LINE広告は、9,900万人以上*の国内ユーザーを抱えるLINEプラットフォーム上に配信できる広告サービスです。LINE公式アカウントがなくても配信できますが、LINE公式アカウントを持っていると、相乗効果が期待できます。また、LINE公式アカウントの友だちを増やすための広告メニューも用意されています。*2025年6月末時点
LINE公式アカウントについての基礎的な情報については以下の記事も参考にしてください。
https://www.comnico.jp/we-love-social/line-business
上記の記事でも紹介しましたが、9,900万人(2025年6月末時点)のLINEユーザーの居住地は全国の人口分布とほぼ一致しています。
参考:https://lymcampus.jp/line-ads/courses/user/lessons/oada-1-2-2
LINEユーザーの男女比はほぼ半々でやや女性が多くなっています。年齢層では、若年層、シニア層問わず全年代にユーザーがいます。日本に居住する人を対象に広告を配信したい場合、LINE広告は最適な広告サービスです。
参考:https://lymcampus.jp/line-ads/courses/user/lessons/oada-1-2-2
LINE広告を始める前に準備として以下の作業が必要です。
LINEビジネスIDは、LINEが提供する法人向けサービスの管理画面にログインするために必要なIDです。
以下にログインして、「アカウント作成」からアカウントを登録します。
①LINE広告の管理画面「LINE Ad Manager」(広告マネージャー)にログインします。
https://admanager.line.biz/
LINE Ad Managerが表示されます。
②広告アカウントを作成し、広告主情報、商材情報を登録します。
LINE Ad Managerの「広告アカウント」タブから「新しい広告アカウントを作成」をクリックして、情報を登録します。請求先情報で企業情報を設定し、続いて広告主情報、商材情報を、画面に従って入力します。
広告配信に利用するメディア(画像、動画)を先に登録しておくことで、審査を先に進めることができます。画像の用意が出来次第、画像をアップロードしておくようにしましょう。
LINE広告では、静止画と動画で次のようなクリエイティブの種類があります。
Card
トークリストやLINE VOOM(旧タイムライン)、LINE NEWSなど、多くの配信面に対応しています。
静止画:1200 x 628px
動画:画面比率16:9
Square
トークリストやLINE VOOM(旧タイムライン)、LINE NEWSなど、多くの配信面に対応しています。
静止画:1080 x 1080px
動画:画面比率1:1
Carousel
1つの広告枠にスライド式で画像を最大10点掲載できます。ユーザーの閲覧履歴に基づき興味が持たれそうな特定商品を広告表示する「LINE Dynamic Ads」と、LINE VOOMとLINE NEWSの一部、LINEポイントクラブ、LINEクーポンなどに対応しています。
静止画:1080 x 1080px
Vertical
動画専用(画面比率9:16)のフォーマットで、大きく画面表示されるLINE VOOMやLINE NEWS、LINEポイントクラブ、LINEクーポンなどに対応しています。
動画:画面比率9:16
(LINE VOOM上では3:4の比率となり、上下が切れて表示されるため、画面下部に字幕などを入れる場合は注意が必要です。ユーザーが画面をタップすると、9:16の全画面表示に切り替わります。)
画像(小)
トークリストやLINE NEWS、ホーム、LINEオープンチャット、LINEファミリーアプリなどで表示されます。他のフォーマットより小さなサイズで配信されるため、シンプルな画像でビジュアルの視認性を担保することが重要です。
静止画:600 x 400px
画像(アニメーション)
イラストやテキスト等のモーション再生が可能なフォーマットです。トークリストに対応しています。
静止画:600 x 400px
動画(小)
トークリストに対応しているフォーマットです。画像(小)と同様に小さなサイズで配信されます。
動画:画面比率9:16および1:1
LINE広告の支払いは、クレジットカード決済のみ。
広告アカウントへの登録は、LINE Ad Managerの左上のメニューをクリックし「請求と支払い」からクレジットカード情報を入力します。
