Instagramは、より気軽に友達とつながることができる複数の新機能を導入することを発表しました。これまで一部アカウントでテストしていた機能を広く公開した形です。
この記事では企業のInstagram担当者にとって注目の機能「リポスト・再投稿」「友達タブ」について解説します。
これまでInstagramのシェアといえば「ストーリーズへの追加」が主流でしたが、今回のアップデートで、リールや投稿を自分のフィードにリポストできるようになりました。
リポストされた投稿は、オリジナルの投稿者にすべての再生数・いいね・コメントが反映されます。
公開アカウントがシェアしたリール動画やフィード投稿を再投稿できる機能をローンチします。再投稿したコンテンツは友達やフォロワーのフィードにもおすすめとして表示されるため、自分が興味を持っていることを簡単に友達に共有することができます。また、自分のプロフィールの専用タブにも表示されるため、再投稿したコンテンツをいつでも見返すことが可能です。
自分のコンテンツを誰かが再投稿すると、その人のフォロワーにもおすすめされる可能性があるため、自分のことをフォローしていない人たちにも見てもらうことができます。クリエイターにとっては、より多くの利用者にリーチする新たな機会になります。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2025/08/new-instagram-features-help-you-connect/
企業活用におけるInstagramマーケティングで注目したいポイントは3点。
それぞれ詳細を説明します。
拡散力については想像しやすいところでしょう。
リポストされた投稿はその人のフォロワーのフィードにも表示され、自分のアカウントをフォローしていない人へも届く可能性が高まります。リポストする際には、自分のコメントを追加することができるため、例えば新商品についての投稿に「これ買う!」などの再投稿者によるコメントがついた状態で拡散されることも考えられます。
シェアされても「誰が発信したコンテンツか」が明確になるということ。
たとえば、企業の商品・サービスを利用したと投稿しているユーザーをリポストする企業アカウントがあるとします。その企業が紹介してくれることで、オリジナル投稿へのエンゲージメント(いいね・コメント・シェアなど)が高まると期待される場合、企業の商品・サービスのUGC(User Generated Content)が増加するのではないでしょうか。
投稿とリポストが分けて整理されるので、管理しやすいほかに2つメリットがありそうです。
ひとつは、企業アカウントがUGCをリポストした場合、多くのユーザーに愛されていることや実際に利用した生の声を確認することが容易になり、新規フォロワーに対しても好意度を高めるチャンスが増えます。
もうひとつは、個人ユーザーのリポストが「推し活」状態になる可能性があります。どんなものが好きか興味ある分野がわかりやすくなるため、企業にとってはアカウントのフォロワーがどういう属性の方か、ペルソナやターゲットを考えるポイントとなります。アカウントを「推し」てもらえるような愛されるアカウント運用が求められそうです。
アプリ内でリール動画を表示するフィードに新しく「友達」タブが追加。友達がいいね!やコメントした公開コンテンツや、友達自身が作成した投稿などが表示されるようになりました。
また、ブレンド機能を利用している場合、友達とのブレンドでおすすめとして表示されるリール動画なども含まれます。友達が楽しんでいるコンテンツを知ることで、より気軽に会話を始めることができます。
この機能はすでに米国で導入しており、2025年8月7日から日本を含む全世界で利用できるようになりました。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2025/08/new-instagram-features-help-you-connect/
この機能は、友達がいいね!やコメントしたコンテンツがおすすめ表示される機能です。過去にX(Twitter)で話題になった「いいねした投稿がタイムラインに流れてくる」のと同じ状況とみてよいでしょう。
たとえば、企業アカウントにログインした状態でセクシーなコンテンツや政治コンテンツなどに「いいね!」などアクションしてしまうと炎上リスクとなる可能性もある、ということです。
あらためて、企業アカウントにおいては個人利用のものと端末を変える、もしくは「コムニコ マーケティングスイート」などのSNS運用管理ツールを活用して、投稿予約管理や分析を行うということをおすすめします。
「友達」タブでのアクティビティを非公開にする方法もあります。企業アカウントなどの場合は「非公開」にしておくことをおすすめします。
デフォルトでは「フォローバックしているフォロワー」に公開されます。
Instagramでは、新しい機能アップデートの際、アカウント種別やフォロワー数に関係なく順次反映されています。そのため、「プロアカウントだから?」「フォロワー数が少ないから?」「アカウント作成が新しい・古いから?」ということはありません。
過去実施されたInstagram公式セミナー「Instagram Master Class」での回答をもとに、現在「We Love Social」を運営している株式会社コムニコでも検証していますが、明確なルール付けはないようです。まだ反映されていない、という場合はアカウントに反映されるまで待つようにしましょう。
本記事では、2025年8月7日から順次適応されている機能「リポスト・再投稿」機能について解説しました。
企業活用のメリット:
この変更によって「発信力」だけでなく「共創力」を高める運用が求められるようになりそうです。
今後は、いかに「リポストしたくなる投稿・アカウント設計」が鍵となってくると考えられるため、企業アカウントの場合は特に、①企業としての信頼性②「この企業好き」と思ってもらえる距離のコミュニケーション設計が大切になってくるでしょう。
今回の変更についてさらに深く知りたい方やInstagram活用をより深化させていきたい、戦略設計から相談したい、という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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常に最新の情報をキャッチアップし、プラットフォームの特性を理解した上で、柔軟かつ戦略的にアプローチしていきましょう。そのための情報提供を「We Love Social」でもお伝えしてまいります。