よくあるような何気ない投稿でも、投稿日が悪ければ炎上してしまうことをご存知ですか?過去に起こった炎上事例では、ある大手エンタメ系企業によるものが挙げられます。2015年8月9日に「なんでもない日おめでとう」と投稿したのです。
文章だけ見れば、何気ない日常をちょっと楽しくしようとした投稿だと受け取れます。しかし、この日は長崎に原爆が投下されてからちょうど70年を迎えた日。その企業の本社が米国だったこともあり、「何万人もの日本人が殺された日を、何でもない日とは何事だ」と、物議を醸してしまったのです。
その後、その企業はそのツイートを削除し、不適切な表現があったとして、謝罪文を掲載しました。
このように一見何でもない投稿も、投稿日が悪ければ炎上につながってしまいます。内容の良し悪しが日付に左右されるのは、主に「災害」に関連することです。ちなみに、SNSエキスパート協会がまとめた炎上しやすいトピック「炎上さしすせそ」にも、「災害」が含まれています。
炎上しやすいテーマである、災害や事件が起こった投稿注意日をいくつか例として挙げますので、ぜひスケジューリングの際に参考にしてみてください。
大きな地震が多い日本。中でも特に多くの方が亡くなった日は、SNSでも哀悼の意を示す投稿が多数見られるようになります。その中で、防災や追悼に関する投稿を除き、冗談であってもいたずらに人の死や津波、家屋の崩壊や火事などを思い起こさせるような投稿は不謹慎だと思われてしまうため、禁物です。
過去には、台風でも記録的な被害が出ています。台風被害のあった日は、家屋の崩壊や土砂災害、川の氾濫、飛散物の落下、倒木などを連想させるような投稿は避けましょう。
記録的な豪雨による水害や土砂災害も、記憶に新しいものが多くあります。過去に水害のあった日は、川の氾濫や堤防の決壊、土砂崩れ、浸水などを連想させるような投稿は避けましょう。
突然の火山噴火によっても、登山客を初めとする多くの死者が出ています。その日は、噴火や火山灰などを連想させるような投稿は避けましょう。
世界的に印象的なテロが起こった日や、多くの人が巻き込まれ恐怖を与えた事件などが起こった日にも注意が必要です。テロや事件、殺人、建造物崩落などを連想させるような投稿は避けましょう。
歴史に残るような事故により、多くの人が犠牲になったり、社会的に影響を及ぼしたりした日にも配慮する必要があります。事故の内容を知り、その事故との関連性を想起させるような投稿は避けましょう。
冒頭で紹介した炎上例のように、戦争に関連して平和記念式典が大々的に行われるような日は、多くの国民が戦争や核兵器、憲法9条などへの意識が高まっています。不用意に不適切な発言をしてしまわないよう、必ず頭に入れておきましょう。
記事でご紹介した注意日も含め、SNS運用担当者が知っておきたい大きな災害や事件が起こった日をExcelでまとめています。SNS運用担当者の方はぜひダウンロードしてご活用ください。
何もない日であれば好意的に受け止められるような内容の投稿も、過去に何かが起こった日であれば、関連付けて悪い形で解釈され、炎上につながってしまうことがあります。そういったリスクを回避するためにも、投稿前に何かしらに注意が必要な日ではないかということをチェックして、投稿内容が適切かどうか吟味する習慣をつけましょう。
SNS運用における投稿管理や効果測定が効率化できる「コムニコ マーケティングスイート」には、炎上リスクの高い災害・事件があった日にアラートが表示される災害事件カレンダーの機能が付いています。投稿予定を設定する際や投稿作成画面でその日がどんな日かひと目で分かるため、炎上リスクを回避しやすくなります。