LINE広告の効果測定をするには、広告からの誘導先となるウェブサイトやECサイトにLINEタグを設置する必要があります。LINEタグを設置することで、どの広告がサイト流入やコンバージョンにつながったのか把握できます。
LINEタグはLINE Ad Managerのメニューから「トラッキング(LINE Tag)」をクリックしてコードを表示し、ウェブサイトに設置します。
※ベースコード枠の[コピー]をクリックし、表記されたコードを正確にコピーして使用してください。
LINEタグには4種類あります。
ベースコード
ユーザー行動を計測するすべてのページのヘッダー(<head>〜</head>)に設置します。
コンバージョンコード
購入や会員登録など、コンバージョンを計測するページに設置するコードです。基本的には、コンバージョンが完了したあとのサンクスページにベースコードとセットで設置します。
標準イベントコード
「商品の詳細を確認する」「商品をカートに追加する」など、ユーザーの各種行動に合わせて定義されたイベントを計測するコードです。ベースコードとセットで設置します。
カスタムイベントコード
特定のページにアクセスしたユーザーのイベントベースでの効果測定やオーディエンスの作成のためのコードです。これもベースコードとセットで設置します。
LINE広告の種類(キャンペーンの目的)、配信面について紹介します。
ウェブサイトアクセス
ウェブサイトへの流入を増やすための広告
ウェブサイトコンバージョン
ウェブサイトでの購入、会員登録、申込みなど、コンバージョンを増やすための広告
アプリのインストール
アプリのインストールを促す広告
アプリのエンゲージメント
アプリの利用、課金などを促す広告
動画の再生
動画を再生してもらうための動画広告
リーチ
リーチ数を増やすための広告
商品フィードから販売
ウェブサイトやアプリのユーザーが興味を示した商品を表示し、その商品の認知度向上や購入を促進する広告
LINE広告の配信面は、プレースメント機能で設定することが可能です。LINE NEWS,トークリストなどの配信面単位で、配信先を設定できます。
トークリスト
LINEのトーク一覧の最上部に表示されます。
LINE NEWS
LINE NEWS内のトップページや記事一覧ページアカウントメディアの記事一覧ページに表示されます。
LINE VOOM(旧タイムライン)
ユーザーが投稿したり、コメントや「いいね」ができるLINE VOOMに広告が表示されます。
LINEマンガ
20代〜30代を中心に幅広い層が利用。
LINEポイントクラブ
LINEからアクセスできるLINEポイントクラブに広告が表示されます。40代〜50代の利用が中心です。
LINEブランドカタログ
ファッションや雑貨をはじめ、スポーツ、インテリア、家電、コスメなど約1,000ショップから、LINEアプリ上で商品を購入できるLINEブランドカタログに広告が表示されます。LINE公式アカウントの友だちは約4,800万人(2024年7月時点)。
LINE広告ネットワーク
LINEアドネットワークに提携する外部アプリ、メディアへ広告が表示されます。
LINE広告では、様々なターゲティング方法で広告配信するユーザーを絞れます。
年齢、性別、地域、興味関心などでターゲットを指定して配信できます。配信対象となるユーザーの属性や興味を推測してターゲティングします。
ユーザー情報を利用して、配信対象となるユーザーをセグメントできます。すでに会員登録しているユーザー、購入したユーザーの端末識別IDを利用して広告を配信します。
LINE公式アカウントの友だちを元に、ブロックされていない友だち、ブロック中の友だちに広告を配信できます。
コンバージョンオーディエンスや友だちオーディエンス、アップロードした顧客情報に類似したユーザーを対象に広告を配信します。オーディエンスサイズにあわせて類似性の高低を調整できます。類似性が高いとオーディエンスサイズが小さくなり、低いとオーディエンスサイズが大きくなります。
アプリをインストールしたまま休眠状態になっているユーザーを対象に広告を配信します。ユーザーが過去にアプリ内で行った行動に応じてターゲティングできます。
LINE広告では、性別や年齢、地域でのターゲティングが中心となります。そのため、購買層の性別や年齢が明確な商材の場合、ターゲティングして広告配信しやすいといえるでしょう。
また、広告配信面が多く、利用層に応じてリーチさせることができます。LINE広告では配信面の設定を行うことはできませんが、広告アルゴリズムによって適した配信面に配置されると説明されています。
