X(Twitter)によると、梅雨に関する投稿数は843万件。期間が比較的長い梅雨は、卒業式・卒園式(505万投稿)やお盆休み(328万投稿)よりも多く投稿される傾向があるモーメントとなっています。
世界的にみても日本は雨の多い国です。国土交通省の調査によると、世界の主要国における年間降水量の平均と比較して、日本の降水量は世界平均の約1.4倍となっています。
総務省統計局や気象庁の平年値データによると、年間の降水日数は、おおよそ110〜130日程度とされています。
地域差はありますが、日本に暮らすわたしたちの1年の約3分の1〜3分の2が「雨や雪の降る日」という計算になります。
参考:気象庁「平年値(1991〜2020)|天気出現日数(年)」
X(Twitter)のまとめから見ても梅雨の投稿量が多く、長期間にわたって一定の関心が見られる「雨の日」「梅雨」。
こうした「雨や雪の日の多さ」は、ユーザーの気分や行動に大きく影響します。
たとえば「月曜の雨、つらい」「傘忘れた」などの投稿に対して、企業アカウントがその気持ちに寄り添った投稿をすることで、ポジティブな接点をつくることができます。
雨の日をポジティブにするためのポイントは、あなたのブランドならではの“ひとこと”かもしれません。
ユーザーの気持ちに寄り添う投稿を用意しておきませんか?☔️
2025年の梅雨は、地域によって大きな差がありそうです。
沖縄や九州南部ではすでに5月中旬に梅雨入りしており、平年より早いスタートとなりました。
一方で、本州を含む多くの地域では6月上旬から中旬にかけて梅雨入りする見込みで、平年と比べて10日以上遅れています。
梅雨明けについては、ほとんどの地域で「平年並み」もしくは「やや遅め」の予想です。関東甲信や近畿、九州などでは7月19日ごろを中心に、例年どおりの時期に梅雨明けを迎える地域が多い見込みです。
以下の表では、主な地域の梅雨入り・明けの時期を整理しています。梅雨入りの日は「トレンド入り」する可能性が非常に高くなります。SNS投稿などに地域ごとの情報を加える際の参考や投稿準備のためにご活用ください。
地域 | 梅雨入り(速報値予測) | 平年差 | 梅雨明け(2024年) |
---|---|---|---|
沖縄 | 5月22日 | かなり遅い | 6月20日ごろ |
奄美 | 5月19日 | 遅い | 6月21日〜29日ごろ |
九州 | 5月16日〜6月4日ごろ |
南部はかなり早く入梅 |
7月15日〜19日ごろ |
中国・四国 | 6月5日〜6日ごろ | 約12〜14日遅い | 7月17日〜19日ごろ |
近畿・東海 | 6月6日ごろ | 約11〜15日遅い | 7月19日ごろ |
関東・甲信 | 6月7日ごろ | 14日遅い | 7月19日ごろ |
北陸 | 6月11日ごろ | 11日遅い | 7月23日ごろ |
東北 | 6月12日〜15日ごろ | 8〜11日遅い | 7月24日〜28日ごろ |
※気象庁の速報値(2025年5月22日更新時点)をもとに作成。梅雨入りには前後5日程度の「移り変わり」期間があります。
雨は、生活に豊かな水資源をもたらす欠かせないものですが、その一方で、集中豪雨や線状降水帯によって河川の増水や土砂災害などの自然災害を引き起こす場合もあります。
そのため、どこかの地域で警報が出るほど強い雨が降っている日や、過去に雨による大きな災害が起きた日には、注意が必要です。場合によっては、「雨の日」投稿の延期を検討する必要もあるでしょう。
これまで起きた雨による大災害が起こった主要な日を確認しておきましょう。
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投稿アイデアのヒントとなるハッシュタグやキーワードを使った事例を確認していきましょう。ポイントは「雨の日の過ごし方から共感を生む」「雨の日を天気トレンドと捉えて活用」「コミュニケーションのきっかけ作り」の3つです。
