Instagram、Twitter、Facebook、LINE、TikTokから8月に発表されたニュースをまとめました。SNS各社の最新のニュースをチェックして、今後のSNS運用に活かしていきましょう。
1.主要SNSの国内ユーザー数
媒体 | ユーザー数 | 発表時期 |
LINE | 8,400万人 | 2020年5月時点 |
4,500万人 | 2018年10月時点 | |
3,300万人 | 2019年3月時点 | |
2,600万人 | 2019年3月時点 | |
TikTok | 950万人 | 2018年12月時点 |
主要SNS 5媒体の国内ユーザー数の変更はありませんでした。
▶︎【2020年8月更新】人気ソーシャルメディアの国内&世界のユーザー数まとめ
2.Instagram
フィード投稿にイベントをタグ付けする新機能を導入
Instagramは、日本時間8月26日、フィード投稿にイベント情報をタグ付けする機能を日本で導入することを発表しました。
このアップデートで、ビジネスやクリエイターが開催予定のイベントについて、イベント名や開始日時などの情報をフィード投稿に追加することができるようになりました。投稿を見た利用者は、イベントを主催するビジネスやクリエイターをフォローしているかどうかに関わらず、リマインダーを設定し、開始時間の15分前に通知を受け取ることができ、興味を持ったイベントに忘れずに参加することが可能となります。
フィード投稿には、Instagramライブなどプラットフォーム上で実施するイベントに限らず、新商品の発売やセールの開始、店舗で実施するイベントなどの情報も追加することも可能です。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2020/08/instagram_upcoming_events_on_feed_posts/
15秒の短尺動画を作成・発見できる新機能「リール(Reels)」を発表
Instagramは米国時間8月5日、SNS「Instagram」上で、エンタメ性の高い最大15秒の短尺動画を作成して配信できる新機能「Reels(リール)」を公開しました。
リールでは、音楽やARカメラエフェクト、その他の新しいクリエイティブツールを使って動画を撮影・編集し、最大15秒の短尺動画を作成できます。投稿したリール動画は、自分のアカウントをフォローしている利用者のフィードに表示でき、公開アカウントで投稿した場合は、「発見タブ」内に新設されるリール動画の専用スペースにも表示され、より多くのユーザーに動画を届けられます。
豊富なクリエイティブツールで簡単に動画編集できることが特徴で、日本でも多くのユーザーを抱えるショートムービーサービス「TikTok」に対抗する機能となりそうです。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2020/08/reels/
▶︎Instagram「リール」の新機能や投稿方法、効果的な活用法を紹介
3.Twitter
いいねボタンをカスタマイズ可能な広告商品「Branded Likes」のβ版提供
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Twitter Japanは8月3日、「いいね」ボタンをカスタマイズできる広告商品「Branded Likes」のベータテスト版の提供を開始しました。
広告主はBranded Likesを利用することで、Twitterの「いいね」ボタンのアニメーションを24時間限定でカスタマイズ可能。オリジナルのアニメーションは、広告主が指定したハッシュタグが含まれるすべてのツイートに対して表示されます。
なおBranded Likesは、「ファーストビュー」「ファーストビューとプロモトレンド」「ファーストビューとプロモトレンド スポットライト」など、いずれかの広告プロダクトと合わせることで、利用可能です。
参考:https://markezine.jp/article/detail/33960
▼参考使用例
いよいよ📢 #今日から月見バーガー 🥳✨
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) September 1, 2020
お待ちかねの #月見ファミリー 販売スタートを祝し、9/2(水)限定で【 #今日から月見バーガー 】のついた投稿にいいね❤️又はこのハッシュタグをつけて投稿すると…🧐💥これであなたも月見ファミリー🤗🎊#今年の月見 今日から🎑 https://t.co/p35w3UUFHt pic.twitter.com/6u69gQTXBd
リプライ相手制限機能を正式リリース

Twitterは米国時間8月11日、5月にテストを開始したツイートにリプライ(返信)できる相手を3段階で調節する機能を正式機能として全ユーザーが利用できるようにしたと発表しました。ユーザー間の“会話”が不要なリプライによって邪魔されることが減るとしています。