LINEの関連サービスの利用層を確認すると、20代〜40代の女性の利用が多くなっているため、主婦層へ向けた訴求を行う場合はLINE広告でリーチできる場面が増えそうです。
LINE広告は、広告配信前にLINE社からの掲載内容の審査があります。広告表現に関するガイドラインを設定しており、業界や業種、取り扱い商品によっては、広告配信の掲載が却下される場合もあることを覚えておきましょう。生体販売(動物販売)やタバコ、整骨院、医療機器などがLINE広告で配信できない業種です。
自社のビジネスが以下のガイドラインに抵触しないかどうか、広告配信前に確認しておきましょう。
参考:https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/guideline/
投稿内容や運用方針に迷っている方に向けて、「業界別LINE企業アカウント事例」を無料公開しています。 美容・ファッション、不動産、レジャーなど、さまざまな分野の事例が業界別でまとまっていますので、これらを参考に、自社のLINE運用を考えてみましょう。
>>「業界別LINE企業アカウント事例」のダウンロードはこちら
▼フォーム入力で資料ダウンロード
LINE広告は、性別、年齢、地域、趣味・嗜好など様々な条件でターゲティングができます。しかし、最初からターゲットを絞り込み過ぎてしまうと、配信母数が少なくなってしまいます。LINE広告では、機械学習アルゴリズムによって最適な配信対象者を決定しているため、最初の母数が少なくなると、学習のための十分なデータを獲得できません。
なお、地域、購買経験、携帯キャリア/OS以外の属性データは、LINEや関連アプリの利用状況などから推定するみなし属性となっているため、年齢、性別、地域で絞り込みすぎないほうがより幅広く配信できます。
「ウェブサイトを訪問した人」などをオーディエンスソースとして利用することもできますが、母数が少ないと配信対象が限定されてしまうことがあります。
よって、特に広告配信を開始して間もない時期は、広めのターゲティングで広告のリーチを増やすことを目指しましょう。
LINE広告は、1日1,000円から配信できます。手頃な価格で始められるのはメリットですが、広告の配信はオークション形式で他の広告主と競り合うので、広告予算が少ないとユーザーに広告が表示されなくなる可能性があります。
そのため、LINE広告で成果を出すためには、複数の配信方法を組み合わせてテストを重ね、クリエイティブや予算を調整していくのがおすすめです。LINE社では、月30万円の予算で3か月以上、広告を運用することを推奨しています。
LINE広告は、他のSNS広告や検索広告に比べて広告運用において調整できる項目が少ないため、成果を出すには広告クリエイティブが大切です。クリエイティブの入稿本数の目安は、一つの広告あたり月に10件以上のコンバージョンが溜まる本数が推奨されています。クリエイティブの効果検証は1週間ごとに行い、クリック率の低いクリエイティブを停止させ、徐々に配信効率のよいクリエイティブに予算を集中させていきましょう。
また、配信面によって表示サイズが異なるため、同じ内容のクリエイティブでも複数フォーマットを用意することで、視認性、デザイン性を高められ、成果につながりやすくなります。
>>LINE公式アカウントの開設時のポイントや企業事例をまとめたお役立ち資料も公開しています。ぜひご活用ください。
LINE広告は、LINE公式アカウントの有無に関わらず、広告を配信できます。国内の9,900万人(2025年6月末時点)のユーザーにリーチできることが強みです。LINEの様々なサービスを中心に広告が配信されるため、ユーザーの日常的な利用の中で、コミュニケーションが可能です。
目的にあわせてさまざまなターゲティングができますし、LINE公式アカウントと組み合わせて使うことで、ユーザーに多角的にアプローチができます。自社サイト内にLINEタグを設置すれば、効果測定が行えるので、どういうクリエイティブが効果的なのか、ターゲットや目的にあわせて検証することもできます。
一方で、広告ターゲティング設定、クリエイティブの設定などしっかりと行い、運用しながら調整していくには、運用リソースがかかります。コムニコでは、LINE広告の運用支援を行っています。
LINE公式アカウント運用や広告配信をお考えの方や他のSNS媒体と組み合わせたマーケティング施策をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
>>企業のLINE運用、XやInstagram、TikTok連携についてコムニコに相談する