Instagram、Twitter、Facebook、LINE、TikTokから7月に発表されたニュースをまとめました。SNS各社の最新のニュースをチェックして、今後のSNS運用に活かしていきましょう。
1.主要SNSの国内ユーザー数
媒体 | ユーザー数 | 発表時期 |
LINE | 8,400万人 | 2020年5月時点 |
4,500万人 | 2018年10月時点 | |
3,300万人 | 2019年3月時点 | |
2,600万人 | 2019年3月時点 | |
TikTok | 950万人 | 2018年12月時点 |
主要SNS 5媒体の国内ユーザー数の変更はありませんでした。
▶︎【2020年6月更新】人気ソーシャルメディアの国内&世界のユーザー数まとめ
2.Instagram
「アクティビティ」の代わりに「ショップ」タブを配置するテストを実施
Instagramは7月7日(米国時間)、5月に発表した「ショップ」タブに関する小規模なグローバルテスト(Facebookリリース)を開始しました。「ショップ」はアプリのナビゲーションバーに配置される新しいタブで、Instagramユーザーはこのタブを見て、1回タップするだけで人気のブランドやクリエイターから買い物をすることができます。買い物をする際には、商品をカテゴリーで絞り込めるようになりました。
Instagramは2020年5月に、新たに設計する「ショップ」は現在実装されている「検索」の中の「ショップ」とは異なるレイアウトになる予定であることも発表していましたが、現時点ではその変更はテストされていません。今回のグローバルテストでは、米国のユーザーが「検索」内の「ショップ」ボタンをタップしてすでに利用できるようになっていたのと同じエクスペリエンスが利用されています。
参考:https://about.fb.com/news/2020/05/introducing-facebook-shops/
ショートムービーのInstagram Reelsをインドでテスト開始※8月現在全世界でリリース済み
Instagramは7月7日(米国時間)、ショートビデオアプリのReelsをインドでテストすると発表しました。この動きは、インド政府がプライバシー上の懸念を理由にTikTokを始め数十種類の中国製アプリを禁止することに付随しています。
Facebookの広報担当者は、InstagramがTikTokの競合となるショートビデオプラットフォーム「Reels」を米国で8月にスタートさせることを明らかにしており、現在Reelsは、日本を含む世界で8月6日にリリースされています。
参考:https://about.fb.com/news/2020/08/introducing-instagram-reels/
参考:https://jp.techcrunch.com/2020/07/07/2020-07-06-instagram-reels-arrives-in-india-following-tiktoks-ban/
個人用募金キャンペーン機能をテスト
Instagramは7月21日(米国時間)、個人が寄付金を募るための新しいツールを発表しました。同社によればこれは初期の小規模なテストで、ユーザーは自分のプロフィールページから募金キャンペーンに直接リンクすることができます。テストはまず米国、英国、アイルランドのAndroid版で開始し、その後iOS版に広げる予定です。ユーザーは新しい目的を作ることも既存の目的を支援することもできますが、Instagramは既存のガイドラインと規約に沿っているかどうか、すべての募金キャンペーンを最初に審査されます。
参考:https://about.instagram.com/blog/announcements/introducing-a-new-way-to-fundraise-for-personal-causes/
参考:https://jp.techcrunch.com/2020/07/23/2020-07-21-instagram-is-testing-a-personal-fundraiser-feature/
3.Twitter
Twitter大規模乗っ取りで多くのツイートを一時的に停止
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7月17日の午後9時ごろ(米国時間)、15日に発生した著名人のアカウント乗っ取り・詐欺ツイート事件についての現状報告を公式ブログにまとめました。