この機能を使うには、ツイート作成ボックスの左下に表示される地球アイコンと「すべてのアカウントが返信できます」というテキストをタップし、返信できる相手を「全員」、「フォローしているアカウント」(フォローしているアカウントか、ツイート内でメンションしたアカウント)、「@ツイートしたアカウントのみ」(メンションしたアカウントのみ)の3つの選択肢から選んで投稿します。「@ツイートしたアカウントのみ」を選んだ場合は、ツイートでユーザーのアカウント(複数指定可能)を入力します。
投稿したツイートにはツイートへのリプライが制限されていることが表示されます。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2008/12/news048.html
4.Facebook
7千人分のFacebookアカウント盗難 友達装い動画確認求める
日本人のFacebookアカウント約7600人分が、インターネット上で見つかったことが8月4日、情報セキュリティー会社への取材で分かりました。友達を装い動画確認を求めるのが特徴で数万人分がアカウントを乗っ取られたとみられています。アカウント盗難は7月から8月にかけて急増しました。
独立行政法人情報処理推進機構などによると、6月下旬ごろから国内Facebookユーザーに動画確認を求めるメッセージが届くようになり、クリックするとFBのログイン画面に似た日本語のサイトが開き、偽物と気づかずアカウントを入力するとアカウントを乗っ取られてしまいます。
この件に関してFacebookも「詐欺的行為からアカウントを守るために」とした声明を出しています。
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62260360U0A800C2CE0000/
参考:https://about.fb.com/ja/news/2020/08/avoiding_phishing_and_scams/
Facebookがユーザーアカウントと有料ニュースの購読登録を連携させるテストを実施中
Facebookは、有料ニュース購読登録をしているユーザーの利便性と有用性を高める新機能のテストを行っていると発表しました。
Facebookはパートナーになっているニュース配信会社で有料購読登録をしているユーザーを特定すると、そのニュースアカウントをFacebookアカウントと連携することを促す招待をユーザーに送付。連携後は、ユーザーがFacebook上でその有料ニュース記事を発見した際にログインし直すなどの手間をかけずにニュースが読めるようになります。
また、ニュース配信会社の購読者が自身のFacebookアカウントを連携させると、通常よりも多く、その会社のニュース記事がフェイスブック上で表示されるようになるとのことです。
参考:https://jp.techcrunch.com/2020/08/29/2020-08-28-facebook-subscription-account-link/
公式ミュージックビデオを配信へ YouTubeと競合
Facebookは米国時間7月31日、米国で8月初めから公式ミュージックビデオの配信を開始すると発表しました。
これによりFacebook上でミュージックビデオを検索、視聴、共有できるようになり、オンラインのミュージックビデオ視聴者数(およびオンラインの全動画の視聴者数)で世界首位の座にあるGoogle傘下のYouTubeの競合となります。
Facebookはまた、今後数週間のうちにJ.バルヴィン、カロル・G、セバスチャン・ヤトラ、アレハンドロ・フェルナンデス、Calibre 50などの新作ミュージックビデオを独占配信することも明らかにしています。
参考:https://japan.cnet.com/article/35157626/
5.LINE
指定URLからグループ通話に参加できる「LINEミーティング」

LINE株式会社は、8月6日に指定のURLへアクセスしてグループ通話に参加できる新機能「LINEミーティング」の提供を開始しました。スマートフォン版「LINE」バージョン10.13.0、PC版「LINE」バージョン6.2.0以上で利用できます。
ミーティング作成者はトークルームから2ステップでURLを発行し、URLを通じてLINEの友だちを招待するか、友だちとのトークにURLをシェアして、ミーティング開催を伝えられます。参加者はミーティング開催時間に指定のURLへアクセスすればグループ通話に参加でき、ミーティング中に新たな参加者を招待することもできます。スマートフォンの画面シェア、YouTubeを一緒に見られる「みんなで見る」機能、エフェクト・フィルターの利用も可能です。18歳未満と年齢認証していないユーザーは利用に制限をかけ、ミーティングURLは32桁以上の複雑な設定としてURL以外の経路で参加ができない仕様としています。万が一、意図しないユーザーの参加や迷惑行為をするユーザーに対しては強制的にグループ通話から退出させる「Kick out」機能を利用できます。
