信など)を確保できるかが、その後の拡散力を大きく左右します。
特に初動30〜60分が重要とされているので、自社のアカウントのターゲット層が、1日のうちで1番スマホを見ている時間に合わせて投稿を行うことは、これまで以上に必須の戦略となるといえるでしょう。
Premium(有料)加入者限定で、過去24時間でXでアクティブだったフォロワー数が確認できるため、自社アカウントの最適な投稿タイミングを確認してみましょう。
今回のアップデートでは、ユーザー同士の対話がこれまで以上に重視されており、活発なリプライ欄を持つ投稿は「周囲への拡散を促す強力なシグナル」として評価されます。 企業からの一方的な発信で終わらせることなく、寄せられたコメントには丁寧に応じ、会話を盛り上げる設計を行いましょう。
ただし、先述の通り、エンゲージメント「数」をただ稼げば良い時代は終わり、これからはAIがコメントの中身まで厳格に評価するようになります。中身のない短い返信や絵文字だけの返信はかえって品質スコアを下げ、上位表示されにくいため、文脈に沿った丁寧な言葉選びで対話を紡ぐことが、投稿全体の評価を伸ばす鍵となります。
AIは「文脈」を深く読み解くため、自社アカウントの評価を守るためには、引用リポストを行う際、「引用元の投稿が信頼できるものか」をしっかり見極める必要があります。スパムまがいのアカウントの投稿や、自社の発信テーマと全く関係のない投稿を安易に引用リポストすると、アカウントの専門性や安全性が疑われ、マイナスの影響を与えるリスクがあるため注意が必要です。
以前はインプレッションを伸ばすための有効な手段の1つとして「ツリー投稿(スレッド投稿)」がありました。しかし、1本ずつの単独投稿の質が厳しく評価される現在の仕様では、むやみな連投はユーザーのエンゲージメント(反応)を分散させてしまう原因になります。基本は1本の投稿で完結できるように、投稿内容は絞りましょう。
今回のアップデートでは、投稿1本ごとに「投稿言語」の情報が個別に紐付けられるようになりました。発信している言語がターゲット読者の言語と一致していないと判定された場合、それだけで露出が少なくなるリスクがあります。 海外のトレンドに乗ろうとして安易に多言語を混ぜたり、ターゲットが曖昧な言語構成でツイートしたりすることは避け、アカウントの対象読者に合わせた確実な言語選定を徹底しましょう。
最新のアルゴリズムを味方につけ、ユーザーのタイムラインに届きやすい投稿を作るために、投稿前に確認したい5つのチェックリストです。毎日の運用ルーティンや、投稿前のWチェックにぜひご活用ください。
X(Twitter)の運用は、専用ツールの導入で大きく効率化することができます。
>>資料ダウンロード:SNS投稿管理・分析ツール「コムニコ マーケティングスイート」
コムニコ マーケティングスイートは、SNS運用の現場が求める機能を、運用担当者目線で開発したツールです。X(Twitter)だけでなく、Instagram・Facebook・TikTokにも対応しており、複数のSNSを一元管理できます。
たとえば、次のような機能が利用できます。
コムニコでは、AIがコメント(リプライ文)を自動作成する「AIリプライアシスト」のサービスも提供開始。「ユーザーとのコミュニケーションを推進したいけれど、リソースがない」といった企業におすすめです。
>>資料ダウンロード:SNSキャンペーンツール「ATELU(アテル)」
SNS上で実施するプレゼントキャンペーンを効率的に運用できる専用ツールです。X(Twitter)だけでなく、Instagram・TikTokのキャンペーンにも対応しています。
X(Twitter)では、次のようなキャンペーンに活用できます。
X(Twitter)の運用やキャンペーンにかかる工数はツールで効率化し、創出した時間をSNS戦略の策定や投稿企画に充てることで、より高い成果を目指しましょう。
今回のアップデートにより、X(Twitter)のタイムラインは、AIがコンテンツの本質的な質と安全性を厳格に見極めて届ける場所へと完全にシフトしました。
これからのX(Twitter)運用で着実にファンを増やし、成果をあげるためには、「テーマの明確化」「クリエイティブの活用」「適切な投稿時間による初動の最大化」という、基本的なところに丁寧に注力する必要があります。小手先のテクニックが通用しなくなった今こそ、基本に立ち返った運用の質が問われています。
とはいえ、毎日パソコンの前に張り付き、手作業でこれらすべてを完璧にこなすのは現場の担当者様にとって非常に大きな負担です。限られたリソースの中で「質の高いコンテンツ作り」や「ファンとのコミュニケーション」という本当に大切な業務に集中するためにも、コムニコ マーケティングスイートなどの信頼できる運用管理ツールを賢くインフラとして取り入れ、新時代のX(Twitter)運用を効率的に攻略していきましょう。
株式会社コムニコでは、アルゴリズムをおさえた運用提案のほか、成果につながるアカウント設計、投稿作成、投稿代行、コメント管理、キャンペーンなど、一連のSNS運用をお手伝いいたします。
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