同社は前回の報告で、攻撃の対象になったのは認証済み(青バッジ)アカウントを含む130人だとしていましたが、ブログではさらに、攻撃者はこれらの130のアカウントから電子メールアドレスや電話番号を入手できたことと、攻撃によってアカウントを乗っ取られ、偽のツイートを投稿されたアカウントは45件あり、最大8アカウント(非青バッジのみ)から攻撃者が「Twitterデータ」をダウンロードした形跡があることを説明しています。対象となったアカウントには既に直接連絡済みといいます。また、この件に関連して、Twitter社は7月16日(日本時間)、多数のユーザーのツイートやパスワードリセットの停止を行ったとしています。今回の事件を受け、Twitter社はセキュリティの調査・改善に24時間体制で取り組んでいます。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/18/news039.html
参考:https://media-innovation.jp/2020/07/20/twitter-suspend-some-account/
最高裁、画像をリツイートした際の「自動トリミング」も著作者人格権侵害と判断
自身が撮影した写真を無断でTwitter上で拡散されたとして、写真家の男性が発信者情報の開示を求めて米Twitter社と争っていた件で、最高裁第3小法廷は7月21日、Twitter社の上告を棄却し、画像の投稿者およびその画像をリツイートした3人のメールアドレスを開示するようTwitte社に命じました。裁判では「リツイート時に自動で画像がトリミングされるのも権利侵害にあたる」との判断が示され、Twitterユーザーの間に驚きが広がっています。
参考:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2007/21/news121.html
4.Facebook
Facebookの4~6月、売上高11%増 ネット広告伸びる
Facebookが7月30日に発表した2020年4~6月期決算は、売上高が前年同期比11%増の186億8700万ドル(約1兆9600億円)でした。新型コロナウイルスの感染拡大により企業が支出を抑えるなか、主力のインターネット広告事業を伸ばして増収を確保した様子です。純利益は前年同期より98%多い51億7800万ドル。
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62123590R30C20A7000000/
フェイクニュース対策でニュースフィードのアルゴリズム変更
Facebookは6月30日(米国時間)、信頼できるニュースを優先的に表示するため、ニュースフィード(Twitterのタイムラインに当たる)のアルゴリズムを変更したと発表しました。同じテーマのニュースが複数ある場合、どれがオリジナルかをAIが解析し、オリジナルニュースの表示を優先させます。
現在のところ、アルゴリズム変更はニュースコンテンツのみを対象とし、ユーザーまたはその友達がフォローしているメディアのみ表示することに変更はありません。この変更はまず、英語コンテンツでスタートし、対象言語を段階的に拡大していく計画とのことです。
参考:https://about.fb.com/news/2020/06/prioritizing-original-news-reporting-on-facebook/
Facebook Messengerがアプリロックと新しいプライバシー設定を発表
Facebookは7月22日(米国時間)、messengerのアプリロックと新しいプライバシー設定を発表しました。
最初にリリースされるApp Lock for iOSでは、ユーザーがTouch IDやFace IDを使って、プライベートチャットへのアクセスをロックできるようになります。2番目のプライバシー機能は、受信トレイと通話に対する新しいコントロールで、これは近日リリースされる予定です。
現在、この機能は現在iOSでリリース中で、今後数ヶ月以内にAndroidでも使えるようになる予定です。
参考:https://about.fb.com/news/2020/07/messenger-app-lock-and-privacy-settings/
5.LINE
LINE公式アカウントと無料通話ができる「LINEコール」

LINE株式会社は7月3日、企業・店舗向けLINEアカウント「LINE公式アカウント」において、ユーザーがLINEアプリ上からLINE公式アカウントに無料電話をかけられる新機能「LINEコール」の提供を開始しました。
LINEコールは、ユーザーがLINEアプリ上から企業・店舗のLINE公式アカウントと無料通話ができる機能。ユーザー同士の通話と同じ感覚で、LINE公式アカウントのプロフィール画面やトーク画面から通話でき、ビデオ通話も可能です。
同機能は、LINE公式アカウントの全アカウントタイプ/料金プランで利用できる。なお、LINE公式アカウントを持つ企業・店舗側は、LINEコールの利用にあたって、電話を受けるための設定と電話導線を表示するプロフィールの設定が必要になりますが、一般ユーザー側は設定不要で利用できます。
参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3294
「エフェクトスタンプ」が新登場!
