常に変化するソーシャルメディアのユーザー数。ソーシャルメディアの選定や、運用評価において、ソーシャルメディア別のユーザー数は意識しておきたいもの。今回は、2015年7月現在のソーシャルメディア別のユーザー数などの数値データをまとめます。
※最新記事はこちらです
【最新版】人気SNSの国内&世界のユーザー数まとめ(Facebook、Twitter、Instagram、LINE)
なお、2月に「人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ」を公開しており、今回はそのアップデート版になります。
Facebook:世界で9億人以上が毎日使うソーシャルメディア
定番中の定番となったFacebook。公式サイトで様々な数値を公開しています。
2014年12月時点の公式の発表数値と比較すると、月間アクティブユーザー数は約4%増加して14億4千万人、デイリーアクティブユーザーは約5%増加し、9億人を超えました。
- 2015年7月時点での月間アクティブ利用者数(MAUs)は14億4,000万人
- デイリーアクティブユーザー:9億3,600万人
- うち、モバイルからのデイリーアクティブユーザー:7億9,800万人
- モバイル端末からの月間アクティブユーザー:12億5,000万人
改めてFacebookページ運用の基本を抑えたいという方は、Facebookページスタートアップガイドもダウンロード出来ますので、あわせてご覧ください。
Instagram:企業アカウントの新定番。画像によるコミュニケーション
Instagramは、2015年に入ってから自動車メーカーや雑誌メディアを始め、アパレルや化粧品、小売店、オンラインショップなど、企業のアカウント運用が活発になっています。ソーシャルメディアマーケティングとして、今最も注目されているソーシャルメディアといってよいでしょう。 Instagramでは以下の数値を公式に発表しています。
- 月間アクティブユーザー:3億人
- シェアされた写真:300億枚以上
- 1日にシェアされる写真:平均7,000万
日本国内の企業アカウントのランキングは、ユーザーローカル社のランキングが参考になります。様々な業種、業態の企業がランクインしており、写真を通した新しいコミュニケーションを模索していることがうかがえます。
企業としての活用を取組みたい方はInstagramビギナーズガイド も併せてご覧ください!
LINE:LINEはチラシ、最も多くのユーザーにリーチできる
LINEは企業とユーザーとが密接につながるツールとして人気のLINE。国内の利用者数は5,800万人です。
- 月間アクティブユーザー:1億8,100万人以上
- 上位3カ国(日本・台湾・タイ)の月間アクティブユーザー:9,200万人
- 国内登録者数:5,800万人
- 日本の人口の40%以上をカバー
- 日本国内のアクティブ率:63%
- LINE公式アカウント平均友だち数:520万人
LINEは企業向けのLINE公式アカウントやオープンなコミュニケーションができるLINE@ アカウントも引き続き影響力を持っています。
またスタンプについても、商品パッケージなどにスタンプをダウンロードできるコードを付与した「マストバイスタンプ」などを導入する例も増えています。
2014年に発表されたLINEビジネスコネクトもオムニチャネルの1形態として注目されています。例えば資生堂は、セールスフォースと自社メディアを連携させることで、ユーザーに最適化したコミュニケーションを実現しています。
参考: 資生堂「ワタシプラス」、Salesforce Marketing Cloudを導入
6月に本ブログで公開した、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社さんのインタビューでは、LINEが多くのお客さんに届くメディアとしてのパワーがあることから、チラシのように活用できるとお話されていました。LINEの公式アカウントで出来ることや事例LINEビギナーズガイドをご覧ください。
Twitter:ゆるくつながるならTwitter
Twitterは以下のような数値を公式に発表しています。月間アクティブユーザーは2015年2月と比べて5%増加しています。
- 月間アクティブユーザー:3億200万人
- モバイルユーザー:アクティブユーザーの8割
- 1日のツイート総数:5億ツイート
Twitterではキャンペーンを開催しやすいことから、キャンペーンによく利用されています。最近では、RT、お題に答えるといった定番のキャンペーンスタイルに加え、アイデアに溢れるキャンペーンも増えています。「 アイデア満載!最新Twitterキャンペーン事例!」を参考にしてください。
企業の活用事例を知りたいという方はTwitterの企業活用方法も参考になるでしょう。
Google+:ログインにアカウントを利用
Google+が公式に公開しているアクティブユーザー数は、2013年10月にブログで発表した数値になります。
公式データでは以下のようになります。
- 月間アクティブユーザー:3億人
検索、Gmail、YouTubeなどのGoogleのサービスを利用するにあたって、Google+アカウントでのログインが求められるため、日常的にログインしているユーザーが多くなっています。またGoogle+ページの情報は、Google検索の結果に優先的に表示されることがあるため、SEO対策としても重要視されています。
LinkedIn:世界では着実にユーザー数が伸びている
プロフェッショナルネットワークのLinkedInは、以下の数値を公式に発表しています。
日本でのユーザ数には大幅な人数の増加はありませんが、世界では着実に人数が伸びています。- 登録ユーザー:3億6,400万人以上
- 米国ユーザー:1億1,500万人以上
- 日本ユーザー:100万人以上
Pinterest:女性に根強い人気の画像ソーシャルメディア
画像共有サイトのPinterestは公式にユーザー数などを発表していませんが、米国の市場調査会社eMarketerによれば、2015年の米国の月間アクティブユーザー数は、前年から11.4%増え、4710万人とのことです。他のソーシャルメディアが、米国よりも海外のユーザーが半数以上を占める傾向があるのに対して、Pinterestの米国外ユーザー数は30%となっているそうです。
参考:Will Pinterest Reach Its Potential in 2015?
Pinterestは企業アカウントを登録できる上、Eコマースとの連動が注目されています。 ユーザーローカルのPinterest企業公式アカウントランキングによれば、1位はWebメディアのroomieのPinterestで18万人のフォロワーとなっています。
Pinterestビギナーズガイドにも出来るだけ最新の情報を盛り込んでいるので、参考にしてください。
まとめ:ユーザーの入れ替わりもあるソーシャルメディア
さて、今回はソーシャルメディアの数値をまとめてみました。大きくユーザー数を伸ばしているというよりも、すでに定番になったFacebook、Twitterなどが微増という感じです。
今後は、大きくユーザー数が伸びるというよりも、ユーザー数は大きく変わらず、アクティブなユーザーが変わっていく、世代交代していく傾向があるように思います。 企業として運営する場合は、古いファンを楽しませつつ、新しいファンをどう取り込んでいくかが、課題になっていきそうです。

株式会社深谷歩事務所代表取締役。ソーシャルメディアやブロクを活用したコンテンツマーケティング支援を行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、講演活動、動画制作も行う。またフェレット用品を扱うオンラインショップ「Ferretoys」も運営。
著書
『自社のブランド力を上げる! オウンドメディア制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さなお店のLINE@集客・販促ガイド』(翔泳社)
『SNS活用→集客のオキテ』(ソシム)
『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さな会社のFacebookページ集客・販促ガイド』(翔泳社)