前回の記事、「ファン数の規模別・業界別Facebookページの平均リーチ率・反応率・アクション率を公開」に引き続き、今回も「コムニコ マーケティングスイート」に登録されているFacebookページから、KPIとなる値の平均を算出して「基準値」を紹介したいと思います。
※ただし今回はFacebookインサイトのバグでアクション率が算出できないため「アクション率」は省いております。あらかじめご了承ください。
リサーチ概要
・対象ページ:
コムニコマーケテインングスイートに登録されているページから約600件のページ
・対象期間:
2014年1月から2014年6月
・算出した値:
ファンの規模ごとの1投稿あたりの平均「反応率・ファンへのリーチ率」
全てのページの1投稿あたりの平均「反応率・ファンへのリーチ率」
用語解説
・ファン数:
Facebookページにいいね!しているユニークユーザー数
・リーチ数:
ページ投稿が表示されたユニークユーザー数
・ファンへのリーチ率:
リーチ数/ファン数
・1投稿あたりの反応率:
(いいね!数+コメント数+シェア数)/投稿した時点のファン数
・1投稿あたりのアクション率:
(いいね!数+シェア数+コメント数+クリック数)/リーチ数
では早速見ていきましょう。
ファン規模ごとの平均値は微減
2014年6月時点のそれぞれの平均値を割り出しました。自社のFacebookページの値が平均値から高いのか低いのか判断するときに便利です。
※アクション率はFacebookインサイトの不具合により割愛
前回の集計結果と比べると、リーチ率、反応率ともに微減していますが、大きな変化は見られず安定しています。
全体傾向として「リーチ率」は変動なし「反応率」は微増
次に、2014年1月から6月の推移を見てみましょう。約600件のページ全体の平均の反応率とリーチ率をグラフ化しました。
2014年5月に比べて反応率は微増し、リーチ率も安定していることがわかります。
製造業・美容/コスメ/健康・食品/飲料業界の傾向は?
では次に、業界別に見ていきましょう。初めに製造業です。5月に比べるとリーチ率は落ちていますが、反応率は上がっている傾向にあります。
二つ目は、美容/コスメ/健康業界の動向です。リーチ率、反応率ともに5月と比べると向上していることがわかりました。
同様に、食品/飲料業界でもリーチ率、反応率が向上していることがわかります。
2013年の12月にリーチが低下したというニュースがありましたが、先月に引き続き、ファンへのリーチ率は堅調に推移していることがわかました。
まとめ
では最後にまとめです。
・2014年の5月にくらべ6月のリーチ率、反応率ともに安定
・業界別にみると美容/コスメ/健康業界、食品/飲料業界がリーチ率、反応率ともに向上
FacebookページのKPI設定や計測は基準がないと難しいので、このブログで定期的に集計データを紹介していきたいと思います。このほかにも運営や効果測定でお悩みの方はぜひご相談ください。

2010年にコムニコに入社。大手企業を中心にSNSマーケティング支援。その後、同社のマーケティング部門を立ち上げWe Love Socialを創刊。専門誌への寄稿、書籍の編集協力、セミナー講師も務め、2016年、一般社団法人SNSエキスパート協会を設立。2018年3月、株式会社ハウズワーズを創業。
著書
「基礎からわかるソーシャルメディアマーケティング」
「ファンを獲得!Facebook投稿ノウハウ」(翔泳社)