インスタグラマーが教える、企業がInstagramを活用するためのポイントとは?

インスタグラマーが教える、企業がInstagramを活用するためのポイントとは?

Instagrammerが教える、企業がInstagramを活用するためのポイントとは?

6月5日に開催されたコムニコセミナー「企業がインスタグラムを効果的に使うために大切なこと」では、国内外で活躍するInstagrammer(インスタグラマー)4人が参加し、企業のマーケティングとInstagramの活用の可能性についてディスカッションが行われた。

フィーチャーする:Instagramには独特のルールがある

まず、企業のマーケティングで抑えておくべきInstagramの基本的な機能や使い方、特性ついてTakashi Yasui氏より説明された。

Takashi Yasui氏のInstagramのアカウント

Instagramの特性で注意すべき点は、TwitterやTumblrなど他のSNSでは当たり前に利用できるリツイート、リポストなど、画像そのものをシェアする機能がないことだ。その代わり、他の人のアップした画像をスクリーンショットなどで撮影して、その人の名前に言及して自分のアカウントで紹介することを、Instagrammerの中では「フィーチャーする」と言われている。

また、画像という特性上、1日の投稿は多くても3ポストくらいにしぼり、連投することは避けるべきだとYasui氏。テキストならば連投されてもスルーできるが、Instagramは1枚の画像がスマートフォンを専有してしまうため、スルーできないからだ。

企業が運用する上で注意するべきこととして、プロフィールに登録できるWebサイトが1つしかないことが紹介された。公式サイト、ECサイト、あるいはSNSアカウントを登録するのかよく吟味する必要がある。ただし、Instagramはアプリ内で完結する傾向があるので、Instagram経由のWebアクセスは相対的に高くない。サイト流入を期待するなら、コンテンツで興味を惹きつけて、キャプションなどで誘導するといった工夫が必要になる。

国内Instagrammerも参加。海外ブランドの最新キャンペーン

続いて、コーイチ氏より海外の企業によるInstagrammerの活用事例などが語られた。Instagramが成長する中で、多くのユーザーからフォローされる人気のInstagrammerが登場し、Instagramの中で影響力を持つようになった。こうしたInstagrammerを企業はインフルエンサーとしてキャンペーンに活用し始めているのだ。

例えば、ダニエル・ウェリントンのキャンペーンでは、コーイチ氏ら国内のInstagrammerを始め世界各国のInstagrammerが参加した。このキャンペーンでは、Instagrammerがダニエル・ウェリントンの時計の写真を自分のアカウントでアップする。Instagrammerの写真のキャプションには、ハッシュタグなどに加え、ECサイトで使える15%オフのクーポンコードがついており、そのInstagrammerのフォロワーはおトクに買い物ができるというしかけだ。

スコットランドのtensというブランドでは、Instagramのフィルターを通したような視覚感を得られるサングラスを展開している。そこで、サングラスのフィルターを通した世界観を共有するプロモーションとしてInstagrammerの写真を利用した。

国内では、サントリーの「澄みわたる柚子酒」が国内のInstagrammerを活用するキャンペーンが実施した例などがある。

これらのキャンペーンは、Instagrammerのアカウントで写真を投稿するものだが、Instagrammerの写真を公式アカウントで投稿するプロモーションを実施したのがクリスチャン・ディオールだ。フォトグラファーに各地のショーやその土地の名物の写真を撮影してもらい、それを公式アカウントと本人のアカウントのダブルで投稿した。

ギャラリーに個性があるか?Instagram活用の肝

続いて、コーイチ氏はファンを作るための運用のコツとして、そのアカウントのギャラリー(アカウントのトップページ)を見た時に個性や特徴があることをあげた。1日に7千万枚の写真がアップされるInstagramにおいて、写真に目を止めてもらうためには、「ステキ」と感じさせる”つかみ”が必要だと強調する。

そのためには、誰に向けて(Whom)、何をテーマに(What)、どう表現するか(How)を考えて、ギャラリー全体を設計していく必要がある。テーマ、構図、色調、トーンなどに個性が際立てば、アカウントを見なくても誰の写真かわかるようになり、その写真にファンがついてくるという。