LINE株式会社は7月16日、送信・受信時にトークルームの背景にアニメーションが表示される「エフェクトスタンプ」を、本日より発売しました。
「エフェクトスタンプ」は、スタンプを送信・受信するとトークルームの背景に、スタンプごとに設定されているアニメーションが表示されるスタンプ。ミッキー&フレンズやハローキティ、スヌーピー、ドラえもん、名探偵コナンなどの人気キャラクターのエフェクトスタンプの発売を開始し、更に期間限定でBROWN & FRIENDSのエフェクトスタンプを無料配布します。
参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3311
6.TikTok
ライブストリーミング機能「TikTok LIVE」ローンチ
TikTokは7月31日、ライブストリーミング機能「TikTok LIVE」、正式ローンチしました。
「TikTok LIVE」は3月からテストを行っており、ローンチ当初は2000人程度のTikTokクリエイターに配信権限の付与を行っています。今後順次、拡大予定とのことで、視聴に制限はありません。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000030435.html
「レコメンド」フィードの仕組みを公開
TikTokは6月18日、動画「レコメンド」フィードの仕組みを公開しました。
TikTokを開いてFor Youフィードにアクセスすると、興味に合わせて選別されたビデオのストリームが表示されるので、好きなコンテンツやクリエイターを簡単に見つけることができます。このフィードは、特定のユーザーが関心を持つ可能性が高いコンテンツを各ユーザーに配信する推奨システムによって提供されますが、各人物のフィードは固有であり、その特定の個人に合わせて調整されています。
推奨事項としては、以下が挙げられるとのことです。
・気に入った動画や共有した動画、フォローしたアカウント、投稿したコメント、作成したコンテンツなどのユーザーインタラクション
・キャプション、サウンド、ハッシュタグなどの詳細が含まれるビデオ情報
・言語設定、国設定、デバイスタイプなどのデバイスとアカウントの設定
参考:https://newsroom.tiktok.com/en-us/how-tiktok-recommends-videos-for-you
参考:https://jp.techcrunch.com/2020/07/02/2020-06-18-tiktok-explains-how-the-recommendation-system-behind-its-for-you-feed-works/
アメリカ政府がセキュリティ上の観点からTikTok禁止を検討。
アメリカ政府が中国製の短編動画アプリ「TikTok(ティックトック)」の禁止を検討していることが7月6日(米国時間)Foxニュースの取材で明らかになりました。
番組司会者のローラ・イングラハムさんが、インドがTikTokを禁止し、オーストラリアも禁止を検討していると伝えると、ポンペオ国務長官はトランプ政権も、そうした報告を真剣に受け止めていると話し「私たちはこれを非常に真剣に受け止めており、たしかに検討しています」とした上で、Tik Tokを使うと「個人情報を中国共産党の手に渡すことになる」とアメリカ国民に警告しました。
また、8月6日(米国時間)には、アメリカのトランプ大統領が世界的に人気の動画共有アプリ「TikTok」を運営するバイトダンスとSNSなどを運営するテンセント、中国のIT企業2社との取り引きを9月下旬から禁じる大統領令に署名しています。
参考:https://www.huffingtonpost.jp/entry/tiktok-us_jp_5f05383dc5b67a80bc00281d
参考:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200807/k10012556001000.html
まとめ
Instagram、Twitter、Facebook、LINE、TikTok各社から7月に発表されたニュースはいかがでしたでしょうか。TikTokについては、インド、オーストラリアに続き、米国でも禁止への大統領令署名が行われ、慎重な対応が求められています。一方で、7月に発表された3-6月のFacebook社の売上高増から「ネット広告の伸び」が証明され、コロナ禍においてもSNSマーケティング・広告の力が試される状況が続いています。今後もSNSニュースから目が離せません。
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児童雑誌・書籍をメインに4年間の編集執筆活動した後、コムニコ入社。SNS企画運用・コンテンツ制作を行う。趣味はドラムとよさこい。