参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3338
LINE、JASRACと包括契約 公式アカウントから楽曲配信可能に
LINE株式会社は8月7日、日本音楽著作権協会(JASRAC)と、LINEが提供するサービスでのJASRAC管理楽曲の音楽著作権に関する包括的な利用許諾契約を結んだと発表しました。LINE MUSICは既にJASRACと契約していたが、親会社のLINEも契約することで、LINEの企業公式アカウントやアーティスト公式アカウントから楽曲配信できるようになりました。
新たな契約は、(1)LINE MUSIC配信楽曲との連携(プロフィールBGMやトークBGMの設定、トーク・タイムラインでの音楽シェア、着信音・呼出音への使用)、(2)企業やアーティストなどによるLINE公式アカウントや、LINE NEWSでの楽曲配信、(3)LINE LIVEでの楽曲配信――が対象。
LINE MUSICとLINE LIVEは既にJASRACと契約していたが、新たな契約では、LINEの公式アカウントを持つ企業・アーティストや、LINE NEWSも対象になっている。
参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3343
6.TikTok
TikTokの米事業、90日以内に売却をトランプ大統領が命じる
ドナルド・トランプ米大統領は米国時間8月14日、対米外国投資委員会(CFIUS)の提言を受け、人気の高いショート動画アプリ「TikTok」に関する新しい大統領令を発動しました。
新しい大統領令は、TikTokを運営する中国企業の字節跳動(バイトダンス)が90日以内に米国事業を売却するよう求めています。また、TikTokの米国ユーザーから取得したすべてのデータを削除することを命じています。
売却先に関しては、Microsoftが米国時間8月2日に中国ByteDanceの米国でのTikTok運営会社を買収計画を進めていると正式に発表しています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000030435.html
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2008/03/news058.html
TikTokがTwitterアカウント開設 「事実を明確にする」
TikTokは米国時間8月17日、「事実に光を当て、事実を明確にする」ために、新たに情報発信サイトを立ち上げたことを明らかにしました。TikTokをめぐる誤情報やうわさに対応するとしています。また、リアルタイムで情報を正し、TikTokのニュースを共有するためのTwitterアカウントを開設しました。
TikTokは、「事実を自分たちの言葉で、またサイバーセキュリティ、メディア、学術分野を代表する専門家たちの言葉を借りて発信することで、TikTokのコミュニティと今後も信頼関係を築いていくためにわれわれは新たな一歩を踏み出した。われわれのプラットフォームで、あるいはわれわれのプラットフォームに関して間違った情報を拡散することを、支持も賛成もしないためだ」としています。
参考:https://japan.cnet.com/article/35158271/
参考:https://twitter.com/tiktok_comms
TikTok、無断で情報収集 グーグル規約に違反
ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は米国時間8月11日、中国企業が運営する短編動画投稿アプリ「TikTok」が、googleの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したモバイル端末の識別番号を利用者に無断で収集していたと報じました。
グーグルの規約に違反しているとのことで、TikTokは、昨年11月に停止するまで、少なくとも15カ月間収集。他の端末データとともに運営会社の字節跳動(バイトダンス)に送信していました。
参考:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020081200847&g=int
まとめ
Instagram、Twitter、Facebook、LINE、TikTok各社から8月に発表されたニュースはいかがでしたでしょうか。8月は、Instagramが短尺動画「リール(Reels)」をリリースし、Facebook がMV公開の分野へと進出するなど、競合に対する動きがみられました。TikTokの今後の動向にも注目です。
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児童雑誌・書籍をメインに4年間の編集執筆活動した後、コムニコ入社。SNS企画運用・コンテンツ制作を行う。趣味はドラムとよさこい。