Instagramはシンプルなビジュアル中心のコミュニケーションツールだからこそ、Instagramでしかできないコンテンツを出すべきだという。例えば、Instagramだけで公開する限定の写真や、ブランドの特別なストーリーを表す写真であれば、ユーザーは興味をもって見るという。

仮にInstagrammerのインフルエンスを活用したプロモーションを一時的に実施していても、そのアカウント自身が継続的にコンテンツをアップし、魅力的なギャラリーを作れなければ、インフルエンサー経由で期待をふくらませてアカウントを見に来たユーザーの期待をしぼませてしまうとコーイチ氏。

Instagramでウケる写真撮影のコツ

Instagramは基本的に小さなスマートフォンの画面で閲覧するため、それを意識した写真撮影をする必要がある。具体的には、撮影のテーマがわかりやすいこと、写真の中にポイントがあることなどがある。

またInstagramの写真は正方形なので、横長の写真とは異なる正方形が生きる構図を意識するといいとアドバイス。コーイチ氏自身は、シンメトリー、奥行きの表現、垂直・水平のライン、光と影の情景などを意識して撮影しているという。1枚でストーリーが完結することも重要だという。

Instagramには例えば撮影方法だったり、被写体だったり、ハッシュタグのトレンドがある。こうしたInstagram独特のトレンドをリサーチして、積極的に参加することも1つの手法だそうだ。

フォロワーとのコミュニケーション

Instagramは"ビジュアル主義"ではあるが、ユーザーからの反応としてコメントが入るのでコミュニケーションをすることも重要だという。コミュニケーションといっても、Instagramの場合は、絵文字のハートが入っているだけといったシンプルな物が多い。ファンがついてくると、リスペクトを示す賞賛や共感、感動のコメントが入るようになる。コメントを残すのは、ハードルの高いエンゲージメントなので、ぜひ返信してほしいとコーイチ氏。特にアカウントを開設した当初は、コメントの返信など丁寧な対応が効果的だという。

よいプロモーションの3つの特徴

様々なプロモーションが国内外で実施されている中で、日常的にInstagramを使っているユーザーの視点からよいと思えるプロモーションの特徴として、以下の3つがTakashi Yasui氏より上げられた。

  • Instagrammerのクリエイティビティを引き出すこと
  • ハッシュタグを活用して普段写真を取らない人もどんどん参加できるような空気感を出すこと
  • そのブランドらしいイメージとスタイルがあること

これら3つの特徴を備えた事例として、メルセデス・ベンツの若者をターゲットにしたプロモーション事例を上げた。Take the wheel というこのキャンペーンでは、5名のInstagrammerがベンツのCLAに試乗して5日間の旅をして、その旅の写真をそれぞれのアカウントでアップするというもの。そしてもっとも多くの「いいね!」を獲得した人が新車をゲットできるというものだ。さらに一般ユーザーの中から6人目の体験者を募集した。

ご参考:びっくり!日本と海外の一捻りあるInstagramキャンペーン事例

Takashi Yasui氏もInstagrammerをフォローしてリアルタイムで見ていたところ、順番に車の写真が出てくるのはワクワクしたという。キャンペーンそのもので、ブランドに憧れや尊敬を持てるようなしかけになっており、まさに先に述べたよいプロモーションの3つ目の条件のお手本だという。

まとめ:話題のInstagramキャンペーンを開催しよう

人気のInstagrammerが紹介する運用のコツは、企業のマーケティングでも活用できる点が多々あった。きれいな写真をアップするだけでなく、ブランドの特徴が伝わるようなギャラリーを継続的にアップデートしていくことで、新しい情報発信ができる。

そして、すでに人気のあるInstagrammerにプロモーションに積極的に関与してもらうというのは他のソーシャルメディアのキャンペーンではあまりなかったInstagramならではの特徴だ。ぜひ、Instagramの中で話題になるキャンペーン企画の参考にしてもらいたい。

Instagramに関する企業のご担当者さまはこちらからお問い合わせできます