先日、たまにお世話になっているマッサージ屋さんから、こんなメールが届いた。
いつもご利用頂きましてありがとうございます。この度、エコーネスチェア(ノルウェイ製)中古品をお譲りいたします。
リフレコーナーで使用しているチェアーです。新品に比べると、当然使用により皮は色が濃くなり、柔らかくなっていますが、大事なクッションのへたりや皮の破れ、目立った汚れなどはありません。ノルウェイでは生涯使用できる椅子とされています。
(中略)
個人でリビングにシアターリクライニングチェアーとして使える他、もちろんサロンなどでも使用する事ができます。
中略の部分には、具体的なチェアの銘柄とその写真のリンクと価格が提示されている。
このメールは会員登録した人(そのチェアのすわり心地を既に知っている人)に送られている。
現物のヘタリ具合を見ないと何とも言えないけど、定価の1/3程度の値段で、「きっと買う人いるだろうな」という内容だった。オットマン付きの立派な椅子で、ボクの家にはスペース的にちょっと無理だけど。
お店で使っているおしゃれなチェアが、有効活用されようとしている。単純に「努力しているなあ」と思った。これで、本当にうまく回収できるのであれば、お店のチェアはいつも新しいものを置き続けることが出来るかもしれないし、そうしたら顧客満足度も高まるのかもしれない。
経済的な環境と環境問題に対する意識の高まりとがあいまって、「使い捨て=悪いこと・もったいないこと」という認識は確実に高くなっている。けど、基本的に家庭や製造業の話に関する議論が多い。
でも、マッサージ屋さんでもこういう経営努力が可能。
さて、ネット業界や広告業界はどうだろう?
これらの業界は直接的にはモノを消費・生産することがビジネスの本質ではないので、基本的にエコだ。(「的」が多いな。。)
でも、大きな広告キャンペーンで利用された技術が「使い捨て」になって「もったいない」と感じることはある。
ネット広告費用は年々増加していて、それ自体はとってもウェルカム。ビッグブランドの大型ネット広告キャンペーンなら予算も大きいから、そのお陰でエンジニアが持っている技術がきちんと具体的な形となって世に出るのはとても良いことだ。ただ、その一回で終わってしまうのはいかにも「もったいない」。
技術系ネットベンチャーには、優秀なエンジニアがいるにも関わらず、ワンショット幾らのキャンペーン向けシステム開発や、基幹システムの下請けで食いつないでいる会社が結構あって、彼らは残業もすごく多く、総じて利益も給料もそんなに高くないと聞く。
一度開発した技術をうまく流用・展開できれば、デッドラインの厳しい開発に追われ過ぎず、状況が変わるんじゃないかなあ?
例えば、ジェイマジックさんの「顔ちぇき」は、その技術が何度も横展開されているのが、素晴らしいんじゃないかと思っている。(ボクはジェイマジックさんの事をそれ程詳しく知らないので、あくまでイメージ的にだけど)
これは、個人的に突き詰めて考えたいテーマのひとつ。
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