ポジティブなキーワードをハッシュタグにして、コミュニケーションをとってみてもいいでしょう。以下の事例はこれまで梅雨時期にトレンド入りしたことのあるハッシュタグです。
このように、ポジティブなキーワードを使って投稿をしたり、反応を得やすい問いかけ形式でプレゼントキャンペーンを行ったりするのも、ユーザーとの良好なコミュニケーションに有効です。
コメント訴求できる内容はThreadsなどでも活用できそうです。
キャンペーンは、ツールを活用するとより効率的に実施することができます。キャンペーン効率化ツール「ATELU(アテル)」は、応募者の収集、抽選、当選メール配信、簡易レポートの作成までを自動化します。キャンペーンは定期的に行うと有効なので、あわせてツールの活用も検討してみてくださいね。
日本語には、雨に関する言葉の表現が400以上あるとも言われています。それほど日本人と雨は共に歩んできたということでもあり、そういった言葉を使うととても詩的で素敵な文章になります。
しかし、難しい漢字を使った言葉や意味が複雑な言葉は、SNSではたくさんの投稿の中に埋もれてしまうこともあります。
そこで、雨に関連する言葉としてSNSでも使える、パッと見で読みやすく印象も伝わりやすいものをまとめました。
3月下旬から4月の菜の花が咲く頃に降る雨のこと。
梅雨入り前にひととき天気がぐずつき、梅雨のような雨が降ること。
麦が実り収穫を迎えるころに降る雨のことで、五月雨とも呼ばれる。つまりは梅雨のこと。
9月から10月ごろの秋に降る長雨のこと。
11月下旬から12月上旬の山茶花が咲く季節、つまり初冬にしとしとと降り続く長雨のこと。
悲しみの涙が化したかのように思われる雨、悲しみの涙に例えられるような雨のこと。ほんの少し降る雨。嬉し涙として表現される場合も。
鬼の仕業かと思われるような、並外れて激しい雨のこと。ゲリラ豪雨。
夏に涼しさをもたらす雨のこと。
雹(ひょう)や霰(あられ)、あるいはみぞれ混じりの冷たい雨のこと。
雨が降って冷え込むこと。
日が照っているのに降る雨のこと。天気雨。天照雨(そばえ)とも言われる。
夜に降る時雨のこと。
旧暦の5月28日(今の暦では6月下旬から7月中旬ごろ)に降る雨のこと。鎌倉時代、この日に曽我祐成が切り殺され、それを悲しんだ愛人の虎御前 の涙が雨となったという云われがある。
雨の降る音のこと。
梅雨は長期間にわたるので、投稿タイミングによって文言を使い分けてみると、さらに投稿内容のバリエーションが広がります。梅雨に関する投稿で使いやすい文言を例に挙げてみましたので、ぜひ投稿する文章づくりの参考にしてみてください。
「さわやかな初夏」「清々しい初夏」「梅雨がもうそこまでやってきています」
「入梅(にゅうばい)」「梅雨の季節」「紫陽花の候、雨に洗われて紫陽花の色が鮮やかになってまいりました」
「梅雨(つゆ・ばいう)」「長雨」「梅雨晴れ」「梅雨明け待たれる今日このごろ」「梅雨空の毎日」「久しぶりの青空」
「向暑(こうしょ)」「初夏の訪れを感じる季節」「暑さ日増しに厳しく」「次第に夏めいてまいりましたが」
「走り梅雨(はしりづゆ)」「麦雨(ばくう)」など、前の章参照
梅雨がひと月以上も続くなど、何かと雨の日が多い日本ですが、雨に関する言葉を活用したり、雨の日だからこその内容を投稿したりすることで、雨の日の投稿バリエーションを広げることができます。
また、憂鬱な気分になりがちな雨の日をコンテンツで楽しいものにできれば、ユーザーとの距離もそれだけ縮まります。
投稿にはトレンドのワードをうまく活用すると、ユーザーの興味を引きやすくなります。自社に合うトレンドを見つけたい、SNSのトレンドをもっと知りたいという場合は、前年のトレンド入り実績を確認できる「コムニコ マーケティングスイート」の導入も検討してみてくださいね。