TikTokでの主な目的がビジネス(商品またはサービス)の販売促進である企業アカウントでは、ビジネスアカウントに切り替えるようにしましょう。ビジネスアカウントに切り替えることで、動画の詳細分析や視聴者(オーディエンス)のインサイトを確認できる「ウェブビジネススイート」を利用することができます。
個人アカウント:
ビジネスアカウント:
ビジネスアカウントと個人アカウントを何度も切り替えることは避けましょう。 それぞれメリットデメリットがあるため、目的別にコンテンツを分けて投稿したい場合は別のアカウントを作って運用するようにしましょう。
「ウェブビジネススイート」を活用すると、PCから確認することができるようになり、アナリティクスの分析指標をまとめて、CSVまたはXLSX形式でダウンロードすることができて便利です。そのため、企業のTikTokアカウント運用のPDCAを回していきたいと考えている場合は利用するようにしましょう。
TikTok「ウェブビジネススイート」へは、アイコンから「ビジネススイート」を選択して遷移する必要があります。
この章では、記事更新時点でPCから確認できる指標をまとめ、解説します。
現在日本では使用できませんが、TikTokコマース(旧称:TikTok Shopping)を活用している場合は以下の指標も確認できます。記事更新時点では、TikTok Shopおよびショップ広告はインドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・イギリス・アメリカ・ベトナムで利用可能です。
最初に表示される「ホームページ」では、分析のための主要な項目を確認することができます。過去7日間、過去30日間、過去90日間から期間を設定して確認できます。分析を「さらに表示」をクリックすると「分析>概要」画面に遷移して詳細を確認することができます。
確認できるデータ:
「ホームページ」では、投稿管理のための「スケジューラ」も表示されます。(週/月)
日々管理していく中で活用するとよいでしょう。
分析画面で確認できるのは、以下の項目です。それぞれ、アカウントに対する数字を確認することができます。
リーチではどのくらいの人が見たか、表示されたか、という数がわかります。フォロワー数が思うように伸びない場合は、リーチが伸び悩んでいる可能性があります。逆に、プロフィールを閲覧されているにもかかわらずフォローが伸びない場合は、プロフィールをリライトする、ということができそうです。
エンゲージメントは、関係性を見ることができます。一般的に、投稿後すぐの初速でエンゲージメントがつくとアルゴリズム的に高い再生数になると言われています。いいねやシェア、コメントしたくなる動画作りのために役立てましょう。
商品購買につなげたい場合は商品リンクを設置しておきましょう。支払いの完了数も確認できるため、たとえば、クリックされているが完了していない場合、商品リンクになんらかの問題があると考えられます。
広告出稿時に広告キャンペーンの目的に応じてさまざまなコンバージョンの数値を確認できます。ウェブサイトへの送客が目的であれば、ウェブサイトのクリック数を確認する、といったように、目的に合わせたコンバージョン数を確認しましょう。
フォロワーがどのくらい増えたかという数は他SNSでも重要な指標のひとつです。キャンペーンなどを行うとフォロワー数は一時的に増加しますが、その後のコミュニケーションとして、フォロワーが求める動画投稿がなければ離脱してしまうかもしれません。どのくらい増えたかと同じように、減少していないかも確認すると良いでしょう。
項目別にそれぞれ、性別、年齢、上位の国、上位の都市、アクティビティ(アクティブな時間)が確認できます。
たとえば、フォロワーの年齢、性別の割合がターゲットと異なる場合はコンテンツを見直す必要があるでしょう。また、フォロワーのアクティブな時間に合わせて投稿を行うことで初速のエンゲージメントを高めることができそうです。
動画ごとにそれぞれの数値を確認することができます。XLSX、CSVデータでDLできるため、データをダウンロードして分析に活用すると便利です。
動画コンテンツごとに詳細が確認できます。動画によって数値が異なる場合、他の動画と比べて何が違うのかということを分析して次のコンテンツづくりに役立てていきましょう。
TikTokは、「新しいファンを増やす=新たな層にリーチできる」レコメンドシステムを持っているのが特徴です。
TikTokのコンテンツは、元々知名度のあるインフルエンサーやタレントでなくても、たとえフォロワーが0人からのスタートであってもバズる可能性があります。
その理由は、「視聴完了率」と「視聴維持率」によって、TikTokコンテンツの評価がされているからです。同じ動画コンテンツ主体のSNSであるYouTubeと比較すると、PDCAサイクルが短いため、多くの企画を通して「バズるコンテンツはなにか」分析し続けることが、TikTokアカウントを伸ばすために重要です。
そのため、「視聴完了率」や「動画の離脱率」を確認していくことが分析の第一歩となります。
※図はコムニコ主催TikTokセミナー資料「まだ間に合う!企業のTikTok活用法 〜トレンドの匠がTikTokを徹底解説〜」から抜粋
TikTokの運用をはじめたばかりの方やアカウントの開設を検討している方に向けて、TikTokの基本情報やユーザー層、アルゴリズムや企業事例をまとめたお役立ち資料を無料公開しています。ぜひ参考にしてください。
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ユーザーが増え、企業のマーケティング活用でも重要度が高まるTikTok。動画コンテンツ作りにはテキストなどと比べて工数がかかるため、十分な分析の上で活用を始めたいというご相談もいただいています。
分析のポイントについて、「視聴完了率」「動画の離脱率」について触れましたが、もちろん、目標設定によって追うべき指標は異なります。分析をしながらコンテンツをつくり、TikTok運用で成果を上げていくことは簡単なことではありません。
どんな目標を設定し、KPIに対してどんな施策やコンテンツを作っていくべきかお悩みの場合は、We Love Socialを運営するコムニコへお問合せください。