Instagramに待望のショッピング機能(Shop Now)が導入されました。これは、Instagramで投稿した画像内にタグ付けをして、ECサイトにダイレクトにユーザーを誘導できるもの。InstagramからECサイトへの流入が期待できますし、ステキな写真で製品をアピールできれば、売上向上も期待できます。ショッピング機能(Shop Now)を使うことで、タグ経由でユーザーを誘導することができます。
目次
- ショッピング機能(Shop Now)を使うには
- Facebookページにショップセクションを追加して手動でカタログを作成する
- Instagramの投稿に商品をタグ付けしよう
- Instagramショッピング(Shop Now)の効果測定
- まとめ:まずは小さく試してみよう
ショッピング機能(Shop Now)を使うには
Instagramのショッピング機能(Shop Now)を使うには、以下の要件を満たしている必要があります。
- Facebookの「コマース製品提供者契約」、および「コマースポリシー」に準拠した、物理的な商品を販売している
- Instagramアカウントをビジネスプロフィールに移行している(参考: Instagramを分析する方法まとめ。ビジネスプロフィールの使い方とインサイト、Instagram広告を基礎から解説!)
- Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている(参考: Instagramを分析する方法まとめ。ビジネスプロフィールの使い方とインサイト、Instagram広告を基礎から解説!)
- Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している
上記の1−3は、リンク先を参考の上ご準備ください。4について、手動で簡単にカタログを作成する方法を説明します。
Facebookページにショップセクションを追加して手動でカタログを作成する
カタログ機能を使うには、Facebookページのカテゴリが、「ビジネスまたはブランド」で、商品の販売を行うカテゴリー(ショップセクションがあるFacebookページカテゴリ)である必要があります。
Facebookページの「ショップ」セクションに、ECサイトで販売している商品をカタログとして手動で追加します。手動で追加するため、商品が50件以下の場合に推奨されています。
「製品を追加」をクリックして画面にしたがって、商品の情報を登録します。商品登録後、Facebookによる審査が行われますが、通常数分で承認されます。
このカタログのページは、Facebookページ内でも見ることができ、「購入する」をクリックすると、指定したWebサイトにリンクします。
商品の点数が多い場合は、ビジネスマネージャーを使ってカタログを作成し、商品のデータを登録したデータフィードをアップロードします。データフィードをアップロードすると、データフィードを使ったダイナミック広告の配信にも利用できます。
Base、EC-CUBE、ShopNow、dfplus.ioなどECサイトのサービス事業者などが、カタログ作成のための支援機能、サービスを用意しています。該当するサービスを利用していて、商品点数が多い場合は、そうしたサービスを利用するとよいでしょう。
ショッピング機能(Shop Now)を導入することで、ECサイトへのシステム的な影響は基本的にありません(導入支援サービスのうち、EC-CUBEはプラグインのインストールが必要)。データフィードで製品情報を登録する場合は、在庫状況を登録しますので、在庫の変動があれば更新するようにします。連携させたサーバー上にデータフィードを用意しておけば、スケジュールで自動更新することもできますし、必要に応じて手動で更新することもできます。
Instagramの投稿に商品をタグ付けしよう
カタログの準備がちょっと大変ですが、それができたら、Instagramの設定は簡単です。
Instagramで製品が写っている写真をアップし、キャプション画面を表示します。
「製品をタグ付け」をタップすると、作成した写真が表示されます。タグを表示したい部分をタップします。Facebookページに作成したカタログが表示されます。該当のカタログを選択し、商品を選択します。
画像にタグが表示されます。位置はこのタイミングでドラッグして変更することもできます。「完了」をタップすると、キャプションの設定画面に戻ります。
製品のタグ付が完了です。「タグ付けされた製品をプレビュー」で表示を確認できます。
投稿すれば、通常の投稿と同様に、タグ付けされた投稿がフィードに流れます。タグ付けされた投稿はショッピングバックのマークがついています。タップすると、タグに商品名と値段が表示されます。写真で値段まで確認できるのはいいですね!
タグの部分をタップすると、カタログで登録した製品情報を確認でき、ECサイトへの誘導ボタンが表示されます。製品情報までがInstagram内なので、普通の投稿を見ている感覚と商品のカタログを見ている感覚はシームレスで自然です。
「ウェブサイトで見る」をタップすると、初めて外部サイトに誘導されます。決済や会員登録などの処理は、リンク先でのECサイト上で行われるため、Instagram上での設定は必要ありません。
ちなみにPC版では、タグなどは表示されずに、普通の投稿になります。
Instagramショッピングの効果測定
製品タグをつけた投稿はInstagramのインサイトから、表示回数や購入リンクのクリック数を確認できます。
実際に購入完了までいったかは、URLにパラメーターをつけたり、別の計測ツールで評価する必要がありますが、まずはどのくらい流入できるかを確認できます。
すでに導入している各社では、大きな効果が出ているという事例も紹介されています(参考 外部サイト https://netshop.impress.co.jp/node/5500)。これまで以上に、InstagramがECサイト運営者にとっては重要なプラットフォームになりそうです。
まとめ:まずは小さく試してみよう
Instagramショッピング機能(Shop Now)は、手動でFacebookのカタログを作る分には簡単に試すことができます。まずは、いくつかの商品で試してみて、その効果を検証してみてはいかがでしょうか。
効果が見込めるようなら、データフィードを使ってカタログを作成する、あるいは、ECサイト事業者による導入支援サービスを活用してみる、というのがおすすめです。
Instagramで欲しいものを探しているユーザーにとって、ダイレクトにECサイトに移動できるこの機能はとても便利なものです。ぜひ、活用してみてください。
株式会社深谷歩事務所代表取締役。ソーシャルメディアやブロクを活用したコンテンツマーケティング支援を行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、講演活動、動画制作も行う。またフェレット用品を扱うオンラインショップ「Ferretoys」も運営。
著書
『自社のブランド力を上げる! オウンドメディア制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さなお店のLINE@集客・販促ガイド』(翔泳社)
『SNS活用→集客のオキテ』(ソシム)
『小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイド』(翔泳社)
『小さな会社のFacebookページ集客・販促ガイド』(翔泳社)