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NYとBoston出張!HubSpotの主催するInboundに参加して感じたこと

2015年の9月5日から12日かけてNYとBostonに出張に行って参りました。

ソーシャルメディアでは、つい浮かれた投稿ばかりしてしまいましたが、実はアメリカのHubSpotという企業が主催するInboundというカンファレンスに参加してきました。

目的は、アメリカ東海岸で最もホットな企業のひとつ、HubSpotが標榜する「Inbound」の考え方に触れること。最新のマーケティング、セールスの理論や方法を学ぶこと。世界のエージェンシーやユーザーと交流し、世界基準を知ること。

イベントは4日間で、世界各国から14,000人以上が参加していたそうです。マーケティング、セールスだけでなく、リーダーシップ、企業文化、採用など多岐にわたるテーマで、200以上のスピーカーが登場するという大規模なイベントです。

Keynoteには、セス・ゴーディン、ダニエル・ピンクといったカリスマたちも登場します。

加えて、今年はイベントの前に、HubSpotのAPACのエージェンシーがニューヨークに集まりワークショップも開催されました。こちらにも参加させていただき、様々な方々と交流できました。(こちらは別の機会に。)

NYには3日間だけ滞在し、その後は本番のInboundに参加するためにボストンへ。会場のイベントエリアのピーク時はこれだけの人数!とても1社だけのイベントとは思えません...笑

 さて、今回はHubSpotの共同創業者、Brian Halligan(ブライアン・ハリガン)とDharmesh Shah(ダーメッシュ・シャア)のキーノートを紹介したいと思います。

特に8分30秒あたりから。HubSpotが昨年NY株式市場に上場し、世界で90か国以上、15,000社を越える顧客を抱えるまで成長してきた過程を話したうえで、ダーメッシュはこんな問いかけを受けたと言います。

"Dharmesh, You are a tech company. More specifically, you are a B to B software saas company, which is a not particularly exciting thing. Why are people so excited by HubSpot?"

「ダーメッシュさん、HubSpotはテクノロジーの企業、具体的にはB to Bのソフトウェア(saas)の企業で、(一般的には)それほど心躍ることではありません。なぜ人々はこんなにHubSpotに魅了されるのでしょうか?」と。

これに対し、ダーメッシュはこう答えます。

"The honest answer is... It's not really us. we have the philosophy, we called INBOUND".

「正直なところ、私たち(ソフトウェア)に対してではなく、Inboundという考え方に対してワクワクしているのだ」と。

企業にとってカルチャーや哲学が重要だというのは、これまでにも様々なところで繰り返し語られています。しかし、それを実践する企業の言葉は重みが全然違いました。

次に「Inboundとは何か?」という問いに対して、シンプルな言葉で説明してくれています。

従来のマーケティングがInterrupting(邪魔なもの)なものだったのに対し、Inboundとは、Valuable(価値のある)、Respectful(丁寧な)、Lovable(愛される)もので、Human-friendly(人間味のある)でEmpathic(共感できる)ようなアプローチだと。

文脈によってニュアンスが異なる言葉なので日本語訳がしにくいですが、それより大切なのは、ここではマーケティングの「手法」や「手段」ではなく、「考え方」の話をしているということです。

国内外関わらず、Inboundの概念をわかり易くするために「アウトバンドマーケティング=テレコール、広告、展示会などで自ら顧客にアプローチする方法」、「インバウンドマーケティング=ブログやセミナーなどのコンテンツで見込み客を引き付けて顧客から問い合わせてもらう方法」といった「手法」の違いで概念を説明をすることもあります。(それ自体は悪いことではないと思います)

しかし、広告であれ、テレコールであれ、受け手の気持ちを考えて(human-friendly)、適切なタイミングで価値のあることを提供(Valuable)することができれば、それはInbound-yな方法だよね。ということを改めて気づかせてくれるのでした。

過去のカンファレンスでも、InboundはmethodologyではなくPhilosophyであると強調していましたが、今回も一貫して強い思いを感じました。

さて、今回新たにHubSpotに追加された機能にLinkedIn広告が出稿できるようになりました。Inbound-yな広告管理をぜひ実現したいですね。

最後に、講演内容もとても素晴らしかったのですが、イベントのオペレーションやHubSpotのスタッフのホスピタリティも実にInbound-yでした!

また行きたいと思えるイベントはそんなにないのではと思います。関係者の皆様、本当にありがとうございました&お疲れ様でした!

コムニコも、LMGもそんな風に思ってもらえるようになれると良いなと思いました。来年は11月!この空気感は行かないとわかりません!ぜひ参加したいと思います。勝手に宣言して終わりたいと思います。